大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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2010年10月

2010年10月25日

Booster

ブースター→支援者・後援者・熱狂的支持者の意ですが、
他にも、昇圧機・増幅器・加圧ポンプなどを現すコトバでもあります。

 

我々にとって、応援してくださる皆さん-ブースターの皆さんは、
加熱装置、いや、魂注入ユニットとでもいいますか、
エネルギーをPump upしてくれる存在です。

 

昨日の試合では、確実に皆さんの力が、我々を後押しし、
勝利をもぎとることができました。
特に、オフェンス・ディフェンスの最後のシリーズは、
背中にもの凄い熱気を感じながらやっておりました。
その熱気が、フィールドにいる選手を動かさない訳がありません。

 

試合後、フットボールを熟知するある方から、
「オービックシーガルズの応援には、自然に湧き出てくるパワーがある。
ファンも皆、フットボールの何たるかを良く知っている。
アメリカでのホームゲームを彷彿とさせる」
とお話をいただきました。
全く同感です。

 

いつも我々と一緒に本気で戦ってくださって、本当に感謝しています。
素晴らしい対戦相手との激しいせめぎ合いを、
素晴らしいブースターのもとで、
最後の最後のまで戦い抜けたことを格別に思います。
ありがとうございました。

 

次戦は、神戸・王子スタジアムでの文字通りアウェーのゲームです。
とはいえ、満を持して駆けつけてくださる関西のファンの方々もいっらしゃるでしょうし、
はるばる関東から足を運んでくださる方々もいらっしゃるはずです(よね?)。
そして、常に念を送ってくださる方々も。

 

我々は、いつもと同じ、ブースターの皆さんの存在を感じながら戦ってきます。

 

2010年10月20日

執着心

個人的には物事に執着したり、こだわりすぎたりすることはあまり好きではありません。

ただ、「ゲームに勝利すること」は別。これだけは。

みっともないくらい、執着します。

 

"Wining is not everything,It is the only thing"という有名なコトバがあります。

私は、「勝つこと以外何の価値も無い」と意訳してますが、まさしくその通り。

全ての取り組みは勝つために必死にやるからこそ、意味があるのです。

 

勝利に執着しよう!勝ちにこだわろう!と、ただただ唱えていてもそうはなりません。

勝つために、まさしく身を削って、あがいて、ジタバタしてこそ、執着心は生まれます。

心も体も痛めつけられた記憶があるから、こだわりが強くなるのだと思います。

 

さて、我々は今シーズン勝ちきるために、

年が明ける前から考え、会話し、チームをつくってきました。

まだ寒さ厳しい頃から体を痛めつけ、酷暑の中でも、走り込んできました。

シーズンに入ってからも、まだやれる、まだまだ登れると互いを叱咤してきました。

その泥臭いあがきの分だけ、執着心が培われていると思っています。

 

もう一つ、我々の執着心を強くしてくれるものが、皆さんの応援です。

「勝利」がほしいのは自分達だけではない、

こんなにも多くの方々が、本気で「勝利」を目指している、

そのことを肌で感じるたびに、どうしても!というこだわりが強固になっていきます。

 

先般、「誠」と書いたサインボードを手に応援してくださるご家族がいらっしゃいました。

また、那奈ちゃん、寧々ちゃんという2人の可愛らしい、小さなファンから、

一緒に撮った写真をプレゼントされました。

ホントにありがたいことです。

サインボード、写真ともグラウンドに置いてあり、

それを見るたびに「勝利」への執着心がギュッと固まっていく感じです。

 

次戦は、リーグ優勝を決める天王山。

対戦相手は強豪、富士通フロンティアーズ。難敵です。

さらにさらに執着心を強くするために、まだまだ我々はあがき続けます。

万事を尽くして・・・とは言いません。試合が終わるまでジタバタします。

 

皆さんも、熱い熱い応援をよろしくお願いいたします。

 

追:那奈ちゃん、寧々ちゃんから、

「ライスボウルで応援したい!」とメッセージもらいました。

心地よいプレッシャーいただきました。

 

2010年10月02日

モメンタム

フットボールのゲームにおいてモメンタムを摑むことがいかに大事かー。
言い尽くされたことでありますが、なかなかに難しいことであります。

 

モメンタムを直訳すると、「勢い」「はずみ」ということになるのですが、
ゲームにおける「良い流れ」というのがわかりやすいところかと思います。

 

元々、ゲームにはシナリオがある訳ではないので、「流れ」というモノが、
どこかに存在する訳ではありません。

それは、フィールドに存在する皆で創りだしている部分がほとんどです。

 

1プレー、1プレーは独立しているもので、良いプレーも悪いプレーも、
それぞれひとつのプレー。
流れでつながっているものではありません。
ただ、心理的に良い方向へノッていけたり、悪かったことを引きずってしまったりで、
結果として「流れ」をつくっていってしまうのです。

 

私は、「流れ」などというものに期待せず、1プレーを完結させ続けることこそが、
最良だと思っています。
それには、事象・状況・環境などに左右されない、強い強い心が必要になります。

 

さて、直近の2試合ですが、
明治安田パイレーツ戦においては、
もう一つ悪い「流れ」を断ち切ることができなかったように思います。
勝利できたことは素晴らしかったですが、1プレーへかける気迫が足らなかった。
自身のプライドに立ち返るよりも、相手チームのことを意識する場面も多かった。
一方、本日の日本ユニシスBULLS戦では、
1プレー完結の心意気がチーム全体にあった実感があります。

 

これからも「流れ」に左右されない、ホンモノの集中力を持ったチームを目指して、
精進していきたいと思います。
ですから、皆さんも我々が苦境の時こそ、我々を覚醒させる応援をお願いします。
相手チームにフォーカスするのではなく、オービックシーガルズに皆が気持ちを集中させる。
それこそ、「OUR TIME」ですね。

 

まだまだ、シーズンは端緒についたばかり。
これからも、オービックシーガルズの成長を楽しみにして下さい。