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Game in Deutschland
2012年05月17日
明日、ゲームのためにオービックシーガルズが渡欧します。
この遠征が実現したことを思うと、大変に感慨深いものがあります。
まずは、単独クラブチーム同士の国際試合実現に向けて奔走して下さった、
会長のロバート・フーバー氏を筆頭に、
ドイツ アメリカンフットボール協会の皆様、
ザクセン州アメリカンフットボール協会の皆様へ御礼申し上げます。
また、我々との対戦を快く引き受けて下さり、楽しみにしてくれている、
ドレスデンモナークスの皆様にも、心からの御礼をお伝えしたいです。
そして、この途方も無い希望を受け止めて、後押しして下さった、
野田オーナーをはじめ、我々をご支援していただいている皆様には、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
1999年、
第1回ワールドカップ・イタリア大会に帯同するまで、
フットボールと言えば、アメリカと日本という認識しか無かった私にとっては、
ヨーロッパの各国でフットボールがプレーされていること、
国対国の試合が頻繁に行われていることなどは、
非常にショッキングな出来事でした。
あれから、はや13年が経とうとしています。
その間行われた、
全ての日本代表活動、国際試合に帯同する僥倖に恵まれたことで、
日本以外のフットボールに直に触れ、
その変化も目の当たりにすることができました。
ヨーロッパのフットボールは、確実に進化し成長を遂げています。
それを心から実感したのが、
昨年の第4回ワールドカップ・オーストリア大会です。
単調で行き当たりばったりだった戦略も整っていましたし、
雑な印象の強かったプレー細部も随分精度が上がっていました。
そこに、大きな体格を活かしてくるのですから、
俄然厄介なチームに変貌しています。
聞けば、ドイツやオーストリアの強豪クラブでは、
アメリカ人がコーチをし、数人のアメリカ人がプレーすることが
当たり前になっているとのこと。
そのことで、フットボールへの理解が深まると共に、
本場の感覚を共有するようになってきているのだ、と。
それを耳にした時、単独クラブチームでの欧州遠征が、頭をよぎりました。
「我々が大きく飛躍するには、絶好のチャレンジだ。
ここで、井の中の蛙から脱却して国外にもライバルを求めるべきだ。」
突拍子もない考えではありましたが、やってみたい気持ちは収まりません。
帰国して、並河GMに相談したところ、
「やってみようや、オモロイやないか」
(いつも、ワガママばかりですいません。この場を借りてお詫びします。)
そこからスタートした話が、こんなにも早く実現するとは。
成せば成る、ですね。だからこそ、感慨深いのです。
このゲームは、
オービックシーガルズが進化を遂げるための、第一歩。
我々にとって非常に意味深いゲームです。
また、このゲームを契機に、ナショナルチームだけでない、
フットボールの国際化に拍車がかかっていくならば、
日本のフットボールにとって大きな意義を持つゲームになるはずです。
そのためにも、目の前の戦いをひとつひとつ征していきます。
我々の魂のこもった戦いを楽しみにしていて下さい。
ーCONQUESTー