大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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2010年12月

2010年12月21日

Believe

物事を信じる力は強い。

 

時として、信じ難いパワーを発揮することもあります。
それが、集団となるとなおさらです。

今日のゲームほど、そのことを実感したことはありません。

 

どんな劣勢になっても、フィールドにいる選手だけでなく、
サイドラインにいる選手・スタッフも、
スタンドにいる皆さんも、
「最後には勝つ」と思っていたのですから。

 

試合後に、幾人かのスタンドにいた人たちと話をしました。
皆、口をそろえて「なぜか負ける気がしなかった」。

そんな思い、念が選手に届かないはずはありません。


オービックシーガルズ側の空間すべてが、
「最後には勝つ」を信じる空間になっていたこと、
大きな勝因です。

 

もちろん、一朝一夕にそのような状態になるはずがありません。
それは、多くの皆さんが、
今シーズンの我々のあがきや、
そこからの成長を見てきていただいたからこそ。

 

巻き込まれて、見守って、共に戦って、
「コイツら、ちっとは粘っこいチームになってきたな」
と感じていただいたからこそ。

 

ですから、心より言わせていただきます。
一緒に戦ってきてくださって、ありがとうございます。
勝利を分かち合えて、最高です。

 

さてさて、と言いながら来年のことを考えるタイミングが来てしまいました。
1/3に再燃、完全燃焼するために、急いでエネルギー注入しましょう。
そして、今シーズン最後のゲームを共に戦い、とことん楽しみましょう。

 

2010年12月19日

Our Time

2010オービックシーガルズのスローガンは"Our Time"。

 

昨シーズンまでは、選手を鼓舞するための、

いわばインナー向け意味合いの強いスローガンをつくってきました。

 

しかし、今年は違います。

初めてファンの皆さんも含めて共有できるスローガンをということで、
"Our Time"を掲げました。

 

ただ勝つためでなく、勝ちきるために、

力になるものは全て味方につけよう、
より一層進化しよう、
という決意のもとに、

ファンの皆さんをさらにさらに、巻き込むことにさせていただきました。

 

そして、今。

皆さん、快く巻き込まれてくださって、本当にありがとうございます。
これから巻き込まれようとしてくださってる方々にも、感謝です。

 

皆さんと一丸となって各試合を"Our Time"にしてきたからこその、ボウルゲーム。

明日も東京ドームでの時間を、空間を"Our Time"に。
試合終了がもったいないと思えるような"Our Time"を。

 

共に完全燃焼しましょう。

来年のことは・・・燃え尽きてから燃料注入しても大丈夫。

 

JXB is "Our Time"!

 

2010年12月05日

Concentration

フットボールで最も大事なことの一つにExecution(遂行すること)がありますが、
それを実現するには、強い集中力が大切。
しかも、フィールドにいる11人全員が集中することが必要になります。

 

ただ、時にゲームは3時間を超えることもあり、集中力を維持し続けることは難しい。
ゲームというものをひとくくりに考えてしまうと、そうなってしまいます。
フットボールのゲームは、1プレーの積み重ねであり、集合体。
ですから、1プレーに集中しきれればいいのです。

 

言うは易し。
ゲームでは、大きなミスが起こったり、

相手にビッグプレーが出たり、

イケルと思わせる状況になったり、
集中をかき乱すようなことばかりが起こります。
目の前のプレーのことだけを考えていれば良いのですが、

「こんな状況だからこうしなければ」
ということがしばしば顔をだします。
これにやられないようにしなければなりません。

 

集中するということは、他のことを断ち切ること。
断ち切ることが難しいんですね。

 

今日のゲームは、わずかに残った可能性をなんとかもぎ獲り、勝利できたゲーム。
ゲームの終盤に、選手達のもの凄い集中力を見たゲームでした。

 

ゲームオーバー寸前に追いついたオフェンスのドライブ、
タイブレークでのオフェンスのTDシリーズ、
最後インターセプトで締めくくったディフェンスの3プレー、
いずれの場面でも、

過去のことや未来のことに捕われている選手はいなかったように思います。


ただただ、1プレーを完成させること、それに集中していました。
フィールドにいる選手だけではなく、サイドラインにいる選手・スタッフ全て。

(おそらく、応援してくださっていた皆さんも、

1プレーにのめり込んで他のことは考えていなかったのではないでしょうか?)

 

いずれにせよ、 凄みのある集中力を見せた選手を誇りに思えるゲームでした。

 

次戦は、いよいよ社会人王座決定戦。
この舞台までたどり着くにあたって、

どれほど皆さんの応援に助けられたかわかりません。
本当に感謝しています。


だからこそ、勝ちきることで皆さんへの恩返しとしたいと思います。
12/20東京ドームで。