大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

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vs.KOREA

2011年02月27日

第4回アメリカンフットボールW杯予選、
第1回アジア選手権、韓国との戦いに勝利しました。
応援いただいた皆さん、ありがとうございました。

 

これによって、日本代表は今年7月に行われるオーストリア大会に進出が決まりました。
同リーグには、開催国オーストリア、なぜか因縁のフランス、初出場の強豪カナダ。
戦い甲斐のあるリーグです。
これらのチームを蹴散らして、決勝戦ではアメリカを倒す。
熱くなるチャレンジです。

 

今の代表チームは、ノートルダムジャパンボウル、ジャーマンジャパンボウルと、
2つの国際試合を経て、複数年かけて育んできたチーム。
今回のゲームでも、「チーム」として機能していたように思います。

 

韓国チームもしっかりした準備で臨んできたゲームだったと思いますが、
我々も負けず劣らずの下ごしらえを施して挑んだゲーム。
多少の粗さはあったものの、皆が「チーム」としてフォローしあい、
最初から最後まで貪欲にプレーし続けることができました。
本戦に向けて、非常に良い経験を積んだと感じてます。

 

さて少し、韓国チームの話をします。
韓国におけるフットボール事情は、
日本におけるそれと比べても、なかなか厳しい状況下にあります。

 

プレーをしている多くの選手が大学からフットボールを始める訳ですが、
周知の通り、韓国の受験戦争はすさまじいものがあり、
大学入学者のほとんどが高校時代にスポーツと縁がなかったと聞いています。
野球やサッカーで活躍する韓国選手とは育ってきた環境が全く違う、ということですね。

 

もちろん、バックアップ・サポートにしても潤沢ではありません。
そんな中でも、フットボールが好きで好きでという方達が集まって、
チームを結成し、国際試合に乗り込んで来る。
並々ならぬ努力あってこそのことだと思います。頭が下がります。

 

我々はその彼らの情熱の分も、背負って戦わなくてはなりません。
アジアの代表が、本場アメリカを倒す。
これぞ痛快というものです。
やりましょう。