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2015年11月29日
2015 Season end
いつも応援・参戦、ありがとうございます。
願ってもなかなか叶わないリマッチのチャンスを手にしながら、敗戦。
オービックシーガルズの2015シーズンは終了しました。
今シーズンを戦うにあたって、チームを大きく変革させることを標榜し、
新たなコーディネーターやチームリーダーのもと、チームをつくってきました。
私自身は、変革に踏み込んだこと自体は間違っていたとは思っていません。
変革こそがチームを成長させると確信しているからです。
ただ、その変革のさせ方は違っていたと自省しています。
結果を出せなかった以上、足りなかったのではなく、違っていたのです。
シーズンの途中で、垣間見えた違いを修正するべく、方向修正をしたりもしました。
そのことで、選手・コーチ陣にも負担をかけました。
それもこれも、私自身の見込み違いからきたものだと強く責任を感じています。
次シーズンに向けては、自分たちをしっかりと見つめ直し、取り巻く対戦相手のことを踏まえ、
選手が、皆さんがワクワクできる変革に進んでいかなければなりません。
かつて、古庄選手が言っていました。
「オービックシーガルズらしさとは、勝つことに集約される」
この2年間、オービックシーガルズらしくない我々を見せ続けてしまっています。
それでも、時には厳しく、時には温かく、心からの応援をいただいていること、
本当に感謝しております。
来シーズンこそは、オービックシーガルズらしさを取り戻し、戦場に臨みます。
これからも、なにとぞ、オービックシーガルズの一員であり続けてくださいますよう、
お願いいたします。
今シーズンも、共に戦ってくださり、本当にありがとうございました。
2015年10月18日
To 2nd Stage
この週末は多くの参戦、本当にありがとうございました。
スタンドを埋め尽くす、アクアグリーンは圧巻でした。
チーム全員の心が震えたと思います。
そんな日本一とも言えるサポートを受けながら、ほとんど見せ場のない、
不甲斐ない試合をしてしまいました。申し訳ありません。
攻撃では、多くのターンオーバーを引き起こし、
守備では、なかなか粘り切れず、
キックでも、決めたいところを決めきれない。
見ていて、ストレスのたまる試合だったことと思います。
第2節での敗戦以降、この1ヶ月余りを再度のベーシック強化に努めてきました。
その上での惨敗ですから、チームを率いる指揮官の責任も大きいと受けて止めています。
何にせよ、結果を出せていません。
我々はEast Div.3位のチームとして、2nd Stageへ臨みます。
すでに2敗しているわけですが、まだChampionshipへの道は残されています。
他ブロックでの戦いがどうなるか次第ではありますが、
我々にできるのは、我々の戦いを精一杯戦い抜いて、結果を重ねていくことのみです。
できる準備は限られていますが、削ぐべき部分は削ぎ、研げる部分を研ぎ澄まして、
次のステージに臨みます。
今シーズン、まだまだよろしくお願いします。
2015年09月04日
2015 Season’s 1st Game
明日9/5、2015シーズン最初のゲームを迎えます。
2月にシーズンインしてからここまで、本当にあっという間でした。
特に代表組が合流しての1ヶ月は、時間が経つのが早く、
猛暑の中、チームの基礎固めに終始している間に、もう試合かという感じです。
ただそれは、チームの仕上がりが遅れているということではありません。
我々のベースアップに集中できた夏を過ごせたということです。
チームは、これから試合を重ねて研がれていきます。
まだまだ、成長曲線を描いていかなければなりません。
我々が変化にチャレンジしているように、周囲のチームも変わっています。
それが気にならないと言えば嘘になるでしょう。
しかし、最も大切なのは、我々の「今」に集中しきること。
先読みしない、振り返らない、「今」やるべきことをやりきること。
それを積み重ねることでしか、勝つチームはつくれません。
まずは、明日の試合で現在持っているもの全て発揮すること、
それが大切になります。
初戦にできたこと・できなかったことがスタートライン。
そこから積み上げていくことが、チームの行き先ですから、
スタートが高ければ高いほど、到達点は高くなります。
1プレーに全てをかける、そんなオービックシーガルズに期待してください。
明日の参戦を心待ちにしています。
2015年07月24日
2015 World Championship
第5回アメリカンフットボール世界選手権が幕を閉じました。
結果は準優勝。アメリカチームと2度戦い、2度とも完敗を喫しました。
ディフェンスを預からせてもらった私自身としては、
アメリカを嫌がらせることも、選手をうまく助けることもできなかった、
コーディネーターとしては、何もできなかったという思いです。
特に今回は、クイックパスを中心に、オープンスペースでボールを持たれた際、
どうのようにディフェンスするかを決めきれませんでした。
いわゆるランプレーを止めにかかりすぎた感があります。
一方、ランプレーに関しては、選手がしっかりアタックしてくれたことで、
ある程度コントロールすることができました。
ライン戦で大敗しなかったことが、ランストップに貢献しました。
そのライン戦に象徴されるように、フィジカルの強さには、
サイズは余り関係ないかも知れません。
それよりも、スピード・タフネス・スタミナが重要と感じました。
追いかけあいになった場合でも追いつけるだけのスピード、
激しいヒットを繰り返すことのできるタフネス、
ゲームを通じて相手を上回る運動量を担保するスタミナ、
これらの要素で互角以上に戦えるようにすることが、次へのステップかと考えます。
それには、まず、Xリーグでの戦いをもっとレベルアップさせ、
切磋琢磨をシビアなものにしていくことが不可欠でしょう。
幸い、XリーグにはNCAA Div.1で戦った選手達が多く参戦してきてくれています。
その彼らが、それほど目立たなくなるようなところまで、
リーグ全体のレベルを引き上げなければなりません。
また、国際試合に向けての体制づくりも、本質的に変えていかなければならないでしょう。
大会のその年に寄り集まって、持っているものをそれぞれが最大発揮する戦い方から、
今から4年後を見据えて、身体づくりから、システムの刷り込みまで、
国際試合用にチームをつくっていくことが肝要です。
色々と越えなければならないハードルはあると思います。
しかし、今回「違い」をハッキリと目の当たりにした以上、変えていかなければなりません。
日本フットボール界の発展のために、日本人NFLプレーヤーの誕生のために、
今回の大会を新たなスタートにできればと考えます。
新たなチャレンジへ、意義のある大会でした。
身体を張った選手の皆さん、献身的にサポートし続けたスタッフの皆さんには、
心から敬意を表したいと思います。
また、森HCを始め、いろいろな場面で支えてくれたコーチングスタッフには、
感謝の一言しかありません。
本当にありがとうございました。
photo:USA Football/Ed Hall Jr.
2015年07月03日
Summer Season
オービックシーガルズは、明日より夏シーズンに入ります。
短い自主トレーニングの期間を経ての練習再開です。
春シーズンでは、チーム変革にチャレンジをし、
新たな気づきを得たり、なかなか思うようにいかなかったり、
限られた時間の中で、凸凹を経験することができました。
変化には凸凹がつきもので、そのしんどさこそが糧になると信じています。
そして、この夏シーズンは、チームの「今」を打破するべく、
個々人それぞれが、思い切り精進する期間にしていきます。
明日の夏シーズンインと時期をほぼ同じくして、
日本代表チームが、世界選手権を戦うべく渡米します。
今回、オービックシーガルズの選手は11名。
この11名はオハイオの地で自らを磨くことになるでしょう。
同様に、オハイオにて自身を高める選手がアメリカ代表にも1名。
彼も妥協なき挑戦をもって、更にレベルアップすることでしょう。
また、ドイツリーグで未知の境遇に身を置き、自分を高めている選手は、
様々なプレッシャーに打ち勝つたくましさを身につけるでしょう。
習志野では、7/5に「鴎道場」が開催されます。
このクリニックによって、最も刺激を受けるのは、我々の選手たちです。
クリニックでの再発見・思いの確認をエネルギーに、練習はより熱いものになるでしょう。
これから、習志野・アメリカ・ドイツと環境を異にして己と戦う。
そして、それぞれが、それぞれの環境で研いできたものを持ち寄って、
シーズンへと向かっていく。
そんな、夏シーズンの始まりです。
私自身は、日本代表コーチとして戦うという貴重な機会をいただきました。
自分で掲げた、日本のフットボール界を変えるというテーマを形にすべく、
勝利をもぎ取ってくるつもりです。
私自身も、自分を研いで戻ってきます。
2015年05月02日
PUMP IT
2015シーズンのチームスローガンは "PUMP IT"。
最初からぶちかましていこう、という意志を込めた言葉です。
今回は、新キャプテン砂川・新バイス望月の2人に決めてもらいました。
若いリーダー達がどんなチームを創っていきたいのか、
それをはっきりと打ち出していきたいと考えたからです。
その中から出てきた言葉が "PUMP IT"。躍動感のあるスローガンです。
過去数年、チームスローガンはチーム全員のミーティングを皮切りに、
多くの意見を吸い上げて紡いでいくやり方で決めてきました。
結果、「オービックシーガルズはこういうチームになっていこう」という、
目指す姿を象徴するようなスローガンに落ち着いてきました。
一方、「オービックシーガルズであるためにこれをする」という、
行動を促すスローガンとなったのが、今シーズン。
いわば、 "BE"から"DO"への変化です。
"DO"に焦点をあてたスローガンは、シンプルに届きます。
どんなときでも、様子見をせずに全力をぶつける。
それができているのか自らを見直し、そうでなければやるだけ、です。
2015シーズンは、
個々人がレベルアップすること、フィールドで100%力をだしきること、
この2つに注力をしてきました。
明日のゲームでそれをしっかり披露するためにも、常にかましていくことを意識する。
行動を重ねて、オービックシーガルズの試合をつくりあげる。
そんな、初戦にしたいと思います。
応援なにとぞよろしくお願いします。
2015年02月28日
2015 Season in
我々の2014シーズンが終了してから3ヵ月近くが経過しました。
過去の延長線上にない、新たなチームとして再生すると宣言してから、
いろいろなことを考え、模索してきました。
何を継承し、何を変えていくのか。正解のない問答です。
ただ、「足りなかった」ではなく、
「違っていた」ということをスタート地点にしよう、
そのことだけは決めていました。
足りないものを探すことが難しいわけではありません。
むしろ、足らなかったなぁと思うことをあげればキリがないくらいです。
それでも、違っていたと考えなければ、対処療法に終わってしまう。
やるならば、根本治療しかない。それが「違っていた」からのスタートでした。
我々は、チームに関わる皆、特に選手たちがいかにワクワクできるのか、
ワクワク感こそが、勝利へのエネルギー源になると考えています。
「違っていた」チームづくりをやり直すにあたって、
改めて我々をワクワクさせてくれるものは何なのかを、
選手やスタッフとの会話のなかから探すことから始めました。
そして漠然とながら見えてきたのが、3つのことです。
もっと新しいことにチャレンジしたい。
チーム一体となってチャレンジしたい。
自分が関わりをもってチャレンジしたい。
新しい取り組みに向けて、チームの結束を高めつつ、個々の自覚を促していく。
方法はいろいろあるかと思います。
私が選択したのは、現場を牽引しまとめていくリーダーに変革をもたらすことでした。
まずは、オフェンス・ディフェンス・キッキングの
各コーディネーターを変えることをしました。
オフェンスは、新たにアメリカからウッドルフコーチを招聘。
ディフェンスは、LBコーチでキャプテンでもあった古庄コーチを登用。
キッキングは、鈴木コーチをキッキング専任という立場に変更。
3ユニットともが、新たなリーダーのもと、新しい取り組みをしていくことになります。
また、ポジションコーチ陣にも新しい風を送り込むことをしました。
引退したばかりの矢野川選手にDBコーチをお願いするとともに、
塚田、ビーティー、マイアバの3選手にはプレーイングコーチへの就任を要請。
よりコーチと選手間のコミュニケーションが活発になると期待しています。
さらには、選手のリーダーも刷新しました。
8年間チームの顔としてキャプテンを務めてくれた古庄選手に代わり、
入部3年目の砂川選手をキャプテンに指名。
バイスキャプテンも同じ3年目の望月選手を選びました。
この2人のフレッシュなキャプテンシーも非常に楽しみです。
若いキャプテンが担がれることで起こるであろう化学反応が、
チームにドライブをかけてくれることは間違いありません。
2月21日に2015オービックシーガルズは第一歩を踏み出しました。
変革を実あるものに仕上げていくのは、チームに関わる一人ひとり。
全員で、心からワクワクできるチームを創っていきます。
当然、皆さんにもワクワクしてもらえるチームを目指します。
今シーズンも、オービックシーガルズに関わっていただけるよう、
心からお願い申しあげます。
2014年11月30日
2014 Season end
いつも応援、参戦、本当にありがとうございます。
今シーズンも、一日でも長く皆さんと共に戦いたかったのですが、
本日の敗戦をもって、オービックシーガルズの2014シーズンは終了となりました。
素晴らしい才能と高い志を有した、数多くの選手と共に戦える幸運を手にしながら、
勝ちきるチームをつくれなかったこと、指揮官として大きな責任を感じています。
もっともっと、選手達をフィールド暴れさせたかった。
それを披露しきれなかったことが、申し訳なく、残念でなりません。
オービックシーガルズらしい、勝ち続けるチームであるにはどうあれば良いのか。
簡単な答えがあるとは思いませんが、それを追い続けたいと思います。
ひとつだけわかっているのは、今の延長線上には、その姿は見いだせないということ。
チームは大きく変わらなければなりません。
もっともっとプレーする側も、それを応援・参戦する側もワクワクできる、
勝手知ったるオービックシーガルズでない新しいチームを目指して。
繰り返しになりますが、今シーズンもオービックシーガルズに関わってくださったことに、
心から感謝いたします。
皆さんがいて、オービックシーガルズがある。
関わっていただいている以上、皆さんもオービックシーガルズなのです。
その一員である皆さんを歓喜させるチームをつくるために、チームは歩み続けます。
2014年11月07日
To 2nd Stage 2014
気づけばもう11月。フットボールシーズンも、深まってきました。
我々も、今週末より2nd Stageを戦います。
ここ数シーズンとは違い、敗戦を経ての2nd Stage。
文字通り、Big Challengeとなります。
リーグ最終戦で負けてしまったことを、我々は糧にできたのか?
その回答を出すのが、2nd Stageでの戦いです。
勝ち続けることができていない以上、変わらなければならない。
しかしながら、変えてはならないものもある。
リーグ戦の後、この2つのことに向き合いました。
変えなければならないのは、行動。
「今まで通りこれでいい」を、
「勝つためにこれをしよう」へ。
チームに関わるひとりひとり、全員がほんの少し行動を変えることで、
変化が積み重なり、大きな変化をもたらします。
直近の練習では、少なからず変化があったと感じていますが、
それを試合で披露できるかが、鍵です。
特に、「Execution=遂行する」ということには、注力しました。
決められたアサイメントを理解し、プレーするということはもちろん、
最後の最後までやりきるということのレベルをあげれば、
劇的にチームは変化すると感じているからです。
それは、フィールド外の行動を変えることにも繋がり、
すなわち、準備の質が変わっていくということなります。
試合に臨むまでにどれだけ遂行力をあげられるか、
それが、我々のチャレンジです。
一方、変えてはならないものは何か。志です。
それぞれが、強い思いを持って集まった2014シーズン。
こんなフットボールで、日本一になってみせると、
心に誓ったメンバーが集まったのですから、それだけは変えられません。
自分のフットボールを追い求め、自分のチームと呼べるチームを創り上げる。
その目標を成し遂げる覚悟、志は貫いていきます。
「MY TEAM MY FOOTBALL」を、皆さんと共に追い続けます。
2014年09月21日
2014 Home Game
2014レギュラーシーズンが開幕し、オービックシーガルズは2連勝。
幸先の良いスタートをきることができました。
2試合ともスコア的には申し分ありませんが、内容としては随所にミスがあり、
プレー精度の向上が課題として残りました。
特に、フォルススタートやオフサイドに象徴されるメンタルミス、
ドロップボールなどのイージーミスを起こさないチームになっていく必要があります。
まだまだ、これからのチームです。
さて、いよいよ3戦目は待望のホームゲーム。
昨シーズン、習志野でゲームをさせていただいて以来、
多くの方々から「来シーズンも楽しみにしている」というお声をいただきました。
オービックシーガルズは、ひとつのチャレンジとして、
地元開催、自主興行ゲームを推進してきており、
それを後押しするご意見をもらえたのは、たいへん嬉しいことです。
地元では多くの商店で我々のポスターを貼っていただいたり、
オービックシーガルズのラッピングバスを運行していただいたり、
色々な催し物に呼んでいただいたり。
ホームゲームを盛り上げる下地をつくっていただいています。
そのような、たくさんの方々からのご助力をいただいて、
今年も秋津でのゲームが実現しました。 本当にありがたい。
我々としては、チームの力を全て出し切って、クオリティの高いゲームをし、
フットボールを繰り返し観てみたいと思っていただくこと。
1日を心から楽しんでいただける時間・空間を演出し、
またフットボールで休日を過ごしたいと感じていただくこと。
それを、ホームゲームで実現したいと思っています。
是非、9/23秋分の日には秋津サッカー場に来ていただいて、
フットボールを堪能し、イベントを満喫して、思い切り楽しんでください。
ひとりでも多くの笑顔に出会えることを楽しみにしています。
よろしくお願いします。
2014年08月15日
vs.APDFL Blazers in US.
オービックシーガルズ初となるアメリカ遠征は、残念ながら、12-16で敗戦。
アメリカンチームを退けることはできませんでした。
残念と書きましたが、本当に心残りな試合をしてしまいました。
ひとつには、チームが持つ力を出し切ったとは言い難い試合だったこと。
試合の初盤を有利に展開できたことで、そこからは様子を見て、
相手にあわせるようなフットボールをしてしまった。
開き直って、もっと思い切り良くプレーさせていれば、
選手の能力を披露しきれたと感じています。
もうひとつは、私自身が国際試合で同じような敗戦を繰り返してしまっていること。
特にデイフェンスの話になるのですが、
広いスペースで能力の高い選手がボールを持った時に、
なかなかタックルで仕留めきれない。
タックルミスが重なってビッグゲインを許してしまい、
結果守りきれないという経験を、日本代表でも、U-19でもしてきました。
それらを克服するための取り組みをどのくらいできていたのか。
今日の結果を見る限り、できていないと認めざるをえません。
自分自身の至らなさを痛感するばかりですが、
大きなふたつの心残りいずれもを、取り返すべく、
今回のゲームを実になる糧にして、チームをジャンプアップさせていきます。
そして、叶うならば、再度アメリカンチームと戦いたいと思っています。
それにしても、貴重な体験をさせていただきました。
チーム内の切磋琢磨はもとより、他チームとの戦いでも遭遇しないフットボールを、
海外遠征という特殊な環境下で体験できました。
習志野・タスカルーサ両市の献身的なご尽力が無ければ実現しなかったこの試合です。
心から両市関係者の皆様に感謝いたします。
特に、現地ではSister cityメンバーの皆さんに並々ならぬお世話になり、
いくら御礼を申し上げても足りないくらいです。
多くの人々の思いが結実した、稀な体験をさせていた以上、
これを活かさずしてどうする!
開幕までに、必ずレベルアップし、皆さんを驚かせてみせます。
(写真:毎日新聞・小座野容斉)
2014年07月17日
“U-19 in Kuwait” is over
アメリカ代表の優勝で、
2014 U-19World Championshipは幕を閉じました。
アメリカ40ーカナダ17。
決勝戦でも、アメリカチームの決定力が冴え、結果的に圧勝してのけました。
若いだけに、メンタルの浮き沈みは大きいものの、さすがの底力です。
我々、日本代表はフランス代表と戦い、30ー7で勝利、
今大会を勝って終えることができました。
2勝1敗1分け。目指していたものには遠く届きませんでしたが、
体格差をものともせずに、勝ち越して帰国する選手達は胸を張れると思います。
それに、今大会を通じて、選手達は本当に成長してみせました。
特に、アメリカ戦でみせた後半の粘りや、
フランス戦での思わぬ先制に動揺しない姿などは、象徴的なもの。
過去はもちろん、国内での戦いでは経験し得ない戦いを体感することで、
技術的なことはもちろん、精神的に鍛えられたのだと感じています。
中東の地で、驚くほどの体格差がある敵と、2日おきに潰し合う。
今までは 経験したことの無い、常識外のことだったでしょう。
でも、常識外の体験をしたからこそ、選手達は磨かれました。
常識外に身を置くからこそ、進化できるのです。
今回は、環境や対戦相手が自分の常識を超え、刺激をくれました。
これからは、自分で自分を常識の外に連れて行く力を身につけなければなりません。
そんな選手が増えたならば、今の日本フットボールの当たり前を変えてくれます。
関わった全ての選手にそれを期待し、常識外れの選手になって欲しいと願っています。
一方で、
選手に期待するだけでは無く、そんな選手達の出現率を上げる活動が不可欠。
まずは、U-19を含めた日本代表活動の継続、
具体的にはアメリカ想定の国際試合の継続開催を望みます。
そして、大会年には少なくとも2ヶ月程度の強化練習期間をおき、
国際試合を見据えた、人選と練習に取り組むべきと強く感じます。
そんなことの途切れない積み重ねが、世界一に近づいていく唯一の方法だと思うのです。
さて、今回はコーチングスタッフ筆頭に、
トレーナー、マネージャー陣から様々な場面でフォローしてもらいました。
本当にありがとうございました。
優秀な皆さんと戦うことができ、また勉強させてもらいました。
何よりも、今大会のコーチにと声かけしてくださった、
山嵜監督には、感謝しかありません。
貴重な機会をいただいたこともさることながら、
監督と接することで、色々なことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
何をどう学んだかは、申し訳ありませんが、
自分だけのものとさせてもらい、心に置いておきたいと思います。
オービックシーガルズは、
7/19「鴎道場」を皮切りに、Summer Seasonがスタート。
今年は、8月にアラバマでの遠征試合を予定しており、
このチャレンジにワクワクしています。
今シーズン、常識外のチームになれるかどうか。
まずは、アラバマでの戦いで、今までを大きく飛び越えてみせます。
2014年07月15日
“U-19 in Kuwait” To Final
アメリカ代表と戦いました。
結果は0-43。完敗を認めざるをえません。
アメリカチームは、選抜者を集めて構成されただけあって、タレント揃い。
特に、スキルポジションには、
サイズ・スピードともに目を見張るような能力を持った選手が目につきました。
あの躍動する連中に、1on1で勝負していくためには、
一段違った取り組みが必要になるでしょう。
また、今回のアメリカチームの印象として、能力が高い人達の集まりということだけでなく、
考えられたフットボールを、しっかり遂行するチームであるということが強く残りました。
我々の試合に向けても、前の2試合とは違った、
我々に対して有効なプレーの準備をしてきましたし、
試合中に危ないと感じたことへのアジャストも、素早くきちんと形にしていました。
そういう意味では、本気でジャパンを潰しにきていた、と言えると思います。
試合の終盤、最後まで加点をしようとする姿勢からも、それを感じることができました。
本気できているアメリカに対して、選手達は臆することなく、
文字通り身体を張ってプレーをし、その心意気を体現して見せました。
試合の最後まで、1プレーに集中しようとし続ける姿は、誇るに足るものだったと思います。
今大会のルールによって、メキシコと同勝率ながら、5位決定戦に臨むこととなりましたが、
(勝ち点が同じ場合総失点の少ないチームが上位扱いとなる)
それは、固いゲーム運びを捨てて、
リスクをとったゲームプランを選んだ時に覚悟していたこと。
後は、全ての力を振り絞り、やりきって今大会を締めくくることが大事です。
短期間に成長著しい選手達が、やりきることができれば、
必ず勝利を摑むことができるはずです。
2014 U-19日本代表チームの最終戦、全てをフィールドで出しきります。
2014年07月13日
“U-19 in Kuwait" vs.USA
U-19日本代表は、2つの試合を終えました。
初戦のドイツ戦は48-20で勝利、2戦目メキシコ戦は24-24のドローとなりました。
メキシコ戦のドローは、ラスト49秒で追いつかれるという、悔しい結果。
私自身、かつてフル代表の国際試合でも、4Qになるとタックルが甘くなり、
逆転を許してしまうという展開を経験してきただけに、
終盤の苦しい時間帯を守りきるためのサポートができなかったこと、
本当に忸怩たる思いです。
ただ、まだ敗戦はありません。
選手達の必死のプレーが、負け無しでアメリカに挑む舞台をつくりあげました。
彼らは、体格的には1.5倍ほどもある相手に対して、互角以上の勝負してのけたのです。
このことは、コンタクトスポーツにおいて、非常に希有なことであり、
賞賛に値することです。
その勇敢さは、まさしく誇らしいものであり、
必ずこれからの戦いにつながっていくものと、確信します。
それにしても、選手達の変化の速度は、凄まじいものがあります。
国内で強化練習をしていた時とは、
まるで違うチームになったといっても過言ではありません。
未知の環境・対戦相手に出会い、今までの常識という殻を突き破ったことで、
成長は加速しているように思います。
若いがゆえの、柔軟性を目の当たりにしていると、こちらが学ぶことが多いです。
どこまで、どんな風に変わっていくのか、楽しみでなりません。
さて、いよいよ明日はアメリカ戦。
U-19の代表選手達は、これからの選手達ばかりですので、
近い将来、メジャーカレッジや果てはNFLで活躍するような選手も存在しています。
ある意味、この世代だけが、本当のアメリカチームと言えるのかも知れません。
そんなチームと雌雄を決する戦いができるのですから、痺れますね。
ワクワクします。
日々、進化するチームが、アメリカチームとどんな戦いをするのか、
皆さんも楽しみにしてください。
2014年07月07日
U-19 World Championship in Kuwait
現在、中東の地クウェートにおります。
光栄なことに、U-19の世界大会に帯同させていただくことになり、
世界一を目指してのチームづくりに関わっています。
非常に貴重な経験をさせてもらっています。
日本のフットボールチームは、ほとんど海外遠征を経験しません。
戦いの舞台や相手は、普段から接しているということで、自分の常識の範疇内にあります。
ところが、海外遠征ともなると、全くその常識が通用しません。
多分こうなるだろう、ああなるだろうということを想像することすらできないのです。
今回は、イスラム圏での試合ということで、「ラマダン」の渦中に放り込まれました。
ご存知の方も多いと思うのですが、この「ラマダン」期間中イスラム教徒の方々は、
日の出から日の入りまでの間、全く何も口にしません。
食事はもとより、水もタバコも口に入るもの一切です。
外気は最高気温50度弱の世界。
よく、脱水症状にならないものだと思いますが、何も摂取しないのです。
(まあ、この暑さの中、外にいる人は見かけませんが)
もちろん、我々は異教徒ということで、断食を強いられることはありませんが、
ひと目につくところでの飲食は避けなければなりませんし、
何よりも、人々の活動が日没後なので、我々の行動も日没後が中心となります。
そんな、生活習慣の変更をも余儀なくされるのが、海外遠征です。
こういった状況下での戦いでは、
「今までの」「いつもの」といった概念を捨てなければなりません。
「今」何をすべきかを考え、瞬発力を持って行動することが、重要です。
当然、いつも以上に強い意志、メンタルタフネスが不可欠になります。
19歳以下の若者には、いささか過酷な気もしますが、世界で戦う他競技の選手は、
もっと若年の頃から、厳しい環境にさらされているはず。
これは、日本のフットボールが進化していくための挑戦であり、好機でもあります。
今回選ばれた選手達は、その好機をしっかりと捉え、日々成長しているように見えます。
若いので、未熟さからのポカもありますが、一方で吸収も早い。
フットボーラーとしての成長はもちろんのこと、人間としても変化し続けています。
この期間中に、彼らがどこまで化けるのか、本当に楽しみです。
厳しい状況下での戦いについて、チームの監督である山嵜先生がこんなお話をされました。
「キツい試合であればあるほど、ミスをした方が負けるという考えにしばられがちだが、
ミスをしないようにとプレーしても意味がない。ミスは起こしてしまうものだ。
問題は、ミスが起きてしまったプレーに対して、どれほど本気で取り組んだかどうか。
全身全霊を込めたプレーで起きたミスは、それを取り返すための次のアクションにつながる。
本気でやっていない中で発生したミスは、次にはつながらない。次はない」
現在、U-19チームが置かれている状況下で、最も大切なことのひとつだと感じました。
状況・環境に左右されず、目の前のことを全力でやりきる。
そのことから、「次」が見えてくる。
優勝という高みを目指して、目の前の今を戦いきるチームにしていきます。
U-19は、今から約半日後、ドイツチームとの初戦を迎えます。
現地時間7/7(月)23:00キックオフ。
広大なアジアの地を挟んでおりますが、皆さんの念はきっと届くと思います。
応援よろしくお願いします。
2014年06月24日
MY TEAM MY FOOTBALL
2014春シーズンは、目標通り、パールボウル優勝で締めくくることができました。
応援・参戦本当にありがとうございました。
この春シーズンは、SWC(シニア世界選手権)/WUC(大学世界選手権)、
2つの日本代表活動を挟んだことで、
それぞれが、それぞれの環境下で自分をつくりあげ、
チームに還元するというチャレンジになりました。
そのようになったことが、例年にない危機感・緊張感・競争意識を生んだように思います。
また、何とかトーナメントを勝ち上がることで、
これまた、例年以上に厳しい戦いを複数回経験することができました。
特に、パールボウルの大舞台で、実力のあるチームと戦えたことは、この春の大きな財産です。
厳しい戦い、大舞台だからこそ露呈する、我々の甘さを認識することができたましたし、
新戦力の選手達は、「初」を体験することで、「次」ではどうするかを考える起点を得たはずです。
大きな糧と成り得る、パールボウルの決勝でしたが、本当に厳しい戦いとなりました。
対戦相手の強靭さに圧倒されるだけでなく、
我々自身が招いたミスで追い込まれていくというシーンが、数多くありました。
本当に、まだまだ未熟。整備・成長していくべき点は多々あります。
ただ、そんな状況にありながらも、
最後の最後に相手に喰らいつき、勝ちきったことに関しては、
素晴らしいとしか言いようがありません。
「Winning is only thing」
泥臭かろうが、必死すぎてみっともなかろうが、薄氷だろうが、とにかく勝つこと。
その大命題を果たしたのですから、誇って良いことだと思っています。
何としてでも勝ちきる、という思いの底には、
今年のスローガンに通ずるものがありました。
2014のチームスローガンは、「MY TEAM MY FOOTBALL」
チームに関わる皆が、胸を張って自分のチームと言える関わり方をする。
誰に頼る訳でもなく、自ら行動し、皆を巻き込み、チームを勝たせる。
そのために、自分が目指すフットボールをとことん追求していく。
そのような、思いが込められたスローガンです。
パールボウル決勝でもあった、
絶体絶命のピンチを、起死回生のチャンスに変えるには、
この、己を軸としてチームのために尽くせる心意気が、大事だと思うのです。
傍から見れば崖っぷちのような場所にいても、動揺することなく、
己のチームを勝たせるために、己の目指すフットボールをとことんやり尽くすこと。
それこそが、最後の最後に勝ちをたぐり寄せるものと信じています。
今シーズンは、
チームのひとりひとりがMY TEAMを創り上げるために、MY FOOTBALLを探求し続けます。
それは、皆さんが、心の底から凄い・面白いと感じる試合を生み出していくはずです。
秋シーズンには、応援や参戦してくださる皆さんにも、
オレの、ワタシの、「オービックシーガルズ」と言っていただけるくらい、ハマっていただきます。
2014年05月11日
1st WUC Game
第1回アメリカンフットボール大学世界選手権の決勝戦を、若き日本代表が戦います。
非常に楽しみな試合です。
対戦相手は、メキシコ代表。
図らずも、99年第1回ワールドカップ決勝戦と同じ顔合わせとなりました。
何やら因縁を感じますが、
アメリカ・カナダを除けばダントツに強いのがメキシコですから、
当たり前といえば当たり前です。
メキシコの選手は、体躯も太く、とてもパワフルです。
それに加え、サッカー選手を見ていいただいて判るように、運動神経が良い。
戦略・戦術のみで翻弄しきれる相手ではありません。
しかも、メキシコにおけるフットボールを取り巻く環境は、
本場アメリカをお手本にしており、
日本におけるそれと同等、あるいはそれ以上かもしれません。
メキシコ国内で最も強力なチーム群は、私立大学リーグに集中していると聞いており、
平均的に1万人以上、試合によっては4万人以上の観客集める人気だそうで、
今回の選手権に参加している多く選手達がそれを経験しています。
また、国境を接しているという地理的な条件も手伝って、
ニューメキシコ・アリゾナ・テキサス近辺の大学で、
本場のフットボールを経験している選手もメキシコには数多くいるのです。
そのようなチームとの戦いですから、決して楽観はできません。
手に汗握りながら、観戦したいと思っています。
勝って優勝すれば、初代王者。大きな大きな勲章を手にすることになります。
大一番は、日本時間の今夜(5/11)11:00から。
HPにて生放送が観られる予定です。
http://americanfootball.jp/main/2014/05/0511-college-streaming.html
勝利を信じて、本気で応援します!
2014年05月02日
2014 1st Game
大変にご無沙汰をしてしまいました。
2014オービックシーガルズが始動してから、早2ヶ月余り。
私個人としては、オービックシーガルズのスタートとほぼ同時に、
シニア日本代表、U-19日本代表に関わる機会をいただき、右往左往しておりました。
自身のキャパシティ不足が露呈し、筆無精ということにも相成りました・・・。
何の言い訳にもなりませんね。すみません。
この2014シーズンは、シニア代表の交流戦とアジア予選に加えて、
U-23の世界大会、U-19の世界大会と国際マッチが目白押しのシーズンとなりました。
シニア代表の試合は2015ワールドカップ出場権を得て、ひとまず終わりましたが、
U-23代表は、まさしく今、初の大会をスウェーデンの地で戦っています。
また、U-19代表は7月に遠征(クウェート!)を控えて準備に余念がありません。
1999年より始まった、シニア代表のワールドカップ。初めての国際大会。
この時から多くの国際大会に関わらせていただいていますが、本当に様変わりしました。
U-19代表やU-23代表による世界大会の開催、
フィリピン・クウェート・中国などアジア各国の参戦など、
思いもよらなかったことが、次々と実現しており、変化と広がりは想像以上です。
一方、ここ日本ではどうか。
まだまだ、国際化に対しては、関心が薄いというのが現状と思います。
代表を目指したり、選出されたりする選手達の意識とレベルは向上しているものの、
代表組織全体としては、臨時招集のオールスターゲームとあまり異ならない。
なかなか、フットボール界全体をあげて、国際大会でイニシアチブをとるという、
強い意志を持つところまで行き着いていないように感じます。
誰よりも長く国際試合に携わってきた人間の一人しては、忸怩たる思いを隠せません。
もっともっと、変わっていかなければ。
アメリカチームを倒して世界一になりたいし、日本人NFL選手も輩出したいし、
チャンピオンズリーグのようなこともやってみたい。
日本国内に留まらない、広がっていく思いは尽きません。
そのためには、遠くを見据えながらも、
日本のフットボール自体をもっと面白くする必要があります。
誰が見ても「凄い」「興奮する」レベルのプレーをしなければなりません。
試合会場を「最高に面白い」空間にしていかなければなりません。
「アミューズメントよりフットボール!」と言ってもらわなければなりません。
そんな、心意気も込めて、今シーズンはチームを創っていきます。
今シーズン、オービックシーガルズは個々の凄さを磨いて、
その力を集約するということに邁進します。
個々の凄さを磨くにあたっては、
自分自身の限界値や常識を超え、さらに周囲にも高い要求を課していく、
そんなことを目指していこうと会話しています。
大きな変化を起こすには、まず自分から。
自分が変わって、オービックシーガルズを変えて、日本のフットボールを変えていく。
大変な大風呂敷を広げました。でも、思いはそんなところにあります。
その第一歩としての、オービックシーガルズ2014初戦。5.4川崎富士見球技場。
大きな大きな思いとは裏腹に、まだまだ新チームは脆弱ではありますが、
フレッシュな戦力がチームを勢いづけており、確実に変化は見て取れます。
新人の活躍と、それにあおられてパワーアップする既存選手の躍動があるでしょう。
本当に楽しみです。
遠望するだけの資格を得るためにも、しっかりと目の前のことをやりきり、
強い思いが皆さんに伝わるような戦いをしますので、
今シーズンも初戦から熱い参戦よろしくお願いします。
2014年01月10日
2013 OBIC SEAGULLS
ライスボウルを戦ってから、ちょうど1週間。
何だか、遠い昔のことのように感じています。
歓喜の瞬間から、スイッチが切れてしまって、
抜け殻のようになってしまっていました。
ただ、この数日、多方面・多数の皆さんから喜びの声をお聞かせいただき、
戦い続けてきた甲斐を、実感しています。
その中で、思うことは「感謝」しかありません。
今シーズンも、たくさんの皆さんに、
期待していただき、信じていただき、共に戦っていただきました。
そして、
皆さんのエネルギーにプッシュしていただいて、高みに登りきることができ、
心からの「おめでとう」を交わすことができました。
本当にありがとうございました。
2013のチームは、ご存知の通り、順風満帆ではありませんでした。
春シーズンに、敗戦を喫し、立ち止まり考えさせられることもありました。
リーグ戦で接戦を演じ、何とも言えない不安に駆られることもありました。
その都度、選手達が「自分にできること」を考え、
行動に移していくことによって、
チームは少しずつ成長していき、今に至ります。
今シーズンほど、ゲームによってチームが変化したシーズンを知りません。
我々にとって、私にとって、2013シーズンは特別なシーズンになりました。
「この中の誰か1人でも欠けていたら、このチームには成っていない」
ボウルゲームの前に皆に話ししたことです。
オービックシーガルズは、まだまだ次のステップに向けて走り続けますが、
2013のチームは再び結成されることはありません。
一期一会、寂しい限りですが、だからこそ貴重なのだと思います。
当たり前のことですが、我々は完璧なチームではありません。
未熟な部分もたくさん持ち合わせています。
ただ、我々の思う完璧なチームを目指して、本気で取組んできました。
そんな我々を、誰よりも熱く熱く見守って下さった皆さんに、
重ねて感謝申し上げます。
2013オービックシーガルズとの訣別は、名残惜しいですが、
また新しいチームの創造も楽しみでしかたありません。
2014には、
皆さんの予想をはるかに上回る、ワクワクしてたまらないチームを創りあげて、
また、お会いしたいと思います。
2013年12月31日
For Rice Bowl
2013年が暮れようとしています。
今年は皆さんにとって、どんな1年だったでしょうか。
この1年を振り返りつつ、新たな年に思いを馳せているところでしょうか。
さて、我々は、未だシーズンの真っただ中、振り返りはまだ少し先。
年明け早々にライスボウルが待っています。
社会人王者になるために、9ゲームを戦い抜き、苦しみながらも勝ち続けたことで、
チームは少しずつ成長しました。
勝ち抜くために必要な「進化」を対戦相手からの刺激によって遂げてきたといえます。
一方で、持てる力を全て出し切ったといえるゲームが無いのも事実です。
それは、相手が我々に力を出させないよう、仕組んでいるということもあるでしょう。
ただ、それ以上に我々自身に問題があると思っています。
どんなに力を持っていても、決められた期日の決められた時間に、
ベストを出し切ることができなければ意味がありません。
そのためには、肉体的にも精神的にも周到な準備をし、
決められたその時、というよりも、
いつでも力を発揮できるようにしておかなければなりません。
その準備に、まだまだ余地が残っている、そう考えています。
2014.1.3、ライスボウルで力を出し切る。
そのために、まだまだ足掻いて準備をし続ける、
そんな年末年始を過ごします。
やはり、オービックシーガルズの試合は面白い、
皆さんにそう思っていただくために。
そして、皆さんと共に勝利を手にし、
本当の「おめでとう」を交わせるように。
2013年11月29日
Final Stage
巷はすっかりクリスマスムードとなり、寒さも本格化、
国内外のフットボールシーンも佳境に入ってきており、
感じることは、光陰矢の如しー早い、早い。
我らも大阪遠征を含む、2つの試合を経て、いよいよFinal Stage。
Xリーグチャンピオンに向けてセミファイナルの試合に臨みます。
シーズンも後半となり、色々な試合を経験することで、
チームは成長していく訳ですが、
経験値を重ねたからこそ気をつけなければならないのは、
過去に囚われるということです。
「あのゲームで、似たような展開になった時、結果はこうだった。
今回もそのようになるだろう」
といった、予測をすることが、余計なことを考えることにつながり、
プレーの精度や遂行力を低下させることになっていくのです。
ゲームの際に繰り返し確認するのは、
過程において起きたことに、引きずられない、
これから起こすことに、集中しきろう。
ということ。
ゲームの途中で、
押されている・押している
上手くいっている・失敗が続いている
というようなことに気持ちを左右させても意味がありません。
ましてや、
勝っている・負けている
なんていうことを考えたところで仕方が無い。
問題は、ゲーム終了の時、勝ったのかどうか。
この後のゲームは、苦しい場面も多い、激しいものになるでしょう。
その時、余計なことに引きずられず、目の前のプレーをとにかくやりきる、
そんな肚のくくりが最重要になります。
次戦の相手、
鹿島ディアーズは、7戦のうち2戦を落として負けられないゲームに挑み、
前半戦で、4回ものターンオーバーを獲られながらも、
結局は勝利を摑んだチーム。
引きずられない強さは、完全に証明しています。
そんなしぶといチームとの戦い。
我々も彼ら以上にしぶとく、タフに、そして愚直に戦います。
ひとつのプレーに、全身全霊を込めて。
2013年11月03日
2nd Stage
11月を迎え、フットボールシーズンも徐々に佳境へ入ってきました。
我らがXリーグも2nd Stageに突入し、緊張感も高まる一方です。
そしていよいよ、ディビジョンをミックスしてのゲームが始まりました。
日本におけるフットボールは、関東・関西集中型のスポーツです。
近年、大学では全国8地区の代表で、甲子園ボウルへの出場権を争い、
「全国区」スポーツへの道を歩み始めていますが、
Xリーグは、まだその端緒にもついていません。
「全国区」は難しいとしても、せめて、関東チーム vs. 関西チームの
マッチアップが増えていけば良いなあと、常々思っています。
未知のいろいろなチームと対戦したいという、我々の思いもありますが、
何よりも、観戦する皆さんが、観てみたいと感じるゲームが増えると思うからです。
チームの在りようを考える際、観戦してくださる皆さん抜きには考えられません。
これは、タテマエで言っている訳ではないのです。
我々は、勝ち続けるチームを目指しています。
そのためには、チームに関わる皆がワクワクしていられることが、不可欠。
ワクワクするためには、より多くの方々を巻き込めていること、
よくたくさんの人達に何らかを感じとってもらうことが必要になってくるのです。
ですから、より観戦する皆さんが、ワクワクするマッチアップを実現したいのです。
話しは、マッチアップから少し離れますが、
観戦環境に関しても、気になることが山積です。
観やすさ、応援のしやすさ、臨場感の得やすさなどの、
インフィールドに関することだけでなく、
飲食環境や、ゲーム以外で時間を使えることなど、
その日を楽しめる環境整備をしていかなければなりません。
それこそ、今シーズン、川崎球場では観客の皆さんに、
ご迷惑をおかけし、我慢していただいてます。
本当に心苦しい限りです。
心の底から、フットボールを楽しんでいただくために、マッチアップ含め、
いろいろなことに取り組んでいかなければなりません。
そのことが、フットボールチームのレベルを向上させ、
フットボール自体の質をあげていくことに、直結していると考えています。
さて、明日は2nd Stageの初戦。
まずは、今我々にできること、
「今シーズン最高のゲームをすること」に集中します。
参戦してくださる、すべての方にワクワクしていただきます。
2013年09月27日
Home Game in Narashino
ほんの半月前の残暑が嘘のように、朝夕すっかり秋めいてきました。
オービックシーガルズも既に2戦を終え、早くもリーグ戦中盤に入ります。
2ゲームを戦って感じているのは、力を出し切ることの難しさ、です。
「やればできる」「やるときはやる」というのは、「できない」ということと同義。
いつ、いかなる時でもやれなければならない。
決められた時、限られた時間の中で力を出し切ることができなければ、無意味です。
試合であろうが、練習であろうが、本当の全力を尽くすこと。
それしか、いつ、いかなる時でも100%出し切れる癖をつけること方法はありません。
そんな練習を、この3戦目に向けて重ねられたのではないかと思っています。
週末の試合は、ホームゲーム。
千葉県・習志野市に活動拠点を置く我々は、
過去、様々な方々のご尽力をいただくことによって、
QVCマリンフィールドでホームゲームを実現してきました。
我々にとって、ホームゲームを開催するということは、ひとつのチャレンジです。
もちろん、普段お世話になっている地元の皆さんに、
直接試合を観て頂きたいということもあります。
ただ、それ以上に、
フットボールの楽しみ方を進化させていきたいという思いがあるのです。
我々のホームゲームである以上、クオリティの高いゲームを披露することはもちろん、
ゲーム以外の時間・空間をオービックシーガルズが提供しなければなりません。
それが、楽しく心に残るのもであり、また来ようと思ってもらえることが不可欠です。
当然、我々だけでできることはごく僅か。
色々な方々のご支援をいただいて、初めて形になっていくものなのだと思っています。
今回は、習志野市秋津サッカー場での試合が実現しました。
我々にとっては、まさしく活動拠点でのホームゲーム。ホーム中のホームです。
実は、秋津サッカー場をサッカー以外の競技が使用するのは、前例の無いこと。
異例中の異例です。
また、オープニングセレモニーでは、
習志野市立第二中学校吹奏楽部・習志野高校吹奏楽部の
マーチングバンドが花を添えてくれます。
全国トップレベルの吹奏楽部の皆さんが、です。
様々なできそうもないことが、
我々を支援し応援してくださる皆さんのご助力で実現するのです。
今後もオービックシーガルズは、フットボールを取り巻く空間を進化させるために、
様々なチャレンジをしていきます。
それを、参戦して下さる皆さんと、共に創りあげていきたい、心からそう思います。
まずは、週末のホームゲーム。
共に戦い、思いっきり楽しんでいただき、「次」にむけてのご意見いただければ幸いです。
習志野にて皆さんの参戦、お待ちしています!
2013年08月26日
2013 End of Summer
大変にご無沙汰してしまいました。
春シーズンが終了した後も、オフらしいオフもとらず、選手達は戦っておりました。
濃密な自主トレーニング期間を経て、7月中旬には夏シーズンに入り、
「鴎道場」や「公開練習試合」などを経て今に至ります。
学生フットボーラーとの触れあいや、関西チームとの手合わせなどから、
新たな刺激を受けた夏シーズンでありました。
「鴎道場」に来場してくれた学生フットボーラー・スタッフの皆さん、
練習試合に遠征してきてくださったアズワンブラックイーグルスの皆さん、
本当にありがとうございました。
また一方で、この夏シーズンは「自分達のフットボール」を、
しっかりと見つめ直した2ヶ月でもありました。
これでいけると思い込んでいたことに甘さはなかったか、
なんとなく進んでしまっていることを流して過ごしはしていないか。
会話と行動を繰り返しながら、自らの常識を疑って取り組んでいく、
そんな夏シーズンだったように思います。
いつにも増して、オービックシーガルズ同士の戦いも多く取り入れました。
今シーズンに戦う予定の、対戦相手を想定してのやり合いではなく、
オフェンス・ディフェンスがそれぞれを潰しにかかるバトルです。
このような、シミュレーションではない戦いを通して、
想定外に強いチームつくりができると信じています。
それにしても、今年の夏は暑い!
それこそ、想定をはるかに越えた酷暑にみまわれました。
でも、選手達はへこたれることもなく、持ち前の明るさ(アホさ?)全開で、
自身を追い込んでくれました。
その原動力のひとつが、皆さんの熱い応援であるのは間違いありません。
昨日も、「習志野きらっと2013」でパレード(!)をさせていただき、
数多くの方々から、激励のお言葉を頂戴しました。本当にありがたいです。
練習で疲れているはずの選手達も、皆さんにエネルギーをいただき、
気持ちが高揚していたようです。
このようなことを、繰り返し体験させていただくことで、選手達の火種は大きくなります。
だからこそ、炎天下の練習でも勝つために、燃えられるのだと思います。
2013シーズンもいよいよ今週末、開幕。
開幕戦から全力の試合をお見せします。
皆さんも、是非参戦して、選手達をより大きく燃え立たせてください。
そろそろ夏も終わり、と題してみたものの、まだまだ残暑は続きそうです。
皆さん、何とぞお体ご自愛のほど。
今シーズンも応援よろしくお願いします。
2013年06月27日
2013 Slogan
パールボウルは鹿島ディアーズ優勝、春シーズンの公式戦は全て終了しました。
応援していただいている皆さんには申し訳ないことに、
我々は早々にトーナメント敗退。
なんとも寂しい春シーズンとなってしまいました。
トーナメント敗退後、敗戦の反省を踏まえながら、
「勝つ」チームをつくりあげるべく、止まることなくもがき続けていますが、
まだまだ道は険しく遠い印象です。
ただ、誰も下を向くことなく、次へ次へと動いています。
そんな、我々が今シーズン掲げたスローガンが、
"PROFESSIONAL" です。
プロという言葉をどのように定義するか、
様々な解釈・意見があることと思いますが、我々としては、
「ホンモノ」であることと、置いています。
フットボール界における「ホンモノ」の個人となること、
「ホンモノ」のチームをつくりあげることをスローガンに込めました。
「ホンモノ」を目指す以上、妥協なく、本気であり続けなければなりません。
それがあってこそ、玄人・先駆者・牽引者に成り得ると考えています。
簡単なことではありません。
我々は、まだまだ"PROFESSIONAL"と自負できるほど、やりきれていません。
当然、何ひとつ成したこともありません。
ただ、この気高く重厚な言葉を唱え、耳にし、思うことで、
"PROFESSIONAL"であろうと、あがきます。
そして、このスローガンが相応しいチームになります。
大言壮語に聞こえるかも知れません。
ですが、今年のスローガンは、チーム全員で考えるところからスタートしました。
思いつきやお仕着せの言葉ではないのです。
チーム皆の、本当に行き着きたいところなのだと得心しています。
皆さんには、我々がどのように"PROFESSIONAL"に向けて挑んでいくのか、
しっかり見届けていただきたいと思っています。
2013年05月19日
Spring Season Challenge
早くも春シーズン2試合を戦いました。いつも応援ありがとうございます。
チームの仕上がり状況に関わらず、ゲームデイはやってきます。
我々は、そのスケジュール下で、いつでも最高のプレーをしなければなりません。
スケジュールの厳しさに関わらず、いつでも、どこでもしっかりと戦えるチーム、
そんなチームを目指して、この5月は週を空けずに3連戦を戦い抜くこととしました。
まさに、挑戦の5月です。
第1戦は、雨中の戦いとなりました。
こんな、悪環境も我々の真価を磨く、得難い機会です。
案の定、まだまだ粗さのあるところも露呈し、精度という面で課題を残した試合になりましたが、
新規加入選手を含めた、新しい戦力を存分に試せたことは、収穫です。
昨年とは違うヒーローの出現も予感させてもらいました。
第2戦は、渡欧しての海外遠征です。
未知の相手と未知の環境で競い、戦う。
自らの基礎・基盤がどのくらいしっかりしているのかを問われることはもちろん、
アクシデントへの対応力も求められます。
これもまた、我々の地力を向上させる、大きなチャンス。どう活かすかは我々次第。
試合自体は、34-3で勝利を収めることができました。
異国の地で、大男を相手に真っ向勝負したことが、大きな糧となるでしょう。
多くの日本人の方にも応援いただき、盛り上がったゲームになりました。
今回の試合実現に不可欠であった、GFL関係者の皆さんのご助力と、
我々を受け入れてくれた、デュッセルドルフ・パンサーの皆さんのご尽力に心から感謝します。
ところで、今回の遠征では、試合の前日に、貴重な経験をさせていただきました。
デュッセルドルフにある日本人学校が、我々の訪問を受け入れてくれたのです。
当日は、肌寒い曇天でしたが、全校生徒(小1~中3まで500人以上!)が、
元気よく迎え入れてくれ、試合に向けてパワーをもらいました。
本当にありがとうございました!
中学生とは、1時限分、共にフラッグフットボールを楽しみましたが、
多数、アスリートも見受けられました。
サッカー人気の国ドイツではありますが、
何人かはフットボールに興味を持ってくれると嬉しいですね。
そういえば、試合前日の練習場の一角では、
小学生に満たない選手・14歳以下の選手・19歳以下の選手、
3つのカテゴリーのフットボール選手が激しく練習をしていました。
ああいうクラブに、日本人の子供達が積極的に参加していくと、面白いです。
また、あんなクラブに我々もなっていきたいとも感じました。
ただ、彼らが対戦相手、パンサーのジュニアチームということで、
何となく視線を気にしながらの練習にはなってしまいましたが・・・。
さて、次戦は、5/25(土)に強豪富士通フロンティアーズとの戦いです。
短い準備期間ではありますが、この2戦での成長を、しっかりと目に見える形にして、
我々らしい戦いをお見せします。
2013年04月02日
13 Season in!
4月を迎え、いよいよ春がやってきた感じですね。
就職・入学・異動など、新天地での一歩を踏み出された方も多いかと思います。
この週末もグラウンドにて、ジュニアシーガルズのメンバーが、
「今春より高校に行きます。今までありがとうございました!」
と挨拶してくれました。
嬉しかったと同時に、時間の経過をしみじみと感じてしまいました。
あの、子供子供していた彼らが、人によっては高校フットボーラーになるんです。
初々しくも、少しばかり頼もしくなった彼らのエネルギーは、新鮮でした。
自分にも、あんな頃があったはず(?)です……。
そう、彼らの初々しさに負けてられません。
我ら、オービックシーガルズもシーズンインしました。
2013オービックシーガルズ、また新たなチームづくりがスタートしています。
今シーズンは、まずここからはじめたいと考えています。
「選手主役のチーム」
「ワクワクするプレーができるチーム」
やはり、これが原点だと思うのです。
選手が皆が自分が主役と感じられるにはどうすれば良いのか?
自分が、そしてファンの皆さんがワクワクできるには何が必要か?
そんなことを素朴に考え、進んでいきたいです。
原点回帰、まさにゼロから新チームを創り出してみたいです。
そんなことから、今シーズンは選手リーダーのあり方を、
大きく変えることにしてみました。
2012キャプテンの古庄選手とも会話を重ね、
選手の思いや要求を吸い上げやすい体制をつくろうということになり、
ポジションリーダーとしていたものを大転換し、
ポジションキャプテンとしました。
ポジションを代表することはもちろん、
キャプテンですから、チームの舵取りに一役かってもらわねばなりません。
古庄に加えて8人のキャプテンの面々、
OL渡邉・TE安東・RB原・WR木下ノリ・QB菅原・DLKJ・LB塚田・DB三宅
彼らと共に、荒波を越えていきたいと思います。
今、選手皆で語り合った内容をもとに、
キャプテンたちがチームのスローガンを決めにいっています。
その出来上がりも含め、一歩一歩が楽しみで仕方ありません。
皆さんも、我々の歩みを楽しみに、今シーズンも目を離さず、お付き合いください。
今シーズンもよろしくお願いします。
2013年01月03日
Congratulations!
試合途中にて、
「勝っている・負けている」「優勢だ・劣勢だ」
これ全てプロセスに過ぎない。
重要なのは、試合に勝ったのか。
それが全て。
いつも繰り返し、選手にいっている言葉です。
その意味を、選手が理解し、最後まで闘ってくれた、
それが最も誇らしいことです。
対戦相手の関学さんは素晴らしかった。
本気で勝ちをもぎ獲りにきていましたし、
血の出るような努力をして、勝つための準備をされてきたんだと思います。
それを実感させられる試合でした。
そのような強敵を、最後の最後でかわすことができたのは、
選手一人一人が最後まで闘ったから、です。
そのような選手に関われたことが幸せです。
また、いつにもましての熱い参戦・応援があったからこその勝利でもあります。
我々を応援して下さる皆さんも、最後まで勝つことを信じてくださった。
その思いが、フィールドにいる選手にも伝播したことは、間違いありません。
本当に、ありがとうございました。
これで、2012シーズンは終了しました。
最高のカタチで締めくくれたことを、感謝しています。
ただ、やはりまだまだの部分も数多くあります。
皆さんに見せきれていない、オービックシーガルズの持てる力も。
そう思うと、これからだという気持ちになってきます。
我々は止まることはできません。
2013シーズン、新たな高みを目指して、精進していきます。
勝ち続けることで、何かを見いだし、何かを生み出していきます。
これからも、そんなオービックシーガルズに期待し、参戦・応援してください。
最後に、
この勝利はオービックシーガルズを愛してくださる皆さんと共に勝ち得たものです。
皆さんも、皆さんこそオービックシーガルズなのです。
ですから、心より言わせてください。
「おめでとうございます!」
2012年11月28日
Final Stage
いよいよ、シーズンもFinal Stageに突入しました。
いわば、決勝トーナメントの準決勝直前、です。
おかげさまで、オービックシーガルズは、
2nd Stageを2勝で乗り切り、Final Stageへの出場を決めることができました。
文字通り、「舞台」に立つ権利を得た、という感じです。
2nd Stageでの2試合も、非常に集中力を要する試合でした。
周囲で、アップセットが起こっているものの、
意味の無い皮算用をせずに、自分達の試合・目の前のプレーに集中するー
それだけに焦点をあてて、戦い抜きました。
1クォーター15分の試合となり、1st Stageに比して計12分試合時間が延びたことで、
選手をいかにフレッシュな状態に保つのか、時間をどのように使うのかなど、
新たな課題を突きつけられた試合ではありましたが、
選手が目の前の1プレーを仕上げることに全力をあげてくれたことで、
状況に関係なく、勝利を重ねることができたと思います。
また、皆さんの声援がより一層パワーアップしたことも、
我々の背中を押してくれました。
特に、2戦目。
大阪長居競技場でのアウェーでの試合でも、関東での試合に劣らぬ、
むしろそれに勝るほどの熱い声援をいただいたこと、本当にありがたかったです。
皆さんと共に、選手も燃え続けることができました。
さて、ここからFinal Stage。一発勝負のトーナメントです。
そんなとき、何が大事になるのか。
ひとつの鍵は「不動心」です。
剣豪・宮本武蔵の逸話を聞いたことがあるでしょうか。
兵法の修行というのはいかにすべきものかという質問に、
武蔵はただ一言。
そこの畳の縁(へり)を歩いてみよと答えます。
質問者は訳のわからぬまま、言われた通りに歩いてみせるのですが、
それを見て、更に武蔵は言います。
では、この縁の高さが一間(約1.8メートル)であったなら渡れるかどうか。
相手は、それはちょっと難しいと返答します。
それならば、縁の幅が三尺(約1メートル)ならばどうか。
この武蔵の問いに、相手はそれならば渡れますと即答するのですが、
追い打ちをかけるように武蔵は、
その三尺の縁が姫路城から増位山まで架かっていたならどうかとたたみ掛けます。
さすがにこれには首を横に振ってできるはずがないと否定する相手に、
武蔵はこれこそが兵法の極意だと告げるのです。
元来、同じ三尺幅である道行きを、難しくするのは己の心持ちにすぎない、
その心持ちを磨くことこそ修行なのだと。
人間は、その時々の環境や状況によって気持ちが左右されるものです。
その、揺れる心をコントロールして、
本来ならばできることを、当たり前のようにやりきれれば、
自ずと結果に近づいていきます。
しかし、それこそが難しい。
これから、我々は様々な状況に遭遇します。
おそらく、都合の良く無い、苦しいと思うような場面の方が多いでしょう。
その時に、いかに揺らがずにいられるのか。
不動の心がポイントになると思うのです。
揺さぶられながらも、不動であろうと必死にもがく。
地に足つけて、目の前のことを100%やりきることに終始する。
そんな戦いをしていきたいと思います。
2012年10月28日
Have Fun
シーズンが始まるといつも思うのですが、
本当に日々の流れが早い!
あっという間に、1st Stageの5試合が終わりました。
我ら、オービックシーガルズは5戦全勝で1st Stageを乗り切ることができました。
応援・参戦、ありがとうございました。
この5試合は1Q12分の、通常よりも短い時間でのゲームということもあり、
スタートダッシュを意識して臨んでいました。
従来、少なからずスロースターターの印象がある我々ですが、
意識をあげてきたことで、ある程度ゲームの初盤に力を出せるようになりました。
一方、ゲームを通じて最後まで集中力を持続をすることが、できていません。
ゲームの中盤になると、粗さが目立ちます。
スタートダッシュのみならず、フィニッシュ=やりきることを意識しなければなりません。
1st Stageの最終戦、強敵である富士通さんとの戦いでも、
度々、集中しきれていない場面、1プレーを仕上げきれていない場面が散見されました。
それでも、勝利できたのは、悪いプレーに引きずられずに切り換えができたこと、
緊迫に押しつぶされずに折れること無く戦えたことが大きかったと思います。
少しばかり芽生えてきた、粘り強さを収穫として、
2nd Stageでは、更に力を伸ばしていきたいと考えています。
ところで、ギリギリの勝負をする中、改めて「たのしむ」ということを考えさせられました。
アスリートが、勝負や試合を「たのしむ」と口にするようになって、久しいですが、
私が最初にその言葉を聞いた時には、何とも違和感を覚えたものでした。
戦いを「たのしむ」ということを教えてくれたのは、
先代のHCであるデイビッド・スタント氏です。
それまで、勝負は苦しんで勝ち獲るものとしか考えたことの無かった私にとって、
「たのしむ」ということは、勝負の世界とはかけ離れた感覚であり、
新鮮さはあったものの、到底共感できるものではありませんでした。
しかし、スタント氏の勝負にかける激しい情熱にさらされながら、
「たのしみなさい」といわれているうちに、
私が思っていた「たのしむ」ということとは、
ちょっと違うということがわかってきました。
和気あいあいと心地よさを享受する、
ということとは、正反対。
自分を追い込み、居たたまれないほどの緊張感の中から湧き出てくる、
独特のゾクゾクする感覚
ーそれを面白いと感じるということなのかなと。
そうなると、戦いが困難であればあるほど、「たのしく」なる。
決して楽ではないですが。
これから、我々はそんな「たのしい」場面をたくさん経験することになります。
どんなに厳しく、痺れる場面でも「たのしめる」図太いチームになっていくため、
ジタバタと切磋琢磨していこうと覚悟を決めています。
2012年09月26日
Home Game@QVC
12シーズンの2ndゲームは、千葉幕張のQVCマリンフィールドで戦いました。
今回も公式戦千葉開催に向けて、様々な方々にご協力いただきました。
この場を借りて、御礼申し上げます。
また、千葉でのゲームを快諾してくださった、
東京ガスクリエーターズの皆さんにも、感謝しております。
我々のホームゲームもこれで4年目になります。
回数を経るごとに、ゲームを盛り上げるために協力してくださる方々が増え、
フットボールを中心として、一日を楽しめる空間ができてきました。
本当に、素晴らしいことだと思っています。
ワクワクする催しが増えるに伴って、
来場してくださるファンの皆さんも増えてきました。
フットボールゲームはもちろんのこと、
それ以外にも面白いことを見つけていただけたなら幸いです。
日本のフットボールにおいては、基本的にホームーアウェイの概念はありません。
単純に試合を観戦していただくのであれば、それでも良いのかもしれません。
ただし、観戦+αを体感し、機会があれば是非また来ようと思っていただくには、
それぞれの本拠地ならではの、趣向を凝らした空間と時間を、
つくりださなければならないと思っています。
今後も大きなチャレンジとして、ホームゲームの開催を続けていこうと思っています。
「こんなことをして欲しい」ということがあれば、是非お声をお寄せ下さい。
皆さんと共に、創りあげていきたい、そんな風に考えています。
さて、オービックシーガルズの3rdゲームも、目の前。
HC談話でもお話ししましたが、
今シーズン、もっとも劇的な変化を遂げつつあるチームが相手です。
大きな変化がハッキリと目に見えるチームは、間違いなく成長過程にあります。
つまり、チームが面白く活性化している、ということです。
こういうチームは、力を発揮します。
我々としては、しっかり相手の戦い方を分析し、準備するものの、
「こんな風になるだろう」ということを過度に思い込まないことが大事です。
どんな戦い方をされても、どんな状況になっても、
ただただ愚直に1プレーを仕上げ、やりきることに集中すること。
これにつきます。
全く計算の立たない、真剣勝負。
本当にワクワクしています。
2012年09月04日
12 Season In!
2012シーズンが開幕しました。
8/30X-Leagueのオープニングゲームに始まって、
昨日9/3に全てのチームが第一戦を終えました。
自分達のゲームを挟んで、
いくつのかの対戦を実際に見る機会がありましたが、
どのチームも確実に進化しています。
たったひとつのチームだけが手にすることのできる、
日本一の称号を獲得するために、
全チームが研鑽を重ねてきたからこそだと思います。
我々も、他チームと同じ位置からのスタート。
何らアドバンテージがある訳ではありません。
挑戦者の気持ちで、ではなく、
文字通り、挑戦者。
他チームの進化を目の当たりにしながら、
我々自身の成長・変化を問うている日々です。
進化は、変化を伴わなければ成し得ません。
そして、変化には新しい取り組みが不可欠。
新しい取り組みは、古い取り組みを捨てることから始まります。
今シーズンの我々が、何をどのくらい捨てられているのか。
過去のちょっとした成功体験にしがみつかずに、
こだわる必要の無いものにこだわりすぎていないか。
これが大きなポイントと思っています。
初戦は、おかげさまで勝利を飾ることができました。
正直、まだまだ粗い部分はあります。
その辺りの修正は、今後に向けて必ずやっていくべきことです。
ただ、それ以上に、昨シーズンとは違う「何か」があったかのかどうか。
それが一番の関心事です。
もちろん、新加入の選手は活躍してくれました。
大きな変化をもたらしてくれています。
それに加えて、昨季もプレーした選手達が、
速くなっていたり、強くなっていたり、上手くなっていたり、していたか。
そこには思い切りこだわって、
足りなければ今からでも更なる変化を引き起こしていきます。
今シーズンも最後まで参戦よろしくお願いします。
2012年07月27日
Gulls for Tohoku Next
先週末の7/21・22の2日間、東北へ行って参りました。
今回の目的は、「Gulls for Tohoku」のこれからを見据えて、
足掛かりを創ってくることでした。
あの、未曾有の大震災から1年と4ヶ月余りが経とうとしています。
震災直後は、我々の義捐金活動などにも多くのご賛同をいただき、
本当にありがとうございました。
そして今、我々はフットボールチームならではの「できること」に
チャレンジし始めています。
それが今回の東北訪問でした。
まずは、東北大学でフットボールクリニックを実施。
昨年の春にお邪魔したときに比べ、
学生皆の顔つきが明るくなっていることに少し安心しました。
貪欲な向上心をひしひしと感じる、クリニックとなりました。
その後、
「あおばフラッグフットボールクラブ "スパローズ"」
の皆さんと体験会を行いました。
"スパローズ"は今年5月に、
東北学院大アメフト部元監督の曾根邦敏さんと、
ジュニアシーガルズでコーチもされていた本田淳一さんが、
意気投合して立ち上げられたばかりのチーム。
フラッグフットボールで東北を元気にしていこうという、
気概にあふれたチームです。
そして、我々もフラッグフットボールを通じて、
東北の方々、特に子供達に、
走り回ってもらい、笑ってもらうことを広げていきたい、
それを次の「Gulls for Tohoku」の核としていきたい。
これは、本当に貴重な出会いでした。
この熱のある方々との出会いが、我々を一歩前に進ませてくれました。
我々としては、今後精一杯"スパローズ"をサポートして、
東北でフラッグフットボールを広めていきたいと考えています。
今回の体験会に参加してくれた子供は3人でしたが、
3人ともが、「楽しかった!」と素晴らしい笑顔を返してくれたことに、
この活動の意味を再認識させてもらいました。
また、その翌日には仙台市蒲町小学校を訪問、
114名の子供達と共にフラッグフットボールを楽しみました。
2時間余りの短い時間でしたが、
初歩的なレクチャーから、最後は簡易ゲームまで進むことができ、
大変に盛り上がりました。
ここでも、もっとこういった機会を増やしていきたいと、
心のエンジンを揺さぶられた感じです。
蒲町小でのフラッグフットボール体験会には、
曾根さん、本田さんのお2人に加え、
東北大学・仙台大学の学生さん達も多数協力に駆けつけてくれました。
今後も、学生さん達の力もお借りしつつ、
多くの小学校に訪問していきたいと思っています。
そして、それぞれが連携しあって、仙台ー宮城ー東北各県へ、
この流れを拡散していけたら最高です。
さて、フラッグの体験会を終え、我々は被害のひどかった
女川・石巻・塩竈などの沿岸部を訪れました。
昨春に訪ねた時に比べて、がれきの撤去など進んでいる部分もありましたが、
荒涼とした印象は大きく変わりません。
それは、ここにかつては生活があったという想いがあるからなのでしょう。
人は生き、そして活きなければなりません。
無念にも生きれなかった方々の分までも、活きなくてはと思うのです。
この東北の地に「活」が溢れるよう、
微力ながら「Gulls for Tohoku」をじっくり継続していこうと思います。
帰路、地元海産物販売を中心とした仮設マーケットに立ち寄りました。
おかあさん達のパワーに押されて、色々なものを買い込んでしまいました。
そこでは、笑顔と共に生活がしっかり成されてる感じがしました。
人間は脆弱です。でも、驚くほど強靭でもあります。
元気をもらったのは、私の方だったようです。
2012年07月03日
Spring Season Review
激しかった2012春シーズンが終了しました。
皆さん、応援・参戦本当にありがとうございました。
ドイツ遠征を含む3連戦を経て迎えた、パールボウル準決勝。
剛健に仕上がっていた鹿島さんとの試合を、47-31で勝利することができました。
実はこの時、3連戦での疲労や傷みがそこここに見えており、
選手のコンディションを心配していたのですが、
平日を含め、それぞれがしっかり自己管理してくれたおかげで、
集中して走りきる試合ができました。
この時に得た収穫が、非常に大きかったと思います。
パールボウル決勝では、富士通さんと対戦。
昨年、社会人チャンピオンを争った相手でもあり、
今秋のリーグ戦でも戦うことが決まっている強豪。
2012シーズンインから意識してきた相手でもありました。
結果は、31-10でオービックシーガルズ勝利。
ただし、点差ほど力の差があったとは思いません。
フットボールの一要素である、陣取り合戦ではやったり、やられたりで互角。
勝敗の明暗を分けたのが何かと言えば、
ひとつは、ターンオーバーの獲りあいを+2で勝てたこと。
我々のオフェンスは、ボールを渡しませんでしたし、
ディフェンスはファンブルフォースとインターセプトで2つのボールを獲りました。
相手のオフェンス機会を2回奪えたことは、我々を優位に導きました。
もうひとつは、当たり前の話ですが、点取り合戦に勝てたこと。
一気に得点まで持っていけるチャンスを、モノにできた遂行力、
相手のビックプレーを得点までには結びつけなかった集中力が、
勝利を引き寄せました。
いずれにしても、
ドイツ遠征モナークス戦も含めた5試合を勝ちきり、パールボウル優勝を果たすという、
2012春シーズンの目標を達成できたことは、大変良かったです。
こうして、ひとつひとつのプロセスで発生する、成し遂げたいことを、
しっかりやりきって成長し、日本一という高みにまで登り詰めたいと考えています。
そう、いったんの結果は出ましたが、未だ過程の中。
この夏シーズンでさらにさらに一人ひとりが成長し、チームを進化させていきます。
ところで・・・
今、19歳以下の日本のフットボーラーが、アメリカでU-19世界選手権を戦っています。
U-19世界選手権大会2012日本代表公式サイト
6/30(土)に開幕したのですが、初戦でフランスチームを27-6で撃破!
準決勝にコマを進めました。
次戦は7/4(水)、昨年日本代表が苦杯をなめさせられたカナダとの試合です。
ぜひ、勝利して決勝に進出してほしいと思っています。
若きフットボーラーたちをぜひ応援してください。
私も、YouTubeで参戦します!
U-19 World Championships Live(YouTubeチャンネル)
2012年06月07日
Game!Game!!Game!!!
おかげさまで、5月の3連戦を全勝で終えることができました。
応援、本当にありがとうございました。
5月12日から5月27日までの16日間で、海外遠征を含んだ3試合。
オービックシーガルズにとって、初めて経験するハードスケジュールでした。
毎週試合するというのは、なかなかキツいですね。
アメリカの大学リーグやNFLのタフさ加減が良くわかります。
何がどうキツいかというと・・・。
とにかく、コンディショニングのテンポをつかむことが難しい。
ゲームの日にピークまで持ってきた、肉体・戦術理解・精神を、
一旦リフレッシュさせ、また週末までにピークへ持っていく。
ゲームでは、大小さまざまなダメージが選手を襲います。
そのダメージを回復させつつ、次のゲーム向けて準備をしなければならない。
そこに許される時間が、今まで経験してきたものの半分なのです。
しかも、今回は海外遠征を挟んだため、時差との戦いもありました。
息をつく間もないチャレンジを強いられる選手にとっては、
かなりエネルギーのいる16日間だったと思います。
ゲームを戦うためのプランニングにも、かなり影響がありました。
通常であれば、ほぼ2週間をかけてシミュレーションをし、
場合によっては修正をかけて試合に臨むのですが、
ほとんどトライ&エラーをしている時間がありません。
与えられた時間の中で、やりきれることを見いだし、ゲームにぶつけていく、
そんな戦い方を強いられました。
いずれにしても、我々にとっては、未知のチャレンジだった訳です。
その結果、どうだったのか。
得難い財産を手にしたと確信しています。
試合はだいたい隔週でやるもの、という思い込みからはずれた時、
今までに無かった取り組みが発生し、変化を引き起こします。
いつもよりきめ細やかな、
身体のメンテナンス、頭の整理、コミュニケーション。
それらのことが相まって、短い期間にもしっかりした準備ができ、
力を出せるようになってきたのです。
正直なところ、ドイツ遠征後すぐの試合には、不安がありました。
この短い準備期間で、
選手の体力は回復しているのか、
プランはちゃんと消化しきれているのか、などなど。
しかしそれも、ほとんどが杞憂に終わりました。
選手は、僕自身が思っているよりも、変化をし、タフになっていたようです。
逆境を楽しみ、進化に変えていく、そんな体験ができた5月だったと思います。
さて、6月に入り、パールボウルトーナメントも佳境に入ります。
ここからの難敵を退けていくには、更に進化を遂げなければなりません。
特に、1プレーの精度をあげて破壊力を増すことには、注力すべきです。
それには、1プレーを完成させ続けることに、執念を燃やす必要があります。
次戦で、1プレー完全燃焼の姿を感じていただけるとすれば、
進化の兆しあり、です。
2012年05月21日
International Game
オービックシーガルズ初の海外遠征は、29-17で勝利。
応援ありがとうございました。
聞けば、公式映像配信が無い中、
模索して観戦していただいたファンの方々も多くおられたとのこと。
深更にも関わらずの参戦、感謝致します。
今回は、本当に良い経験をさせていただきました。
まずは、真のアウェイを体験できたこと。
日本代表チームでは、実感させられることも多いのですが、
オービックシーガルズのゲームジャージを着た選手が、
ビッグプレーを披露しても、全くスタンドが沸かない。
我々のオフェンスがプレーしている時は、
終始ブブセラが鳴り響き、スタジアムDJもがなり倒す。
なかなかの雰囲気でした。
ただし、試合後にはしっかり我々をねぎらってくれる、
温かいファンの方達だったことは、付け加えておきます。
また、明らかな体格差のある相手と対戦できたこと。
国内のゲームではあり得ない、ほぼ全てのポジションで、
我々のチームの選手が小さく、軽いという状況。
試合全体では、クイックネス・スピード・ヒットのインパクトなどを駆使し、
相手に支配されることは無かったのですが、
場面場面では、その体格差を上手に活かされて、圧倒されることもしばしば。
特に、コンタクトの回数を重ねてくると、徐々に疲弊が見られるようになり、
そこにつけ込まれるシーンもありました。
そんな中で、何を武器とし戦うのか、何を磨いていかなければならないのか、
色々なことが見えてきた気がします。
いずれにしても、
海外遠征ならでは、クラブチーム同士の戦いならではの経験ができました。
代表チームでは実現しない、アメリカ人選手混合のスタイルならではとも思います。
今回は、QB/RB/LB/DBと要所にアメリカ人選手を配し、
効果的な起用をしていました。
しかも、彼らはプロ経験を問われません(今回もNFLEの経験者が出場)。
Xリーグにおいても、
外国人選手枠をどう考えていくのか、
国際試合をどう前向きにとらえて利用していくのか、
色々なことを考えていかなければならないように感じています。
2012年05月17日
Game in Deutschland
明日、ゲームのためにオービックシーガルズが渡欧します。
この遠征が実現したことを思うと、大変に感慨深いものがあります。
まずは、単独クラブチーム同士の国際試合実現に向けて奔走して下さった、
会長のロバート・フーバー氏を筆頭に、
ドイツ アメリカンフットボール協会の皆様、
ザクセン州アメリカンフットボール協会の皆様へ御礼申し上げます。
また、我々との対戦を快く引き受けて下さり、楽しみにしてくれている、
ドレスデンモナークスの皆様にも、心からの御礼をお伝えしたいです。
そして、この途方も無い希望を受け止めて、後押しして下さった、
野田オーナーをはじめ、我々をご支援していただいている皆様には、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
1999年、
第1回ワールドカップ・イタリア大会に帯同するまで、
フットボールと言えば、アメリカと日本という認識しか無かった私にとっては、
ヨーロッパの各国でフットボールがプレーされていること、
国対国の試合が頻繁に行われていることなどは、
非常にショッキングな出来事でした。
あれから、はや13年が経とうとしています。
その間行われた、
全ての日本代表活動、国際試合に帯同する僥倖に恵まれたことで、
日本以外のフットボールに直に触れ、
その変化も目の当たりにすることができました。
ヨーロッパのフットボールは、確実に進化し成長を遂げています。
それを心から実感したのが、
昨年の第4回ワールドカップ・オーストリア大会です。
単調で行き当たりばったりだった戦略も整っていましたし、
雑な印象の強かったプレー細部も随分精度が上がっていました。
そこに、大きな体格を活かしてくるのですから、
俄然厄介なチームに変貌しています。
聞けば、ドイツやオーストリアの強豪クラブでは、
アメリカ人がコーチをし、数人のアメリカ人がプレーすることが
当たり前になっているとのこと。
そのことで、フットボールへの理解が深まると共に、
本場の感覚を共有するようになってきているのだ、と。
それを耳にした時、単独クラブチームでの欧州遠征が、頭をよぎりました。
「我々が大きく飛躍するには、絶好のチャレンジだ。
ここで、井の中の蛙から脱却して国外にもライバルを求めるべきだ。」
突拍子もない考えではありましたが、やってみたい気持ちは収まりません。
帰国して、並河GMに相談したところ、
「やってみようや、オモロイやないか」
(いつも、ワガママばかりですいません。この場を借りてお詫びします。)
そこからスタートした話が、こんなにも早く実現するとは。
成せば成る、ですね。だからこそ、感慨深いのです。
このゲームは、
オービックシーガルズが進化を遂げるための、第一歩。
我々にとって非常に意味深いゲームです。
また、このゲームを契機に、ナショナルチームだけでない、
フットボールの国際化に拍車がかかっていくならば、
日本のフットボールにとって大きな意義を持つゲームになるはずです。
そのためにも、目の前の戦いをひとつひとつ征していきます。
我々の魂のこもった戦いを楽しみにしていて下さい。
ーCONQUESTー
2012年05月10日
2012 Team Slogan
「社会人チームとして初めての3連覇を目指す」
それを口にして、はや4ヶ月余りが過ぎました。
今シーズンのOBIC SEAGULLSがどんなチームになりつつあるのか、
見ていただく機会がもうすぐです。
昨シーズンとは違う、全く新しいチームをつくりあげていく、
今はまだまだその過程にあります。
ただ、その未完成な中にも、
兆し・可能性を充分に感じられる試合にしたいと思っています。
参戦、よろしくお願いします。
そもそも、このように毎シーズン新しいチームをつくっていく訳ですから、
連続性を語るのはナンセンスなのかも知れません。
その中で、今シーズン連覇を掲げたのは、
未踏への挑戦を強く意識したかったから、です。
過去の成功体験に引きずられることなく、
まだ見ることの無い高みを目指して、
今ある常識を壊しながら、新たな姿に変わっていく、
そんなシーズンへの決意です。
さて、そんな中、新幹部の面々とスローガンについて語り合いました。
一番多く出た意見が、変化・進化することを意識したいということでした。
その上で、よりスケール感のある言葉、
激しさを感じられる言葉、
深みを感じられる言葉を探しました。
今シーズンのスローガンは、
「CONQUEST」(未踏の地を)制覇する
未知への挑戦を成し遂げ、制覇するには、
チーム・個人が日々変化・進化することが不可欠だと思っています。
そのために、まず日々の戦いを征していこうという思いを込めました。
また、CONQUESTを分解すると、
CON=共に・皆で、QUEST=探求する
という意味にもとらえられ、
変化・進化への絶え間ない探求への思いを奮い立たせてくれます。
我々は、未踏の制覇という高みを仰ぎながら、
目の前の障壁をひとつひとつ制覇していきます。
大きく変わっていくために、足掻き続けることは変えずに。
2012年03月09日
2012 Obic Seagulls Start
いよいよ、2012シーズンの活動が始まりました。
お馴染みの頼もしい顔ぶれに、新しい面々を加えてのミーティング、トレーニング。
ワクワクする幕開けです。
それぞれがそれぞれの決意を胸に、習志野の地に集まってきたのでしょう。
顔つきも、発するエネルギーもひと味違う感じがしました。
この初心、「志」を薄めること無く、むしろ濃厚にしていかなくてはなりません。
そのチャレンジを思うと、楽しくなってきます。
今シーズンは、
昨シーズンから目指してきた、自立して自律できる集団ということに加えて、
相互要求し続けるということを掲げました。
個々が強くなり、
一人一人がチームを牽引できるメンバーになっていくことを追求しつつ、
互いへの要求値をあげ、投げかけあうことで
本当の意味での切磋琢磨を実現したい、そう思っています。
我々は、まだまだ変化し進化していきます。
そのためには、内から沸き上がっていく変化を常態にしていかなければなりません。
だからこその相互要求です。
軋轢・衝突を恐れず、高いところ・凄いこと・面白いことを皆で目指していきます。
皆さんも、感じることがあれば思う存分ぶつけて下さい。
さて、思い起こせば昨シーズンのスタート予定が3月12日。
その前日、日本は未曾有の震災に見舞われることとなりました。
本当に色々なことがありましたが、一年が経ちました。
被災者の皆さんにとっては、長く、苦しい一年だったと思いますし、
未だ被災の事実は続いていると思います。
オービックシーガルズとしては、被災直後に呼びかけさせていただいた、
「Gulls for Tohoku/+0.01 for Japan」を息長く続けていきます。
その一環として、
3/11には仙台にて、東北学生アメリカンフットボール連盟さんに協力し、
フラッグフットボールのイベントに参加します。
木下(ノリ)、萩山、KJ、塚田、渡辺(さる)、鈴木コーチがお邪魔しますので、
よろしくお願いします。
また、
同日に実施される習志野市の東日本大震災追悼事業にも参加させていただきます。
新習志野駅・津田沼駅南口・津田沼駅北口・谷津商店街の4ヶ所で
選手含めオービックシーガルズ皆で募金活動をします。
皆さんのご来場をお待ちしています。
フィールドの上ではもちろん、
これからも、いつでも、どこでも本気でアクションしていきます。
今シーズンもオービックシーガルズへの参加をよろしくお願いします。
2012年02月09日
End of Football Season
ライスボウルから早いものでもう1ヶ月余りが過ぎようとしています。
皆さんには、大変ご無沙汰してしまいました。
この間、何をしていたかと言いますと、主には選手との個別ミーティングです。
2011シーズンの記憶が新しいうちに、成果・課題の共有をし、
2012シーズンに活かそうという訳です。
全66名の選手と会話していると、
こうしたい、ああしたいという新しい欲求が湧いてきます。
毎年やっていることですが、毎回新しい発見・気づきがあります。
選手やコーチとの会話が、エネルギーの源泉のひとつだと改めて感じさせてもらいました。
一方、対外的には
習志野市賀詞交換会に始まって、津田沼駅前での優勝報告会、
宮本習志野市長への優勝ご報告、杉並区立和田中学校での授業、
習志野市スポーツ講演会での講演、森田県知事への優勝ご報告などなど
素晴らしい機会をいただいて、貴重な体験をさせていただきました。感謝しています。
そんな盛りだくさんの日々を過ごしているうちに、なんともうスーパーボウル。
NFLの最高峰を決めるにふさわしいゲームが先日行われました。
ニューイングランド・ペイトリオッツ対ニューヨーク・ジャイアンツ。
それはもう熾烈かつ本気の戦いでした。
これに勝利したチームがWorld Championを名乗る訳ですからね。
結果は、21-17でジャイアンツが勝利。
大接戦のゲームを心から楽しませてもらいました。
互いに精度の高いプレーのぶつけあいでしたが、
1つのキャッチミス、1つのビッグプレーが明暗を分けた、
そんなゲームでした。
9割がた物事がうまくいっていても、
たった1プレーで勝敗が分かれてしまうことがある、
その怖さを、再認識させてくれました。
「細部にこそ神が宿る」ことを肝に命じて、
2012シーズンに臨もうと思っています。
さて、スーパーボウルの終了で、2011フットボールも全て終わりました。
何とも寂しい限りですが、また新しいチームによる、新しいシーズンが始まります。
我らオービックシーガルズも、既に自主トレを開始しています。
1/4から動いている選手達もいます。
2012の戦いを楽しみにしていて下さい。
2012年01月04日
Back to Back
皆さんのおかげで、ライスボウルで勝利することができました。
これで、オービックシーガルズは2連覇ということになります。
応援・参戦ありがとうございました。
思えば、3.11の震災から始まった今シーズン。
フットボールに明け暮れることの罪悪感のようなものとの戦いもありました。
そんな中、
我々のプレーに期待をし、心待ちにしている、多くのメッセージをいただきました。
我々が「勝つ」ことを目指す理由のひとつが、これなんだということに気づいたとき、
色々な葛藤が消えました。
「勝つ」ことでしか、応えられない、感じてもらえないことがある。
今シーズン、ここまで愚直に勝つことへのこだわりを持てたのは、
やはり、皆さんのおかげなんです。
ご覧になった通り、関西学院さんは本当に強いチームでした。
受け身にならず、どんどん仕掛けてくる。
その仕掛けをしっかり成立させる遂行力の高さは、真似できないものです。
苦しめられました。
そんな、試合を逆転で制すことができたのも、
何が何でも「勝つ」という意志がぶれなかったからだと思っています。
皆さんと勝ったといっても、過言ではないのです。
試合後、多くの皆さんから「おめでとう」の言葉をいただきました。
でも、皆で共に戦ったのですから、それは皆で分かち合うものです。
最高!やったね!万歳!ーーー皆で分かち合いましょう。
Back to BackからThree-Peatへ。
オービックシーガルズのチャレンジはまだまだ続きます。
皆さんには、これからも、オービックシーガルズで在り続けていただけるよう、
お願いいたします。
今シーズンは、本当にありがとうございました。
また、戦いましょう。
2012年01月01日
"2012"
2012年を迎えました。
まさに、激動の2011年ではありましたが、それでも時は過ぎていきます。
様々な思いや葛藤を抱えたまま、年越しをされた方々も多かったと思います。
今なお、被災のまっただ中におられる皆さんには、
ただただ、ご自愛くださいと願うばかりです。
そんな中、我々は頂点を目指すプロセスにいます。
フットボールを戦う者として、最高の時間を過ごさせていただいています。
様々なご支援に対して、心から感謝を噛みしめる日々です。
そんな、我々ができること。
人間は、瞬間瞬間、これほどまで本気になれる!
ということを、お見せする、感じてもらう、です。
感動で元気を皆さんにお届けするなどと、おこがましいことは言えません。
ただ、我々の本気を感じていただくことが、
皆さん自身が持っている、エネルギーを思い出すキッカケにはなるのでは?
と考えています。
フットボールは、究極の非日常です。
少しの時間、その非日常にどっぷり浸かっていただき、
自分のエネルギーを再確認してください。
もちろん、そのエネルギーを応援に費やして、参戦してもらったら、
これに勝る喜びはありません。
決戦は1月3日、東京ドーム。
その決戦が終わるその時まで、我々は本気で戦い続けます。
まだまだジタバタします。
JXBの時よりも、さらに進化したオービックシーガルズをお楽しみに。
2011年12月21日
To Rice Bowl
Xリーグ最高の大舞台、Japan X Bowlを24-17で制しました。
2011 X League Championです!
応援、参戦、本当にありがとうございました。
ゲームは、社会人チームの頂点を決めるに相応しい、
死力を尽くしたものになりました。
特に前半は、劣勢のまま膠着し、緊迫した時間が続きましたが、
ゲームを通じて、選手はよく集中していたと思います。
決戦の過程で起こっていることには左右されずにプレーしよう、
目の前の1プレーを愚直に仕上げて、積み重ねていこう、
という約束を、皆がやりきった結果です。
「勝つ」と決めて勝負に挑む意味はそこにあります。
行き先を決めて、その行き方も練ってきた以上、
行き先が変わるかもしれないという不安に苛まれることはない。
優勢に驕ることなく、劣勢に焦ることなく、
やりきろうと決めてきたことを、ただやりきるだけ。
そんな状態に限りなく近いところに、JXBではいられたように感じます。
だからこそ、あのゲームでは、選手達が誇らしく、讃えたいと思いました。
ところで、JXB当日は、参戦者で埋め尽くされたスタンドが本当に心強かったです。
皆さんが、最高のエネルギーを我々に送ってくださいました。
その後押し、支えがあってこそ、「勝つ」決心が鈍らなかったと確信しています。
皆さんも、確実に参戦していました。
ありがとうございました。そして、おめでとうございます。
3.11直後のシーズンインから、いろいろなことがありました。
だからこそ、この勝利には意味があるし、格別なものです。
ただ、振り返るのはまだ早いですね。
幸せなことに、まだあとひとつ、決戦の舞台が待っています。
第65回日本選手権・ライスボウル。
関西学院大学ファイターズとの頂上決戦。
ワクワクも最高潮です。
1/3に今シーズン最高のオービックシーガルズをお見せします。
是非、東京ドームで参戦ください。
2011年12月05日
To Bowl Game
Japan X Bowlへの出場を決めることができました。
応援、本当にありがとうございました。
スコアは45-20。予想外の点差での決着。
私は、戦前からスコアや試合展開を予想するタチではないので、
試合後に予想通りとか、予想外とかいう感想を持つことは、ほとんど無いのですが、
今回ばかりは、予想外という言葉が口をついて出ました。
相手は、
しぶとく集中力がキレない、
接戦でしか決着がついたことの無い、
今シーズンも、隙の少ない試合を展開してきた、
そんなチームだったからです。
ロースコアになるのか、点の取り合いになるのかは判らないけれども、
最後まで、もつれる接戦の試合を覚悟していました。
実際には、早いタイミングでリードをし、
そのまま押し切るような展開になったのですが、
リードをしていても、必ず追いついてくるのでないかという、
緊張感がずっとありました。
その緊張感の持続が、集中力の持続につながり、結果を生み出したと思います。
要所でのターンオーバー獲得、
スコアリングチャンスをきっちりTDに結びつけるなど、
集中力が高ければこそのプレーを続けられたことが、
予想外の点差を生んだのではないかと考えます。
また、試合前のコミュニケーションが醸成した、
肚のくくりも大きかったと思います。
メールで、練習場で、飛び交っていたのは「勝つ」という言葉。
「勝ちたい」でなかったことが、ポイントです。
「勝ちたい」は、誰もが抱く願望で、
ともすると淡く消えていってしまう不安定なもの。
一方、「勝つ」と言いきるには、決断と意志を必要とします。
意志には、行動が伴いますから、
「勝つ」と決めた以上、それぞれが「勝つため」に行動することになります。
副将の塚田選手を筆頭に、「勝つ」意志をチームに浸透させた、
選手達の行動が、勝利を摑み獲る土台を造り上げました。
塚田、いいね!
さて、次戦。
いよいよ、ボウルゲームです。
「勝つ」意志をさらにさらに強固なものにするよう、足掻きまくっていきます。
今年のスローガン、"WILL"そのままに。
2011年11月21日
To Final Stage
Final Stage進出を決める大切なゲーム。
20-13で勝利することができました。応援ありがとうございました。
それにしても、残り24秒で逆転という、薄氷の勝利。
ハラハラさせ過ぎで申し訳ない限りです。
少なからずリスクを背負いつつも、果敢に仕掛けてゲームの主導権を獲りにくる。
最も警戒していた展開に持ち込まれてしまいました。
我々自身の準備の甘さ、心の隙をしっかりと突かれた感じです。
もちろん、相手チームの遂行力も素晴らしかった。
大舞台になればなるほど、思い切ったことをやろうとしてもやりきれないのが普通ですから。
ゲームの展開はさることながら、それとは関係なく、選手はよく集中し続けたと思います。
選手には常に言っています。
ゲームの最中に、勝っているとか負けているとかいうことは、単なるプロセス上の話。
結局は、試合終了の時にどちらが多く得点を持っているかだけが、価値を持つ。
とすれば、プロセスで起こっていることに左右されるのは意味がない、と。
昨日のゲームでは、そのことを皆が実践してくれていたように思います。
もちろん、直さなければならない粗さも多く抱えていますが、
1プレーだけに集中することが最も大事だと浸透してきているのであれば、
まだまだ伸びることができると実感しています。
大阪でのゲーム、色々な顔が見られて嬉しかったです。
普段参戦に来て下さる方、大阪での参戦を待ちに待って下さっていた方、
大阪在住のOB・OGの皆さん、などなど。
大阪まで足を運べなかった皆さんからも、様々な形でメッセージをいただきました
(中には試合会場へ電報でまで・・・)。
ありがとうございました。
夕べは、懐かしいOB・OGと痛飲させていただきました。
思い返せば、20年近く付き合わせてもらっている人達ばかり。
切れない絆の心地よさを感じさせてもらった夜でした。
ということで、まだ大阪に居ます・・・。
2011年11月16日
Game in Osaka
昨日、サッカーの試合を見ていました。
日本ー北朝鮮。
どこまで実力を測れるのかは、良くわかりませんが、
FIFAランキングでは、日本17位、北朝鮮124位。
普通に考えれば、かなりの実力差があると考えていいでしょう。
結果はご存知の通り、0-1。残念ながら日本の敗北。
試合結果もさることながら、終始ゲームが北朝鮮の支配下にあったことが驚きでした。
試合の解説者曰く、「ホームのチームは120%の力を出せてしまうことがある」
なるほど、そのくらい、慣れた環境や大きな声援は力になるのでしょう。
それに加えて、日本チームは、心理的な圧迫を受けて、
力を出すことができなかったな、とも感じました。
週末、我々はアウェーで戦います。
我々が自身が勝手につくりあげた、当たり前を壊して臨もうと、再度決心しました。
試合を取り巻く環境は、いつもと違うことがあるでしょう。何が起こるかもわかりません。
ただ、フィールドでおこなわれるのは、フットボールのゲームであり、
我々がやるべきことは、準備してきたプレーを、1つ1つ丁寧に積み上げていくことだけ。
そのことだけに集中して、心理的な圧迫なんぞ何も感じないゲームをお見せしたいと思っています。
そして、今回アウェーと言いながら、
大阪での参戦を楽しみにして下さっている、多くの方々がいることを忘れてはいません。
サッカー日本代表を取り囲んだのは、5万人の北朝鮮サポーター。
一方、我々は、いつでも、どこでも、アウェーであることを感じない、
多くの熱い参戦をいただいてきました。
そのことを思えば、果たして我々の試合が、アウェーと言えるのか?
と思ってしまいます。
なんだか、アウェーといっているのが、陳腐に思えてきました。
今週末の試合会場は、大阪・長居陸上競技場。
我々と共に戦ってくださる皆さんと、
オービックシーガルズらしい、オービックシーガルズならではの試合をします。
2011年11月07日
Heat up
2nd Stage第1戦、49-0で勝利しました。
応援ありがとうございました。
時折雨が降りしきる中、横浜まで参戦にきてくださった方、
本当にありがとうございました。
風邪など召しませんよう、重々ご留意下さい。
気がつけば、フィールドに半袖ポロシャツでは、やや肌寒い感じ。
11月に突入し、フットボールシーズンも佳境に入ってきました。
ライスボウルまで勝ち進めるとして、最大10試合。
その内の6試合が既に終了しました。
60%を消化してしまった・・・あっという間ですね。
だからこそ、1試合、1試合を最高の舞台にすべく、大切に戦わなければならない。
「なんとなく」なゲームは、もったいない、もったいなさ過ぎる!というものです。
今日のゲームでも、全プレー、最大パワーが発揮されていたかといえば、まだまだ。
もっとできる。
限界点見えないところが、オービックシーガルズの面白いところですから。
さて、ということで、これからの試合を、今まで以上に大切にし、
更に更に絞りあげて、まだ見ないところまで突き抜けたい。
となれば、こっちも肌寒いなんていってられない。
どんなに薄着でも、寒さ感じないだけのアドレナリン放出して、やっていきます。
次戦は、大阪での遠征試合。
相手チームは、手ぐすね引いて待ってますね。
こっちも、乗り込むからには最高の準備して臨みます。
熱く燃えたぎるゲームにしますので、是非参戦して下さい。
次戦もアドレナリン出しまくるので、ジャケット不要!
(良識ある方はマネしないで下さい)
2011年10月23日
To 2nd Stage
1st Stage最終戦、28-10で勝利、
なんとかDiv.1位を獲得することができました。
応援ありがとうございました。
Defending Championと言われる今シーズンですが、
Championだったのは、2010シーズンのオービックシーガルズ。
2011オービックシーガルズは、何も持たない、持っていない新たなチーム。
そのチームが、やっとDiv.1位というものを獲りました。
ここから、獲って獲って獲りまくって、頂点にいきたいと思います。
結果は自然とついてくるものではありません。
欲しい結果を熱望し、それを獲るために足掻きまくるから、
手にすることができると思っています。
今からまた、獲りたいものを獲るために、足掻きまくろうと思います。
今日、試合後にいつも応援に来て下さるご家族から花束をもらいました。
私には似つかわしく無い、華麗かつ可愛らしい薔薇の花束でしたが、
メッセージを添えていただきました。
メッセージは、「心より感謝を込めて」
このメッセージ、このままそっくりこちらからお伝えしたい言葉です。
新たなチームとして走り出したオービックシーガルズを、
熱く熱く応援してくださる皆さんがいるからこそ、
我々はDiv.1位になれたのです。
本当にありがとうございます。
2nd Stageでは、すでに1st Stageで修羅場をくぐったチームとの対戦となります。
ゲーム時間も15分クォーターとなり、激しい消耗戦になることは必至です。
また、関西遠征でのアウエーを戦わなければなりません。
なかなかに険しい山を踏破しなければならない訳ですが、
我々には、皆さんの応援があります。そこからもらえるエネルギーがあります。
ここから、より一層の参戦をお願いします。獲りきるために。
いつもお願いですいません。。。
2011年10月10日
Football Day!
千葉ダービー、46-10で勝利することができました。
応援ありがとうございました。
対戦したIBMビッグブルーは、昨季大物喰いを実現し、ベスト4に躍進したチーム。
彼らが黒星を重ねているからと、侮れる相手ではありませんでした。
ましてや、我々にとってこのゲームは、
2ndステージの上位リーグ進出をかけたビッグゲーム。
なかなかのプレッシャーの中、試合に臨みました。
結果、#12カール・ノアのファンブルフォース&タッチダウンに始まり、
Offense、Defense共にビッグプレーを形にすることができたことで、
試合に勝つことができました。良かったです。
ただ、キッキングゲームでは、致命的ともいえるミスを起こしてしまいました。
今後に向けて、反復し精度をあげていかなければ、勝ち続けることはできません。
大きなチャレンジが必要です。
同時に、ビッグプレーの引金となっている、激しさ・思い切りの良さは、
更に更に磨いていきたいと考えています。
単なる欠点修正に終始することなく、良い部分もガンガン伸ばして、
ワクワクするフットボールをしていきます。
それにしても、今日は念願の千葉でのデーゲーム。
かつてどの試合会場でも見られなかったようなイベントが実現しました。
来場くださった皆さんは、一日楽しんでいただけたでしょうか?
フットボールを中心に色々なものに触れてもらい、元気になって帰っていただくー。
少しでもそれらしい一日になったならば、このうえなく嬉しいです。
今後もそんな一日を、Football Dayを創っていきたいと考えています。
今回の一日を創るために、ご協力いただいた数多くの皆さん、ありがとうございました。
最後の最後まで、一緒に盛り上げてくれたIBMビッグブルーの皆さんにも感謝です。
なによりも、この一日を楽しんで笑顔で帰っていかれた、参戦者の皆さん、
本当にありがとうございました。
また、こんなのをやりましょう!
2011年09月28日
The Chiba Derby
第3戦、24-3で勝利することができました。
応援ありがとうございました。
前半を3-3で折り返し、
ファンの皆さんをまたまたハラハラさせてしまいました。
多くの時間を相手チームに使われてしまったことで、
オフェンスのチャンスは、3シーリーズのみ。
フットボールには、時間をどう使うかという要素も大きい。
それを実感させてもらったゲームでした。
限られたチャンスをどうスコアに結びつけていくか、
スコアのチャンスを増やすためにどうやってボールを奪うのか。
次戦から取り組んでいくべき課題がまた見えました。
さて、次戦はいよいよ千葉ダービー。
千葉・習志野市を拠点とする我々オービックシーガルズと、
同じく千葉・八千代市で活動するIBMビッグブルーが、
ロッテマリーンズの本拠地である、QVCマリンフィールドで戦います。
一昨年より、本拠地である千葉で公式戦を行っていますが、
今回、念願のデイゲームが実現しました。
なぜ、デイゲームを熱望していたかと言いますと、
一日を家族みんなで楽しんでいただける、
フットボールデーをやってみたかったからです。
フットボールの試合はもちろん、
ただそれだけでなく、様々なイベントで遊んでいただく一日。
スポーツに触れてもらって、面白かったなーと言ってもらえる休日。
そんな日を創ってみたかったんです。
今回の実現にあたって、様々な方々のお世話になっています。
ちょっと書ききれないくらいの人が、
このプロジェクトに賛同し、動いてくださっています。
本当に感謝、感謝です。
フィールド内では、
試合観戦やフィールド体験、
(我々の試合の前には中学生の試合、
ジュニアシーガルズvs.世田谷ブルーサンダースがあります。
フラッグフットボールでなく、リアルなフットボールです。)
フィールド外でも、
チアが出演するダンスイベント、和太鼓演奏、スポーツ体験など盛りだくさん。
さらに、オープニングセレモニーには、
あの習志野高校吹奏楽部によるマーチングバンドがやってきてくれます!
ぜひぜひ、10/9(日)はQVCマリンフィールドへ。
秋の休日を思いっきり楽しんでください。
当然のことながら、
フィールドでは、最高にワクワクするゲームをお見せします。
2011年09月19日
vs.Unisys
2011シーズン第2戦も勝利することができました。
応援いただき、ありがとうございました。
初戦で散見した、粗い部分も多少改善が見られたゲームだったと思います。
また、いろいろな選手が活躍し、その個性を発揮したゲームでもありました。
まだまだ未熟な部分も多く、修正すべき点が目につくことは否めませんが、
補修にばかり気をとられること無く、伸ばせるものはできる限り伸ばしていく。
そのことで、多くの個性が活躍してくれるものと考えています。
今回特に爆発したのが、QBの木下善仁選手でしょう。
オービックシーガルズに今までいなかったタイプのQB。
3回のキャリーで102ydsを叩き出し、2TDを獲得。
これからも楽しみです。
川崎球場は、観客の皆さんとの距離感が特に近いので、楽しいフィールドです。
東京ドームも良いのですが、ちょっとサイドラインとスタンドが離れてますね。
ましてや、陸上トラックがあるようなフィールドは、隔てられている感が強いです。
その点、川崎球場はお互いに熱を感じられる距離ですね。
屋根も無く、観客の皆さんには暑かったり、雨にぬれたりいろいろあると思いますが、
近いからこそ感じられる面白さを楽しみにきてください。
次戦も、様々な個性が弾けてくれるはずです。
是非早起きして、川崎球場で参戦してください。
2011年09月08日
vs.Rise
3つのターンオーバーを奪われながらも、
薄氷の勝利。
勝てて良かったとしか言いようがありません。
フットボールは、多く得点を獲ったチームが勝利するゲーム。
得点は、ボールを持っているチームしか獲得できません。
そんな中、みすみすボールを相手に渡すことは致命的。
それをしっかり正すこと無く、ゲームに臨んだ我々コーチ陣の責任が最も重いです。
次戦に向けては、戦術・戦略的な準備もそうですが、
しっかりボールを確保して前進する、相手からボールを奪う、という
基本中の基本を叩き込んでいきたいと考えています。
それにしても、ノジマ相模原ライズに移籍した、
QBマサト(木下)とRBジョン(杉原)は活躍してました。
2人の良さが十分出ていたゲームでした。
心中複雑なものがありますが、
オービックシーガルズの卒業生が、他チームであっても、
日本フットボールを盛り上げる中核になっているのは喜ばしいものです。
Finalまで、2人との顔合わせはありませんから、心よりエールを送ります。
マサト・ジョン、これからウチとの試合以上に活躍しろ!
今回のゲームを経て、どう成長できるのか。
まだまだ、登っている最中です。
2011年09月05日
9.7 Opening Game
いよいよ、2011レギュラーシーズン初戦。
皆さん同様、私自身も心躍る思いです。
この夏、オービックシーガルズはあの手、この手でチームを鍛えてきました。
その最たるものは、「トレーニング・ミステリーツアー」。
復旧したばかりの素晴らしいグラウンドを横目に見ながら、
(被災したグラウンドも、以前よりも素晴らしく改修されました。
ご助力いただいたオービックさんに感謝、です。)
突然現れた路線バスに乗り込まされ、いずこへともなく出発。
行き先は全く告げられないので、車内には緊張が走ります。
緊張に耐えられない選手は、「次おります」のボタンを連打。
もちろん、路線バスは貸切なので目的地まで降りられません・・・。
到着した先は、選手にとってお馴染みのクロスカントリーコース。
予想もしない走り込みをたっぷり堪能してその日は帰路につきました。
その翌日も、クラブハウス入り口には路線バスの姿。
今度は朝から稲毛のビーチに連れて行かれます。
朝一番、砂まみれになった後、グラウンドに戻ってフットボールをやりました。
そんなことも、全てはシーズンを勝ちきるため、初戦を勝利で飾るため、です。
我々は、シーズンを戦いきれる地力を培うとともに、
初戦にピークを持ってくるよう準備をしてきました。
対戦相手は、ノジマ相模原ライズ。
チーム廃部という困難に屈することなく、新チームを立ち上げ、
最短距離をX1まで上ってきた、最も勢いのあるチームです。
前チームが廃部する時、
「このような実力のあるチームは残すべき」
「新チームとなっても、X1スタートで良いのではないか?それだけの力がある」
とエールを送ってきたチームでもあります。
関係者にも、
「必ずまたトップ争いをしよう」
と言ってきました。
いざ、対戦するとなると厄介な相手だなと感じざるを得ませんが、
嬉しい気持ちもあります。
彼らは、必ず今シーズンの台風の目になります。
そんなチームに、しっかり勝利する。
我々の大きなチャレンジです。
シーズンを迎えるにあたり、三原大先輩のメッセージを皮切りに、
OBの方達のメッセージも寄せられています。ありがたい。
聞けば、第一黄金期の大黒柱、河本晃のレシービング記録を、シミケンが抜きそうだとか。
ずっとずっと続いているものがこのチームにはあります。
脈々と続く、このチームに思いをかけてくれる人々に何としても応えたい。
また、 まさに「今」声をからしてチームを鼓舞してくださる皆さんからも、
大きな大きな思いを受けとらせていただいてます。
その思いを何としてもともにカタチにしたい。
オービックシーガルズは、初戦からあがいて、あがき続けて、全てを出し尽くします。
参戦の準備はいいですか?
9.7 19:00キックオフです。
2011年07月25日
鴎道場in北海道
北海道でクリニックをしてまいりました。
嬉しいことに今年も150人余りの選手が参加してくれ、
大盛況のクリニックとなりました。
宮本・清水・紀平・塚田・三宅・菅原の日本代表選手6人と、
富永コーチ、鈴木コーチ(今回は昔とった杵柄でTEを担当)
そして、私を加えた9人を招いていただいての実施です。
初日は、ポジション別の分科会とOff./Def.に関する基調講演、
2日目がフィールドでのポジション別ベーシック&テクニック実践です。
私はといえば、初日のDef.に関する講演とウォームアップの担当。
なんだか少し申し訳ない感じ。
他の皆は、炎天下(とはいえ涼しいですけど)3時間、かなりの熱血指導。
特に選手達は、ヨーロッパ遠征から帰ったばかりで、疲れてもいるだろうに、
エネルギッシュに受講者と対峙してくれました。
素晴らしいです。
また、参加してくれた北海道のプレーヤーも、
非常に貪欲な取り組みを見せてくれました。
とにかくトライしてみようという姿勢が随所に感じられ、
互いにクリニックをつくった感じです。
双方が本気だったおかげで、
クリニック後も質問が後をたたない充実のクリニックになったと思います。
北海道でクリニックを始めたのが10年以上前の話。
しばらく、お休みしていたのですが、
北海道協会の皆さんとプレーヤー達の熱い思いから、
再び実現したのが昨年から。
今回も、熱い熱い思いを持った方々が集まって、
我々を招聘して下さいました。
本当に頭が下がる思いです。
初日の夜、北海道のコーチをはじめとした、
関係者の皆さんとご一緒させていただきました。
盛大な懇親会の後、「Bar宮田」というお店で痛飲したのですが、
このお店の宮田さんという女性が、
北海道のフットボールゲームでDJをされているとのことでした。
仕掛人は、北海道協会の早川さんという方。
この方とのお付き合いも10年以上になります。
四十路過ぎまで現役プレーヤーだったという、
かなり熱の高い部類に入る方ですね。
とにかく、北海道のフットボールを盛り上げようという、
心意気と行動力はスゴイです。
そういえば、W杯オーストリア大会でも、
DJがガンガンに音楽回して、激しく盛り上がってました。
スタジアムが、クラブみたいでしたから。
ああいった楽しみ方もアリだなーと思っていたところなので、
北海道のスタジアムもクラブにしてしまって欲しいところです。
「Bar宮田」での皆さんとの語りもそうとうに熱かったというか、
暑苦しかった!
皆、フットボールに魅せられていて、
現状満足なんかほど遠くて、
エネルギー有り余ってて。
私より先輩の方々から、まだまだ若い20代の方までが、
同じテーブルで語り合える。
心から気分が良いと思える空間でした。
是非とも、このフットボールというスポーツを全国区にするためにも、
エネルギー出し続けて下さい!
いい時間をいただいて、本当に感謝、です。
涼しくも、熱い熱い北海道を後にして、東京へ戻りました。
車載TVは水色の画面しか映っておらず。。。
なんだか、自分だけ時間が止まっていたような、
楽しい楽しい別世界に行っていたような、
そんな気分になりました。
2011年07月16日
2011 W-Cup #5
メキシコとの戦い、17-14で勝利することができました。
応援いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
これで、日本代表の2011シニアワールドカップ全試合終了です。
3位という結果は、決して本意ではありません。
しかし、これが今の現実。
かろうじて、ヨーロッパや南米のチームを退けることができても、
本場アメリカやそれに近い北米のカナダを凌ぐには、まだ足りない。
その、足りない部分を埋めていくべく、アクションしていことが大事です。
今回、カナダと試合してみて、07大会アメリカ戦の時に感じたような、
真っ向勝負では、戦えないのでは?という印象はだいぶ払拭されました。
07大会から今日までの間で、OL/DLのラインはずいぶん進化したと思います。
一方、我々が退けたヨーロッパのチームの進化速度は凄くはやいと感じますし、
メキシコのチームも負けじと進化してきているように実感しました。
メキシコとは過去、99年大会決勝・03大会決勝の2回戦った訳ですが、
そのいずれも、メキシコチームが自滅していったと言っても過言でありません。
雑なボールハンドリングでターンオーバーを引き起こしたり、
不要なラフプレーで反則を繰り返したり。
でも、今回のメキシコは全く違うチームのようでした。
非常に手堅く組織化されて、ゲームの最後まで集中力を持続させることのできる、
いわゆるオーガナイズされたチームに変身していました。
ゲームの運び方も、大きく変化。
確実にゲインを狙い欲張ってターンオーバーを引き起こさない、
深く守ってビッグゲインを許さない、
かつてのイケイケながら雑なゲーム運びは完全に身を潜め、
何が何でも勝つという意志で統一されたものでした。
だからこその、集中力勝負になった訳ですが、
試合終了のフィールドゴールブロックまで、
日本の選手も集中し続け、何とか彼らにまさったと言うところです。
(ちなみにフィールドゴールブロックをしたのはお馴染みの紀平選手です)
今大会での日本代表の試合はもうありませんが、
今後のフットボール界を考えると、足を止める訳にはいきません。
お話しした通り、まだまだ足りない状態である上に、
着実に追いかけてきているものある。
どうあっても「次」を考えていくべきです。
その「次」に関して、全力でサポートしていく覚悟はしています。
ただ、今は試合が終わってまだ7時間余り。
ちょっとだけ休ませてもらうことにします。
この2011 W-Cupシリーズもこれで終了。
番外編でオフのことを書くかもしれませんが・・・。
改めて、応援ありがとうございました。感謝します。
2011年07月15日
2011 W-Cup #4
残念ながら、敗れました。カナダ戦、27-31。
アメリカと戦って、4年前の雪辱を晴らすはずだったのですが、
すいません。
応援ありがとうございました。
やられつつもかわす、というのではなく、
ガッツリ真っ向勝負できていただけに、無念でなりません。
本当に選手は、勇敢に最後まで身体を張っていました。
勝たせてやれたなんて、おこがましいことを言うつもりはありません。
ただ、もうちょっと良い手助けができた、
もっと選手の持っている力を引き出すことができた、
などと思って猛省しています。
とはいえ、後ろを振り返っている場合ではない。
次はメキシコとの戦いが待っています。
彼らは、決勝進出のアメリカと7-17のロースコアゲームを演じたチーム。
得点を重ねさせる訳にいきません。
Japan Defenseの意地にかけて。
何をかけて戦うか、それはそれぞれの思いやプライドです。
フィールドで相見える以上、全力で叩き潰す、それだけです。
2011 SWC(シニアワールドカップ)も最後の試合。
全力を絞り尽くします。
2011年07月13日
2011 W-Cup #3
フランス戦、35-10で勝利しました。
応援いただいた皆さん、ありがとうございました。
中一日を挟んですぐに試合。
選手・スタッフにとって未知の経験でした。
選手には相当な疲労が残るだろうし、
試合に向けての準備も、なかなか充分にはできないだろう。
その中で、しっかりと実力を発揮しなければならない。
難しいチャレンジだったと思います。
ただ、選手個々が自分の身体のメンテナンスをしっかりやり、
トレーナー・ドクターが昼夜一貫して選手のコンディションを整えたことで、
あまりダメージを残さず、試合に臨むことができました。
チーム・ジャパン、意識高い。
準備の部分でも、コーチ・マネージャー・ビデオスタッフがフル回転。
短時間でゲームプランとそのインストール準備までこぎつけました。
コーチ含むスタッフ誰もが、
普段からじぶんのエンジン回して最前線に立つメンバーですから、
指示待ちなく、ドンドン事が進んでいきます。
チーム・ジャパン、頼もしい。
また、インストールにあたっても、
選手それぞれの理解力・対応力が高いので、
短いミーティング・練習でゲームプランを自分のものにしていってくれてます。
チーム・ジャパン、賢い!(と思いたい・・・)
そんな、要素が絡み合って、
ほぼ実力を出し切ることができ、勝利を手にしました。
(正直、フランスの選手も身体は大きく、スピードもありましたから、
スコアで見るほど楽な試合ではありませんでした。)
フル稼働と言えば、代表戦ではオービックシーガルズHAT、
吉永さんがフィールド内給水で走り回る姿も見られます。
豪華。
次戦は強豪カナダとの戦い。
後、3時間半でキックオフ。
準備はしてきました。全力出します。
2011年07月11日
2011 W-Cup #2
日本代表は24-6で初戦を勝利しました。
遠く離れた日本の地で応援いただいた皆さん、ありがとうございました。
試合当日は、灼熱の太陽が照りつける快晴。
プレーする側には、ちょっとキツい気候でしたが、
観戦するには最高の天気です。
我々の試合は、開催国オーストリアの登場とあって、多数のファンが詰めかけ、
試合前から会場は盛り上がりまくってました。
鳴りモノの音量も試合の前からスゴいものがあり、
試合中のコミュニケーションができるものかどうか、
すでに思いやられる状況でのスタートです。
ゲームに先立っての国家斉唱では、地元の混声合唱団が素晴らしい歌声を披露。
さすがに数多くの音楽家を輩出したお国柄ならでは、です。
思わず聞き入ってしまうほどの奇麗な歌声で「君が代」が歌い上げられ、
厳かな気分になりました。
ただ、そんな静寂もつかの間。
試合が始まると、やはり激しいノイズにさらされました。
日本のオフェンス中は、サイドラインで1m先の選手と会話するにも、
ありったけの大声を張り上げなければなりませんでした。
そんな中でも、選手達はよく集中し、状況にアジャストメントして戦ったと思います。
対戦相手のオーストリアチームの印象は、「よく鍛えられたチーム」。
それぞれの選手が、やるべきことをしっかりと遂行できるタイプのチームです。
結果として、勝利することはできましたが、終始緊張感の高いゲームを強いられました。
まだまだ、強くなる可能性を秘めた、ポテンシャルの高いチームだと思います。
とにかく、みんなデカイし・・・。
試合終了後は、アウェイの我々の勝利をスタジアムの皆さんが祝福してくれました。
温かい国民性に触れることができ、嬉しくなりました。
さて、とはいえ勝利に酔っている暇なぞさらさらありません。
後、24時間後にはフランスと戦っていることになります。
息をつく間もなく戦い続ける。
なんと厳しく、なんと楽しいチャレンジなんでしょう。
とにかく、代表チーム皆、良い顔してますよ。
2011年07月05日
2011 W-Cup #1
いよいよ、渡欧の日が近づいてきました。
4年に一度しかない、大事な大事なチャンス。
何があっても、余力を残して戻るようなことがないようにします。
幸運にも、私は1999年開催の第一回大会からずっと代表チームに関わらせてもらっています。
その時から比べると、この大会が徐々に発展しているのが良くわかります。
思えば、第一回イタリア大会・第二回ドイツ大会ではまだまだ牧歌的な雰囲気もありました。
ある国の最もイカツイ選手が水深50cm程度のプールにはしゃいで飛び込み足首骨折、
試合中怪我人が多く出てQBの選手がセンターに入る、
サイドラインからサイドラインの長さが5ヤード以上短い、などなど。
シシリアでの決勝戦では競輪バンクで試合前待機とかもありました・・・…。
それが、第三回川崎大会を契機に、大きく変化したように思います。
日本フットボール関係者の方々の多大なご尽力により、
W杯をうたうに相応しいオペレーションが成されましたし、
何よりもアメリカが参戦してきたことで、名実ともに世界一決定戦となりました。
結果的に点差が開いたゲームもありましたが、「ガチンコ」を実感した大会でした。
さて、今回の第四回オーストリア大会。
過去最高の8カ国対抗となります。
ヨーロッパ選手権を勝ち抜いた、ドイツ・フランス。
開催国のオーストリア。
NCAAに多くの選手を輩出しているオーストラリア。
過去2回決勝で苦しめられたメキシコ。
U-19では常勝の初出場カナダ。
そして本場のプライドを背負って参加のアメリカ。
本当に強豪ぞろいです。
補足ですが、
開催国のオーストリアは、単なる開催国枠出場のチームではありません。
ヨーロッパ選手権でも、優勝したドイツには惜敗したものの、他国を圧倒しています。
しかも、ドイツとの試合も、ターンオーバーなどのミスが無ければ勝利していたと思います。
非常に地力のあるチームです。
かなり本気で準備してきており、6月にもアメリカのDiv.Ⅲの大学を招聘して壮行試合をしています。
試合はタイブレークにもつれる好ゲーム。
負けはしたものの、かなりの自信をつけることができたものと考えます。
我々は、そのオーストリアと初戦を戦います。
アウェイ中のアウェイではありますが、日本の皆さんの思いとともに戦います。
一戦必勝。
良い報告をお待ちください。
2011年06月16日
Keep on going
練習や作業の合間を狙って、未だにトレーニングをしています。
この歳になっても、続けてできている時は数値が徐々に上がっていきます。
それを、選手達に誇示するのがちょっとした趣味。
もちろん、ちょっとサボるとガクンと駄目になっていくのですが。
「継続は力なり」
今月より、第4回世界選手権に向けて日本代表の活動が始まりました。
各チームより優れた選手が集まっているので、刺激的な練習が繰り広げられています。
その中で、強く感じるのは導入のスムーズさです。
今回招集されているメンバーの多くが、
09年ノートルダムジャパンボウル、10年ジャーマンジャパンボウルで共に戦っています。
ですから、今回の代表チームはある意味、3年越しで造り上げてきたチーム。
その蓄積が確実に生きています。
世界を目指せるチームになれると確信しています。
「継続は力なり」
あることを続けて行っていくと、いつか大きな結果を得ることができる。
これもひとつの真実です。
ただ、継続することで得られることの最も大きいものは、
あきらめたり、飽きたり、忘れたりしない自分を手に入れることではないかと思っています。
継続することができる力(=意志)を身につけることができる。
これはかけがえの無い財産になります。
「継続するは力なり」
日本が大震災に見舞われて3ヶ月が経過しました。
私などは、はや3ヶ月と感じてしまいますが、
被災地の方々にとっては長い長い3ヶ月であったでしょう。
そして、それはまだ続くことと思います。
被災地の皆さんのために、行動を起こした素晴らしい瞬発力と同様、
これからは息の長い持続力を発揮していきましょう。
じっくり、焦らず、できることを積み重ねる。
きっと、何がしか役に立つ大きな結果と共に、得難い自分に出会えることと思います。
「継続は力なり」「継続するは力なり」
これからも共に。
2011年05月30日
Spring Season
あっという間に5月も終わります。
オービックシーガルズは「交流戦」2試合を経て、短かった春シーズンに一区切りつけ、
個々のベースアップを中心としたチャレンジ期間に入ります。
思い返せば、2011シーズイン直前の3.11に震災があり、
「我々にできることは何か?」と右往左往するところから始まった春シーズン。
実際にフットボールをプレーしたのは、2ヶ月足らずということになりました。
ただ、短いながらいつもとは違う、学びの多い春シーズンを過ごせたとも思っています。
何よりも、当たり前と思っていることが、決して当たり前ではないこと、
これを痛烈な実感と共に感じることができたのは、得難い経験でした。
集い、語り、切磋琢磨し、時には歓喜し、時には落胆し、それでも頂点を見てまた集い・・・。
そんなことを繰り返すには、実は色々な条件を揃えないとならないこと。
その条件は揃っているものではなく、先人も含めだれかが創ってきたものだということ。
それらの存在を、勝手に当たり前だと錯覚しがちだということ。
だからこそ、創りだす側に立たなければ面白く無い!ということ。
また、「できない」「難しい」と当たり前に思ってしまっていることも、
実は自分次第で充分変えていけるということも。
本当に多くのことを学び、感じた春シーズンでした。
試合を見ていただいた皆さんには、まだまだ粗さが目立ったかと思います。
その一方で、自分から前に出てきている選手の心意気を感じていただいたのでないか、
チームが弾けていきそうな兆しを見ていただいたのではないか、と。
皆さんどうだったでしょうか?
「当たり前」と思っていたことが「特別」であったことを、
実感されているであろう被災地の皆さんに、引き続き思いを馳せつつ、
我々は夏シーズンに向けて走り続けます。
自分で設けてしまいがちな「当たり前」という壁を疑い、壊していくことで、
真の「WILL=志」をもった集団になっていきます。
期待は良い意味でしか裏切りません。
2011年05月02日
Clinic in 仙台
まず、ご報告と御礼です。
かねてより、皆さんにお願いしておりました、「Gulls for Tohoku」義援金。
本日、4月末まで集まった義援金の10%を、
東北学生アメリカンフットボール連盟理事長の小野博之様にお届けしてまいりました。
ご賛同、ご協力本当にありがとうございます。
その模様の写真などは、後日アップする予定でおります。
(※当初、東北アメリカンフットボール協会に寄付としておりましたが 、先方と相談の結果、
東北学生アメリカンフットボール連盟への寄付がありがたいとお話をいただき、
寄付先を変更させていただきました。)
そして、かねてより実施したいと考えていたフットボールクリニックを、
急遽開催してきました。
仙台出身、Gulls for Tohoku / +0.01 for Japan 実行委員長のLB#90市川選手や、
東北大出身、現東北大ヘッドコーチのWR#80萩山選手をはじめとして、LB#2古庄選手、
DB#8渡辺選手、富永オフェンシブコーディネーター、鈴木キッキングコーディネーター、
塩田アシスタントコーチ、私の8名で伺いました。
まだ、各部とも活動が正常化していない中ではありましたが、
萩山選手の呼びかけもあり、東北大・東北学院大・仙台大の3校から50人以上が参加。
突然の招集に応じてくれたことに感謝してます。
クリニックは、身体の使い方からはじまり、
Hit、Tackleなど基本的なことに終始しましたが、皆、熱心に取り組んでくれました。
また、活発な質問も飛び交い、良いクリニックになったと思います。
学生の熱に少々圧倒されるような、 そんな一日でした。
我々が、元気や勇気を「与える」なんておこがましいことは言いません。
ただ、スポーツに触れると、それぞれが忘れていたエネルギーが呼び起こされる。
そんな力が、スポーツにはあります。
本来それぞれが持っているエネルギーを解放するキッカケになれれば、
最高だと思っています。
ですから、東北フットボーラーの皆さんにも、奮起してもらいたい。
「自分にできること」を少しずつ積み重ねていくこと、と同時に、
「自分(達)にしかできないこと」にもチャレンジしていってほしい。
東北のフットボーラーにしかできないこと。
被災地からもの凄いエネルギーを持ったヤツらが出現し、
周囲にいる方々を巻き込んで、
それぞれのエネルギーを発散・解放していくようなこと。
そんなことを是非やり遂げてほしいと思っています。
我々自身も、精進しつつ、
これからも「Gulls for Tohoku」、継続していきます。
2011年04月06日
2011 Start!
4/2よりチームが始動しました。
震災の影響により、当初予定から実に3週間遅れのスタート。
通常であれば、チームルームにてのミーティングから始めるところを、
あえて、フィールドに集合するところからとしました。
壊れてしまったフィールドを見て、皆で痛みを分かち合いたいーという訳ではありません。
当たり前に平らだったフィールドが、そうでない状態になった時、
そこで何が出来るのか、何がしたいのかを皆に考えてもらいたかったからです。
コーチ・選手がポジションごとにフィールドをウロウロ。
それぞれが、予想以上の起伏に驚きを隠せずにいましたが、それもつかの間。
「LINESはこの辺りを使えれば充分」
「広めの平らなとこは、しゃーないWR使えや」
「横に使えばDBのスペース確保できるか」
なかなか皆、逞しく前向きではないか。
これなら決してマイナスからのスタートとはなりません。
2011 Obic Seagullsのスタートに際して選手に伝えたのは、
昨年から提唱してきた、
「選手主役のチームであること」
「ワクワクするプレーをするチームであること」
をより押し進めていこうということ。
そのために、チームに関わる一人一人が、
「Independence=自立」
「Self-Control=自律」
をモノにしていこうということです。
誰に牽引されるでもない、誰に頼るでもない、自立し自律できるメンバーの集まり。
それでこそ、主役であれるし、ワクワクしていられると考えています。
IndependenceとSelf-Controlの頭文字をつなげると「IS」。
これは、人のありようを示す言葉でもあります。
何をするのかの前に、どうあるのか。
ありようによって、行動は決まってくる、変わってくる。
自立・自律したそれぞれであれば、どんな逆境でも契機に変えられると思っています。
となると、ワクワクしてきませんか。
2011年03月29日
Coaching Clinic in Alabama Univ.
アラバマ大学主催のコーチングクリニックにも参加してきました。
前回ブログでお話しした通り、かなり豪華で充実した内容でした。
2日間のクリニックの構成は、15もの基調講演の合間に3回の分科会を挟み、
さらにその合間に、アラバマ大の練習を見学するというものです。
そこになんと1,200人ものフットボールコーチが詰めかけるのです。
まず、基調講演をするスピーカーの顔ぶれがすごい。
Nick Saban氏をはじめとした、アラバマ大のコーチングスタッフはもちろんのこと、
現ニューヨーク・ジェッツHCのRex Ryan氏、
HCとしてフロリダステイト大を2回のNational Championに導いたBobby Bowden氏、
アラバマ大OBで現NFL PlayerのJarret Johnson・DeMeco Ryansの両氏など、
そうそうたるメンバーが、次々と話をしていきます。
直接質問をする機会も設けられ、講演とはいえ、かなり活発な会話が飛び交います。
また、3回の分科会もなかなか興味深いものがありました。
6つのグループに分かれて行われるのですが、
それぞれのスピーカーは南部アメリカで相応の成績を残したHigh School Teamのコーチ陣。
各々、得意なテーマを45分ほどで語ります。
聴衆は事前に渡されたプログラムを見て、どのテーマを聞くのかを決め、分かれていきます。
中には、興に乗ってかなり掘り込んだ話をするコーチもいました(全部話して大丈夫か?)。
参加したコーチ達を散らさない工夫もしっかりしています。
クリニック会場ではラウンジ的な場所がそこここにあり、
参加者達はいろんな場所で会話をし、情報交換できるのです。
夜には「Crawfish Boil」なるものが振る舞われ、ワイワイガヤガヤ。
チームの垣根を越えてのコミュニケーションが行われていました。
ちなみに、「Crawfish Boil」というのは南部特有のパーティー料理。
ゆでたザリガニを辛く味付けしたものです。
いずれにしても、充実した2日間でした。
日本においても、こういった、
コーチが学べ、かつ情報を交換できるような場をつくりたいと実感しました。
しかも「楽しく!」が重要ですね。
Nick Saban HCが言っていました。
「フットボールコーチであることは幸いだ。人を成長させられる数少ない仕事だから。
皆、本当に価値のある仕事しているんですよ」
これが一番心に残りました。
▲クリニック会場はバスケットボールアリーナです。右は玉ノ井コーチ
▲大勢の聴衆が詰めかけたアリーナ。年齢もバラバラです
▲聞き逃すまいと必死の様子。英語に悪戦苦闘してます
▲スピーカーの一人、Jarret Johnson氏(ボルティモア・レイブンズOLB)と
▲Johnson氏には特別に単独セッションもしてもらいました。感謝!
▲これが「Crawfish Boil」。本場のアメリカザリガニ?
2011年03月25日
Alabama Univ.@Tuscaloosa
今、アラバマ州タスカルーサ市に来ています。
きっかけは、昨夏、タスカルーサ市の高校生たちが
オービックシーガルズのグラウンドを訪問してくれたことにさかのぼります。
我々の活動拠点である習志野市とタスカルーサ市は姉妹都市であり、
多様な交流があるのです。その歴史は四半世紀にもなるということです。
タスカルーサ市と言えば、フットボールの名門アラバマ大学のあるところ。
これはチャンスとばかり、コーディネーターとして高校生をアテンドしていた、
Lisa Keyesさんに「アラバマ大に行ってみたい」と相談しました。
たまたま、LisaさんがAlabama Crimson Tide(アラバマ大フットボールチームの愛称)
の熱狂的ファンということで、「任せといて!」ということになりました。
今回のアラバマ大訪問に関しては、習志野市町づくり推進課の角田さんはじめ、
習志野市役所の方々に大変お世話になりました。心から感謝しています。
さて、今回は大橋・鈴木・玉ノ井とDef.コーチ陣で布陣を固め、いざアラバマへ。
さっそく、乗り継ぎのシカゴ空港で飛行機が3時間近く遅延し、
なんとかタスカルーサについたのが、現地の深夜3時過ぎ。
実に片道24時間余りかけての到着。
このメンバーらしく、珍道中の気配が出てきました。
しかし、翌朝Lisaさんに連れられてアラバマ大を訪ねると、予想以上の熱烈歓迎。
矢継ぎ早にいろんな方をご紹介いただき、珍道中どころの騒ぎではありません。
アラバマ大フットボールの要人は、タスカルーサだけでなく、全米屈指の有名人ばかり。
フットボール関係者の誰もがうらやむ時間を過ごしています。すいません。。。
でも、本当に皆さん偉ぶらず、親切心の固まりです。ありがたい。
少し、アラバマ大フットボールの話をしますと、
計13回のNational Champion獲得は全米最多(2009シーズンにも全米チャンピオン)。
数々の名将、あまたのNFLプレーヤーを輩出している、名門中の名門。
カレッジフットボール史上最高のヘッドコーチとして名高い
Paul "Bear" Bryantはもはや伝説。
現ヘッドコーチの、Nick Sabanも2つの大学を全米チャンピオンに導いた
誰もが知る名将です。
(ちなみにNick Sabanいくところ、常に3人以上の警察官が護衛してます。)
そんなアラバマ大ですから、学べることは山ほどあります。
必ず、オービックシーガルズの2011シーズンに役立つものを持って帰ります。
今こそアクション、です。
ところで、Athletic Director(体育局長)のMal Mooreさん
(この人もPaul Bryantの右腕としてコーチを務めた方)にお誘いいただき、
アラバマ大対マイアミ大のバスケットボールの試合を観戦しました。
平日20時からのゲームでしたが、続々と観客が詰めかけ、アリーナは大熱狂。
我々も大興奮して、大声をあげてしまいました(試合は76-64でアラバマ大勝利)。
試合後、観客の顔を見ると、皆が頬を上気させて満足そのもの。
日本のことを考えるとやや塞ぎがちだった自分の気分も、グッとあげてもらいました。
やっぱり、スポーツには人を元気にするチカラがある。それを確信しました。
今朝からは、アラバマ大が主催するコーチングクリニックに参加します。
これまた、大規模かつ豪華なのですが、その話はまた後日。
追:こちらでも、日本の震災について必ず話題に出ます。
Nick Saban HCも真っ先にその話題に触れました。
そして、皆が日本のために祈ってくれています。
偶然エレベーターで出会った老紳士でさえも・・・…。
世界中のPray for Japanは本当です。心強いですね。
▲アラバマ大体育局でLisaさんと
▲ドラフト発表のために用意された部屋!
▲体育局長Mal Mooreさんと。今の体育局の建物は彼の名前が冠されています
▲10万2,000人収容のスタジアム。Q:「いつもどのくらい観客入るんですか?」A:「満員以外見たことない!」
▲もっとも有名なヘッドコーチの一人Nick Saban HCと。
左から鈴木コーチ、 Nick Saban HC、私、玉ノ井コーチ
▲地元新聞に取り上げられました。見出しが面映い……。
2011年03月18日
Volunteer
「Gulls for Tohoku」にさっそくご賛同いただきましてありがとうございます。
あっという間に、多額の義援金をいただきました。感謝いたします。
また、「+0.01 for Japan」への積極的参加、ありがとうございます。
皆さんの瞬発力に敬服しています。
本日、いつもお世話になっております習志野市のボランティア活動に参加してきました。
仕事は、今回の地震の影響で噴出したセメントまじりの土砂の除去。
お邪魔したエリアは、高齢者の方々が多く、力仕事が難しいとのことでした。
平素は、習志野市の皆さんから応援いただいているにもかかわらず、
チーム活動が土日に限られている関係上、ボランティア活動できていません。
こんなときばかりで申し訳ないのですが、少しでもお役に立てたなら幸いです。
今回の活動は非常に勉強になりました。
-ボランティア活動の目的は、"被災者の自立支援"をすることにある-
これは最初のオリエンテーションで教わることなのですが、深い言葉です。
僕らの活動は、ホンの数日、ごく一部でしかありません。
でも、ボランティアを受けた方の生活はずっと続いていく。
そのことをわかった上で、親切の押しつけではない手助けをしなければならない。
これをするには、ボランティア側も自立していることが前提となるなと感じました。
ボランティア側が、一過性の浮ついた気持ちで関わったらとんでもないことになる。
自己意志・自己責任の元に、自身の考えを押し付けず、お手伝いをする。
ボランティア側も鍛えてもらえる、素晴らしい機会です。
もともと、Volunteerは志願者・志願兵の意味。
自らの意志で、というのがまず第一なんですね。
名門テネシー大のニックネームが、ボランティアーズというのもうなずけます。
さて、ボランティア活動が自己意志で何かの役に立つことすると定義すれば、
「+0.01 for Japan」がまさにそう。
いつでも、誰でも参加できる、究極のボランティアといえるかも知れません。
皆でカウントアップしていって、日本ぐるみのボランティア活動、やっていきましょう。
我々が少しだけ節エネルギーすれば、被災者の方々がほんの少しだけ暮らしやすくなる。
暖房切って、寒くなったら腹筋、腹筋。
それを共有してください。 「+0.01 for Japan × 10ミリオンプロジェクト#10mpnow」
▲土砂除去、街頭募金と連日ボランティアに参加した大橋ヘッドコーチ(ともに左端) (事務局掲載)
2011年03月15日
Gulls for Tohoku/+0.01 for Japan
大震災が起こってから5日間、歯がゆい時間が過ぎていきます。
甚大な被害に関する情報を見聞きしながら、何もできない無力さを痛感しています。
おそらく、気持ちを同じくする方も多いでしょう。
しかしながら、押っ取り刀で駆けつけたとしても、プロの方々の邪魔になるばかり。
逆に大事な物資を消費する側にまわってしまいかねません。
そこで、「今」我々ができることはないかと考え、
もっとも相応しいのが義援金集めではないかと、アクションを始めることにしました
(→こちら。詳細は追ってお知らせします)。
必ず東北は復興のフェーズに入ります。
その時に向けて、
持ち得る限りのネットワーク・絆を使って義援金を募ろうという考えです。
本来は、フットボールチームが音頭をとってやることではないのかも知れません。
ただ、我々はオービックシーガルズを中心とした、
ネットワークの広さ、絆の強さをよくよく実感しています。
それを活用させていただこうというわけです。
今回の義援金活動は、「Gulls for Tohoku」とネーミングします。
これは、常にオービックシーガルズを熱烈応援してくださっている、
遠山 淳さん(Twitterアカウント:jun1220さん)が発信してくださったフレーズです。
ファンの皆さんが、「オービックシーガルズ、なんかアクションは無いの?」
と後押ししてくださったと思ってます。
もちろん、選手たちも鉄火肌の連中が多いので、ひと肌脱ぎたいモードに入っています。
そのエネルギーを一つにまとめるべく、
#90市川選手にこの活動の実行委員長になってもらいました
(彼のご実家は仙台。被災地にご家族がいます)。
チーム一丸となって「Gulls for Tohoku」を進めていきます。
また、募金活動以外の我々らしいアクションもしていきたいと考え、
「+0.01 for Japan」を始めたいと思います。
これは、困難下にある日本のために、
ちょっと努力し、それを皆で共有していこうというものです。
24時間の0.01は14分24秒。
そのくらいの時間を、節エネルギーに費やしてみませんか?
電気を少し消す、テレビを見ない時間をつくる、いつもより早く寝る、歩く、
いろいろあると思います。
今後「10ミリオンプロジェクト #10mpnow」同様、
タイムリーに皆さんと共有していきたいと思ってます。
「世の中を元気にしたい!」がオービックシーガルズのテーマ。
元気にする側がしおれてはいられません。
遠くない将来、東北の皆さんに我々の試合を見て燃えてもらいたい。
その「未来」に向けて、「今」できることをやっていきます。
かつてのゲームのときと同様、共に戦いましょう。
皆で「Gulls for Tohoku」「+0.01 for Japan」広げていきましょう。
2011年03月12日
We are!
未曾有の大震災、皆さんそれぞれ大変な経験をされていることと思います。
なによりも、皆さんのご無事を祈るばかりです。
オービックシーガルズは、選手・スタッフ・チア全てのメンバー、
無事が確認できました。
特に、仙台市在住の#85萩山選手の安否が気にかかっていたのですが、
今朝ほど、ご実家を通じて元気であることが判明しました。
ご心配いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
今もなお、余震は続き予断は許さない状況です。
何とぞ、安全確保いただき、ご自愛いただくようお願い申し上げます。
常々、我々を気にかけていただいている皆さん全てがシーガルズだ、
「We are Seagulls」ということを言ってまいりました。
互いに助け合って、励ましあって、この難局に対処していきましょう!
難渋している方々がいれば、できる限りのサポートを。
こんな時です、いつでも「We are!」のマインドでやっていきましょう。
2011年02月27日
vs.KOREA
第4回アメリカンフットボールW杯予選、
第1回アジア選手権、韓国との戦いに勝利しました。
応援いただいた皆さん、ありがとうございました。
これによって、日本代表は今年7月に行われるオーストリア大会に進出が決まりました。
同リーグには、開催国オーストリア、なぜか因縁のフランス、初出場の強豪カナダ。
戦い甲斐のあるリーグです。
これらのチームを蹴散らして、決勝戦ではアメリカを倒す。
熱くなるチャレンジです。
今の代表チームは、ノートルダムジャパンボウル、ジャーマンジャパンボウルと、
2つの国際試合を経て、複数年かけて育んできたチーム。
今回のゲームでも、「チーム」として機能していたように思います。
韓国チームもしっかりした準備で臨んできたゲームだったと思いますが、
我々も負けず劣らずの下ごしらえを施して挑んだゲーム。
多少の粗さはあったものの、皆が「チーム」としてフォローしあい、
最初から最後まで貪欲にプレーし続けることができました。
本戦に向けて、非常に良い経験を積んだと感じてます。
さて少し、韓国チームの話をします。
韓国におけるフットボール事情は、
日本におけるそれと比べても、なかなか厳しい状況下にあります。
プレーをしている多くの選手が大学からフットボールを始める訳ですが、
周知の通り、韓国の受験戦争はすさまじいものがあり、
大学入学者のほとんどが高校時代にスポーツと縁がなかったと聞いています。
野球やサッカーで活躍する韓国選手とは育ってきた環境が全く違う、ということですね。
もちろん、バックアップ・サポートにしても潤沢ではありません。
そんな中でも、フットボールが好きで好きでという方達が集まって、
チームを結成し、国際試合に乗り込んで来る。
並々ならぬ努力あってこそのことだと思います。頭が下がります。
我々はその彼らの情熱の分も、背負って戦わなくてはなりません。
アジアの代表が、本場アメリカを倒す。
これぞ痛快というものです。
やりましょう。
2011年02月11日
2011 Japan
スーパーボウルでは、緊迫のゲームを名門グリーンベイ・パッカーズが制し、
NFLも閉幕。フットボールもシーズンエンドとなりました。
と思いきや、2011Japanはどこよりも早くシーズンイン。
既に4回の練習を実施しています。
今年は第4回ワールドカップにおける優勝を目指してのチームづくり。
一段と力が入ります。
なんせ、第1回・第2回大会は優勝でしたが、第3回は準優勝。
何としても倒したかった相手、アメリカに惜敗という悔しい結果に終わっていますから。
Japanが本格的に国際大会に参戦したのが、1999年の第1回イタリア大会。
その時から、いつかこの場にアメリカチームを引っ張りだし、
本場アメリカチームを倒す!
そんな思いを関係者一同強く思ってきました。
しかしながら、
2007年川崎大会でそのチャンスを得ながら惜しいところで逃してしまいました・・・。
だからこそ、今回は何としてもアメリカチームを倒したい。
その意気込みが強いワケです。
とはいえ、今大会は過去最大の8チームでの大会となり、強豪カナダの参戦も決定。
試合日程も中一日での強行軍とアメリカ戦にたどり着くまでの道も、
かなり険しい道程になりそうです。
そして、まずは目の前に迫った韓国戦に勝利して
アジア代表の座を射止めなければなりません。
韓国チームは、甲南大学福田HCを代表チームにHCとして招聘、
他にも優秀な日本人コーチが韓国チームのコーチングスタッフとして参戦します。
また、日本の大学・Xリーグでプレーしている韓国人プレーヤーもチーム帯同、
我がオービックシーガルズのTE#95韓高志選手もその一人です。
最大限の取り組みをしてチームの充実を図る韓国チーム。
こちらも最大限の準備をしてかからなければなりません。
皆さんも是非2/26には川崎に日本代表を応援に来てください。
今回のワールドカップはオーストリアでの開催ですから、
2011Japanの試合を国内で見られるのは最後かもしれませんので!
オービックシーガルズから代表候補に選出された選手は、
皆、好調です。
最終選考に残るべく、必死に戦っています。
私も彼らに負けないよう、闘志燃やしていきます。
では、これから3日間合宿@立命館大学琵琶湖キャンパスへ行ってきます!
→Japan情報、2/26(土)日韓戦情報(日本アメリカンフットボール協会ホームページ)
2011年01月04日
We won!
ライスボウルを制し、念願の日本一の座に。
参戦、ありがとうございました。
そして、おめでとうございます。
立命館さんは、しっかりと準備をした上で戦いに臨んできており、
決して楽な試合ではありませんでした。
特に最後まであきらめずにプレーする姿勢は、素晴らしかったと思います。
思えば、2010シーズンは、強いチームとギリギリの攻防を繰り広げることで、
随分と成長させてもらいました。
強敵であればこそ、我々を進化させてくれる。
立命館さんとの試合も、我々に多くを学ばせてくれると考えています。
さてさて、皆さんとつくりあげ、一段一段登ってきたシーズンも終了です。
勝って終了ということで、最高の終わり方ではあるのですが、
なんともいえず、寂しい感じもします。
お祭りが終わる、あの感じ。
それもこれも、皆さんと、お祭り的な、エネルギー満載の空間を共有してきたからですね。
改めて、皆で勝ちとった日本一を実感します。
ですから"We" won!です。
ホント、おめでとうございます!
2011はどんなチームになっていくのか。
それは、これからどんなあがきをするかで決まり、変わるハナシ。
また、振り出しに戻る、です。
ただ、皆さんとのつながりはゼロリセットされるものではありません。
これからも、皆さんはオービックシーガルズの一員なのです。
次の参戦に備えて、じっくり充電お願いします。
2010シーズンの参戦、ありがとうございました!
2011年01月01日
New year's day
2011年が明けました。
今年はシーズン継続のまま年越し。
フットボールに関わるものとしては、最良の年末年始です。
古来「一年の計は元旦にあり」と言われるように、1/1は物事の始まりの日。
全てを新たにスタートをきる日でもあります。
ですが、我々は目標に向かってのプロセスの中。
未だ高みに向かって足掻き続けている真っ最中です。
過去を振り返ることも、未来に思いを馳せることもありません。
「今」があるのみです。
1/3は、多くの方々が2010シーズンの集大成として、
本気の参戦をしていただけることと思います。
観戦ではなく。
必ず、皆で勝利を勝ち獲って、皆で喜びを分かち合いましょう。
そして、祝いましょう。
東京ドームで、
「ありがとうございます」という感謝の言葉だけでなく、
共に戦いを勝ち抜いた皆さんへ、「おめでとうございます」を贈りたい。
ですから、お決まりの新年のご挨拶はやめておきます。
2011.1.3 ライスボウル。もうすぐやってきます。
2010年12月21日
Believe
物事を信じる力は強い。
時として、信じ難いパワーを発揮することもあります。
それが、集団となるとなおさらです。
今日のゲームほど、そのことを実感したことはありません。
どんな劣勢になっても、フィールドにいる選手だけでなく、
サイドラインにいる選手・スタッフも、
スタンドにいる皆さんも、
「最後には勝つ」と思っていたのですから。
試合後に、幾人かのスタンドにいた人たちと話をしました。
皆、口をそろえて「なぜか負ける気がしなかった」。
そんな思い、念が選手に届かないはずはありません。
オービックシーガルズ側の空間すべてが、
「最後には勝つ」を信じる空間になっていたこと、
大きな勝因です。
もちろん、一朝一夕にそのような状態になるはずがありません。
それは、多くの皆さんが、
今シーズンの我々のあがきや、
そこからの成長を見てきていただいたからこそ。
巻き込まれて、見守って、共に戦って、
「コイツら、ちっとは粘っこいチームになってきたな」
と感じていただいたからこそ。
ですから、心より言わせていただきます。
一緒に戦ってきてくださって、ありがとうございます。
勝利を分かち合えて、最高です。
さてさて、と言いながら来年のことを考えるタイミングが来てしまいました。
1/3に再燃、完全燃焼するために、急いでエネルギー注入しましょう。
そして、今シーズン最後のゲームを共に戦い、とことん楽しみましょう。
2010年12月19日
Our Time
2010オービックシーガルズのスローガンは"Our Time"。
昨シーズンまでは、選手を鼓舞するための、
いわばインナー向け意味合いの強いスローガンをつくってきました。
しかし、今年は違います。
初めてファンの皆さんも含めて共有できるスローガンをということで、
"Our Time"を掲げました。
ただ勝つためでなく、勝ちきるために、
力になるものは全て味方につけよう、
より一層進化しよう、
という決意のもとに、
ファンの皆さんをさらにさらに、巻き込むことにさせていただきました。
そして、今。
皆さん、快く巻き込まれてくださって、本当にありがとうございます。
これから巻き込まれようとしてくださってる方々にも、感謝です。
皆さんと一丸となって各試合を"Our Time"にしてきたからこその、ボウルゲーム。
明日も東京ドームでの時間を、空間を"Our Time"に。
試合終了がもったいないと思えるような"Our Time"を。
共に完全燃焼しましょう。
来年のことは・・・燃え尽きてから燃料注入しても大丈夫。
JXB is "Our Time"!
2010年12月05日
Concentration
フットボールで最も大事なことの一つにExecution(遂行すること)がありますが、
それを実現するには、強い集中力が大切。
しかも、フィールドにいる11人全員が集中することが必要になります。
ただ、時にゲームは3時間を超えることもあり、集中力を維持し続けることは難しい。
ゲームというものをひとくくりに考えてしまうと、そうなってしまいます。
フットボールのゲームは、1プレーの積み重ねであり、集合体。
ですから、1プレーに集中しきれればいいのです。
言うは易し。
ゲームでは、大きなミスが起こったり、
相手にビッグプレーが出たり、
イケルと思わせる状況になったり、
集中をかき乱すようなことばかりが起こります。
目の前のプレーのことだけを考えていれば良いのですが、
「こんな状況だからこうしなければ」
ということがしばしば顔をだします。
これにやられないようにしなければなりません。
集中するということは、他のことを断ち切ること。
断ち切ることが難しいんですね。
今日のゲームは、わずかに残った可能性をなんとかもぎ獲り、勝利できたゲーム。
ゲームの終盤に、選手達のもの凄い集中力を見たゲームでした。
ゲームオーバー寸前に追いついたオフェンスのドライブ、
タイブレークでのオフェンスのTDシリーズ、
最後インターセプトで締めくくったディフェンスの3プレー、
いずれの場面でも、
過去のことや未来のことに捕われている選手はいなかったように思います。
ただただ、1プレーを完成させること、それに集中していました。
フィールドにいる選手だけではなく、サイドラインにいる選手・スタッフ全て。
(おそらく、応援してくださっていた皆さんも、
1プレーにのめり込んで他のことは考えていなかったのではないでしょうか?)
いずれにせよ、 凄みのある集中力を見せた選手を誇りに思えるゲームでした。
次戦は、いよいよ社会人王座決定戦。
この舞台までたどり着くにあたって、
どれほど皆さんの応援に助けられたかわかりません。
本当に感謝しています。
だからこそ、勝ちきることで皆さんへの恩返しとしたいと思います。
12/20東京ドームで。
2010年11月24日
Make It Happen
15分×4クォーターのゲームですと、
総プレー数が150プレーに達することもあります。
そのプレー数を戦い抜く体力・精神力が不可欠になってくる訳ですが、
ゲームを決定づけてしまうのは、その内の数プレー、
時にはたった1プレーだったりするので、ペース配分などできません。
全プレー、全力です。
先日のゲームでは、ゲームを決定づけるような1プレーが随所に見られました。
#83清水のキャッチ&ランでのTD、
#21杉原・#7木下の相手を振り切る独走TD、
#14藤本のインターセプトなどなど。
#16三宅が相手FGをブロックし、ボールを拾い上げリターンしながらボールをトス、
トスを受けた#14藤本が独走TDを決めたプレーや、
ゴール前でDL#92紀平がインターセプトリターンTDを決めたプレーは
そうそう見られない、超ビッグプレー。素晴らしい1プレーでした。
一方、相手チームも#3サンプル選手のキックオフリターンTD、
#8崔選手の見事なコントロールキックなど、
ビッグプレーを繰り出してきました。
それらのプレーは、150プレーのなかの1プレーではなく、1/1のプレー。
1プレーに全身全霊をつぎ込んだからこそ、
何かを起こしてやろうをいう強い気持ちがあってこそのプレーです。
ゲームをつくっているのは、1プレー。
1プレーをつくっているのは、一人一人のプレーヤー、スタッフ、
そして応援してくれる皆さん。
1プレーは重い。1プレーで全てを変えられる。
だから、常に、何かを起こせる、何かを起こしてみせる、
という思いを込めてプレーしていきます。
待ちや受けの姿勢ではなく、獲りにいく。
そんなゲームを、ファイナルステージでやり抜きます。やり抜きましょう。
Make It Happen!
2010年11月08日
Away
神戸・王子スタジアムでのStage2/Game#1。
Xリーグでは数少ない、アウェーのゲームでした。
オービックシーガルズのHPに、寄稿してくれているコーチTKのブログで、
なかなかに過酷な本場のアウェイ現状がセキララに語られています。
Xリーグでは、公共のフィールドで戦うというこもあり、
かなりの公平感の中で戦わせてもらっていますが、いつもと勝手が違うことは否めません。
いつもとは違う練習場での調整、宿泊先での試合準備、馴染みのないフィールドなどなど。
知らず知らずの内に出来上がってしまっているルーティンから脱却して、
集中できるようにアジャストしていくのは、意外に難しいものです。
ですから、ついつい最善のコンディションを求めてワガママを言ってしまいます・・・。
そんなワガママをがっちり受け止めて、
奔走・協力してくれる方達には本当に感謝、です。
最高のステイ先をいつも先回りして押さえに走ってくれる、旅行代理店の間瀬さん、
千葉ー神戸の長距離をモノともせず、機材を搬送、セットしてくれるルートワンの皆さん、
大人数を受け入れてくださり、必勝祈念の寄せ書きまでくださったマイステイズインの方々、
練習グラウンドを貸してくださった、追手門学院大学さん、関西大学さん、
今回も、いろいろなところで、いろいろな人々にお世話になりました。
ありがとうございました。
そして、試合会場では大勢のファンの皆さんが、スタンドを埋めてくださいました。
闘い慣れない神戸の地でも、
オービックシーガルズのファンがスタンドから熱気を送ってくれるー
どれだけ心強かったことか。
関西のファンの皆さん、関東から駆けつけてくださった皆さん、
ありがとうございました。
いずれにしましても、本当にオービックシーガルズは、
たくさんの様々な方々の想いに支えられていると実感したアウェーのゲームでした。
そう思うと、アウェーも悪くない。
もっと増えても良いかなと、無責任に考えたりしています
(勘弁してくれの声が諸方面からきこえてきそうですが)。
次は、Stage2/Game#2。IBMビッグブルーとの対戦です。
試合を重ねるごとにどんどん強くなっている、勢いのあるチームです。強敵です。
ただ、ホームでもアウェーでも、我々がやることは一つ。
1プレー全力完結。これしかありません。
関東の港町、横浜でもエンジンフル回転で戦い抜きます。
是非、パワー注入に来てください。
2010年10月25日
Booster
ブースター→支援者・後援者・熱狂的支持者の意ですが、
他にも、昇圧機・増幅器・加圧ポンプなどを現すコトバでもあります。
我々にとって、応援してくださる皆さん-ブースターの皆さんは、
加熱装置、いや、魂注入ユニットとでもいいますか、
エネルギーをPump upしてくれる存在です。
昨日の試合では、確実に皆さんの力が、我々を後押しし、
勝利をもぎとることができました。
特に、オフェンス・ディフェンスの最後のシリーズは、
背中にもの凄い熱気を感じながらやっておりました。
その熱気が、フィールドにいる選手を動かさない訳がありません。
試合後、フットボールを熟知するある方から、
「オービックシーガルズの応援には、自然に湧き出てくるパワーがある。
ファンも皆、フットボールの何たるかを良く知っている。
アメリカでのホームゲームを彷彿とさせる」
とお話をいただきました。
全く同感です。
いつも我々と一緒に本気で戦ってくださって、本当に感謝しています。
素晴らしい対戦相手との激しいせめぎ合いを、
素晴らしいブースターのもとで、
最後の最後のまで戦い抜けたことを格別に思います。
ありがとうございました。
次戦は、神戸・王子スタジアムでの文字通りアウェーのゲームです。
とはいえ、満を持して駆けつけてくださる関西のファンの方々もいっらしゃるでしょうし、
はるばる関東から足を運んでくださる方々もいらっしゃるはずです(よね?)。
そして、常に念を送ってくださる方々も。
我々は、いつもと同じ、ブースターの皆さんの存在を感じながら戦ってきます。
2010年10月20日
執着心
個人的には物事に執着したり、こだわりすぎたりすることはあまり好きではありません。
ただ、「ゲームに勝利すること」は別。これだけは。
みっともないくらい、執着します。
"Wining is not everything,It is the only thing"という有名なコトバがあります。
私は、「勝つこと以外何の価値も無い」と意訳してますが、まさしくその通り。
全ての取り組みは勝つために必死にやるからこそ、意味があるのです。
勝利に執着しよう!勝ちにこだわろう!と、ただただ唱えていてもそうはなりません。
勝つために、まさしく身を削って、あがいて、ジタバタしてこそ、執着心は生まれます。
心も体も痛めつけられた記憶があるから、こだわりが強くなるのだと思います。
さて、我々は今シーズン勝ちきるために、
年が明ける前から考え、会話し、チームをつくってきました。
まだ寒さ厳しい頃から体を痛めつけ、酷暑の中でも、走り込んできました。
シーズンに入ってからも、まだやれる、まだまだ登れると互いを叱咤してきました。
その泥臭いあがきの分だけ、執着心が培われていると思っています。
もう一つ、我々の執着心を強くしてくれるものが、皆さんの応援です。
「勝利」がほしいのは自分達だけではない、
こんなにも多くの方々が、本気で「勝利」を目指している、
そのことを肌で感じるたびに、どうしても!というこだわりが強固になっていきます。
先般、「誠」と書いたサインボードを手に応援してくださるご家族がいらっしゃいました。
また、那奈ちゃん、寧々ちゃんという2人の可愛らしい、小さなファンから、
一緒に撮った写真をプレゼントされました。
ホントにありがたいことです。
サインボード、写真ともグラウンドに置いてあり、
それを見るたびに「勝利」への執着心がギュッと固まっていく感じです。
次戦は、リーグ優勝を決める天王山。
対戦相手は強豪、富士通フロンティアーズ。難敵です。
さらにさらに執着心を強くするために、まだまだ我々はあがき続けます。
万事を尽くして・・・とは言いません。試合が終わるまでジタバタします。
皆さんも、熱い熱い応援をよろしくお願いいたします。
追:那奈ちゃん、寧々ちゃんから、
「ライスボウルで応援したい!」とメッセージもらいました。
心地よいプレッシャーいただきました。
2010年10月02日
モメンタム
フットボールのゲームにおいてモメンタムを摑むことがいかに大事かー。
言い尽くされたことでありますが、なかなかに難しいことであります。
モメンタムを直訳すると、「勢い」「はずみ」ということになるのですが、
ゲームにおける「良い流れ」というのがわかりやすいところかと思います。
元々、ゲームにはシナリオがある訳ではないので、「流れ」というモノが、
どこかに存在する訳ではありません。
それは、フィールドに存在する皆で創りだしている部分がほとんどです。
1プレー、1プレーは独立しているもので、良いプレーも悪いプレーも、
それぞれひとつのプレー。
流れでつながっているものではありません。
ただ、心理的に良い方向へノッていけたり、悪かったことを引きずってしまったりで、
結果として「流れ」をつくっていってしまうのです。
私は、「流れ」などというものに期待せず、1プレーを完結させ続けることこそが、
最良だと思っています。
それには、事象・状況・環境などに左右されない、強い強い心が必要になります。
さて、直近の2試合ですが、
明治安田パイレーツ戦においては、
もう一つ悪い「流れ」を断ち切ることができなかったように思います。
勝利できたことは素晴らしかったですが、1プレーへかける気迫が足らなかった。
自身のプライドに立ち返るよりも、相手チームのことを意識する場面も多かった。
一方、本日の日本ユニシスBULLS戦では、
1プレー完結の心意気がチーム全体にあった実感があります。
これからも「流れ」に左右されない、ホンモノの集中力を持ったチームを目指して、
精進していきたいと思います。
ですから、皆さんも我々が苦境の時こそ、我々を覚醒させる応援をお願いします。
相手チームにフォーカスするのではなく、オービックシーガルズに皆が気持ちを集中させる。
それこそ、「OUR TIME」ですね。
まだまだ、シーズンは端緒についたばかり。
これからも、オービックシーガルズの成長を楽しみにして下さい。
2010年09月08日
感謝!の初戦
2010年09月04日
いざ開幕!
2010年08月20日
Summer Season Challenge
2010年07月29日
鴎道場in北海道
2010年07月20日
Season in the sun
2010年07月02日
Pearl Bowl
2010年06月30日
Bowl Game
2010年06月17日
Execution
2010年05月31日
Adjustment @Game
2010年05月15日
Game Plan
2010年04月25日
番外編ードイツ遠征その3
2010年04月24日
番外編ードイツ遠征その2
2010年04月23日
番外編ードイツ遠征その1
今、GERMAN JAPAN BOWLのコーチとしてドイツ・デュッセルドルフに来ています。
アイスランド噴火の影響で、飛行機が飛ぶのかどうか出発直前までバタバタしましたが、
ユーラシア大陸を横切ってドイツの地に。
とにかく、この試合を成立させようと粘りに粘っていただい関係各位の方々には感謝!です。
国際試合の意味はいろいろとありますが、最も大きいのは、変化のきっかけにすることです。
怒濤の勢いで進化してきた日本のフットボールも、ここしばらく停滞。
そして、次に見据えるものを確定できずにいます。
そんな中、アメリカンフットボール不毛の地と目されていたヨーロッパでは、
このスポーツを取り巻く環境がどんどん変化してきているんです。
競技人口も増え、NFLプレーヤーも輩出、盛り上がっている話をよく聞きます。
我々は、他国とガッツリやり合う中で外的刺激をもらい、次に進まなきゃいけない。
彼らを凌駕して、日本のフットボールをもっと盛り上げなきゃいけないんです。
ということで、国際試合は大事!それをあきらめずに実現してくださった皆様に感謝!です。
さて、今回の遠征。
成田からフランクフルトまで12時間のフライト。
その後バスで2.5時間ほど移動してデュッセルドルフに到着しました。
なかなかの強行軍ですが、私はANAの他チャンネル映画サービスのおかげで
そう長く感じずにいけました。
最初に観たハリウッドSFエイリアンものは???でしたが、邦画はなかなか面白かった。
最近、邦画も元気ですね。
バスは、アウトバーンをぶっ飛ばすのかと思いきや、安全運転でやや拍子抜け。
やることがないので、時差ぼけ防止のため眠らないぞ合戦を、
同行の森さん(鹿島HCで今回の代表HCでもあります)と張り合っていました。
しかし、道中の風景はなかなか美しかった。
緑の丘陵が続く中、時々目に入る町並みは、教会の塔を中心とした
ヨーロッパらしい石造りとおぼしき家々の集落。
自然と解け合った素晴らしい光景です。
未来都市東京に住み慣れると、このような風景は滅多に見ることないですね。
ホテルは、デュッセルドルフの中心街からライン川を渡ったところにある
マリオット系のホテルです。
清潔でゆったりしており、従業員の方も親切ですし言うこと無し。
何よりも食事が美味しいです。
僕は、2003年にフランクフルトで開催されたワールドカップにも
帯同させていただいた経験があります。
その際は、朝昼晩と似たようなコールドミール(暖かいものが出ないんです・・・)を
食べたので、ドイツの食事は「美味しい!」というものではないという印象が強く、
選手達にもそのように話していました。
ドイツの皆さん、すみません。
短い滞在のホンの1宿泊施設での経験しかないくせに、
ドイツの食生活全般について語っていました。
心から反省しています。
2010年04月16日
Slogan-「OUR TIME」
今シーズンのオービックシーガルズのスローガンが決まりました。
2010は「OUR TIME」。俺たちの時間だぜ!ってな感じです。
これには色々な意味を込めました。
ここ数年、スローガンはヘッドコーチである僕と幹部とで相談して決めます。
今年は、#2古庄、#83シミケン、#50松本、#11KJ。
額を寄せ合ってコーチ・選手一体となり、今年目指すチームに相応しい、
魂を込められる言葉を探して議論します。
選手主役でワクワクするチームに相応しいとなると、どんな言葉なのか。
勢いが必要だ、言いやすくないと気持ちを込められない、
キツい場面でこそ響くものでないと……などなど。
そんな中ででてきたのが「OUR TIME」。
皆が主役だし、皆でなければワクワクできない。だからこそ“OUR”。
皆で時間を共有し、その時を自分たちのものにしよう、ということで「OUR TIME」。
しんどいときこそ、「我々」「今の瞬間」「自分たち次第」という気持ちに
立ち返ろうという心意気も込めました。
そしてもう一つ。
この“OUR”には、フィールドにいる人間だけでなく、
オービックシーガルズを応援してくださる皆さんも含まれています。
ですから、皆さんにも叫びやすいフレーズを選びました!
昨シーズン、NFLのSUPER BOWLを制したニューオリンズ・セインツのファンが、
皆で 「WHO DAT!」と叫び応援していました。
これは、Who's that? Who that say they gonna beat them Saints?
(Saintsを倒すと言っているのはどこのどいつだ?)の Who thatを
南部訛りで表現したものなのですが、 そんな風にファン一体となって口にできる
言葉があると良いなあと思っていました。
ぜひぜひ皆さんも、応援くださる時、 フィールドにいる選手と同じように
「OUR TIME」と叫んでください。
皆でゲームを自分たちのものにしていきましょう。
2010年03月31日
Team Building-スケジューリング
春到来の声を聞いてしばらくになりますが、なかなか暖かくなってきませんね。
現在、走り込みを続けている我がチームにとって良いことなのかどうなのか……。
ロングランには良いコンディションらしく、クロカンのタイムは例年よりも
上がっているように思います。
思い描いていたスケジュール感では、すでにやや気温の高い中、
身体を苛めるタイミングになっているはずだったのですが。
チームをつくっていくにあたって、スケジューリングは非常に重要です。
そして、結構な難題でもあります。
チームの基礎づくり、大方の形づけ、仕上げ、それぞれにどのくらい時間を配分していくのか。
納期=試合日は決まっているわけですから、じっくり納得のいくチームになってから
いざ出陣というわけにはいきません。想定される試合からの逆算式になります。
私の場合、仕上げ、大方の形づくりにかかりそうな時間をある程度予想し、
それ以外の時間を目一杯基礎づくりに費やすということにしています。
基礎がしっかりしていれば、応用が利きますから、細かなシステムのアジャストや
コンビネーションなどは短時間でやりきれると考えるからです。
ここでいう基礎とは、「アスリートとしての身体づくり」、「フットボーラーとしての技術習得」、
「フットボールチームとしての基幹となる動き」の3つ。
これらをやり込めばやり込むほど、地力が上がります。
土台のしっかりした建物は高く高く伸ばすできるのと一緒ですね。
今、我々は土台づくりの第一歩、身体づくりを必死にやっているところです。
5月中旬には試合がありますので、来月からは大方の形づくりに入っていくとは思いますが、
仕上げはまだまだ。
春シーズンはちょっとばかり粗いフットボールをお見せすることになるやも知れませんが、
ガッツリ土台の強いところはお見せできるのではないかと思っています。
骨太チームに仕上げるスケジュールでやっています。
2010年03月15日
Team Building-チームコンセプト
スポーツチームの目標設定はシンプルです。
優勝、No.1になる、これだけ。
ただ、その頂にどのようなプロセスを経て辿り着くかは様々な方法があり、正解もありません。
ですから、チームづくりにおいては、どんなチームであるか、何をしていくチームであるかが
重要になります。
特に僕は、どんなチームであるか、どうありたいかを大切に考えています。
何をしたいか、するべきかは、有り様が見えてくれば自ずと決まってくるものだと思うからです。
さて、そこで、2010オービックシーガルズをどんなチームにするのか。
ヒントとなるのは、先日お話しした選手のありたい姿、やりたいことです。
今回の面談では、もっとチームづくりに関わりたいと思っていること、
情報共有の風通しを良くしていきたいこと、高揚感・期待感を大切にしていきたいことなどが
多くの選手から要望として出ていました。
その辺りを踏まえつつ、チームコンセプトとして打ち出したのが、
「選手主役の、ワクワクするフットボールをするチーム」 です。
“選手主役”というのは文字通りですが、主体とか主導ということとは少し違います。
選手が展開したいパフォーマンスをチームがしっかり受け止め、結実させようというものです。
パフォーマーの演技をいかにして伸ばし、最大限引き出すかということに力を尽くす、
舞台劇団の感じに似てますね。
そして、“ワクワクするフットボール”。
ワクワクできればのめり込める → 向上する → 結果が出る → さらにワクワクする
という好循環をつくっていきます。
ワクワクは、何よりもファンの皆さんが望んでらっしゃるとも思いますし。
こんなことを改めて掲げ、チームの有り様を固めたところです。
2010年03月01日
Team Building-面談
チームは人の集まりで出来上がっています。
当たり前のことなのですが、時に錯覚してしまうことがあります。
チームというモノがそもそもあって、そこに自分は所属しているのではないかと。
違うんです。
自分が参加することでチームが出来上がっていく、チームになっていくものなのです。
自分がチームの一員ということは、チームの一部を自分が構成していることに他なりません。
ですから、一人が変わればチームも変わる。
毎年が新チームだし、毎年つくりあげていくものなのです。
我々のチームづくりは、まず選手個人個人とのミーティングから始まります。
チームが個の集まりから成る以上、個がどんなことを考えているのかを
知らないことには始まりません。
フットボールのことでは、先シーズンの自己評価はどうなのか、成果は何か、
課題として残ったものはあるのか、などを聞いていきます。
もちろん、コーチの評価もそのときに伝え、自己認識の材料にしてもらいます。
そのうえで、今シーズンは、自分はどうなりたいか、何をしたいかを聞いていきます。
そして最後に、どんなチームにしていきたいかを語ってもらいます。
選手が語ったことの一つひとつが、チームづくりの指針になります。
選手の思いをまとめあげ、皆がワクワクできるようなチームにしていくことこそが、
コーチ陣、ひいては自分の仕事だと思っています。
2010年02月17日
2010シーズン始動
皆さん、いつもオービックシーガルズを応援してくださり、ありがとうございます。
今シーズンもオービックシーガルズで指揮を執ることなりました。
よろしくお願いします。
さて、2010年2月14日バレンタインデーに(関係ないですけど)、
2010シーズンのグラウンド活動が始動しました。いよいよ本格的にシーズンインです。
何度も経験しているシーズンはじめですが、本当にワクワクします。
実際には、このグラウンドでの始動の前にいろいろなことが始まっていました。
コーチ・スタッフの陣容固め、チーム方針の決定、選手との面談・ミーティングなど。
選手側では12月早々から継続的な自主トレーニング。
そのあたりの準備が例年になく「濃い」シーズンだと感じています。
だからこそ、ワクワクが強いのかも知れません。
早いもので、ヘッドコーチに就任してから11シーズン目になります。
ですが、2010シーズンを1/11ではなく、「1/1」、唯一無二のシーズンとして
妥協なく進んでいきます。
それを信じていただき、今シーズンもオービックシーガルズの一員として
ともに歩んでいただきたいと思っています。
2009年11月24日
2009シーズン終了
2009オービックシーガルズは、2nd Stageを5勝2敗という成績で終え、
Final Stageへの進出はなりませんでした。これによってシーズン終了となります。
熱い応援、本当にありがとうございました。
特に今シーズンは、かつての成功体験に捕われず変化し、進化し、飛躍することを
目指してやってきました。しかしながら、結果を得ることはできなかった。
ここ3シーズン、シーズンエンドは長居でのパナソニック電工戦。
しかも接戦を制しきれず、ということの繰り返しです。
応援してくださる皆さんは、さぞかし隔靴掻痒、歯がゆい思いをされていることと思います。
本当に申し訳ありません。
チームは、大きく変化しています。
チームに関わる一人一人が「勝つために何ができるか」を考え、あがくようになってきています。
あがきが増したことで勝つことへの執着も増大しています。そのあがきと思いを集結し、
勝利への力として最大化することが私の役割なのですが、結果的にやりきれなかった。
忸怩たる思いです。
この繰り返しを断ち切るには、さらに大鉈を振るい、今までの延長線上にない
チームづくりをしなければなりません。今から始めなければなりません。
すでに選手の中には、呆然とした思いを断ち切り、動き始めている選手がいます。
LB#9塚田選手からは、「悔しい気持ちがあるはずだから、それならトレーニングを、
勝つための行動をもう始めよう」という檄がチーム全体にとびました。
こんなアクションができる選手を頼もしく、誇りに思っています。
オービックシーガルズは必ず現状に留まることなく、飛翔します。
そのためのエネルギーは十分にあります。
ですから皆さん、オービックシーガルズの一員であり続けてください。
そして今まで以上に、オービックシーガルズを叱咤激励し続けてください。
歓喜を爆発させる瞬間を共有してください。心よりお願いいたします。
繰り返しになりますが、今シーズン通じての応援、本当に感謝しております。
ありがとうございました。
今後ともオービックシーガルズをよろしくお願いいたします。
2009年09月18日
相模原ライズ
おかげさまでオービックシーガルズは第2戦も勝利で飾ることができました。
応援してくださった皆さんに心よりお礼申し上げます。
特に天候不安定な中、川崎球場まで足を運んでくださったファンの皆様、
本当にありがとうございました。
さて、今回は他のチームのお話を少し。
我々の第2戦目とほぼ同日に、相模原ライズが開幕戦を戦いました。
皆さんご存知だとは思いますが、昨年までオンワードオークスとして活動していたメンバーが、
チーム名を変えて活動しているチームです。
参加しているメンバーが一人ひとりが、ライズというチームをどう存在させていくのかを
一生懸命考えている素晴らしいチームだと思います。
ただ、その姿勢のみならず実力も凄いです。
初戦のスコアは79-0。対戦相手の三井物産シーガルズは春の決勝を戦った相手ですから、
いかに強さが図抜けてるいるかがわかります。
(余談ですが、三井物産シーガルズさんは我々より先輩のチームですので、元祖“シーガルズ”です。)
我々も8月に合同練習をさせてもらい、やったりやられたりの攻防をさせてもらいました。
要所要所に良い選手も多く、しっかりオーガナイズされていて、強いなあという印象でした。
やっぱり強いチームとの凌ぎあいは面白いなあとも。
チーム運営権の委譲などに問題があり、新チームとしての再出発ということで、
ライズはX3(3部リーグ)で戦っています。
ルールでいえば仕方のない話なのかもしれませんが、
非常にもったいないというのが率直な感想です。
そりゃあ、ライズのような強豪と戦わなければならないとなると、正直悩みが一つ増えます。
でも、見て面白い試合、見て刺激のあるチームが増えるのは、
フットボール界全体からしたら歓迎です。
そういった中で揉まれていくしか競技力の向上はありませんし、
ファンの皆さんに応えられることもそこにしかないと思うのです。
ということで、再度、彼らと同じ土俵で戦えることを、ややこしいなと思いつつも、
心待ちにしているのでした。
2009年09月07日
Home Game
オービックシーガルズは、09シーズンの開幕戦を千葉マリンスタジアムで戦いました。
千葉マリンスタジアムでXリーグの試合が行われるのは10数年ぶり。
自分自身がまだフィールドでプレーしていた頃ですから、随分前の話です。
我々の活動拠点が千葉・習志野にあることから、少しずつではありますが、
JリーグのJEFさんとの合同イベントなど千葉での活動をしてきました。
今回はそれを一歩進めて千葉でのゲームを計画・実施したわけです。
そもそもXリーグは大阪・東京2大都市にチームが集中しており、
Home and Awayの図式が成立しにくいのですが、あえてのチャレンジでした。
チームとしては、試合会場がどこであろうとやることは一つ。
100パーセント力を振り絞って戦い、その戦いざまを観ていただくことしかありません。
ですから、試合中は試合に没頭していたので特段「違い」を感じることは無かったのですが、
試合終了後にスタンドの皆さんにご挨拶させていただいたとき、グッとHome感を感じました。
わざわざ千葉まで足を運んでくださった、いつも応援してくださる皆さんに加えて、
千葉地元の方々と お見受けする方々、たくさんの子供たちからの暖かい声援が
本当にありがたかったです。
今回の試合に関して、チームのチャレンジを後押ししてくださった、習志野市の皆さん、協会の皆さん、
ロッテ球団の皆さん、JEF千葉の皆さん、そのほかいろいろな方々に心より感謝しています。
また、千葉での試合を快く受けてくださった対戦相手・日本ユニシスの皆さんにも感謝です。
そして何よりも、千葉マリンスタジアムまで足を運んでくださり、観戦していただいた皆さんに
お礼申し上げます。
このチャレンジを大切にして、千葉での活動を育てていきたいと思っております。
もちろんそれにふさわしいチームづくりを必死になってやっていきますので、応援よろしくお願いします。
この後は、川崎球場、東京ドームと舞台は移っていきますが、変わらぬご支援をいただければ幸いです。
1試合ごとにちゃんと進化し、見応えのあるプレーをお見せします。
2009年08月28日
Notre Dame Japan Bowl
Notre Dame Legendsと戦ってはや1ヵ月。
本来なら記憶が薄れていく頃ですが、僕の中にはまだまだ強い印象が残っています。
ひと言でいうと「地力のケタが違う」。
あの試合単体で見ると、彼らのコンディション、特にQBの状態が悪かったこともあり、
Defenseとしてもっとできたのではないかという思いがあります。
もちろん自分自身のコーチングやプラン、コールについても振り返って不満が残ります。
ただ、印象強く残ったのはそういうことではありません。
彼らに見せつけられたパワーや独特の間合い、ゲームが進むにつれて的確になってくる
アタックの感覚、彼らに染み付いた地力の凄さです。
僕が国際試合に関わらせていただいて10年。
その間、日本のフットボールは身体の大きさや力の強さに対抗できるスピード、クィックネス、
緻密さ、何よりも勇気を持っていることを証明してきました。
そうして競技レベルも向上して来たと思います。
今回のNDJBは、ここで留まることなく、もう一段、二段、ステップを上がらなければならない
ということを突きつけられた絶好の機会と思っています。
本場アメリカとの距離を縮めることは並大抵ではありません。
でも、こうしてアメリカと戦う機会を得始めた以上、これを遠い道のりとして目をつぶって
やりすごすわけにいかない。
少なくとも川崎ワールドカップやNDJBに関わったフットボール関係者はそう感じているはずです。
今後は代表として活動する機会を試合ごとではなく継続化して、何をどのようにしたら
その距離が縮まるのかに取り組むことが必要と考えます。
そしてその取り組みはフットボール界全体のものでなければならないとも。
自チームの地力をあげていくことはもちろん、フットボール界全体にさらなる
競技力向上を働きかけていきたいと感じた試合でした。
2009年07月30日
ご無沙汰しました。すいません。
2009オービックシーガルズが始動してはや5ヵ月。
新しいことへのチャレンジに振り回されて、すっかり書き込みから遠ざかってしまいました。
すいません。そうこうしているうちに、チームはサマーシーズンに入ります。
春シーズン、我々は「パールボウル優勝」を目標に掲げました。
これはチーム創立以来初めてのことでしたが、おかげで、ターゲットを狙って取り組み
戦うということが、チームに浸透したと思います。
狙った目標を勝ち取れないことの喪失感も、嫌というほど 味わいました。
狙って戦い、狙ったものを獲る。今シーズンのスローガン「LOCK ON」をそのままに
春シーズンを過ごし、気づいたものは多くあります。
行き着くところは、やろうと言ってやりきれていないことを、やれるように積み重ねていくこと。
走るといったら走る、やりきるといったらやりきるなど、細かなことです。
狙いの目線は高く、やることはしっかり足下を見てやる-このサマーシーズンに
一気に成長したい、そう考えています。
次回は、ノートルダム・ジャパン・ボウルのことを書こうかと思います。
2008年11月17日
Final6・パナソニック電工戦
結果は14-20。
1TDの差で敗れ、オービックシーガルズの08シーズンは終了しました。
応援して頂いた皆さんの期待に応えられず、申し訳ありません。
長居に駆けつけアウェイでの戦いということを感じないほどの熱い声援をくださった皆さん、
大阪での勝利を信じて離れた空のもとから応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
勝ち切る、突き抜けたチームづくりを掲げて進んできた08シーズン、選手・スタッフ共にこだわりを
もって本当に良く戦ったと思います。
そのエネルギーを、その取り組みを勝利に結びつけきれなかった私自身の力不足を不甲斐なく思います。
何かが足りなかったのか、それともやり方自体が間違っていたのか、しっかり考えて前に向かいます。
来シーズンの勝利へと、短いようで長い、長いようで短い戦いを始めるべく、一歩前へ踏み込みます。
繰り返しなりますが、今シーズンのご声援及びご支援、本当にありがとうございました。
そして皆さんのオービックシーガルズを日本一にできなくてすみませんでした。
今後とも、何とぞオービックシーガルズの一員でいていただけるよう、心よりお願い申しあげます。
2008年11月07日
第5戦・鹿島戦
- 心身ともにできる限りの準備をし臨んだリーグ最終戦ですが、結果は惜敗となりました。
- 常にキャッチアップであったこと、ゲームを支配している時間がいかにも短かったことが
- 非常に残念です。
- 力を出せなかったゲームとは思いませんが、出し尽くしたゲームとは言い難い感もあります。
- あと1ヤード、あと1インチ、あと1ミリにこだわるプレーをもっとできるのではないか、
- それを積み重ねていけば全く違うオービックシーガルズが披露できるのではないかと。
プレーオフ第一戦までの短い時間ではありますが、その出し切ることを16日にできるよう、- 我々の持てる力に大阪のファンの皆様が驚くようなゲームができるよう、日々前進していきます。
- 止まらず、前進です。
2008年10月25日
第4戦・オール三菱戦
- 前節、ようやく3戦目と感じておりましたが、あっという間に4戦目を迎えました。
土曜日に試合をし、次週の日曜日にまた試合。 - フットボールは準備が重要な競技ですから、我々の練習環境からすると、
- まずその部分が厳しいですね。
- 試合の次の日およびその前日ともには激しいコンタクトを伴うリアルな練習ができません。
その中で新たなプランのインストールをほぼ一日でやり切らなければならないのは、
イメージ構築の面でなかなか難しいです。
一方、そういった準備を別にしても、選手の身体に蓄積しているコンタクトによる疲労といった- 面でもこのスケジュールはハードです。
アメリカのカレッジやNFLの選手がいかにタフかを実感させられます。 - 今後の国際試合のことなどを考えると、選手達はこういったハードさに慣れていく機会を
- もっと増やしていくことも要検討事項です。
それにしても、9月から始まったレギュラーシーズンが10月の半ばで4戦を終え、残りあと一試合。
今さらながら、あまりのレギュラーシーズンの短さに唖然とします。- どのチームも年明け早々からチームづくりを始め、まだ寒風吹きすさぶころより走り込みや
ウエイトトレーニングをし、春シーズンを経て夏の練習を乗り越えと、半年以上の時間を費やして
レギュラーシーズンに臨んでいます。それを思うとレギュラーシーズンゲームがあっけなさすぎる - と思うのです。
いろいろと話が飛びましたが、オール三菱の試合では、決めるべきことを決め切れていない、
雰囲気に流されて集中し切れていないシーンが幾つかありました。
前節の試合での課題、集中力の「持続」について詰め切れなかった感があります。- 試合全体をとらえて考えるのではなく、試合の中の1プレーでの集中力をいかに高められるか、
そしてそれを毎プレー繰り返すことができるかを突き詰めていきたいと思います。 - 矛盾しているようですが、「持続」させるには1プレー完結、切り替えが鍵だと思っています。
2008年10月13日
第3戦・東京ガス戦
リーグ戦はようやく3戦目。対東京ガス戦にも59-7で勝利することができました。
応援ありがとうございました。
今回の試合では、前節の試合で出た課題を積み残しにせず、それらをしっかりと潰していくことを
やり遂げようと臨みました。オフェンスではテンポ、スタート。ディフェンスではビッグヒット、ボールアタック。
それぞれ改善の方向にはあり、成果のあった試合でしたが、今度はそれ以外の課題が露呈しました。
象徴的なのはボールセキュリティの甘さ。 3つのターンオーバーを献上してはまともな試合ができるわけが
ありません。こういった甘さを内包したまま、練習をし、2つの試合を戦ったことを猛省しなければなりません。
今回のように起こった事象を潰しながらもモグラたたきにならないよう、根本治療も並行して進めて
いかなければならないと思っています。思い当たるのは集中力の持続ですね。「持続」がポイントかと。
プレーをつくり出すメンバーのうち、一人でも集中力の欠けたプレーをしたらプレーは成立しません。
全員が集中力を持続しないことにはいつでも誰かしらがプレーを壊すということになってしまいます。
それは、フィールドにいるメンバーだけに限りません。プレーとプレーを繋いでいく交代メンバー、
アクシデントに対応する控えのメンバー、もちろんそれをコントロールする我々コーチ陣もです。
「持続」をテーマに、目の前ではありますが次戦を戦いたいと思っています。
▲オール東京ガス戦にて(事務局掲載)
2008年09月30日
第2戦・ROCBULL戦
おかげさまで対ROCBULL戦に59-0で勝利することができました。応援ありがとうございました。
今回の試合は「全力出し切り」を最大テーマに臨んだのですが、やはり余力を残さないというのは
難しいと感じました。フットボールのようなCollision Sports(激しいぶつかり合いを伴うスポーツ) に
関わっていると、人間というのは無意識に力をセーブするようにできているということがよくわかります。
危険を回避する本能が強くコンタクトさせなかったり、スタミナを使い切らせなかったりするんですね。
ヘッドトレーナーの吉永がよく言っていますが、“火事場の馬鹿力”は本当のことで、平時、人間は
本来 持っている筋肉のせいぜい60パーセント程度しか活用できない、緊急時にはそのリミッターが
外れて、普段からは想像もつかないような力が出ることがあると。 我々はそのリミッターから
できるだけ開放 されるよう、日々トレーニングをし、コンタクトを繰り返している わけですが、
それでも自身で 思い込んでいる限界を越えていくのはなかなか困難です。
前置きが長くなりましたが、もっと激しく強いコンタクトができるはず、もっと目を見張るような
テンポと スピードでプレーできるはずと思っているわけです。まだまだ、自分たちでつくってしまった
枠組みの中での精一杯でプレーしてしまっているように感じます。常々の練習から限界越えを意識し、
当たり前を変えるように挑戦しなければ。
とはいえ、褒め讃えるに値するプレーもいくつかありました。主軸選手がしっかり役割を果たして
くれた ことも良かったですが、古川・萩山・江川・早坂(若手では ないですが、だからこそ)・市川・
森あたりの ニューネームの活躍が見られたことが収穫でした。これから試合を重ねる度に、
こうして層に厚さを 加えていき、チームとしての地力をあげていければと 思います。
第三戦は対オール東京ガスクリエイターズ、10/11(土)@川崎球場です。わずか2週間足らず
では ありますが、限界ラインを変えたオービックシーガルズをお見せできるよう 精進します。
何とぞ引き続き応援よろしくお願いします。
▲ROCBULL戦にて(事務局掲載)
2008年09月12日
開幕! IBM戦
9月10日(水)、オービックシーガルズはシーズンインしました。
当日は数多くの皆さんに応援いただき、おかげさまで35-17で初戦を飾ることができました。
本当にありがとうございました。
ヘッドコーチとして9シーズン目に入ったわけですが、毎シーズン開幕戦となると
新鮮な気持ちになります。25年続いているオービックシーガルズではありますが、
2008チームとして戦うのは今シーズン限り。昨シーズンのチームとも来シーズンのチームとも違う、
ある意味期間限定の全く新しいチームのお目見えということがあるからだと思います。
私自身も新任の思いを持ってフィールドに立っています。当たり前のように胃も痛みます・・・。
新チームであるが故に実際に戦ってみないとわからないことも数多くあります。
そのわからないことがはじめて目に見えるのが開幕戦です。特に、できること・できないこと、
できていると思い込んでいること・できないと思い込んでいることなどが顕在化してくるのが
ここからなのです。それらをどう伸ばしていくのか、どう修正していくのかが、今シーズン
我々がどこまで化けるのかを決めていきます。
そういった意味では、今シーズンの開幕戦は良い部分も悪い部分も明暗はっきり出た、
糧の多いゲームだったと感じています。プレーに臨むまでの諸処の準備がしっかりできている
ものについては良、その準備段階でなにがしかの集中力が欠如したものについては悪。
多くの問題はプレーとプレーの間にあるということがわかったゲームです。
不用意なペナルティの発生原因もその辺りにあると考えます。
今回、シーズンの後半のことなどは度外視して、開幕戦でいったん100%の力を出し切ると
言い切ってきました。持っている力はまだまだ拙いながらも、力を出し切ろうということに
ついては、もがいてチャレンジできた感があります。だからこそ、成果も課題も見えたかと。
ここをスタート地点として、これから一戦一戦しっかり準備し、力を出し切った戦いを
繰り返していきます。
今回のゲームでは、「一万人プロジェクト」に数多くの皆さんのご支援をいただきました。
そしてリーグ戦では異例の6,398人の方々がドームに集まってくださいました。
心より感謝いたします。普段は閑散としているリーグ戦でもこれだけの方々に集まっていただける、
この事実が今までの「当たり前」を変えていくのだと信じています。9月10日の皆さんの熱気を
Xリーグに関わる全員がどう受け止めたのか、これから「当たり前」をどう変えていくのか、
正念場ということもあり、楽しみにしています。
先に申し上げた通り、2008新チームはスタートしたばかり。これからのチームです。
関わっている一人一人、誰一人でも欠けてしまっても2008チームは成立していきません。
それは、今シーズンのオービックシーガルズを応援してくださる皆さんも同じです。
オービックシーガルズの一員として、シーズン通してのおつきあいをお願いいたします。
2008年09月04日
交流会@習志野
先日の日曜日、ブースタークラブの方々をグラウンドにお招きし、
公開練習及び交流会を実施しました。
グラウンドまではるばる足を運んでいただいた皆さんには本当に感謝です。
我々の普段の取り組みはどのように映ったのか。
少しでも熱を感じてもらえたのであれば嬉しいのですが。
また、ファンの皆さんのフォローを数多くのOBがかって出てくれました。これにも感謝です。
彼らの姿を見て、今と昔は脈々と繋がっていることをひしひしと感じました。
北京オリンピックの100m×4リレーで快挙を成し遂げた後、末續選手が
「このメダルは、過去から今まで日本短距離界を押し上げようとしてきた先人の方々と獲ったもの」
というようなことを言ってました。
彼らがいて、過去の取り組みがあって、我々がいて、今があります。
そして、日程的にはたまたまの来訪だったのですが、
早稲田大学ラグビー蹴球部の監督、中竹氏も練習を見にいらっしゃっていました。
他競技からでもヒントになることなら何でも吸収しようとという姿勢には脱帽です。
練習の合間にも鋭い質問を多く受けました。
一方、私の方でもラグビーを見ていて聞いてみたいと思っていたことをいくつか聞かせていただき、
有意義な時間でした。
特に「気づいて自ら行動する選手」を増やしていきたい、という思いには共通のものがあり、
意志を新たにしました。
いずれにせよ、チームの内外双方から素晴らしい刺激をいただいた一日でした。
受け取ったエネルギーを糧にして、開幕戦になだれ込みます。
▲中竹監督と。今年も「荒ぶる」を聞かせてくれるに違いない(事務局掲載)
2008年08月31日
Season in 直前
8/29(金)、東京ドームホテルにて開幕に向けてのプレスカンファレンスが行われました。
Xリーグ・ディビジョン・に所属する東日本のチームが一同に会し、
プレスの方々にチームのPRをするものです。
久しぶりに顔を合わす他チームのヘッドコーチ、選手達でしたが、
一様に充実した表情を しているように見えました。
それぞれがチームの出来上がりに手応えを感じているのでしょう。
シーズンに向けての抱負も皆力強いものでした。
オービックシーガルズはヘッドコーチの私と副将の木村が話す機会をいただきました。
2人のメッセージは共通で、「開幕戦に全てを出し切る、その準備を最後までやる」ということでした。
かつて、ここまで明確にシーズンインの戦い方を断言したことはありません。
これは我々の意思表示です。
今回のような機会を得る度に、トップリーグチームとしての責任をひしひしと感じます。
我々はフットボールの競技レベル向上に寄与できているのか、
フットボールをプレーしたい・観たいという人たちを増やすことができてるのか、
何よりもフットボールに触れた皆さんの心を震わすことができてるのか。
そんな存在意義を自問自答しつつ、今シーズンは有言実行。
開幕戦への皆さんの期待をできる限り沸騰させていただき、
その期待に応えてあまりあるだけの試合をします。
ちなみに、今回の「一万人プロジェクト」には記者の皆さんも興味を示してくれました。
感謝です。
2008年08月13日
08 Summer camp
8/9から8/12までの4日間、完全にフットボール漬けとなるSummer Campを実施しました。
熱波にもまれるというようなことも無く、思ったよりも天候に恵まれたCampとなりました
(選手はそんなことない、暑かった!というと思いますが)。
今年のCampで感じたのは、Campをなんとか乗り切ろうといった雰囲気が無かった
ということです。
もちろん、チーム全体としてこのCampを良いものにしよう、という意気込みはありました。
ただ、このCampを仕上げることは目的ではなく、ステップを上がるための手段だと
皆が認識していたように思います。
一回一回の練習でベストパフォーマンスを発揮できるよう、それぞれが自主的に身体を
メンテナンスし、システムやスキームの再確認をし、必要な会話をし、しっかりした準備を
してフィールドに臨むということを繰り返すことができていました。
練習の合間に身体を休めることに終始してしまい、Camp中の一回の練習を何分の一
というようにとらえることもありませんでした。
そんな準備に基づいた練習ですから、それなりの「闘気」を感じられる場面が多かった。
これはなかなか言葉で表すのは難しいですが。目に映るグラウンドの光景は同じでも、
その時の空気がはらんでいるエネルギーというか、匂いというか、そういったものが
まるで異なっていることはよくあります。
ついさっきまであった「闘気」が一瞬で四散して弛緩しきった空気になることも。
今回はそれぞれの準備に裏付けされた自信が多少なりともあったので、
「闘気」多く見えたかなと思います。そして改めて、準備の大切さを感じています。
ゲームの場面で溢れんばかりの「闘気」を発することができるよう、必死に準備していきます。
▲合宿の午後練習、ストレッチ中の選手たちと(事務局掲載)
2008年07月25日
鴎道場
7/20(日)にオービックシーガルズは大学生プレーヤー対象の
フットボールクリニック「鴎道場(かもめどうじょう)」を開催しました。
大学生向けのクリニックは実に6年ぶりということもあり、
どのくらい参加者が集まってくれるのか心配しておりましたが、
27校から、見学者を含めて305人もの参加をいただきました。
本当にありがとうございました。
本年、大学生向けのクリニックを復活させた一番の理由は、
「我々が成長するため」でした。
何かをつかみとろうという必死なエネルギーに負けないくらいの
エネルギーをもってしっかり応える、
ファンダメンタルをそれぞれの頭の中で整理をし確信をもって伝える、
こうして欲しいという動きをわかりやすくメリハリをつけて体現する、
いずれも教える側が、教えることを通じて得ることのできる貴重な経験です。
それを、オービックシーガルズの選手たちに体験してもらいたかったのです。
予想を超える参加者に来ていただいたおかげで、
教える側はコーチだけでは到底手の足りない状況になりました。
そのことで、選手たちが能動的に動かざる得なくなり、
予想以上の成果をあげることとなりました。
参加者の皆さんと真剣に向き合うことで、
選手の語っていることが選手自身に染み込んでいく瞬間が多々見られました。
我々にとって本当に良い一日であったと思います。
参加者の皆さんにとってはどうだったでしょうか?
何か新しいヒントを獲得した人もいたと思いますし、
普段やっていることに自信を高めた人もいたでしょう。
あるいは、何となく消化不良を感じた人もいたかも知れません。
ただ、普段にはない刺激を受けることで、
何かのきっかけにはなったのではないかと思います。
ぜひ、このきっかけを利用して、考え、試してみて、
今まで思い込んでいた当たり前をぶっ壊してもらえればうれしいです。
そして、懸命にトライして変化し成長していく面白さを、
辛いことと引き換えにしても楽しいと思えるような瞬間を、
体感してもらえればそれ以上のことはありません。
我々は、今後も我々自身のためにも、このような機会をつくっていきます。
そして、そんなことに巻き込まれてみようと思う仲間をどんどん増やしていきたいと思います。
今回のクリニックで図らずも巻き込まれてくれた皆さん、心より感謝いたします。
▲閉会セレモニーで挨拶する大橋ヘッドコーチ(事務局掲載)
2008年06月16日
Yes,we can.
オービックシーガルズは6/8の立命館大学との試合をもって春期シーズンの試合日程を終了しました。
応援本当にありがとうございました。
4戦を戦って2勝2敗。特に立命館戦は8-38の惨敗。
皆さんにはご期待させていたような強く、激しいフットボールをお見せすることができませんでした。
この事実をヘッドコーチとして真摯にかつ重く受け止めています。
もちろん、2月から取り組んできたことでフィジカルアップやファンダメンタルに対する意識向上、
新たなプレーヤーの台頭など、目に見える成果も手にしました。
しかしながら、それをフィールドで完全に生かしきるところまで詰め切れなかった力不足を感じています。
春の試合は終わりましたが、08シーズンはまだまだ過程の中です。
春シーズン終了という言葉はそぐいません。まだまだ全ては続いています。
チームは再度、各プレーヤーごとに必要な要素をあぶり出し、ファンダメンタルの徹底に戻ります。
まず、具体的な一歩から進み始めます。
道のりの険しさを確認したばかりではありますが、リーグ戦初戦まで3ヵ月足らず。
止まっている暇はありません。むしろ加速して変化していかなければ。
海の向こうで"Change"のスローガンを掲げて戦う大統領候補と同じように、
不屈の意志を持って前に進んでいきます。
そして彼と同じようにこう宣言します。
"Yes,we can."
▲立命館大学戦で#9塚田選手に指示をする大橋ヘッドコーチ (事務局掲載)
2008年05月25日
フラッグフットボール教室@桃山小学校
熱海市、桃山小学校からフラッグフットボール教室のお招きを受けました。
早朝6:00に眠い目をこすりながら大村コーチ、庄子選手、渡辺選手、古庄選手、
吉村選手、林選手、山崎選手、岡野トレーナー及び大橋計9人が東京駅に集合。
東名高速ー小田原厚木道路を利用して一路熱海に向かいます。
両コーチが運転しているにも関わらず、選手達は車内で勝手に睡眠を取り、
フラッグ教室に 備えておりました・・・。
桃山小学校は熱海駅のほど近く、海を一望する高台にあります。
車が小学校の敷地にかかるやいなや、教頭先生が走ってお迎えくださりました。
頭が下がります。
そして、久しぶりに舘先生と再会。
この先生は、以前我々が伊東で実施したフラッグ教室で出会って以来のおつきあいです。
ずっと、フラッグを授業に取り入れてくれている素晴らしい先生であり、同志でもあります。
グラウンドでは、5・6年生の全員が我々を「GO! GO! SEAGULLS!!」のかけ声で出迎えてくれました。
こうなると先ほどまでレム状態にあった選手達も完全覚醒。
子供達と激しく走り回っていました。
▲子供たちの前で挨拶をする大橋ヘッドコーチ(事務局掲載)
簡単なルール説明の後、6チームに分かれてチーム練習、10分間のゲームを5ゲームやりました。
子供達と一緒に作戦を考え、一緒にプレーして、本当に楽しかったです。
何よりも皆が心よりフラッグを楽しんでくれたことが嬉しく、すごく気持ちのよい一日でした。
子供達にもらったエネルギーを無駄にすること無く、チームに還元していきます。
▲プレーの説明する大橋ヘッドコーチ(右)と#35山崎選手(事務局掲載)
今回の機会を下さった、舘先生はじめ桃山小学校の先生方、PTAの皆様、
喜んで参加してくれた5・6年生のみんな、休み時間に遊んでくれた下級生達、
本当にありがとうございました。
また、行かせてください!
2008年05月06日
2008緒戦を終えて
いつも応援ありがとうございます。
また、5/6連休最後の日にわざわざ川崎までお越しいただいた皆さん、
本当にありがとうございました。
まさしく五月晴れと表現するにふさわしい晴天にも恵まれ、緒戦としては最高の舞台。
おかげさまで34-0で勝利を飾ることができました。
ただ、試合内容は素晴らしい天気とは裏腹にスカッとしない内容。
特に5つのファンブルで3つのボールロスト、被インターセプト1つと
TURN OVER BATTLE(ボールの奪い合い)は散々な結果。
ディフェンスが2つファンブルを奪ったものの、
これだけボールを相手に渡してしまったことは致命的なミスです。
そもそもフットボールは、ボールを敵陣まで持ち込むことを目的とした戦い。
当たり前ですが、ボールを持っているチームだけが得点できるのです。
ですから相手チームにボールを渡すなどというのはもってのほか。
フィールドの中で何よりも大切なのはボールです。
今回の戦い方を振り返ると、我々オービックシーガルズはボールへの執着が
足りないといわざるを得ません。
今回のゲームではできることを「徹底的にやる」がテーマでした。
その中で最も大切なことを強く意識できなかったこと、
それが身に染み込んでいなかったことは猛省しなければなりません。
次戦のアサヒビールシルバースター戦までにその意識を大きく変えて臨みます。
一方、ゲームの中で嬉しいこともいくつかありました。
松田・江川・阿南といった若手レシーバーの台頭、DBルーキーの尾野・三宅や
DLコンバートしたばかりの加藤(良)の活躍などが見られたことです。
もちろん、昨年より試合に出ている中心選手達も要所で存在感を出していました。
まだまだ甘いところが目につきますが2月のシーズンインより3ヵ月、
チームは確実に変化してきています。
根拠の無い余裕を捨てて、一番大切な本質を身に染み込ませながら、
さらにピッチを上げて変化していきます。
2008年04月04日
光陰矢の如し
月日が過ぎるのは本当に早いもので、2008オービックシーガルズが始動してから
2ヵ月が経過しようとしています。この間、チームはある意味愚直なまでにじっくりと、
体力づくりと基礎づくりに没頭してきました。一人ひとりの変化は必ずしも劇的ではなく、
徐々にという感じです。しかし、ゆっくりであるがゆえ、着実な進化を実感できています。
もちろん、時間も刻々と進んでいます。戦いは我々の仕上がりを待ってはくれません。
仕上がりの進捗に関係なくそれはやってきます。それでも、今は基礎工事をし続けるとき
だと思っています。
よく言うのですが、「いざとなったら力を出せる」「やるときにはやります」というのは
意味がありません。「いつ、何時でも100%力をだせる」がすべてです。「今」やれることが
すべてだと。極端な話、基礎しかやっていない今日がライスボウルであっても、「今」の
100パーセントを出せるチームであればそれでよいのです。そう考えると、進捗の興味
関心は、瞬間的に力をだせる腹のくくりができてるかどうかということになりますね。
ということで、この2ヵ月、パワーリフティングしたり、クロカン走ったり、身体と精神の
瞬発力を鍛えてきたわけです。皆、なかなかの顔つきにはなってきました。
そんな中、最もチームに大きな刺激を与えてくれる出来事、新人の加入が本格化してきました。
特に3月16日に実施したトライアウトは、数多くの熱意あふれる選手と出会うことができ、
たいへん貴重な時間となりました。チーム事情により、トライアウト参加者のすべてをチームに
受け入れることはできませんでしたが、参加者すべてがトライアウトにチャレンジしたことを
誇れるようなチームにしたいと心から思いました。それくらい、誰もの温度が高かったです。
チームをヒートさせるような新しい力と接して、チームの変化スピードがどう変わっていくのか、
楽しみで仕方ありません。「今」の瞬発力は要求し続けつつ。
▲受験者にトライアウトの説明をする大橋ヘッドコーチ(事務局掲載)
2008年02月23日
08オービックシーガルズ始動
いつも応援ありがとうございます。 ヘッドコーチの大橋です。今シーズンは、チーム活動の
節目節目に、チームの様子や皆の心意気をお伝えしていきます。
さて、2008.2.9よりチームが動き始めました。選手個人個人は、様々なタイミングでスタート を
切っていましたが、チームとして集まり、フットボールに取り組むのはここからです。
最初のミーティングで、私から2008チームづくり の方針やコーチスタッフ体制について話しました。
その上で、実際の練習に入っていったのですが、 約3時間の間、選手は非常に集中して
練習に取り組んでいました。
今シーズンの大テーマは「プロ意識」です。トップリーグでプレーする以上、フィールドに出れば
我々は日本のフットボール界を牽引していく者であり、そのことについては、誰よりも、第一人者
であるという責任と誇りを持たなければなりません。そう考えれば、プレーの一つ一つをおろそか
にはできないし、フィールド内外での行動にも留意することになるでしょう。日々直面する、
いろいろなハードルと常に「戦う」。そんなことに挑戦していくシーズンにしていきます。
高い意識のもとにつくり出された肉体・技術・精神が生み出すプレー。ちょっとしたヒットをとっても、
見ている誰もが声を上げたくなるようなプレーを目指して-。今、我々は、基礎づくりの徹底を
必死になってやっています。
▲大橋HC(右)から今シーズンのスローガンを発表。07年の「THE ONE」
から08年の「SPIRIT」へ(事務局掲載。以下同)
▲08シーズンの戦いが始まった。まだ肌寒いグラウンドで指揮を執る大橋HC