大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

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Gulls for Tohoku Next

2012年07月27日

先週末の7/21・22の2日間、東北へ行って参りました。
今回の目的は、「Gulls for Tohoku」のこれからを見据えて、
足掛かりを創ってくることでした。

 

あの、未曾有の大震災から1年と4ヶ月余りが経とうとしています。
震災直後は、我々の義捐金活動などにも多くのご賛同をいただき、
本当にありがとうございました。

 

そして今、我々はフットボールチームならではの「できること」に
チャレンジし始めています。

それが今回の東北訪問でした。

 

まずは、東北大学でフットボールクリニックを実施。
昨年の春にお邪魔したときに比べ、
学生皆の顔つきが明るくなっていることに少し安心しました。
貪欲な向上心をひしひしと感じる、クリニックとなりました。

 

その後、
「あおばフラッグフットボールクラブ "スパローズ"」
の皆さんと体験会を行いました。

 

"スパローズ"は今年5月に、
東北学院大アメフト部元監督の曾根邦敏さんと、
ジュニアシーガルズでコーチもされていた本田淳一さんが、
意気投合して立ち上げられたばかりのチーム。
フラッグフットボールで東北を元気にしていこうという、
気概にあふれたチームです。

 

そして、我々もフラッグフットボールを通じて、
東北の方々、特に子供達に、
走り回ってもらい、笑ってもらうことを広げていきたい、
それを次の「Gulls for Tohoku」の核としていきたい。

 

これは、本当に貴重な出会いでした。
この熱のある方々との出会いが、我々を一歩前に進ませてくれました。
我々としては、今後精一杯"スパローズ"をサポートして、
東北でフラッグフットボールを広めていきたいと考えています。

 

今回の体験会に参加してくれた子供は3人でしたが、
3人ともが、「楽しかった!」と素晴らしい笑顔を返してくれたことに、
この活動の意味を再認識させてもらいました。

 

また、その翌日には仙台市蒲町小学校を訪問、
114名の子供達と共にフラッグフットボールを楽しみました。


2時間余りの短い時間でしたが、
初歩的なレクチャーから、最後は簡易ゲームまで進むことができ、
大変に盛り上がりました。

ここでも、もっとこういった機会を増やしていきたいと、
心のエンジンを揺さぶられた感じです。

 

蒲町小でのフラッグフットボール体験会には、
曾根さん、本田さんのお2人に加え、
東北大学・仙台大学の学生さん達も多数協力に駆けつけてくれました。


今後も、学生さん達の力もお借りしつつ、
多くの小学校に訪問していきたいと思っています。
そして、それぞれが連携しあって、仙台ー宮城ー東北各県へ、
この流れを拡散していけたら最高です。

 

さて、フラッグの体験会を終え、我々は被害のひどかった
女川・石巻・塩竈などの沿岸部を訪れました。

 

昨春に訪ねた時に比べて、がれきの撤去など進んでいる部分もありましたが、
荒涼とした印象は大きく変わりません。
それは、ここにかつては生活があったという想いがあるからなのでしょう。

 

人は生き、そして活きなければなりません。
無念にも生きれなかった方々の分までも、活きなくてはと思うのです。
この東北の地に「活」が溢れるよう、
微力ながら「Gulls for Tohoku」をじっくり継続していこうと思います。

 

 

帰路、地元海産物販売を中心とした仮設マーケットに立ち寄りました。
おかあさん達のパワーに押されて、色々なものを買い込んでしまいました。
そこでは、笑顔と共に生活がしっかり成されてる感じがしました。

 

人間は脆弱です。でも、驚くほど強靭でもあります。
元気をもらったのは、私の方だったようです。