大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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2008年09月

2008年09月30日

第2戦・ROCBULL戦

おかげさまで対ROCBULL戦に59-0で勝利することができました。応援ありがとうございました。

 

今回の試合は「全力出し切り」を最大テーマに臨んだのですが、やはり余力を残さないというのは

難しいと感じました。フットボールのようなCollision Sports(激しいぶつかり合いを伴うスポーツ) に

関わっていると、人間というのは無意識に力をセーブするようにできているということがよくわかります。
危険を回避する本能が強くコンタクトさせなかったり、スタミナを使い切らせなかったりするんですね。

 

ヘッドトレーナーの吉永がよく言っていますが、“火事場の馬鹿力”は本当のことで、平時、人間は

本来 持っている筋肉のせいぜい60パーセント程度しか活用できない、緊急時にはそのリミッターが

外れて、普段からは想像もつかないような力が出ることがあると。 我々はそのリミッターから

できるだけ開放 されるよう、日々トレーニングをし、コンタクトを繰り返している わけですが、

それでも自身で 思い込んでいる限界を越えていくのはなかなか困難です。

 

前置きが長くなりましたが、もっと激しく強いコンタクトができるはず、もっと目を見張るような

テンポと スピードでプレーできるはずと思っているわけです。まだまだ、自分たちでつくってしまった

枠組みの中での精一杯でプレーしてしまっているように感じます。常々の練習から限界越えを意識し、

当たり前を変えるように挑戦しなければ。

 

とはいえ、褒め讃えるに値するプレーもいくつかありました。主軸選手がしっかり役割を果たして

くれた ことも良かったですが、古川・萩山・江川・早坂(若手では ないですが、だからこそ)・市川・

森あたりの ニューネームの活躍が見られたことが収穫でした。これから試合を重ねる度に、

こうして層に厚さを 加えていき、チームとしての地力をあげていければと 思います。

 

第三戦は対オール東京ガスクリエイターズ、10/11(土)@川崎球場です。わずか2週間足らず

では ありますが、限界ラインを変えたオービックシーガルズをお見せできるよう 精進します。

何とぞ引き続き応援よろしくお願いします。

 

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▲ROCBULL戦にて(事務局掲載) 

 

2008年09月12日

開幕! IBM戦

9月10日(水)、オービックシーガルズはシーズンインしました。

当日は数多くの皆さんに応援いただき、おかげさまで35-17で初戦を飾ることができました。

本当にありがとうございました。

 

ヘッドコーチとして9シーズン目に入ったわけですが、毎シーズン開幕戦となると

新鮮な気持ちになります。25年続いているオービックシーガルズではありますが、

2008チームとして戦うのは今シーズン限り。昨シーズンのチームとも来シーズンのチームとも違う、

ある意味期間限定の全く新しいチームのお目見えということがあるからだと思います。

私自身も新任の思いを持ってフィールドに立っています。当たり前のように胃も痛みます・・・。

 

新チームであるが故に実際に戦ってみないとわからないことも数多くあります。

そのわからないことがはじめて目に見えるのが開幕戦です。特に、できること・できないこと、

できていると思い込んでいること・できないと思い込んでいることなどが顕在化してくるのが

ここからなのです。それらをどう伸ばしていくのか、どう修正していくのかが、今シーズン

我々がどこまで化けるのかを決めていきます。

 

そういった意味では、今シーズンの開幕戦は良い部分も悪い部分も明暗はっきり出た、

糧の多いゲームだったと感じています。プレーに臨むまでの諸処の準備がしっかりできている

ものについては良、その準備段階でなにがしかの集中力が欠如したものについては悪。
多くの問題はプレーとプレーの間にあるということがわかったゲームです。
不用意なペナルティの発生原因もその辺りにあると考えます。

 

今回、シーズンの後半のことなどは度外視して、開幕戦でいったん100%の力を出し切ると

言い切ってきました。持っている力はまだまだ拙いながらも、力を出し切ろうということに

ついては、もがいてチャレンジできた感があります。だからこそ、成果も課題も見えたかと。
ここをスタート地点として、これから一戦一戦しっかり準備し、力を出し切った戦いを

繰り返していきます。

 

今回のゲームでは、「一万人プロジェクト」に数多くの皆さんのご支援をいただきました。

そしてリーグ戦では異例の6,398人の方々がドームに集まってくださいました。

心より感謝いたします。普段は閑散としているリーグ戦でもこれだけの方々に集まっていただける、

この事実が今までの「当たり前」を変えていくのだと信じています。9月10日の皆さんの熱気を
Xリーグに関わる全員がどう受け止めたのか、これから「当たり前」をどう変えていくのか、

正念場ということもあり、楽しみにしています。

 

先に申し上げた通り、2008新チームはスタートしたばかり。これからのチームです。

関わっている一人一人、誰一人でも欠けてしまっても2008チームは成立していきません。

それは、今シーズンのオービックシーガルズを応援してくださる皆さんも同じです。
オービックシーガルズの一員として、シーズン通してのおつきあいをお願いいたします。

 

2008年09月04日

交流会@習志野

先日の日曜日、ブースタークラブの方々をグラウンドにお招きし、
公開練習及び交流会を実施しました。

 

グラウンドまではるばる足を運んでいただいた皆さんには本当に感謝です。
我々の普段の取り組みはどのように映ったのか。
少しでも熱を感じてもらえたのであれば嬉しいのですが。

 

また、ファンの皆さんのフォローを数多くのOBがかって出てくれました。これにも感謝です。
彼らの姿を見て、今と昔は脈々と繋がっていることをひしひしと感じました。
北京オリンピックの100m×4リレーで快挙を成し遂げた後、末續選手が

「このメダルは、過去から今まで日本短距離界を押し上げようとしてきた先人の方々と獲ったもの」

というようなことを言ってました。
彼らがいて、過去の取り組みがあって、我々がいて、今があります。

 

そして、日程的にはたまたまの来訪だったのですが、
早稲田大学ラグビー蹴球部の監督、中竹氏も練習を見にいらっしゃっていました。
他競技からでもヒントになることなら何でも吸収しようとという姿勢には脱帽です。
練習の合間にも鋭い質問を多く受けました。
一方、私の方でもラグビーを見ていて聞いてみたいと思っていたことをいくつか聞かせていただき、

有意義な時間でした。
特に「気づいて自ら行動する選手」を増やしていきたい、という思いには共通のものがあり、
意志を新たにしました。

 

いずれにせよ、チームの内外双方から素晴らしい刺激をいただいた一日でした。
受け取ったエネルギーを糧にして、開幕戦になだれ込みます。

 

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▲中竹監督と。今年も「荒ぶる」を聞かせてくれるに違いない(事務局掲載)