大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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2014年05月

2014年05月11日

1st WUC Game

第1回アメリカンフットボール大学世界選手権の決勝戦を、若き日本代表が戦います。
非常に楽しみな試合です。

 

対戦相手は、メキシコ代表。
図らずも、99年第1回ワールドカップ決勝戦と同じ顔合わせとなりました。
何やら因縁を感じますが、
アメリカ・カナダを除けばダントツに強いのがメキシコですから、
当たり前といえば当たり前です。

 

メキシコの選手は、体躯も太く、とてもパワフルです。
それに加え、サッカー選手を見ていいただいて判るように、運動神経が良い。
戦略・戦術のみで翻弄しきれる相手ではありません。

 

しかも、メキシコにおけるフットボールを取り巻く環境は、
本場アメリカをお手本にしており、

日本におけるそれと同等、あるいはそれ以上かもしれません。


メキシコ国内で最も強力なチーム群は、私立大学リーグに集中していると聞いており、
平均的に1万人以上、試合によっては4万人以上の観客集める人気だそうで、
今回の選手権に参加している多く選手達がそれを経験しています。

 

また、国境を接しているという地理的な条件も手伝って、
ニューメキシコ・アリゾナ・テキサス近辺の大学で、
本場のフットボールを経験している選手もメキシコには数多くいるのです。

 

そのようなチームとの戦いですから、決して楽観はできません。
手に汗握りながら、観戦したいと思っています。

 

勝って優勝すれば、初代王者。大きな大きな勲章を手にすることになります。
大一番は、日本時間の今夜(5/11)11:00から。
HPにて生放送が観られる予定です。
http://americanfootball.jp/main/2014/05/0511-college-streaming.html

 

勝利を信じて、本気で応援します!

 

2014年05月02日

2014 1st Game

大変にご無沙汰をしてしまいました。


2014オービックシーガルズが始動してから、早2ヶ月余り。
私個人としては、オービックシーガルズのスタートとほぼ同時に、
シニア日本代表、U-19日本代表に関わる機会をいただき、右往左往しておりました。
自身のキャパシティ不足が露呈し、筆無精ということにも相成りました・・・。
何の言い訳にもなりませんね。すみません。

 

この2014シーズンは、シニア代表の交流戦とアジア予選に加えて、
U-23の世界大会、U-19の世界大会と国際マッチが目白押しのシーズンとなりました。
シニア代表の試合は2015ワールドカップ出場権を得て、ひとまず終わりましたが、

U-23代表は、まさしく今、初の大会をスウェーデンの地で戦っています。
また、U-19代表は7月に遠征(クウェート!)を控えて準備に余念がありません。

 

1999年より始まった、シニア代表のワールドカップ。初めての国際大会。
この時から多くの国際大会に関わらせていただいていますが、本当に様変わりしました。
U-19代表やU-23代表による世界大会の開催、

フィリピン・クウェート・中国などアジア各国の参戦など、
思いもよらなかったことが、次々と実現しており、変化と広がりは想像以上です。

 

一方、ここ日本ではどうか。
まだまだ、国際化に対しては、関心が薄いというのが現状と思います。
代表を目指したり、選出されたりする選手達の意識とレベルは向上しているものの、
代表組織全体としては、臨時招集のオールスターゲームとあまり異ならない。
なかなか、フットボール界全体をあげて、国際大会でイニシアチブをとるという、
強い意志を持つところまで行き着いていないように感じます。

 

誰よりも長く国際試合に携わってきた人間の一人しては、忸怩たる思いを隠せません。
もっともっと、変わっていかなければ。


アメリカチームを倒して世界一になりたいし、日本人NFL選手も輩出したいし、
チャンピオンズリーグのようなこともやってみたい。
日本国内に留まらない、広がっていく思いは尽きません。

 

そのためには、遠くを見据えながらも、

日本のフットボール自体をもっと面白くする必要があります。


誰が見ても「凄い」「興奮する」レベルのプレーをしなければなりません。
試合会場を「最高に面白い」空間にしていかなければなりません。
「アミューズメントよりフットボール!」と言ってもらわなければなりません。

そんな、心意気も込めて、今シーズンはチームを創っていきます。

 

今シーズン、オービックシーガルズは個々の凄さを磨いて、

その力を集約するということに邁進します。

 

個々の凄さを磨くにあたっては、

自分自身の限界値や常識を超え、さらに周囲にも高い要求を課していく、
そんなことを目指していこうと会話しています。

 

大きな変化を起こすには、まず自分から。
自分が変わって、オービックシーガルズを変えて、日本のフットボールを変えていく。
大変な大風呂敷を広げました。でも、思いはそんなところにあります。

 

その第一歩としての、オービックシーガルズ2014初戦。5.4川崎富士見球技場。
大きな大きな思いとは裏腹に、まだまだ新チームは脆弱ではありますが、
フレッシュな戦力がチームを勢いづけており、確実に変化は見て取れます。

新人の活躍と、それにあおられてパワーアップする既存選手の躍動があるでしょう。

本当に楽しみです。

 

遠望するだけの資格を得るためにも、しっかりと目の前のことをやりきり、
強い思いが皆さんに伝わるような戦いをしますので、

今シーズンも初戦から熱い参戦よろしくお願いします。