大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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Concentration

2010年12月05日

フットボールで最も大事なことの一つにExecution(遂行すること)がありますが、
それを実現するには、強い集中力が大切。
しかも、フィールドにいる11人全員が集中することが必要になります。

 

ただ、時にゲームは3時間を超えることもあり、集中力を維持し続けることは難しい。
ゲームというものをひとくくりに考えてしまうと、そうなってしまいます。
フットボールのゲームは、1プレーの積み重ねであり、集合体。
ですから、1プレーに集中しきれればいいのです。

 

言うは易し。
ゲームでは、大きなミスが起こったり、

相手にビッグプレーが出たり、

イケルと思わせる状況になったり、
集中をかき乱すようなことばかりが起こります。
目の前のプレーのことだけを考えていれば良いのですが、

「こんな状況だからこうしなければ」
ということがしばしば顔をだします。
これにやられないようにしなければなりません。

 

集中するということは、他のことを断ち切ること。
断ち切ることが難しいんですね。

 

今日のゲームは、わずかに残った可能性をなんとかもぎ獲り、勝利できたゲーム。
ゲームの終盤に、選手達のもの凄い集中力を見たゲームでした。

 

ゲームオーバー寸前に追いついたオフェンスのドライブ、
タイブレークでのオフェンスのTDシリーズ、
最後インターセプトで締めくくったディフェンスの3プレー、
いずれの場面でも、

過去のことや未来のことに捕われている選手はいなかったように思います。


ただただ、1プレーを完成させること、それに集中していました。
フィールドにいる選手だけではなく、サイドラインにいる選手・スタッフ全て。

(おそらく、応援してくださっていた皆さんも、

1プレーにのめり込んで他のことは考えていなかったのではないでしょうか?)

 

いずれにせよ、 凄みのある集中力を見せた選手を誇りに思えるゲームでした。

 

次戦は、いよいよ社会人王座決定戦。
この舞台までたどり着くにあたって、

どれほど皆さんの応援に助けられたかわかりません。
本当に感謝しています。


だからこそ、勝ちきることで皆さんへの恩返しとしたいと思います。
12/20東京ドームで。