藤田義生ブログ“エダ散歩”

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2010年03月11日

選手に復帰します

みなさんにご報告があります。
3月7日(日)に2010年度のトライアウトが行われたのですが、実はぼくも受けました。
そしてトライアウトは合格しました。
春シーズンを通して15名の新人枠、70名のロスター枠を目指すことになります。
ロスターに残ることは当然として、チームが日本一になるため、あらゆるチャレンジをしていきます。

 

ブログでおもわせぶりのようなことを書いてきましたが、引退して2年間はプレーしたいと本気で

思ったことはなく、復帰を考えたのは昨シーズンが終わってからのことでした。
いろんな偶然が重なり、ぼくを導いてくれました。

 

アサヒビールに負けた後、チームが大きく変化したこと。
変化し、最高のチーム状態でパナソニック電工に負けてシーズンを終了したこと。
その時期にマイケルジャクソンの映画を見たこと。
息子と一緒にNFLの試合をテレビでたくさん見たこと。
会社の同じ班の仲間である2人のアマチュアスポーツ選手(スノーボードクロス、サッカー)の言動。

 

いろんなことが重なりました。
いや、自分で導いてくれる理由を探し集めたのかもしれません。
しかし、パナソニック電工に負けるまでは、復帰については全く考えていませんでした。
昨シーズン日本一になってたら、「よかったよかった」とシーズンを終えていたことでしょう。

 

負けた後、いろいろ考えていたら、もう一度プレーしたい、と思うようになりました。

 

そして息子の言葉。

 

ぼくは息子に
「お父さんといっぱい遊びたい?それともお父さんのフットボールしてるとこ見たい?」
とたずねました。

 

息子は
「フットボールしてるところが見たい」
と言ってくれました。

 

まだ2歳の息子は質問の意味も理解していなかったかもしれません。
でも、その言葉が後押ししてくれました。
ぼくは息子を抱きしめながら、選手に戻ると決心しました。

 

ぼくが復帰するのは、ただもう一度プレーしたい、とか、ただ活躍したい、とかではなく、
このチームで日本一になるためです。そのために活躍したい。そのためにプレーしたい。
2010年を生涯最高の年にしたいです。

 

選手に復帰するということで、このエダ散歩は休止となります。
こんな文章でも、読んでいただいて本当にうれしく思っています。
ありがとうございました。

 

これからはぼくのプレーを見てください。
まだ背番号も決まっていませんが、春の試合に出られるようがんばります。

 

最後に復帰を快諾してくれた妻、事務局のみなさん
本当に感謝しています。

みなさんの期待に応えられるよう、がんばります。

 

IMG_5820.JPG

▲40ヤード走の測定。2年ぶりの全力疾走です。KJが撮ってくれました 

 

2010年03月04日

マン・イン・ザ・ミラー

ここ何年か、毎年オービックシーガルズのOBが中心となって、高校生むけのクリニックを行っていて、
ぼくも昨年まで参加させてもらっていたのですが、そのときの高校生からメッセージをもらいました。

 

彼は進路について悩んでいるらしく、大きなチャレンジをするか、確実な道を進むかで迷っていました。
ぼくは計画性がなく、行き当たりばったりの道を進んできましたが、

「道はいくらでもある。まずは後悔のないように全力でチャレンジしてみては?」と
アドバイスさせていただきました。

 

メールをもらった日、偶然にもぼくの10回目の結婚記念日でした。
10年前のその日、決まっていたのはシーガルズに入るということだけ。
入部動機は「試合を見ておもしろそうだったのと、NFLヨーロッパを目指す環境が整っているような気がする」

ってことだけ。
それだけの理由で大手の会社を辞め、ほとんど無一文で上京しました(千葉ですが・・・)。

そしてふたりとも無職のまま、市役所に婚姻届を持っていきました。
市役所の担当者からは「今日は仏滅ですが、よろしいでしょうか?」と言われ、そのまま仏滅入籍しました。

 

NFLヨーロッパに行くという夢はかないませんでしたが、いろいろ悩みながらも、楽しい道を進むことが

できています。日本一にもなれたし、子供もできた。本職の植木屋も安月給ながら楽しく仕事させて

もらってます。

 

まあ、ぼくも若かったので、後先考えずに行動できたんでしょうが、相談してきた彼はもっと若い。

まだ高校生ですからね。
後悔のないように、全力でがんばってほしいと思います。

 

彼からメールをもらって、ぼくも刺激を受けました。
大きな目標にむかって、突き進んでいくこと。
失敗を恐れるな。今できることに全力を尽くせ。
彼へのアドバイスは、また自分へのメッセージでもありました。

マンインザミラーですわ。。

 

「MAN IN THE MIRROR」

I'm starting with a man in the mirror
I'm asking him to change his ways
And no message could have been any clearer 
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself and then make a change

(まずは鏡に映る男から心を入れかえるように願おう。このメッセージ、わかるだろ。
世界をよりよくしたいなら、自分自身をふり返って、そこから変えていくんだ)

 

2010年02月24日

宿命のライバル

昼休みにバンクーバーオリンピック、女子フィギアスケートの
ショートプログラム(SP)を見ていました。

 

日本のエース、浅田真央ちゃんの演技。
他人の競技を見ていてこんなに緊張したのは初めてです。たぶん血圧160くらいまで上がっていました。

真央ちゃんはSP初となるトリプルアクセルを決めるなど完璧な演技。
すごいな!と思っていたら、次に登場したライバルの韓国人キムヨナさんが
真央ちゃんを上回る得点をたたき出しました。
どっちもすごいわ。

 

共に世界のトップクラスの実力者、隣国同士で、年齢も近い(同じ歳?)。
こういうライバルがいるのっていいですね。

今日の演技を見ていて、ガラスの仮面の北島マヤと姫川亜弓を思い出しました。

 

宿命のライバル・・・。

 

大相撲では朝青龍が引退してしまいましたが
朝青龍と白鵬(#59岡田君に似ています)とか、
セナとプロストとか(F1)
阪神と巨人とか(プロ野球)
立命と関学とか(関西学生アメフト)
マニングとブレイディとか(NFLのQB)
古庄とボディビルダーとか(筋肉)。

 

スポーツでも仕事でも何にでもあてはまりますが、ライバルの存在は
絶対にあいつには勝ちたい!負けたくない!!って思うし、リスペクトもする。
そしてお互いを高めあいながら切磋琢磨していく。

 

やっぱりスポーツはライバルがいるほうがおもしろい。
そしてそんなスポーツはやっぱりおもしろい。

フィギアスケートのフリーも楽しみです。
 

ガンバレ、ニッポン!!

 

 

2010年02月21日

ほんまに本気か?

「人生はつらいだろ?
前向きになれる何かを探してたんだ。
人生に意味を見つけたかった。
信じられる何かを。
それがこれだ(This is it)」

 

マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」の冒頭、オーディションに受かったダンサーの言葉です。

 

この映画はコンサートにむけての舞台裏を編集したもので、今まで知らなかった真のマイケルの姿が

共感を呼んで大ヒットになったのだと思いますし、ぼくがハマったのもそうです。

 

特典のDVDにはダンサーや、バンド、コーラスの人たちのオーディションやインタビューを見ることができて、
その想いや努力がひしひしと伝わってきて、「本気」とはこういうことを言うねんなあ、と思います。

 

今、バンクーバーオリンピックが盛り上がってますが、彼らのプレーもそうですよね。
世界のトップに立つ人は、想像のつかないほどの想いと努力を積み重ねてきたんでしょう。

 

オービックシーガルズの2010シーズンが始まりました。
今年も現役を続けるメンバー、そしてトライアウトを受ける予定の新人たちがグラウンドに集まり

汗を流しています。
ぼくたちはアマチュアでフットボールで生計をたてられるわけではありません。
でも、これだけの人数の人間がグラウンドに集まってくる。
皆、想いは様々だと思いますが、冒頭の言葉が頭によぎりました。

 

もう4シーズンも日本一から遠ざかってるし、今や決して強いチームとは言えません。
でも、みんなこのチームで勝ちたいって気持ちで残っているし、このチームの何かに魅力を感じて
門を叩きにくるのだと思います。

 

もっと魅力のあるチームになるには日本一にならなあきません。
日本一にむかって一所懸命努力すること。
それも大いに意味のあることだと思います。
でも、それだけでは足りません。

 

お客さんはお金を払ってぼくたちの試合を見に来てくれる。
それはある意味、「ショー(SHOW)」と言えるでしょう。
ショーを成功させるってことは「勝つ」ってことやと思います。

ぼくらの目指すところはただ勝つのではなくて、ぼくたちらしく勝つこと。
春から来年の正月まで舞台は続きます。
そのために選手たちはがんばってます。

 

あと、それと・・・・。
長年チームで活躍された元#76池之上さんはよく
「ほんまに本気か?」とおっしゃってました。


オリンピックやマイケルのDVDを見ながら、自分たちは「ほんまに本気か?」
「もっといけるんちゃうか?」と自問自答しています。

 

2010年02月10日

感動しました

みなさん、スーパーボウル見ましたか?
ここ最近、接戦の多いスーパーボウルですが、今年のゲームもほんまにすごかった。
言葉では表現できないくらいすごい試合だったと思います。感動しました。
まだ見ていない人もおられるかもしれないんで結果には触れないでおきますね。

 

スーパーボウルでは珍しい超ハイパーオフェンス同士の対決(勝ち上がるには強いディフェンス力や

キッキング力、つまり総合力が必要という意味)と言われていましたが、その通り両チームとも

オフェンス凄すぎ!

 

コルツのQBマニングはディフェンスの隊形を読んで毎回オーディブル(セットしてからプレーコールを

変えること)でディフェンスの弱点をつき、とことんプレーを成功させていました。

パスの落とし所も申し分ない。ランプレーも出ていましたね。

 

一方、セインツのQBブリーズはプレーリードがめちゃめちゃ速く、絶妙のタイミングで次々とパスを決める。

コルツのDE#93フリーニーがえげつないパスラッシュをかけていたのですが、投げるタイミングが速く、

コントロールもハンパなくいいのでDBにマークされていてもパスが通ります。

 

両チームのオフェンスはほんますごかったです。

 

でも、ディフェンスもすごかった。
パスラッシュにしても、タックルにしても、「人間こんなに気合いの入ったプレーができるのか」と思いました。
セインツのLBに“FUJITA”って選手がいて、日系ではなく白人だったんですが、すごい応援してしまいました。
ハイパーオフェンス対決と言われながらも、ディフェンスが試合を決定づけた。
あんなプレーできたら最高でしょうね。

 

今回のスーパーボウル、なんとアメリカでの平均視聴者数が1億600万人、視聴者の総数が

1億5160万人でアメリカTV史上、最高となったらしいです。
視聴率は45%。信じられません。

 

勝ったチームの人たちは本当に幸せそうでした。
当たり前ですが、スポーツの世界で最後に勝ち残るのはたったの1チーム。
他のチームは最後は負けて終わります。
たった1チームだけの栄冠。その感動は言葉にならないでしょう。

 

ちょっとくさいこと言うようですが、
日々の生活で「心から幸せ」って思うことってそうないですよね。

ぼくはうまいものを食べたときや、あったかい布団で寝るとき、
息子と遊んでいるときなんかはいつも「幸せやなあ」って思いますが
最高の幸福感や達成感、というのとは違います。
息子が生まれたときは最高に幸せでしたけどね。あれほどの感動は普段の生活では
なかなか味わえません。

 

スポーツ生活ににおいては2005シーズンに日本一になったときだけ。
18年もアメフトしてて、たったの1回だけです。
壁が高ければ高いほど、困難であればあるほど、それを乗り越えたときの
達成感は大きいと思います。
あの達成感をもう一度味わいたくて、まだ味わったことのない者はそれを味わいたくて
それにむかって挑戦しています。


いよいよ今週末から2010年オービックシーガルズが始動します。

「あの感動を、再び」なんて言葉でいうと安っぽいですが、そのためにがんばるってことは
かっこいいと思います。

 

そうそう、もうすぐ冬のオリンピックが開幕しますね。
楽しみです。
メダルがとれるに越したことはありませんが、それより何よりがんばってる姿を応援したいですね。

 

2010年02月02日

スーパーボウル

いよいよスーパーボウルですね。
日本時間で8日の朝です。生放送もあります。
世界中の何億人もの人が見るらしいです。
すごいですね。

 

チャンピオンシップの2試合は本当に白熱してておもしろかった。
コルツに負けましたが、ジェッツの意地には興奮しましたし、
バイキングス対セインツはオーバータイムにもつれこむ接戦。
すさまじい試合でした。後半最後はFGでバイキングスが勝つ、と思っていたのに
しょうもない反則&インターセプトでまさかオーバータイムでセインツが勝つとは。
ブレット・ファーブ(40歳のバイキングスQB)、悔しそうやったなあ。ぼくもなんか悔しかったです。

 

というわけでスーパーボウルはインディアナポリス・コルツ対ニューオーリンズセインツの対戦です。
両チームとも超ハイパーオフェンスを持つチーム。おもしろい試合になると思います。

さて、試合をただ見るより、やはりどっちかのチームを応援するほうが見ていて断然面白くなります。
なので、今回はニューオーリンズ・セインツを応援しようと思います。

 

なぜか。
まずセインツはスーパーボウル初出場なので、なんとなく勝たせてあげたい。
あと、これはぼくの勝手な個人的意見なんですが、なんとなくセインツのオフェンスって
オービックシーガルズっぽいんですよね。
すごいリズムがあって、スピードあふれるプレーはなんか見ていてワクワクする。
なんとなく、親近感を覚えてしまいます。
みなさんはどう感じますか?

 

あとNFLジャパンの特集記事にもありますが、
マニング(コルツQB)対ブリーズ(セインツQB)はエリート対雑草と書かれています。
なんとなく雑草魂を応援していまいます。
オービックシーガルズも2部リーグや、地方リーグ出身者が活躍していますし、

彼らを雑草と呼ぶのは失礼ですが、そういう選手が活躍するのはやっぱりうれしいですよね。

 

ちなみに昨年活躍した雑草魂選手を勝手に何人かあげてみると
K#1金親(国士館大)、QB#15龍村(神奈川大)、WR#17平野(国士館大)、

元祖雑草魂ことDB#19玉ノ井(城西大)、DB#41堀(国際基督教大)、

OL#75宮本(中央大のアメフト同好会出身)、WR#85萩山(東北大)、DL#94畠山(中京大)ら
2部や同好会出身で試合で大活躍したり、日本代表に選ばれたり、

海外のプロリーグでプレーしたりしています。
オービックシーガルズは他の強豪企業チームに比べて雑草魂が強い気がします。
人数数えたわけじゃないので、あくまでも気がしますってだけですけど。

あ、福原くんに突っ込まれそうなので、書いときます。

DL#93福原くん(大阪学院大)も雑草魂です(和製フリーニー/コルツDE#93)。

 

まあ、そんなわけで月曜のスーパーボウル、楽しみです。
日本のアメフトももっと盛り上げていきたいなあ。

 

2010年01月20日

ブレット・ファーブ

先週土曜日に納会が行われました。
2009シーズンはとっくに終わっていましたが、納会をもって2009年のチーム活動は終了となりました。
いつも思いますが、負けたシーズンの納会というのはおもしろくないですね。
来シーズンこそ、って毎年言ってますが、ほんとに来シーズンこそ日本一になりたいです。

 

さて、今の時期盛り上がっているのがNFLプレーオフ。
負けたら終わりのトーナメントなので、見ていて本当におもしろいし、興奮します。

前回書いたヴィックのいるフィラデルフィアイーグルスはダラスカウボーイズに負けてしまいましたね。

 

ぼくが今応援しているのはミネソタバイキングス。
特にファンというわけではないのですが、40歳のQBブレット・ファーブが出ているからです。
ぼくは35歳。この歳になるとおっさんプレーヤーを自然に応援してしまうんですよね。
阪神タイガースの金本アニキや、最近の話題ではバンクーバーオリンピック代表に内定した

スキージャンプの葛西や岡部など超ベテラン選手のプレーを見ていると、なんか力が入ってしまいます。

気づいたら応援してるって感じですね。

 

そうそうベテランといえば、ちょっと話がそれますが、先日千代大海が引退しました。
ぼくの一番応援していた力士が千代大海でした。
ひたすら突進の押し相撲。不器用でもそれを貫くプレースタイル。
一番嫌いなのはそんな千代大海に引き落としをする力士でした。
最後の相手が魁皇というのもなんかよかった。
外国人力士で盛り上がる相撲界ですが、千代大海のような相撲をとる力士が出てきてほしいものです。

 

で、話は戻ってバイキングスの試合はファーブに勝ってほしい、というか、勝たせてあげたい

って目で見ています。
ファーブは昨年、一昨年と引退表明したものの2009シーズンは新天地バイキングスで現役続行。
今年のバイキングスは12勝4敗と好成績を残し、ディビジョナルプレーオフではダラスカウボーイズに

34-3で圧勝。チャンピオンシップ出場を決めました。すごいことですよ。

 

ファーブは見事なTDパスを決めまくったのですが、決めるごとに手を突き出して大きなガッツポーズを

しながらエンドゾーンまで走っていくんですよね。子供のように大はしゃぎ。

QBは他のポジションに比べるとクールな選手が多いですが、ファーブのそんな姿は見ていてうれしくなります。

パッカーズ時代のスーパーボウルでTDパスを決めた後のシーンは有名ですよね。

 

NFLは残すところチャンピオンシップとスーパーボウル。
これが終わると思うとさみしくなりますね。でもその時期に合わせているというわけではないですが
ちょうどその頃から2010年度のオービックシーガルズのトレーニングが始まります。
このブログのネタも尽きずになんとか書けそうです。

 

2010年01月06日

ヴィックの復帰

新年あけましておめでとうございます。
本年もオービックシーガルズをよろしくお願いします。

 

さて新年といえばライスボウル。
ライスボウルは毎年1月3日にXリーグと学生のチャンピオン同士が日本一をかけて戦います。
今年は鹿島対関西大学。


試合は19-16で鹿島が勝ちましたが、最後の最後までもつれるいい試合でした。

いつも通り、慌てず、確実なフットボールの鹿島と、なんとか喰らいつく関大といった印象。
いかにも鹿島は社会人らしい、そして関大は学生らしいフットボールでした。
鹿島オフェンスを19点関大のディフェンス、見事だったと思います。

 

さて、NFLも1月からプレーオフに入ります。
楽しみですね。

 

年末に見たレギュラーシーズンで印象的だった試合について少々。
フィラデルフィア・イーグルス対アトランタ・ファルコンズの試合。
試合はファルコンズのホームスタジアムで行われたんですが、元ファルコンズの

QBマイケル・ヴィックが敵チームのイーグルスのQBとして出場したんです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、ヴィックは2007年に闘犬賭博の罪で逮捕され

2006シーズンを最後にNFLから離れていました。
そして2009年に釈放され、イーグルスに入団しました。
イーグルスにはマクナブという不動のエースQBがいるのでヴィックは控えです。

 

通常であれば移籍すると元のチームから冷たい扱いを受けます。
今年絶好調のミネソタ・バイキングのQBブレット・ファーブ(40歳!たしか・・・)は

元チームのグリーンベイ・パッカーズとの試合の際、ものすごいクラウドノイズを受けていました

(ブーイングともいえるような)。

 

しかしヴィックは敵チームながらも3年ぶりの古巣アトランタで、両チームのファンから

ものすごい歓声と拍手で迎えられたのです。
そして持ち前の脚力で何度も良ゲインをとり、TDパスも決めました。
マクナブを始め、チームメイトもすごい笑顔でヴィックの活躍を称えていました。

 

罪を犯したヴィックを受け入れないファンも多いかもしれません。
しかし多くのファンやチームが彼を受け入れた。
古巣の敵チームまでもが。

彼の人間性なのか、スター性なのか、わかりませんが、その光景がすごく温かく印象的でした。
(罪人に対して寛容になろうと言っているのではありませんよ)

 

さて、ヴィックといえばNFLでもトップクラスのスピードとRBの走力がウリの選手で

QBながらフィールドを縦横無尽に走りまくります。
NFLは普通QBはそんなことをしません。

タックルされると脳震盪の危険があるので通常はタックルされる前に自らスライディングでダウンします。

そこで生まれたのが(というわけではないかもしれませんが)、ワイルドキャットフォーメーション。
みなさん、聞いたことありますか?

 

今シーズン、いろんなチームでQBの位置にRBやWRが入るランプレーをしていました。
アレです。


ライスボウルでは鹿島のWRの#2中川選手がQBに入ってランプレーをやっていましたね。
アレです。

 

あのフォーメーションをワイルドキャットと言い、調べてみると2008シーズンにマイアミ・ドルフィンズが

行って大ブレイクしたようです。
その原型ともいえるのがQBのヴィックを走るランプレーといっても過言ではない、というようなことを

解説の人がおっしゃってました。
とにかくかっこいいです。

 

来週、1月11日(月)18時10分からNHK・BS1でNFLプレーオフ、

イーグルス対カウボーイズの放映があるので興味のある人は見てみてください。

 

そういえば数年前、QB#15龍村学選手が確かヴィックが好きって言ってた気がします。
そしてマクナブではなくマク・マナブと呼ばれてるのも聞いたことがあります(どうでもいい余談ですが。。。)

今シーズン、マクマナブの大ブレイクにも期待しましょう!!

 ってことで(?)、今年もよろしくお願いします。

 

 

2009年12月22日

JXB

ジャパンエックスボウル見てきました。
鹿島、富士通と関東の企業チーム対決とあってか、すごいたくさんの観客が入ってました。
ニッカポッカはいている人とかもいて、「ああー、建設現場の人たちも応援きてるんやなー」なんて思いました。

 

試合の感想は・・・・おもしろくないですね。

 

一見地味に見える試合ですが、両チームともオフェンス、ディフェンスで随所にいいプレーがあったし、
おお!って唸るようなプレーもあった。

両チーム、実力は均衡してたと思いますが、勝負所で確実にプレー決めた鹿島が勝った。
逆に富士通は決められなかったというところが大きかったと思います。
鹿島はパナソニック電工戦同様、勝負強さを見せました。

3ターンオーバーを奪ったディフェンスもすばらしかった。
あと、後半ランプレーが進んでいたのも大きい。
こう考えると、やはり鹿島が勝つ要因が多いですね。

 

富士通は最初のシリーズでTDを取って、予想外に点の取り合いになるのか?!と期待しましたが
鹿島ディフェンスにアジャストされ、攻めあぐねていたように思います。

 

なんや、おもしろい試合やんけ、と思われるかもしれません。
そりゃ応援してる人にとってはおもしろ試合だったでしょう。

おもしろくないというのは、よそのチームの晴れ舞台を見てもつまらんということです。
自分たちが出ないとおもしろくない。
ま、当然ですが。。。

 

印象に残ったのは鹿島の森ヘッドコーチの試合後インタビュー。
試合会場で聞いただけなので、定かではないですが
「1点差でもぶさいくな試合でもとにかく勝ったことに意味がある」というようなことをおっしゃってました。
重みのある言葉です。

 

さて、悔しい悔しい言うても何も始りません。
オービックシーガルズの選手たちは来シーズンにむけて始動しています。

2009年12月16日

LEGEND

日曜日、#11KJ#12カール#93シャック(福原)、OBの木村君らとたこ焼きをしました。

シャックはたこ焼きの名人です。KJは・・・・。

 

さて、みんなでわいわいたこ焼きを食べながら、みんなで大学日本一決定戦「甲子園ボウル」を

見ていたんですが、 関西大学やりましたね。
甲子園ボウル常連の法政大学に50-38で勝利。
見事です。

 

今までリーグ戦でも下位にいることが多かった関西大学。
立命、関学の2強を倒し、関東の常勝チーム法政にも勝利。
すごいですよ。

でも、試合を見ているとなるほどなあ、と思いました。

関大が勝ったのは奇跡でもなんでもなく、実力です。
選手もプレーもすばらしかった。
学生フットボール界に新しい歴史を刻んだ関大、すばらしいですね。
グレイト。

 

IMG_5042-1.JPG

▲たこ焼きパーティー

 

さてNFLでもすごい記録がでました。
コルツがブロンコスに勝ってレギュラーシーズン22連勝(昨シーズンからの連勝)で

NFL新記録を達成したんです。
すごいことですよ。

 

QBマニング率いるオフェンスはすごいし、ディフェンスもDEフリーニーやマシスをはじめめちゃくちゃ強い。
でも、コルツって圧勝ばかりじゃないんですよね。
後半はマニングも不調だったし、圧倒的な強さは感じなかった。
でも、勝負を決めるところではすごい集中力できっちり決める。
そんな印象でした。

 

しかしNFLで22連勝って半端なくすごいことですよ。
ただ強いだけじゃあここまで勝てない。セインツも今年は全勝ですが、
勝ちつづけることって本当に難しいと思います。

他のチームと何が違うのか。
我々オービックシーガルズが日本一になるためのヒントがこれらのチームに
あるような気がします。
 

しかしここ数年レギュラーシーズンを圧倒的な強さを見せているコルツも
2年前にスーパーボウルで勝ったけど、ほとんどプレーオフで負けています。
ライバル視されるペイトリオッツと比べて全然スーパーボウルに出てないんですよね。
これも不思議なことであり、強いチームでも勝てないときがあるというのもまたフットボールの

おもしろみでもあります。

 

記録といえばもうひとつ。
コルツに敗れはしましたが、この試合でブロンコスのWRマーシャルが1試合で21キャッチの

NFL新記録を達成しました。
1試合21キャッチですよ!!考えられません。
他のWRがかわいそうなくらい、ブロンコスのパスはマーシャルばっかり。
もちろん厳しくマークされるのですが、でもパスが通る。
すごかったです。

 

NFLはもうすぐプレーオフに入りますが、ますますおもしろくなってきますね。
それより、来週21日(月)はいよいよジャパンXボウル。
じっくり見てこようと思います。
 

2009年12月07日

ファイナル・ステージ

週末に行われたファイナルステージで鹿島がパナソニック電工に、富士通がアサヒビールに勝ち、
ジャパンXボウルの対戦は鹿島対富士通に決まりました。

鹿島はパナソニック電工の3連覇を阻止。
ぼくたちが3連敗しているパナソニック電工に見事勝利しました。

 

試合は見ていませんが、スタッツを見てみると、パナソニックの総獲得ヤードはなんと520ヤード。
鹿島は293ヤード。

パナソニックのQB#8高田選手はパスを29回投げて23回成功、343ヤードを稼ぎだしました。
でも負けた。

 

高田選手のパス失敗はたったの6回。しかしそのうちの3回はインターセプトをされていて、

1本は鹿島の#4山本選手にリターンTDをされています。
ファンブルロストも1回。
キッキングでも鹿島の#18前田選手がキックオフリターンTDを決めています。

 

一方、鹿島オフェンスはインターセプトやファブルでターンオーバーがなかった。
パナソニックは攻撃で1.5倍近くも進んでおきながら、ターンオーバーとキッキングが負ける

大きな要因になった、と言えるのではないでしょうか。
(あくまでもスタッツを見ただけでの判断です)

 

このスタッツ、オービックシーガルズがリーグ戦でアサヒビールシルバースターに負けた試合と

似ているところがあります。

 

アメリカンフットボールはオフェンスやディフェンスが強くても負けることがある、ということですね。
そして前回書きましたが、強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いのです。

 

鹿島は17点を先制されてからの逆転勝利。
見事だと思います。

 

鹿島と富士通はリーグ戦でも熱戦を繰り広げただけに(富士通22-20鹿島、試合残り0秒で

富士通がFGを決めて逆転勝利)、決勝もいい試合になると思います。
双方のヘッドコーチ(HC)は、京都大学全盛期の元オフェンスコーディネーター(富士通・藤田HC)

対 ディフェンスコーディネーター(鹿島・森HC)の対戦ということでも注目の一戦です。

 

来年は相手チームの決勝の紹介なんて書かず、みなさん見に来てください!って書きたいものです。

 

2009年11月26日

情熱の行方

パナソニック電工に負けました。2009シーズンは終了です。
3年連続、同じ場所、同じ相手。
結果を残せなくて残念でなりません。

 

試合の前の週、「This is it」という映画を見ました。
マイケル・ジャクソンが今年ロンドンで行う予定だったロンドン公演の
リハーサル映像をまとめたものです。

 

ぼくはスーパースターとしてのマイケル・ジャクソンしか知らなかった。
スーパースターについては考えたこともなかったけど、スーパースターとしかとらえていませんでした。
映画を見て、マイケルの情熱が伝わりました。
音ひとつ、ダンスの一瞬の動きも徹底的にこだわって創っていく。
情熱と愛に充ち溢れていて、スーパースターとはこういう努力の人なんやと思いました。


ロンドン公演のためにスタッフと一緒に「本気の本気」で作っていく、そんな過程を見て
本当に心を打たれ、勇気をもらいました。
しかし、マイケルの突然の死でロンドン公演は実現しませんでした。
本人もスタッフもどんな気持ちなんやろう。
言葉では言い表せないと思います。

 

オービックシーガルズも情熱あふれていました。
時間に余裕はなかったけれど、最高の準備で試合にのぞめたと思います。
準備してきたことを試合という舞台で出せるなんて、なんて幸せなんやろうと思いました。

 

試合、負けました。
後半の2回のゴール前のチャンスで得点できなかったこと、
みんなに言われます。
でも、それまでに何度もフォースダウンギャンブルを成功させたし、スーパープレーもあった。
ディフェンスも来るとわかっているWR#7長谷川君へのパスを何度も通された。
でも、最高のその長谷川君に最高のファンブルフォースでオフェンスにボールを渡したし、

スーパープレーもいっぱいあった。
やってきたこと、たくさん試合に出せたと思います。

 

でも、アメフトは1点でも相手より多く点数入れた方が勝ちなんです。
どんなにいいプレーが多くても、ファーストダウンをとっても、最終的に勝たなあかんのです。

 

同点のFGを狙わずギャンブルを試みたこと。
ぼくはシーガルズらしい選択やったと思います。
失敗したから、「あれはFGを狙うべきだった」と言われる。
でも、成功して勝ってたら「あのプレーで勝利をもぎとった」と言われてたでしょう。
今や、何を言っても結果論。勝負に絶対はありません。

 

そして勝つこともあるから、負けることもある。
だから勝負はおもしろいんです。
だからこんなに悔しいんです。

 

高校2年の秋の大阪決勝、ぼくたち関西大倉高校の相手は最強と言われた箕面自由学園が相手でした。
試合の前日、顧問の海津先生は

「強いもんが勝つんやない。勝ったもんが強いんや」と言いました。

クールな岸本先生が試合前に「たのむから勝ってくれ」と泣きながら言いました。

ぼくたちは勇気をもらいました。そして箕面自由学園に勝ちました。

(後の関西決勝での対戦では負けてしまいましたが)

 

勝ったほうが強いんです。

勝負は勝たなあかんのです。
1点でも多く点をとらなあかんのです。

 

勝ちたいです。

 

今はクールな言葉でみなさんに何かを言い伝えることはできないですが、
この感情をしっかり整理して、また2010年度のチャンピオンという目標にむかって
突き進んでいきたいと思います。

 

2009年11月18日

怒りと喜び

NFLのハイライトの番組で「愛と憎しみ」についての特集をやっていました。
フットボールの試合会場では愛と憎しみに充ち溢れている、ってお話。
おもしろかったです。

 

その中で、オフェンスは温和な選手が多くて、ディフェンスは凶暴な選手が多いけど、それは本当か?
という話があって興味深かったです。

 

オフェンスはみんなで息を合わせてプレーするため、冷静に、かつ楽しんでプレーする。
ディフェンスはタックルをする側で、肉食獣が獲物を奪うような心理、つまりう凶暴だ、という説です。

これはぼくもそう思うことがありました。


確かに同じラインの選手ではオフェンスラインは温厚な選手が多く、みんな仲が良くて、
いつもみんなで焼肉屋に行ってるイメージがある。
一方ディフェンスラインは我が強かったり、一匹狼的な選手が多いイメージがある。

KJにこの話をして、「アメリカではどう?」と聞くと、
「まさにそう!アメリカも日本も同じ感じ!」と答えてくれました。

なるほど、って思いましたね。

NFLのハイライトの番組では、オフェンスにも凶暴な性格の選手もわんさかいるし、
いちがいにそうとは言えませんね、ということで終わりましたが、みなさんどう思われますか??

 

さて、今日書きたかったのは、試合をしているときの心理状態について。
これもテレビでやっていていました。
オフェンスはどっちかいうと「楽しむ」、ディフェンスはどっちかいうと「怒り」の感情でプレーしていると。
それについての選手インタビューもおもしろかったです。

 

選手のときはどんな精神状態でプレーするのが一番いいのか?ってことをよく考えました。
ぼくが約10年前、シーガルズに来て驚いたのは、みんな祭りのように楽しんで試合をしてること。
いいプレーがでたらノリノリで、それが連鎖を生んで、ビッグプレーが連発して、とまらなくなる。
そんな試合がこのチームでは理想なんや、と考えていました。

 

一方、ストイックという硬派な考え方のチームもあります。
鹿島の森ヘッドコーチの言葉で、たしか板井さん(現関西大学コーチ、元鹿島の選手)が

コラムで紹介していました。
「私の経験上、怒りという心理状態はとてつもないパワーを発揮する」。たしか、こんな言葉だったと思います。
森さんも板井さんも京都大学出身。
ぼくが大学の時(立命館)の京都大学はまさに怒りのパワーに満ちたチームでした。
そして、ぼくが4年の時、その京都大学に負けました。
強かったですよ。みんな怒り狂ったような眼をしていました。

 

しかし、ぼくがシーガルズに来て考えたのは、それは陰のパワーであり、

シーガルズの陽のパワーにはかなわない、それに陰のパワーで試合をしても楽しくない、

そう考えていました。
(その京都大学をライスボウルで倒したのもリクルートシーガルズでした)

 

2003年の秋、社会人で優勝した翌年のシーズン、ぼくは祭りのような陽のパワーで2連覇を

果たしたかった。試合前には「笑いドリル」というのもやりました。テンションはあがりましたよ。
しかし、大阪の鶴見緑地球技場でアサヒ飲料に敗れました。
何かが足りなかったのです。

 

アメリカンフットボールは特殊なスポーツです。
相手を叩き潰したるっていう「怒りの感情」、多くのフォーメーションやサイン、

アジャストを必要とする「冷静さ」、そしてチームで盛り上がるための「楽しさ」、

いろんな感情を持ち合わせていないといけなくて、どれも重要だと思います。

 

ぼくは現役の時はどちらかというと淡々とプレーしたいたので、もし今プレーできるとするならば、

怒りをむき出しにしてプレーしたいですね。最近よくNFLを見ている影響でしょうか。

しかしQBなんかは怒り狂っては成り立たないポジションです。

やはりポジションによって向いている性格というのがあるのかもしれません。 


「怒り」といえば語弊があるかもしれません。なんといえばいいのでしょうか。
それには昂揚感も含まれていますし、叩きのめしたいとう感情も含まれています。
プレーしている時の、この「怒り」に似た感情と「喜び」の感情は相反するものだと

思っていたのですが、実はこれって同居しているんものなんですよね。

 

何が言いたいのかわからなくなってきましたが、まあ感情をむき出しにしたプレーって
観ていて気持ちがいいものです。

 

たとえば、卓球の福原愛ちゃん。
彼女の試合中の顔、みなさん見たことありますよね。
普段はニコニコ笑顔で、しゃべりかたも超まったりですが、
試合中はマジ怖いです。闘ってる顔です。
かっこええ!って思います。

 

たとえば、ピンチに立たされた野球のピッチャー。
9回裏で1点差でリード。2アウトで満塁。カウントは2ストライク3ボール。
そこで渾身のストレートを投げ、相手は空振りの三振!
そんなときのピッチャーの顔、見たことありますよね。
「よっしゃー!」って顔。
喜んでるというより怒ってるような顔。
かっこええ。

 

かっこええといえば、ぼくが見た、今までで最高のプレーのひとつを紹介します。
何年か前の松下電工戦。場所は長居球技場でした。2004年かな。
ぼくは負傷してサイドラインで見守るしかなかった。
ディフェンスはゴリゴリゲインされていて、ゴール前1ヤードまで攻め込まれていた。
でも、みんな諦めなかった。
そして電工のヒットにめっぽう強いRB粳田さんがボールを持って飛び込んできた。
それに古庄が渾身のタックルを食らわし、ファンブルさせ、ターンオーバー。
オフェンスにボールを渡したんです。


そのプレーの後の古庄のガッツポーズ、正拳突きが5回くらい出たでしょうか。
無意識に出たガッツポーツだったと思います。
古庄はピンチをチャンスに変えた。
その試合は負けてしまいましたが、あれは最高のプレーでした。

 

さて、22日はパナソニック電工戦です。
またまた長居球技場。
最高に楽しみですね。
みんなのプレーが。

古庄をはじめ、みんなが最高のプレーを見せてくれることでしょう。
11月22日は最高の祭りになりますよ。

 

では長居球技場で。
一緒に闘いましょう。

 

2009年11月12日

IBM対パナソニック電工

セカンドステージAブロックのパナソニック電工対IBMの試合を見に行ってきました。
両チームともオービックシーガルズが対戦する相手です。
(IBMとは11月15日(日)に川崎球場で、パナソニック電工とは11月22日(日)に

大阪の長居球技場で対戦します)

 

結果は49-7でパナソニック電工が圧勝しました。

試合の印象は・・・・
パナソニック電工(以下、電工)は強かった。まあ、そんなことは前からわかってることです。
IBMは特にRBやWRの必死さは伝わってきましたが、及ばず大差となりました。

電工は強かった。

チームのメールでは「盤石(ばんじゃく)」という表現が使われました。
ぼくは意味がわからなくて、辞書で調べると
「 重く大きな石。 堅固でしっかりしていてびくともしないこと」とありました。

なるほど。
その通り。

 

で、チーム内では、今、大変盛り上がってます。

強い敵を前にして闘争本能に火がついた、というわけです。

もともと火はついてるので、火に油をそそいだ、と表現したほうが適切でしょうか。

チームメールを通しても、気合がひしひしと感じられます。

 

オービックシーガルズは昨年も一昨年も電工に負けてシーズンを終えています。
僅差ですが、負けました。
その時も気合は入ってた。すごく入ってた。
でも負けた。
それほどの相手です。
「負けた」という字をあまり使いたくありませんが、事実なのでしょうがないです。

ぼくたちの持ってるものの全てを出しきらないと、過去と同じ結果になるでしょう。
でも、持ってるものを全て出したら、オービックシーガルズの勢いは止まらない。
圧勝できると思っています。
そして今、その勢いを感じています。

 

フィールドで戦える選手がうらやましいです。
ぼくはスタンドから見るだけですが、チームの一員として
一緒に戦いたいと思います。

 

選手の気合はもちろん電工にむけてだけではありません。

IBM戦に勝たないことには話になりません。

選手能力もすごいし、奇策も用いるチームです。あなどれません。

 

ぼくがみなさんに是非見ていただきたいのは気合です。

昭和の根性論のようですが、やはり気合を見てほしい。

オービックのシーガルズがIBMをどれだけ気合で上回るか、見てほしいのです。

 

11月15日(日)のIBM戦、みなさん川崎球場に応援に来てください。
気合であふれるチームにさらに気合注入してください。
スタンドでもIBMを圧倒しようじゃありませんか。

川崎球場でお待ちしております。

2009年11月05日

ラグビー観戦

ラグビーのオーストラリア代表ワラビーズ対ニュージーランド代表オールブラックスの試合を

見に行ってきました。
実はラグビーはテレビでしか見たことがなく、生では初観戦。
ラグビーに関してはど素人のぼくでもその2チームが世界のトップクラスであることは知ってます。
それくらい有名ですよね。
そんな試合が日本であるなんて!?こんなチャンスはなかなかないと思い、7000円もする自由席の

切符を買って国立競技場まで足を運んだ、というわけです。 

 

アメフトでいうと、初めて見に行く試合がNFLのスーパーボウル、というレベルなんでしょうね。
とにかく期待していきました。
感想はというと・・・・凄かった。行ってよかった。
無意識に「おおー!」って声を出して叫んでた。試合中ずっと。
試合前、トイレに行きたくて我慢していたのですが、オールブラックスの試合前の

儀式「HAKA」を見てから行こう、いや試合をちょっと見てから行こうと思っていたのですが、

そんなことを忘れてハーフタイムまで行けませんでした。

 

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▲これがオールブラックスのHAKA。ゾクゾクゾクってきました

 

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▲ラインアウト。めちゃくちゃ高いです!

 

この試合、ぼくが一番見たかったのは「選手の気合、気迫」です。
両チームとも世界レベルのプロ選手ばかり。

ラグビーに詳しくなくとも、そのテクニックやスピード、パワーあふれるプレーのすごさはわかるでしょう。

でも、ぼくは何より彼らの気迫を感じたかった。

隣国でライバル同士とはいえ、いうなればただの定期戦。
しかも両チームからしてみたら外国の日本での開催です。
しかし、試合は試合。
果たして世界の頂点とも言われるチームの気迫がどんなものなのか気になったのです。

 

試合を見てどうだったか・・・それは想像をはるかに超えるものでした。
えげつない気迫です。それはスタンドの上のほうにいるぼくにズシンと伝わってきました。
なんかね、心のスイッチを押された気がします。
引退してどこかゆるんでいたものが、ビシっとなった。
無性にヒットがしたくなった。
なつかしい感覚でもありました。

 

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▲試合後、ファンに挨拶をするオールブラックスの選手。かっこいいです

 

Xリーグはアマチュアリーグです。
もちろんオービックシーガルズもアマチュアで選手たちは平日働いています。
しかし、気持ちはプロだと思って取り組んでいますし、それに関しては他競技のどの

プロチームにも負けたくない、と思って取り組んでいるはずです。

 

でも、まだまだ甘いな、と思いました。
スタンドから見てるだけでこんなこと言うと、がんばってる選手には怒られそうですけど、
比べると、やっぱり違います。

NFLの試合は生で見たことがありませんが、おそらく同じ事を感じると思います。

 

今週火曜日は祝日だったので、練習がありました。
ぼくは仕事があったのですが、終わってから顔を出しました。

 

変わってましたよ。

ラグビーのチームと比べるのは難しいかもしれないけど、それまでのオービックシーガルズとは

あきらかに変わっていました。
みんなのプレー、みんなの顔、チームの、フィールドの雰囲気が。

アサヒビールに負ける前もみんな一所懸命やってましたよ。
でも、負けた後で、何かが変わったと思います。

 

11月15日(日)のIBM戦(川崎球場)、そして11月22日(日)のパナソニック電工戦(大阪・長居球技場)、
楽しみにしていてください。

 

2009年10月24日

全開しかない

アサヒビールシルバースターに負けました。
悔しいですね。
予想外の大雨の中、最後まで応援いただいきありがとうございました。
オービックシーガルズの戦いはまだまだ続きますので引き続き応援よろしくお願いします。


次の試合は11月15日(日)川崎球場14時30分キックオフ。
対戦相手はCENTRAL3位。
10月25日に行われるIBM対明治安田の勝ったチームになります。

 

今回の試合記録を見て驚きました。⇒Xリーグオフィシャルサイト
試合は13-16でアサヒビールの勝ち。
ファーストダウンはオービック22回に対しアサヒビールは8回。
攻撃はオービックがパス210ヤード、ラン125ヤード、トータル335ヤード。
アサヒビールはパス87ヤード、ラン85ヤード、トータル172ヤード。

トータルヤードはオービックが約2倍。
ファーストダウンはオービックが約3倍。


なのになんで負けたんか・・・。

 

オービックは再三のチャンスをTDにつなげられなかった。3回のターンオーバーでチャンスを逃した。
アサヒビールは少ないチャンスを確実につなげた。
それが結果ですね。

 

試合会場でタッチダウン誌で特集を組んでいただいた「オービックとアサヒビールのチーム比較」の

コピーを配らせていただきました。
それにも書いてありましたが、両チームの特徴が出たと思います。
アサヒビールは「チャンスが来たらそれを確実に生かす」というまさにアサヒビールらしい勝ち方をした。
一方オービックはどんな時も全開。それしかできない。

 

今回の試合、ミスもあったし、勝負所で得点できないなど、課題は多く残りました。
でも、このスタッツ、空回りだとは思いません。
試合中、フィールドで戦う選手の、チームの必死さがすごく伝わってきました。
これがオービックシーガルズの戦い方なんや、と。

 

改善点は山ほどある。でも、「常に全開」という戦い方は間違ってない。
ぼくはこのことを誇りに思っていますし、必ず日本一になると信じています。

 

2009年10月22日

里見くんの壮行会

2000~2008年までオービックシーガルズでプレーした里見恒平くん、みなさんご存じですか?
今年はじめてオービックシーガルズの試合を見たという皆さんは知らないかもしれませんね。

 

ポジションはDB。背番号は13番。2000年から春季はNFLヨーロッパやアリーナフットボールリーグと

海外に挑戦し、秋季はシーガルズでプレーするというプロフットボーラーです。
(Xリーグではプロ契約は認められていません。海外でプロ選手として活躍したという意味です)

 

正月の筋肉番付やサスケ(こないだも出てたらしい)というアスリートが体力を競い合う番組にも

よく出演してました。まあ、根っからのアスリートですね。

リーグをかけもちしてるので1月から12月までオフなしで競技やトレーニングに熱中する熱い男でした。

 

里見くんは昨シーズンにアメフト選手を引退しました。
引退して何してたかといいますと・・・・競輪選手になるためのトレーニングをしとったわけです。
やはり彼にはオフがなかった。

 

今年の夏に競輪学校の入学試験があり、見事合格。
11月から半年間、競輪選手の卵として、みっちりトレーニング、そして再来年にはデビュー!
ということらしいです。

 

で、その前に、シーガルズのみんなで壮行会を開いたろかい!ってオービックシーガルズOBの

木村ユウジ(2006~2008)が企画したというわけです。

場所は表参道にある有名なシュラスコ屋。
ブラジリアンな串刺し肉料理の店です。

 

里見くん、少々遅れるというので、先についたキムラをはじめとする他の面々は
主役がいないことを気にすることもなく、次から次へと運ばれる肉に食らいつき、
「うまいうまい」と感動していたろことに、里見くんからも着信。

「近くにおるけど、道わかりませんわ」とのこと。

 

「おう、シン(#68河村)、ちょっと迎えに行ったれや」と木村ユウジ。


「はい、行ってきます」と河村選手。

 

5分後、河村選手が戻ってきた。
一同爆笑。

 

「どないしてん?!」と主将の古庄(#2)が心配してる風に言うたのですが、爆笑してる。
河村選手、なぜか全身ビショビショでした。

 

「いやあ。急に雨が降ってきまして」河村。

 

「いやいや、狙ってるやろ!いくらなんでもそんなに濡れんやろ!」古庄。

 

「本当ですよ。里見さんはわかりませんでした」河村。

 

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▲ビショビショの河村選手。ここまでやるとはさすが!プレーでも期待

 

急に大雨が降ってきたらしいのですが、駅から走って十数秒の距離だし、建物もいっぱいあるのに
そんなに濡れるはずがない!!!そんな話で盛り上がってたら、

「まいどどうも!」と、里見くんが到着しました。


里見くんも濡れていましたが、河村選手ほどではありません。
明治大学出身の河村選手、笑いをとるのも体張ってますわ。

 

壮行会では、競輪の話、アメフトの話、その他社会の話などで盛り上がりました。

いやいや楽しかった。いっぱい笑わせてもらいました。そして初シュラスコもうまかった。

 

みなさんのオービックシーガルズ出身の競輪選手を目指す里見くん、応援したってください。
里見くんはブログを書いてますので、チェックしてみてください→里見恒平ブログ

 

 

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▲里見くん。写真は眠そうですが、トークは絶好調でした 

 

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▲たくさん食べてたくさん笑いました

 

2009年10月14日

QB(クォーターバック)

オール三菱になんとか勝利して開幕4連勝。
次はいよいよアサビールとの対戦ですね。

 

今回はちょっと他チームの話。
試合後、日本ユニシスのQB藤澤くんに会ったので「おめでとう」と言いました。
藤澤くんは昨年までオービックシーガルズでプレーしていました。背番号は#12。


昨年の彼の成長はすごく、選手からもコーチからも認められる選手になりました。
試合でもずいぶん活躍していました。

しかし、チーム内では#7木下、#15龍村というエース級のQBがいたので
試合を通して出場するということはありませんでした。

 

今年、彼が日本ユニシスに移籍するという話を聞いたときは驚きましたし、
あんだけ成長したのに正直もったいないと思いました。
ただ彼にも思うところがたくさんあったのでしょう。

 

日本ユニシスは今年からX1に昇格したチーム。
昇格したばかりのチームがX1で勝利をつかむのは本当に大変なこと、

というのはよく耳にしましたし、実際そう思います。

しかし日本ユニシスはオール三菱、オール東京ガスに競り勝ち、すでに2勝しています。
最終戦で富士ゼロックスに勝てば上位セカンドステージ進出ということになります。

ぼくは直接試合を見たわけではありませんが、Xリーグのオフィシャルサイトで見ると

藤澤くんがかなり勝利に貢献したようです。


もともと日本ユニシスにその力があったのかもしれませんが、QBというポジションは

それだけ影響があるポジションだと思います。
QBの調子で試合が大きく変わることがあります。

藤澤くんが日産、オービックで積んできた経験や知識も役にたったのかもしれません。
同じイーストディビジョンの他チームを応援する、ということはありませんが、

個人的に藤澤くんにはがんばってほしいと思っています。

 

それよりQBといえば、わがオービックシーガルズの#15龍村選手#7木下選手
ふたりともオール三菱戦では成功率が高くなかったし、オフェンスも10点しか取れなかった(もちろん

QBだけのせいで、というわけではありません)。
当然アサヒビール戦には立て直してくるでしょうし、このままでおわるシーガルズじゃありません。
アサヒビール戦の空中戦、楽しみにしてください。

 

さて、話は変わりますが、10月12日(月)に我が母校・立命館大学が関西大学に負けました。
7-14だそうで、聞くところによると立命館のQBが調子悪かったようです(立命目線の言い訳ですが・・・)。
関西大学は関西学院大学にも京都大学にも勝利しています。
関大がこのまま勝ち進むと甲子園出場の可能性が高いです。すごいことですよ。

 

甲子園ボウル出場大学から見てみると、1950年代から1970年代は関学(関西学院)の1強時代、
80年代は関学、京大の2強時代、90年代は関学、京大、立命の3強時代、

2000年からは関学、立命の2強時代という関西学生リーグの歴史がありますが、

今年は歴史が変わるかもしれません。

関大は1948年、1949年に出場していますね。今年出場すると、60年ぶりということになります。

オービックシーガルズで関大OBは#20古谷拓也選手、#18松田選手#14長谷川選手

#3坂田選手#99中田選手、そして新生オフェンスコーディネーターがいます。


拓也なんかは母校を「名門関西大学」といつも「名門」と呼んでいましたし、彼らの喜ぶ顔が目に浮かびます。
関大とライスボウルで対戦、って可能性もあるわけで、彼らにとっては最高の舞台となるでしょう。
ぼくとしてはやっぱり立命館に勝ってほしい。関学戦はなんとしても勝ってほしい。
ということで、関西学生リーグも楽しみです。

 

2009年10月06日

12人目の選手

ぼくが高校生くらいの時でしょうか。
阪神タイガースにパチョレックというアメリカ人選手がいました。
「闘志たぎらせ、パチョレック今こそ~♪強く雄々しく未来へはばたけー!」
甲子園球場で彼が打席に入ったら大声をあげて応援したものです。

 

パチョレックはヒーローインタビューでいつものように言いました。
「阪神ファンの応援が一番です。この応援が背中を押してくれる。阪神ファンは10人目の野手です!」

今でもそれを覚えているというのはよっぽど印象が深かったのでしょう。


アメリカの野球は鳴物を使った応援がありません。

集中する打席でラッパ音と大声を出され、外国人選手は気が散るのかな、って考えたことも

ありましたが、パチョレックの言葉は応援している側にとってすごくうれしいものでした。

 

高校生(中学生?)だった当時は多くのファンの前でプレーするというのはどういうことなのか、

プレーする側の気持ちはよくわかりませんでしたが、大学、社会人選手になって多くの観客の前で

試合をするようになり、パチョレックの言っていたことがよくわかりました。

 

大歓声の中でプレーするのは興奮します。自分のプレーで歓声があがったときなんかは最高です!
プレー中はプレーに集中しているのですが、プレーが終わった瞬間、「ワァー!!!」って声が聞こえてくるんです。

その感覚ったら、言葉で表現できません。


パチョレックの言葉を借りるようですが、「ファンの皆さんは12人目の選手」だと思っています。

なので、お願いする、というわけではないのですが、試合を見てる皆さん、遠慮せずに声をあげて

応援してくださいね。
テニスやゴルフなどは静かに見るのがマナーですが、アメフトはおもいっきり盛り上がってOK。
もちろん静かに見たいと思われる方もいるでしょうし、それはそれでもちろんOKです。
盛り上がりたい人は遠慮せずにどんどん盛り上がってください!
選手も喜ぶはずです。
18年間選手をしていたぼくが言うのですから間違いありません!!

 

オービックシーガルズの応援は言うまでもなくチアリーダー“SEA-cheer”が盛り上げています。
選手の時はわからなかったのですが、引退してスタンドからチアを見ていて思うのは、
シーガルズの応援は本当に楽しいということ。
個人的にはピンクレディー、ドリフなどの昭和ソングが多いところが好きですね。

ダンスや音楽もカッコいいものから楽しいものまですごく多彩。

いつも見に来てくれるぼくの友人たちも「いつまででも見ていられる」と言っています。


この楽しい雰囲気はSEA-cheerだけで作れるものではありません。
熱く応援してくださるオービックシーガルズファンの皆さんあってのことです。

 

応援グッズは今までのチアスティックに代わって、今年の秋からはガルセンが登場しました。
みなさんガルセンどうですか?

                    ガルセンとは⇒チアニュース


スティックに比べて音は小さいという声もありますが、ただ叩くだけでなくていろんな使い方もできます。
バブル期を思わせるジュリアナ東京ドームも楽しかったですね(若い方はしっくりこないですね、すみません)。

1つ100円と有料ですが、是非みなさんガルセン買ってくださいね。

ガルセンで埋まったスタンド、見てみたいです(ずうずうしくてすみません)。

何度も言いますが、みなさんの応援が選手たちの力になります。

 

オール三菱戦(10/11・日)、アサヒビール戦(10/24・土)と川崎球場での試合が続きますが、
応援でも相手を圧勝しましょう。

 

2009年10月01日

ファーストステージ後半戦

いよいよ次はファーストステージ第4戦。
オール三菱ライオンズと対戦します。

 

ファーストステージは全部で5試合。
セカンドステージは2試合。
合計でたったの7試合。
あっという間ですね。

 

昨年まではXリーグはリーグ戦5試合と、各ディビジョン2位以上のチームで行われるFinal6のみでした。

Final6に出られないチームはたった5試合だけでシーズンが終わるっていう、なんともそっけないもんでした。

 

今年はセカンドステージができたので、どのチームも最低7試合はできることになります。
とはいえ、NFLなんかはレギュラーシーズン(リーグ戦)だけでも16試合もあるので、そんなのに
比べたらやっぱりあっという間。1試合1試合を大切に戦いたいですね。

 

さて、ファーストステージ、セカンドステージって何?って方もおられると思います。
まず各ディビジョン(イースト、セントラル、ウエスト)ファーストステージで5試合を行って、
ディビジョン内での順位を決めます。
セカンドステージには上位リーグと下位リーグがあって、各ディヴィジョンの上位3チーム、

計9チームが3ブロックに分かれ、再びリーグ戦を行います。
下位リーグも同じように行われます。

各ブロックの1位と、もう1チーム、計4チームでファイナルステージというトーナメントに進出でき、

その決勝がXリーグ日本一決定戦のジャパンエックスボウルということになります。

 

まあ、こんな説明ではあまりわからないと思うので、詳しくはこちらを見てください。

                         ⇒秋季リーグ戦の再編について

 

今のところ、イーストとウエストが3試合、セントラルが2試合を終えていて、
全勝してるのがイーストではオービック、アサヒビール、セントラルが鹿島、富士通、

ウエストがパナソニック電工、アサヒ飲料となっています。まあ、Final6でもおなじみのチームですね。

上位セカンドステージには3位までが出られるので、昨年までなかった3位争いも
リーグをより盛り上げることになるでしょう。

 

さて、各チームの得失点を見ていると、2年連続Xリーグチャンピオンのパナソニック電工は
3試合で得点が130点、失点がわずか6点と驚異的な成績を残しています。
パールボウル優勝の鹿島は2試合で得点が124点、失点が0とこちらも驚異的ですね。
オービックは3試合で得点が157点、失点が27点となっています。

                           詳しくは⇒Xリーグオフィシャルサイト

 

パナソニック電工はもともと圧倒的にディフェンスが強いチームで、何度も日本一になっていたという

印象があります。それにQB高田くん、WR長谷川くんなどの加入で爆発的な得点力を持ったチームとなり、

連覇をしているのだと思いますが、やはりディフェンス力が大きかったと思います。

(ぼくはディフェンス出身なのでこう考えてしまうのかもしれませんが・・・。それにオービックのディフェンスが

1番だと思っています。あくまでも他の対戦チームと比較した上での私見です)

 

しかし、2007シーズンのライスボウルではそのパナソニック電工のディフェンスが

関西学院大学にパスで564ヤードも通されました。別チームのディフェンスを見ているようでした。
その時の関学のQB三原くんは第5戦で対戦するアサヒビールにいます。
ぼくの大学同期で唯一現役、学生時代天才と呼ばれたアサヒビールQB東野稔くんも絶好調のようです。
楽しみです。

 

とまあ、今年はリーグ戦のシステムも再編したこともあり、いろんな意味で楽しみが増えます。
例えば、関東と関西の下位チーム同士の対戦も過去になかったですし、多くの初対戦が見られると思います。
というわけで、ファーストステージ後半戦、気合い入れていきましょう。

 

2009年09月15日

諸行無常

諸行無常って言葉がありますよね。
平家物語の冒頭の部分のアレです。
辞書で調べると「世の中の一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはないということ」
とあります。

 

20代の頃、人生に悩んでいたとき、知りあいのお坊さんにこの言葉を教えてもらいました。

「諸行無常と言うてな、人、物、なんであれ世の中のものは絶えず変化していく。

今の自分というのは刹那の積み重ねの上に変化していくもの。

だからこれから何を積み重ねていくのかが大切なんや」って。

この言葉がえらい励みになったのを覚えています。

 

この言葉、アメフトにもあてはめることができると思います。
大橋HCもよく言っていました。
「この試合というのは今日しかない。もう一回やりなおすこともできない。

その中の1プレーも、たった1プレーしかない。その1プレーに全力をかけろ」って。

だから、みんないつも目の前の1プレーに全力を尽くしていました。

リーグ戦の結果だけ見ると、初戦も2戦目も同じような点数ですが、まったく内容は異なります。
まあ当たり前ですけどね。

 

その中の1プレー1プレーを見ても、同じサインコールはあっても同じプレーは2度とありません。
メンバーが違ったり、相手のフォーメーションも違うでしょう。

試合を振り返ってみると、いいプレーもあるし、悪いプレーもある。
スカっとするプレーもあるし、フラストレーションのたまるプレーもある。

でもその1プレーの積み重ねが試合になって、その試合の積み重ねでシーズンが決まる。
この先、強い相手の対戦も多くなる。

1試合1試合の積み重ねで成長していきたいものです。

 

9月24日(木)の東京ガス戦では、前節とはまた違うオービックシーガルズが見られるでしょう。
ご期待ください。

 

2009年09月06日

スター誕生!?

日本ユニシス戦ではWR#85萩山がパスで3TDレシーブ、とRB#21杉原がランで3TDと大暴れでした。

 

萩山は春にCFL(カナディアンフットボールリーグ)に挑戦し、かなりレベルアップして帰国。
練習でも調子がよかったのですが、ここまで活躍するとは(4キャッチ、106ヤード!)。
まるでNFLアリゾナ・カーディナルスの長身エースWR#11フィッツジェラルドを見ているようでした。

 

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▲キャッチ後の萩山。パスを取った後もパワフルです 

 

杉原も持ち前のスピードで大暴れ。3TD以外にも独走が見られました(9回キャリー、225ヤード!!)。
その都度、スタンドは大盛り上がりでしたよね。
チームには日本のエースRBでもある#20古谷拓也がいますが、スピードでは杉原が上。
今回はスピードを活かした杉原のプレーが光りました。

 

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▲走りまくった杉原。国内最速レベルです。こんなに走れたら気持ちいいでしょうね~ 

 

学生ではたびだびスタープレーヤーが登場しますが、レベルの高いXリーグで限られた選手がこれほど
活躍するというのは大変なことなんです。
NFLのスタープレーヤーなんかはほんまにすごいんでしょうね。
プレーできるだけでもすごいNFLの世界で、あんだけ活躍できるんですから。

 

うちでスターといえば#2古庄#11KJ#20古谷拓也#83シミケン#92紀平などは

マークされながらもいつも活躍していますが、萩山や杉原もこないだの活躍ではその仲間入りですかね!?
(チーム内では「アイツはスター」みたいなことは言いませんけどね)

 

スターというのは活躍がその試合だけでないこと。
そしてビッグゲームでも活躍できること。
この先が楽しみですね。

 

みなさん、次も見に来てくださいね。
こないだのようなスーパープレーにご期待ください。
「見に来てよかった」って思っていただけると思います。

 

次節は9月12日(土)、川崎球場で富士ゼロックスミネルヴァAFCと対戦です。

 

2009年09月03日

いよいよ始まります

どうもどうも、事務局員エダです。
事務局員といっても、ずっと事務局にいるわけではなく
普段は某テーマパークの植木屋をしていて、毎朝3時半に起きて4時に家を出ています。
今朝はとても涼しく、秋の気配がただよっていました。
コオロギもそこらじゅうで鳴いてます。

 

この季節、朝夕はピリっと冷たい風が吹きますよね。
夏が終わる切ない感じもしますが、ぼくはこの風が好きです。
ついこないだまでの蒸し暑さが嘘のようで、この風が心地よさとともにほどよい緊張感を運んできます。
そして「いよいよやな」って思います。

 

昨日、ひとあしはやくにセントラルディビジョンが開幕し、富士通がIBMに勝利しました。
「富士通が優勢やろうけど、IBMに暴れてもらいたい」なんて思いながら見ていていた人も

多かったのではないでしょうか。
ぼくは試合を見にいけなかったのですが、負けたIBMは要所でのミスが多かったようでした。

 

Xリーグがセカンドステージ制になり、IBMにもまだチャンスは残っています。
IBMファンもそれに期待していることでしょう。
見ている方は面白くなりますよね。
ぼくの応援している阪神タイガーズは昨日も勝って3位ヤクルトに3ゲーム差!
まだクライマックスシリーズ出場のチャンスは十分にあります!!

がんばってもらいたいものです。

 

とはいえ・・・スポーツはそんなに甘い世界ではありません。
敗者復活戦から勝ちあがれる可能性はゼロではないですが、とても厳しいと思います。

初戦からもたついて、「日本一になる」て言っても、それは口だけにしか過ぎません。
勝負はその時限り。
1プレー1プレーが勝負なんです。

 

明日、9月4日(金)千葉マリンスタジアムでオービックシーガルズの真剣勝負が始まります。
先日、世界陸上で100m走で世界新記録を出したウサイン・ボルトのような強烈なスタートダッシュで
ゴールまで突っ走ることを期待しています。

 

では皆さん、千葉マリンスタジアムで会いましょう。

 

2009年08月27日

DL#12カールの誕生日

8月26日はDL#12カールの24歳の誕生日だったので、近所に住むみんなでお祝いしてきました。

 

近所に住むみんなとは#80山本#11KJ#67フランクです。

家が近いのでしょっちゅう集まって飯を食べたりしてます。

 

きのうは#23古川も途中から参加し、男5人でカールの誕生日を祝いました。

カールとフランクはハワイ人、KJもハワイ大出身ということで行ったお店はハワイアンレストラン。

カールとフランクは常連らしく、ハワイ料理めっちゃうまかったです。

 

男ばかりなので、みんなでケーキを食べたり、ハッピバースデーを歌ったりはしませんでしたが、

ハワイ話やオービックシーガルズの話で盛り上がりました。

 

そんなカールは9月4日(金)の日本ユニシス戦@千葉マリンで日本デビュー。

みなさん、彼のプレーを楽しみにしてくださいね。

 

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▲左からKJ、ぼく、古川、フランク、カール、山本

 

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▲地下鉄にて。腕ヤバイです

 

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▲これは先週、ぼくの家でマツタケパーティをした時の写真。

左からカール、ぼくの息子、山本、KJ

 

2009年08月26日

夢の話

初戦まであと10日を切りました。
楽しみです。

 

さて、今日は夢の話。
将来の夢ではなくて、寝ている時に見る夢です。

 

昨晩、現役選手に復帰する夢を見ました。
引退して1年半が経ちますが、週に1度はこの夢を見ます。
夢の中では、復帰したことに対してみんなから歓迎されるのではなく
「中途半端な気持ちでやるな」的な目線を感じながら、練習に参加する、毎回そんな内容です。

 

2005年に日本一になって満足して引退し、2006年の夏にもっとやりたくなって復帰しました。
2007年は春にアキレス腱を切る大怪我をし、プレーでもここ数年チームの役にたてるような動きが

できなくなったので限界を感じ引退しました。

やろうと思えばできたかもしれませんが、その年に子供が生まれたこともあり
休日は一緒に過ごしたいという思いもあったので、きっぱりと引退しました。

 

未練があるとすればその年に日本一になれなかったこと。プレーも不甲斐なく終わったことくらい。
引退したことを後悔したことはありません。

そりゃ大きな試合を見ているとプレーしたくなることはもちろんありますけどね。

現役復帰は全く考えてませんが、#20古谷拓也#45早坂が息子を試合会場に連れてきてるのを
見ると「ええな」と思います。
ぼくがアメフトをしていることは息子の記憶には残っていないですから。

「お父ちゃん、がんばれ」なんて言われたら涙でてしまいそうです。 

 

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▲息子と。2007シーズン、そしてぼく自身最後の試合となった松下電工戦の後で

 

現役選手は仕事とアメフトの両立をして本当に大変だと思います。
子供のいる選手はもっと大変。いろいろ苦労もあるでしょう。
でも、プレーできるという環境は本当にすばらしいと思います。
現役選手には本当にアメフトを楽しんでもらいたい、試合を楽しんでもらいたい、
そう思います。

 

彼らが楽しんでるプレーを見ると、観客は楽しい。
彼らが楽しんでないプレーは、見ている方もつまらない。
試合が楽しみですね。

HAVE FUN!!

 

2009年08月19日

相模原ライズと合同練習

先週、相模原ライズと合同練習を行いました。
オービック対相模原で1オン1やマンツーマン、試合のようなスクリメージ、どれも盛り上がりました。

                       ※ニュース⇒相模原ライズ合同練習

 

相模原ライズは昨年廃部になったオンワードオークスのメンバーたちが立ち上げたチーム。
ぼくは相模原ライズを初めて見たのですが、その印象は・・・
「モチベーションがめちゃくちゃ高い!!!」
です。

 

新チームとなりX3からのスタート。しかし彼らのプレーを見ていると
「X3で勝つのは簡単、でも我々の目標はX1に戻ることではなく、再来年にX1で日本一になることである」
という声が聞こてきそうな気がしました。

 

とにかくモチベーションが高く、スクリメージ(試合のような実践練習)では1プレーごとに

盛り上がる声が聞こえてきました。
彼らの状況では高いモチベーションを保つのは大変でしょう。
無理やりでもモチベーションをあげる必要もあるでしょう。
でも本当にフットボールが楽しそうで、それがとても自然体でした。
久しぶりにX1のチームとアメフトができる喜びがあったのかもしれません。

 

スクリメージの内容は、やったりやられたりの繰り返し。非常に白熱しました。
まるでX1のプレーオフを見ているよう。それくらいのレベルでした。
旧オンワードからオービックにたくさん選手が移籍してきましたが、どちらの選手も

対戦を楽しんでいましたね。

 

相模原ライズのダニエル・リンズヘッドコーチは最後のハドルで

「再来年X1に戻ってきてジャパン・エックス・ボウルで対戦しよう」と言っておられました。
今年X3で優勝して入れ替え戦に勝っても、来年はX2で戦わなければならない。
気の遠くなるような道のりです。でも彼らならきっと再来年X1に戻ってきて、
更にXリーグを盛り上げてくれるに違いありません。
強敵のいないリーグで優勝するより、強敵がひしめくリーグで優勝するほうがいい。

 

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▲相模原ライズのダニエル・リンズヘッドコーチ。練習後のハドルにて

 

さて、自分が彼らの立場ならどうしただろうかと考えてみました。
海外に挑戦するなら「移籍」、日本一だけを目指すなら「残留」ですかね。
とにかく熱い選手が多かったです。

 

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さて、相模原ライズのことばかり書きましたが、もちろんオービックシーガルズの

選手たちも熱かったです!何枚か写真でご紹介します。

 

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▲昨年大ブレイクしたRB#23古川選手。チームトップクラスのスピードに加え、パワー、テクニックも

格段に進歩。バランスもいい。事務局員エダ、イチ押しの選手です

 

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▲インターセプトしてリターンする新人DB#43町選手

#5のジャージをつけていますが、LB#5中井選手ではありません。

肉体派LB中井と見間違えるほど体でかい。プレーも写真の通り。秋が楽しみです

 

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▲スクリメージで2回のTDパスレシーブを決めたWR#85萩山選手

春はCFL(カナディアン・フットボール・リーグ)に挑戦し、10kg以上でかくなって帰国。

なおかつスピードもアップしています。めちゃめちゃパワフルでした 

 

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▲本格派ディフェンスエンドの新人DL#12カール・ノア選手

パスプロテクションしているOLの体が浮いています! 

 

ボディビル部?

夏合宿最終日。

多くの選手が帰った後、ちょいとベンチプレスでもしようかなとトレーニングルーム

に行くと・・・・

4人が残って筋トレしてました。

 

4人ともヤバいです。体、キレすぎです。

 

下の写真はWR#13高橋ムツミ君の背中です。

風船ふくらませたみたいにパンプアップしてますが、ホンモノの筋肉です。

 

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▲WR#13高橋選手の背中。ホンモノです

 

みんなあまりにもええカラダしてるので、カメラを向けると

みんなボディビルのポージングをし始め、ボディビル大会になってしまいました。

音楽もいかにもそういうのが流れていて、最高。

真剣な顔でのポージングが逆におもしろくて、腹抱えて笑いました。

みんな最高! 

秋の試合はハードヒット祭りやー!!

 

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▲オービックシーガルズ、ボディビル同好会の皆様

左からWR#13高橋DB#41堀DB#2古庄LB#5中井

 

2009年08月12日

夏合宿

夏合宿が終わりました。
9月4日(金)の日本ユニシスBULLS戦まであと3週間ほど。
早いですね。

 

夏合宿といえば長くて、辛いもの、って印象がありますが、
今年は2泊3日。今までで一番短い日数の夏合宿だったので選手にとっては
少し物足りなかったのではないでしょうか。


しかしその分、内容は非常に濃く、いい合宿だったと思います。

写真を撮ったりしながら練習を見ていて、ぼくが目を向けたのは新加入のルーキーとベテランたち。
春はCFL(カナディアンフットボールリーグ)挑戦していたため、この夏から練習に入ったDB#41堀

KJの後輩でハワイ大のスターターDL#12カール・ノアの実践練習を初めて見ましたが、

「・・・・!?」という感じでした。
なんのことやねん!?って思われるでしょう。

それは9月4日(金)に千葉マリンスタジアムに見に来てください。

 

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▲DL#12カール・ノアです。身長・体重はKJと同じ。詳しいことは

試合まで秘密ですが、KJがもうひとりいるとお考えください

 

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▲DB#41堀。見た目も動きも日本人離れしています。岐阜県出身。

長年主将を務めた元#39遠藤紀彦さんも日本人離れしていましたが、

彼も岐阜県出身でした

 

AF2(アリーナフットボール2)に挑戦していたLB#9塚田DB#14長谷川、#16三宅も、

半年間の武者修行を経て相当レベルアップしていますし、CFLに挑戦してたWR#85萩山

別人かと思うほど巨大化し、なおかつスピードも落ちてないので、

本場アメリカ人の選手のようでした。

 

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▲WR#85萩山。体も頭も肥大化していました 

 

ベテランでははWR#10水口(ぐっさん)、DB#8渡辺(サル)、#19玉ノ井(タマ)。
サルとタマはぼくと同期で、歳は二人とも1コ上。
ぐっさんはぼくの1コ下。
正直心配になるわけですよ。
みんないい歳やし午前は夏の炎天下、午後は大雨の中での練習でしたから。
でも、3人ともキレていましたね。

タマは春はコーチ専任で、半年間プレーしていなかったので特に心配だったのですが、

プレーはキレていました。すぐにでも試合に出られるくらい。
きっと選手にも、奥さんにも内緒でコソトレ(こっそりトレーニングすること)していたんでしょうね。

 

そんなタマといろいろ話をしていて 、

「エディ(ぼくのこと)にとって、どの合宿が一番印象に残っている?」と聞かれました。

移籍したてで何もかも新鮮だった2000年のハワイ合宿、小笠原の漁師研修を1週間

早く切り上げていきなり合流した2003年の初の習志野合宿、引退生活から復帰したてで

心身ともに不安定な状態で参加した2006年の習志野合宿など、それぞれいろんな想いで

過ごしてきた合宿ばかりですが、ぼくにとって一番印象に残っているのは、

最後となった2007年の合宿です。

ひとことでいうと「覚悟と決断」の合宿でした。

 

その年で最後にするとシーズンが始まるときから決めていました。
そして春の練習中にアキレス腱を断裂するという大怪我をしてしまいました。
夏からリハビリを始め、9月の復帰を目指していました。
でも最後と決めた年、のんびりなんかしていられません。
再断裂=引退を覚悟して、実戦練習を含む合宿のすべての練習に入ったのを覚えています。

その時の日記が過去のROCKERSに載っていました。⇒その時の日記

 

きっと、みんなもいろいろな想いを持って、臨んでいるのだと思います。
選手だけでなくスタッフも。
ファンの皆様には試合会場で、それを感じていただけたら、と思っています。

 

2009年07月30日

ノートルダム・ジャパン・ボウル

7/25、ノートルダム・ジャパン・ボウルの観戦に行ってきました。 

結果は3-19でノートルダムの勝ち。

悔しいけど、点数ほどの差がでるゲームでもなかったような気がします。

 

試合最初は日本のオフェンスが進んでいた。

QBが常にプレッシャーを受けているような感じだったので、パスがだんだん通らなくなったのですが

ちょっとしたパスを要所で通っていれば、もっと接戦になったのではないかと思います。

そう思うと残念。

 

この試合、すごいと思ったこと。

まずは日本代表のディフェンス。

あのノートルダムを相手に19失点。しかも1Q15分の試合で。

オフェンスのターンオーバーやらもあったし、大奮闘だと思います。

 

ノートルダムはやっぱりパワーがすごかった。

オフェンスで目立ったのはRBの力強さ。

タックルを受けても倒れないんですよね。

で、ニーアップをしながら進んでいく。

 

ディフェンスのタックルもすごい。

特にノートルダムのLB陣はすごいなと思いました。

タックル1発で必ず仕留めますからね。

 

ノートルダムは伝統のパワーフットボールを展開したわけですが、

個人的には本場のパスをもっと見たかったな。

 

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▲日本ディフェンス(赤)対ノートルダムオフェンス(黒) 

 

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▲試合前日にエダ特製「喝・勝・カツカレ」ーを食べたのですが・・・・残念!

 

日本代表のみなさん、ほんとにお疲れ様でした。

あんまり休んでいる暇はないけれど、秋にむけてがんばろう。

世の中強いやつ、すごいやつはいっぱいおりますね。

まだまだ上を目指せられる。がんばろう。

 

 

 

2009年07月06日

立教新座高校の快挙

先日、事務局でタッチダウン誌を見ていると・・・・

なんと関東高校大会で2月にクリニックに行った立教新座高校が準優勝!の記事が。

関東決勝では名門日大三高に敗れましたが、ものすごい快挙だと思います!!

 

立教新座高校のヘッドコーチはオービックシーガルズOBでぼくの同期の小林寛。

顔立ちが某演歌歌手に似ているのでみんなからは「サブ」と呼ばれてるのですが、

サブの指導するチームが関東準優勝なんて、ほんますごい!!

                    ⇒クリニックのニュース

                    ⇒エダ散歩

 

クリニックの時、サブは「こいつらはまだまだ」みたいなことを言っていたけど、

高校生たちは関東大会に出たいとか、勝ちたいと皆言っていました。

ぼくたちがクリニックをしたから、なんては思っていませんが、クリニックをした高校生たちが

そこまで勝ち残ったって、やっぱりうれしいです。

 

サブ、立教新座高校のみんな、本当におめでとう!

秋は優勝してクリスマスボウル出られるようがんばれ!!

応援してますっ。。

 

 

2009年06月26日

パールボウル

パールボウル、たくさんのご声援ありがとうございました。

 

ぼくはコーチじゃないので、ここで敗因やプレーの分析はしませんが、
ぼく自身の試合の感想は・・・・「楽しかった!!」

 

負けた試合でこんなこと言うもんじゃありません。
でも、試合中は本当に楽しくワクワク、ドキドキしながら試合を見られました。

 

1年半前まで選手をしていたこともあり、どうしても試合は選手の目線で見てしまったり、
ミスがあるとイライラしてしまったりするのですが、今回の試合はまわりのお客さんと同じように
熱く楽しみながら見ることができました。
とはいっても、前半のしょうもない反則とかにはイライラしましたが・・・・。

 

後半は応援席でメモを取りましたが、みなさんの応援、最高でした!!

あの応援があるから、選手はさらにテンションあがって、いいプレーができる。

いいプレーがあると、観客席はもっと盛り上がる!!最高の相乗効果ですね。

これぞスポーツの醍醐味!って感じがします。 

 

試合中、楽しかっただけに、負けたことが本当に悔しいです。

試合後の感想は「悔しかった」に尽きます。 

 

プレーで、何がよかったかというと、やっぱり最高の我らがディフェンス。
特に#2古庄のQBサック、ファンブルフォース、ファンブルリカバー、TD!!
あんなプレー、なかなか見られないですよ!!

でも、古庄をはじめ、オービックシーガルズのディフェンスなら、またやってくれそうですよね。
やってくれますよ!
いや、やりますよ!

 

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▲古庄のスーパープレー。足の回転がマンガみたいに超速かったです

 

もちろんオフェンスもキッキングもナイス!

 

で、敗因書かないと言いましたが、少しだけ・・・
セーフティー、ビッグプレー時の反則、2試合連続でキッキングでTDとられたこと、
まだまだ反省点はいっぱいありますね。こんなの、初心者でもわかること。
こういうところは修正しなあきませんが、今年の春は得られたものも多かったと思います。

 

あかんところはもちろん改善しつつ、ええところをどんどん伸ばしていったら、もっともっと楽しい試合に

なるはず。
秋が楽しみです。

 

2009年06月09日

双子

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古谷兄弟です。

どっちが誰だかわかりますか?

 

昨年までは

坊主頭で体型が比べてでかい⇒RB#20拓也

普通?の髪型で、比べて細い⇒WR#22晋也

でした。

 

今年は拓也がシェイプアップ。

加えて昨年とは逆に、晋也が坊主に、拓也が髪を伸ばして普通の髪型に・・・ということで

非常にややこしかったです。

しかし先週末の練習では拓也も坊主になっていました。

体重はほとんど同じなのでそっくり。態度と表情で見分けています(笑)。 

 

で、写真の正解は左が晋也、右が拓也です。

 

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こちらも双子!?ではありません。

体格似ていますが、左は新加入のOL#67フランク・フェルナンデス。

右はみやーんこと#75宮本です。みやーんは流暢な英語でしゃべっていました。

 

フェルナンデスは名門ハーバード大出身ナンデス。

パールボウルはOLツイスターズにも注目してくださいね! 

 

スカイA小西アナ

6月19日(金)のパールボウル決勝、鹿島戦は何とテレビ放映があります!!

 

TOKYO MX 6/20(土)13:00~15:00

sky・A sports+ 6/28(日)22:30~26:00

 

ということで、 

土曜日の練習にスカイAの小西綾子アナが習志野グラウンドに取材に来られました。

 

実は小西アナ、豊中高校でアメフト部のマネージャーをしておられたらしく、

パールボウルの話はもちろん、高校ネタでも話が盛り上がりました。

 

ぼくの母校関西大倉高校と豊中高校は大阪府の大会で何度か試合をしましたし、

知り合いで豊中高校出身の選手もたくさんいますから、そんな話でも盛り上がりました。

オービックシーガルズではイケメンWR#18松田が豊中高校出身ですね。

08_matsuda18.gif  ←松田

 

小西アナはアメフトブログを書いておられるほどアメフトに詳しい。

ブログにオービックシーガルズの選手も紹介されているので、是非見てみてください。

                         ⇒小西アナブログ

 

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▲2ショット!?ありがとうございました 

 

試合当日はフィールドレポーターをされるそうです。

放映が楽しみですね。

勝ち試合をおさらいしたいもんです。

 

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▲取材を受ける新人DL#65中田。ぎこちないですがしっかり答えていました

#83シミケンが「おれの取材は?」という顔で見ています(笑) 

 

2009年06月06日

富士通戦

富士通戦、勝ちました。
いつもはスタンドで冷静に写真やメモを撮ってるのですが、
終盤の追い上げには熱くなりました。

 

スコアは20-17ですが、実はディフェンスで取られたのは3点。
1本は富士通にファンブルリカバーされてのTD、もう1本はキックオフリターンTD、
3点の失点もファンブルのターンオーバー後きっちり止め、その地点から決められたFG。
ディフェンスとしては完封したと言っても過言ではないと思います。

 

前回のブログでモメンタムの話を書きましたが、何度も富士通にモメンタムが行きそうな場面で
オービックディフェンスはきっちり止めた。これはすばらしいことだと思います。
所詮モメンタムというものは、精神的なものにすぎず、

「いつ、どんな状況でも自分たちのプレーをする」
ということを実行した結果だと思います。言うのは簡単ですが、やるのは簡単ではない。
絶対に止めたる!って意志を全員で持ち続けた結果。

ほんまにええディフェンスやった!と言いたいです。

 

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▲守り切ったディフェンス。あんたらほんま最高や!! 

 

オフェンスは失点につながる大きなミスをしたものの、きっちりプレーをやりきり、

ディフェンスが回したボールを得点につなげた。

最後の追い上げは2005年のジャパンXボウル(対松下電工)を思い出しましたね。
鳥肌立ちました。

 

オフェンスで試合を通して印象的だったのは今春RBの中心として活躍している#36白木

この試合が今年初出場となった#20古谷拓也のベテランRBコンビ。
ふたりとも経験豊かで実力はあるのですが、それより1ヤードでも、1インチでも前に行くっていう
意思がプレーににじみ出ていて、毎プレー「おお!」って思わずにはいられませんでした。

タックルされても足をかいてる、ひっかけられ空中に浮いてるときも足をかいてる、

ヘルメットが脱げても走りつづけてる、それをほんまに徹底してた。
ただ単に「力強い走り」といえない、意志のこもった走りに感動しました。

 

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▲暴走機関車というあだ名をつけたくなる白木のラン 

 

さて、いつまでも富士通戦の勝利の余韻にひたっている暇はありません。
次はパールボウル決勝、相手は鹿島です。
2005シーズンのライスボウル以来のボウルゲーム。
相手は宿敵鹿島、舞台としては申し分ないですね。
あとはやるだけです。

東京ドーム6月19日(金)、19時キックオフです。
19日、最高の夜になるよう、一緒に戦いましょう!!

 

2009年05月29日

モメンタム

アメフトは「モメンタムのスポーツ」と言われることがありますが、

みなさんモメンタムってご存じですか?
簡単に言うと、「流れ」「勢い」といった意味です。
サッカーや野球中継を見ていると、解説で「今のプレーで流れが変わりました」なんてことを

よく聞くと思いますが、それをアメフトでは「モメンタム」といいます。

 

それは実際にどんなものなのか。野球を例にとってみるとわかりやすいと思います。
ぼくは数学にはめっぽう弱いので計算はできませんが、例えば3割前後の打率の打者が

3人連続でヒットを打つ確率というのはごく低いですよね。
5人連続で打つ確率なんてなおさら。計算上ではなかなかありえないような数字になると思います。
しかしあまり打たなかった打線が豹変して5人連続ヒットなんて場面をよくありますよね。
細かい要因を探せばいろいろあるのでしょうけど、こういった流れがきたことを

アメフトでは「モメンタムがくる」とか「モメンタムをつかむ」と言います。

 

大橋ヘッドコーチをはじめオービックシーガルズではコーチも選手も常々

「目の前の1プレーに全力を尽くせ」と言っています。
全選手が全プレー100パーセントの力を出すことができたら、「モメンタムなんかない!」わけで

それがチームの理想なんですが、まだまだ未熟な我々にとってそれは難しいことなんです。


まあどっちにしろ、選手が考えることではないんですけど、客観的にみると「モメンタム」というのは

あると思います。

 

さて、パールボウル準決勝は富士通、勝てば決勝は鹿島かアサヒビールと対戦するわけですが

強い相手になればなるほど「モメンタム」が大事になってくると思います。
モメンタムをひきつけるためには「ビッグプレー」が大事です。

オフェンスならロングゲインやスーパーキャッチ、ディフェンスならインターセプトやQBサック、

ボールを持たないオフェンスラインでも相手が吹っ飛ぶようなヒット、そんなプレーで試合の流れが

一気に変わることがあるのです。

ビッグゲームでのビッグプレー、見てみたいですね。


あと、フィールドの選手はいいプレーで歓声があがるとやはり気持のいいものです。
ビッグプレーの際は声を出して盛り上がってくださいね(願)!!

プロ野球の阪神タイガースは応援がすごいことで知られますが、ヒーローインタビューなんかで

「ファンの声援が力になりました」って言っているのをよく聞きます。

あれはご愛想とかではなく、本音で言っているはずです。

というわけで、みなさん熱い応援よろしくお願いします。

 

さて、モメンタムというのは客観的に見た人が使う言葉で、プレーしている選手はあまり使いませんが、
自分たちのペースで試合をするために「リズム」という言葉はよく使いますし、すごく意識します。
地味なプレーでも確実に行い続ければ、リズムは生れます。

逆にしょうもないミスや反則とかがあると、リズムがなくなります。


ぼくはディフェンス出身なのですが、1発でタッチダウンされるのは「仕方ない、次いこう!」

とある程度割きれますが、確実なランやショートパスでリズムよく、じわりじわりと進まれるのは

堪えるものです。

 

リズムってのは本当に大事なんです。
だからオービックシーガルズは毎プレーのハドルで声を出して手をしっかり叩いたり(ハドルブレイクと

いいます)、走ってセットしたりします。
プレーに直接関係ないように見えますが、そうすることによって自らリズムを作っているんですね。
ビッグプレーだけでなく、試合でのこういった小さいところにも注目してみてください。

 

それではみなさん、5月30日(土)、川崎球場で!

 

2009年05月19日

相模原ライズ

明治安田パイレーツとの試合に勝利し、パールボウル決勝トーナメント進出が決定しました。
あとの3チームは富士通、鹿島、アサヒビールと、秋でもプレーオフ常連のチームばかりになりました。
オービックは5月30日(土)に川崎球場で富士通フロンティアーズと対戦します。

 

さて、プレーオフ常連といえば、今年はX1(1部リーグ)にオンワードオークスの名前がありません。
オンワードといえば、オービックと何度も死闘を繰り広げた好敵手。

ライバルが姿を消すのはさみしい限りです。

みなさん、ご存じだと思いますが、オンワードは昨シーズンをもってチームを解散しました。
それを知った選手たちは、チームの存続をかけて、そしてX1でプレーできるように行動しました。
数万人の署名を集めたにも関わらず、一度チームが解散し、それが連盟に受理されてしまった

あとだったので、残念ながらX1での存続は認められませんでした。
チームは「相模原ライズ」と名前を変え、新チームとしてX3からスタートすることになったのです。

                                     ⇒相模原ライズ公式サイト

 

オービックシーガルズにも何名かの選手が移籍してきましたが、多くの選手がチームに残ったようです。
つまり、日本一を狙う実力のチームがX3で試合をすることになった、というわけです。
ぼくも「X1でチーム存続」を願っていましたが、決まってしまった事実に関してどうこう意見を言う

つもりはありません。ただ、X3では予想通りえらいことになっています。

 

相模原ライズの試合結果、初戦は119-0、2戦目は86-0で勝利。
X3のチームにしてみれば、突如現れた並はずれた強敵。
相模原にしても、対戦チームにしても、モチベーションを維持するのは大変だと思います。
試合は見ていませんが、容赦のないこの点差は相模原の「X1で日本一を目指す」という

確固たる決意を感じずにはいられません。


ぼくはディフェンス出身なのでよくわかりますが、相手チームのディフェンスは長い試合に感じた

ことでしょう。次の対戦相手となる三井物産シーガルズはぼくの友人もプレーしています。
一泡吹かせる意味でもがんばってもらいたいものです。

もちろん相模原には1部に戻ってくることを願っています。
(上から目線のような言い方に聞こえるかもしれませんが、

けっしてそういう意味で言っているのではありません)

 

この試合結果を見て、想像したことがありました。
もし、オービックシーガルズがNFLのチームと対戦したらどうなるのだろう?
ぼくが現役の時にもそんなことを考えたことがありました。

そんな対戦はありえないことですが、もし叶うなら、一泡吹かせてやりたいですね。
その時はホームページ担当としてではなく、選手として戦ってみたいものです。

 

2009年05月11日

引退者セレモニー

 日本ユニシス戦の後、引退者セレモニーを行いました。

セレモニーには引退者4人が参加。どしゃぶりの雨ということで急ぎ足での進行となりましたが、

ファンのみなさんと一緒に彼らを送り出すことができてよかったです。

 

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▲左からDL庄子、DB里見、DB金子、OL池ノ上

 

参加した4人はベテランばかりですね。

池之上さんなんかチーム在籍なんと16年!すごいです。

 

庄子達郎(1996~2008)

里見恒平(2000~2008)

金子敦(1999~2008)

池之上貴裕(1993~2008)

 

「生まれて初めてオービックシーガルズの試合をスタンドから見ました」と、庄子さん。

なんか重みのある言葉でした。

 

そして庄子さんはこう言いました。

「どしゃぶりの雨の寒い中の観戦、最後の方は正直辛かった。

でも、こんな中でも帰らずに最後まで応援してくださってるファンの皆さんには本当に感謝しています」

長年主将を務めた庄子さんらしいこの挨拶。ファンの皆さんはもちろん、いつもスタンドで応援してくれた

ご家族、そして奥さんに言っているようにも思えました。 格好よかったです。

 

みなさん、本当にお疲れさまでした。

 

        ⇒<潮風テレビ>日本ユニシス戦ダイジェストの最後に

         セレモニーの様子が映っています。

 

ルール改正

2009シーズンの初試合となった日本ユニシス戦は37-3で勝利できました。
チームとして今年初めての試合だったわけですが、オフェンス、ディフェンスとも新コーディネーター

としての初試合でもあるし、新人たちにとっても初めての試合でした。
多少、固さもありましたが勝利できてよかったです。

 

さて、Xリーグでは毎年ルール改正が行われるのですが、今年は大きくルールが変わり、
新ルールで初めての試合になりました。

 

まず大きく変わったのは25秒計が40秒計に変わったこと。 ※詳しくは⇒Xリーグホームページ
今までは審判のレディ・フォー・プレーの合図から25秒以内にプレーを開始しないといけなかったんですが

(開始しなかった場合はディレイ・オブ・ゲームの反則で5ヤードの罰退)、 新ルールではボールデッドから

40秒以内と変わりました。
わかりやすくいうと、「前のプレーが終わってから40秒以内に次のプレーを始めなあかん」ということです。

 

レディ・フォー・プレーの合図は審判によって差があるので、今までは「え?もう25秒たったの?!」って

こともたびたびあったのですが、新ルールでは平等に40秒間あるので、これはいいルールだと思います。
先日のゲームでも「時間が足りん!」ってこともなく、スムーズにゲーム運びができているように見えました。

 

ただ、タイムアウトやクォータータイムのように一度試合が止まってしまう場合は今まで通り

レディ・フォー・プレーから25秒以内となります。
40秒計と25秒計の2台を設置するのかな?と思っていたのですが、同じ時計を使うようです。
ちょっとややこしいですが、エンドゾーンにあるカチカチ動いてる時計がに0になるまでに

プレーを始めたらOKということです。

 

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▲右はしに写っているのが40秒計(場合によっては25秒計)です。

この数字が0になるまでにプレーを開始すればOK!

 

もうひとつ、大きくルールが変わったことは、キックオフの時のボールの位置が自陣35ヤードから

30ヤードになったことです。蹴る位置が5ヤード遠くなったわけですね。

これはキック側にとってはだいぶ不利なルールです。


なんで、こんなルール変更があったのか・・・。
それはXリーグはNCAAルール(アメリカの大学のルール)で行ってるからなんです。
アメリカのキッカーはキック力があっていつもタッチバックばかり(蹴ったボールがエンドゾーンまで

飛んでしまう)。だからリターンできないことが多いんです。

それで「5ヤード下げようや」、ってことになったのでしょう。

 

まあ、オービックシーガルズにはアメリカ人なみのキック力のあるW杯日本代表キッカー

#1金親選手がいるのでさほど問題ではないですが、キック力のあるキッカーがいない

チームにはとってはかなり痛いでしょうね。


ということで金親選手、5ヤード下がってもタッチバック見せてくださいよ!
みなさん、タッチバックの際にはスタンディング・オベーション、お願いします(笑)!!

 

2009年05月03日

逆境

もうすぐ2009年の初試合です。
楽しみですね。

 

練習前のミーティングで主将の#2古庄選手が、今横浜アリーナで行われている世界卓球で
ベスト8進出を果たした16歳の石川佳純選手の話をしました。

 

石川選手は世界ランク99位ですが、ランク10位、37位、33位と世界の強豪を次々と倒して
ベスト8を果たしたのです。どんな状況でも強気で攻めた結果だと思います。
もちろん気力だけで結果を残せる世界ではなく、緻密な戦略を実行しての結果だと思います。
古庄選手は石川選手の奮闘にえらく心を打たれたようです。

 

「どんな状況でも、特に逆境であるとか、ここぞという勝負時に勝つチームが日本一になれる。
それを今日の練習、次の試合で実行していこう」と古庄選手。
気合い入っていましたよ!

 

逆境といえば、2008年のFinal6での鹿島戦、松下電工(現パナソニック電工)戦は
みなさんの記憶に新しいと思います。
鹿島戦は試合終了間際に#83清水選手のキックオフリターンTDで同点に追いつきタイブレークで勝利。
松下電工戦は3Q終盤に清水選手のキックオフリターンTD、4Qに2本のTD、最後は2点コンバージョンを

決めて同点に。タイブレークではインターセプトされて負けてしまいましたが、逆境からどんどん攻めていく

姿は、多くの人に感動を与えたことと思います。

 

最近では野球でこんなシーンもありましたね。
WBC決勝のアメリカ戦で、ずっと不調に陥ってたイチロー選手が逆転打を放って勝利した姿には日本中が

感動しましたし、プロ野球・4月30日の阪神対横浜では阪神が0-2で負けていて、9回2アウトとまさに

「後がない」ところから4連続安打で同点に。最後はアニキ金本選手のヒットでサヨナラ勝ちをした試合は

本当に感動しました。こんなことってあるんか!?って思いましたよ。

 

逆転劇というのは本当に感動を与えるんですね。

まあ圧勝するに越したことはないのですが、「ここぞ」という時に魅せるチームって
本当にかっこいいですよね。


2009オービックシーガルズは春からそんなプレーを見せてくれるはずです!
日本ユニシスBULLS戦は5月5日(祝・火)、川崎球場で14時キックオフです。
みなさん、是非見に来てくださいね。

 

2009年04月24日

秋季リーグ再編について

4/20に行われたパールボウル記者発表に行ってきました。
たくさんのマスコミ関係者、Xリーグ各チームの選手やチアを集めての記者発表。
いよいよやな、って感じがしました。

 

さて、今回の記者発表、4/25に開幕するパールボウルの紹介もさることながら、
秋季リーグの再編についての発表がマスコミ関係者の注目をあびていました。

 

ニュースでもお伝えしていますが、今季からは今ままで通りのリーグ戦(ファーストステージ)
に加え、セカンドステージでプレーオフに出るチームと、入れ替え戦に出るチームを決めることになります。
                               ⇒ニュース(秋季リーグ再編)

 

この新しいリーグ戦のシステムはよくできていて、非常にいい!、とぼくは思います。

 

今までは各ディビジョンの上位2チーム、計6チームがプレーオフトーナメント(Final6)に

出ていたのですが、けっこう問題点がありました。

 

まず6チームでトーナメントを行うため、2チームがシードとなり1回戦を免除となっていました。
強豪ばかりそろうプレーオフでシードになるかどうかは大きな問題です。
シードになれば1回勝つだけで決勝・ジャパンXボウルに出場できるのですが、シードにならなければ
強豪に2連勝しなければならないんです。
(実をいうとぼくは現役時、強豪との試合は楽しいしFinal6の1回戦から出る方が好きでした。
日本一になるためにはどっちにしても全部勝たなあきませんし。でも有利不利となると話は別です)

 

そしてシードの決め方が公平じゃなかった。
開催場所の関係でウエスト(関西)の1位が自動的にシード。つまりは関西は2チーム中1チームがシード。
イーストとセントラル(関東)は勝ち点や得失点差でまさった方がシードになるのですが、関東は4チーム中

1チームしかシードになれないんです。不公平ですよね。

 

しかし新しいリーグ戦ではセカンドステージの1位とワイルドカードの4チームでのトーナメント

(ファイナルステージ)になるので公平です。
セカンドステージでは、各ディビジョンの1位と2位と3位が別々のブロックで対戦するので公平ですし、

ブロックで1位になれなくてもワイルドカードという可能性が残る。

そして何より強豪同士の試合=拮抗した試合が増えるので見ていて楽しい試合が増えることになる。

これは下位チームのセカンドステージにも言えると思います。

 

セカンドステージ(上位リーグ)には上位3チームまで出場できるので、初対戦の試合も多くなると思います。

もちろんオービックシーガルズはファーストステージもセカンドステージも1位通過、ファイナルステージも

全勝で日本一!という道を目指しますが、これまで中堅と言われていてプレーオフまで一歩届かなかった

チームにとっても大きな可能性ができるというわけで、おのずと試合も熱くなると思います。

楽しみですね。


とはいえ、まずは春の公式戦・パールボウルがあります。

決勝戦は東京ドームに数万人が入る大きな大会です。
初戦は5/5(火・祝)に川崎球場で日本ユニシスBULLSと対戦します。
まずはパールボウルを楽しみましょう。

 

2009年04月15日

40ヤード走

1990年代はじめ、ぼくが高校生の頃は40ヤードを4秒台で走ると俊足と言われていました。
テレビで大学の試合を見ていると解説者が「RB○○選手はなんと40ヤードを4秒9で走るんです」

とか言っていて、すごいなあって思っていました。

ちなみにオフェンスライン(OL)は100キロあれば、大型ラインと言われていた時代です。

 

NFLの選手は「40ヤードを4秒前半で走る」とか「ラインの平均体重は140キロ」という話を聞いて、
それがどのくらいすごいのか、どのような世界なのか、実感できませんでした。
自分たちとはかけ離れすぎていて、想像できなかったんです。

 

それから20年近く経ちましたが、やはりそれなりに時代は進んでいるんですね。
Xリーグでは120~130キロのOLはたくさんいますし、スキルポジション

(WR、RB、QBなどボールを持って走るポジション)では40ヤードが4秒台は当たり前になっています。

 

40ヤード走でいうと、オービックシーガルズだけでも、20年前ならNFL並み!?の記録が出ています。
2009トライアウトでは藤本選手(新人、立命館大学出身)が4秒51、先日習志野グラウンドで行われた

フィジカルテストでも杉原選手(新人、オンワードオークスより移籍)が追い風ではありますが4秒51の大記録。

 

いやはや、すごい時代になったものですね。

春シーズン、彼らスーパールーキーの活躍を楽しみにしていてください。

 

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▲フィジカルテストの40ヤード走でこの日最速だったルーキーの杉原選手

 

そして、なんともっとすごい記録が出たのです。
CFL(カナディアンフットボールリーグ)に挑戦しているWR#85萩山選手がCFLのトライアウトで
なんと4秒48を出したらしいのです。4秒5を切るなんてまさにNFLの世界。
CFLのトライアウトでもトップクラスの記録だと思います。

                         萩山選手のCFLトライアウト報告(ROCKERS)

 

実は、昨年チームで誰が一番俊足か調べてみようと思って、足の速い選手を集めたことが
あって#2古庄#13里見#16三宅#23古川#85萩山に、「この中で誰が一番速い?」
と聞いたら、満場一致で「萩山選手が速い」ということでした。

正月の人気TV番組の「筋肉番付」で上位に入るあの里見選手でさえも

「ハギー(萩山)はボール持ってても追いつかれへん」と言うほど。

(通常ボールを持つと少なからず失速する)

 

彼ならほんとにCFLでプレーできるかもしれませんね。
WRとしての技術やフットボールの理解力という面ではまだまだ伸び代がある萩山選手。
今後も更なる活躍に期待。

まずはCFLの朗報を待ちましょう。

 

2009年04月10日

高校生からの手紙

先日、有志で行った高校生クリニックを行ったのは以前のエダ散歩でも  ⇒ニュース ⇒エダ散歩

書きました。

 

先日、クリニックを受けた正則学園の生徒たちから、事務局宛に感想文が届きました。

 

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みんな普段は(高校生が)あまり使わないような「先日はお忙しい中・・・」なんて書いてたりして、

一生懸命書いたのが伝わってきました。なんか、かわいいですね。

 

「いろんなテクニックを教えてもらいありがとうございました」という謝礼の内容が

多かったのですが、オービックシーガルズの選手なら誰でも知っているようなテクニック、

当たり前のように行っている練習でも、彼らにとっては新鮮だったようです。

 

またどのポジションでも「ファンダメンタル(基礎)の大切さ」を繰り返し言っていたのですが

その大切さについても実感しているようで、反復練習を行っていると、書いてありました。

 

オービックシーガルズには優秀なコーチがたくさんいて、本当に恵まれた環境で練習

していますが、学んだこと、身についたことを、次に伝えていくことも大事なんやなあ、と

改めて実感しました。

 

そうそう、多くの生徒が、「最後に行ったプライドドリルが最高に楽しかった」と書いてました。

「知識や技術」だけでなく、自分たちの中にある「熱さ」を確認できたことも彼らにとって

大きな収穫になったかと思います。

 

2009年03月28日

フラッグ大会【子供たちとの触れ合い】

今回のフラッグフットボール大会にはオービックシーガルズの選手たちもたくさん参加しました。
各チームに2~3名ついたのですが、フラッグフットボールの経験豊かなチームばかりなので

コーチ役というよりむしろ盛り上げ役といった感じです。

 

選手の中には小学生とどう接したらいいのかわからない、子供が少し苦手という者もいるかもしれない

と思ってました。ぼくも、子供の目線で接すればいいのか、大人として接すればいいのか、迷ってしまう

こともありましたし。。

 

しかし、選手たちの様子を見てるとそんなことはなかったようです。

昨年の夏のイベントでは、子供たちと楽しそうに接している#33小島選手が特に印象的でした。
小島選手はもちろん今回のイベントにも参加。
子供たちと一緒にはしゃぎまくってました。

 

小島選手に「ほんま楽しそうやね。子供好き?」と聞くと、

「好きですよ。本当にダメなことをしたときはしっかり注意はしますけど、あとは楽しく遊んでますよ」

と笑顔で回答。

同じ目線、とかいうのではなく、本当に自然体で接している姿が印象的でした。

 

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▲子どもと2オン1をする小島選手

 

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▲子供たちも小島選手も本当に楽しそう。自然体ですね

 

まわりを見ると、選手と子供が楽しそうに接している姿がそこらじゅうで見られました。

子供たちがフラッグフットボールを楽しむことはもちろんですが、こうやってXリーグの選手と

楽しそうに触れ合えるって最高ですよね。

 

一緒に遊んだ選手たちがスタジアムで戦っている姿を子供たちに是非見に来てもらいたいものです。

 

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▲肩車をしてVサインの#6越田選手 

 

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▲ハイタッチでたたえ合う#35山崎選手 

 

2009年03月26日

フラッグ大会 【スターの卵!?】

3月22日(日)に行われたフラッグフットボール大会は大人、子供合わせて約200名の大イベントと

なりました。体験会などでは、楕円形のボールでキャッチボールをしたり、腰につけたフラッグを取る、

というようなことから始めるのですが、今回参加したチームはフラッグフットボールのクラブばかりなので、

ウォーミングアップの後にすぐに試合、という流れで行うことができました。

 

各クラブで練習しているだけあって、プレーのレベルは非常に高い。
会場がドヨメクほどのスーパープレーも数多く見られ、それを見ていた選手やコーチは
「●●よりうまい」とか「●●にあれ教えよう」といった声が密かに聞かれたほどです。

 

今回の試合でぼくがおもしろいと思ったのは、高学年も低学年も混合で試合を行ったこと。
低学年の子たちは物怖じせずに高学年の子に立ち向かいますし、高学年の子も手を抜くことは

ありません。優勝した酒井根東小チームは関東大会上位常連、かつ6年生ばかりということで

ダントツの強さで優勝したわけですが、高学年相手に大活躍していた子もいました。

 

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▲みんな本気!体格差なんで関係なし! 

 

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▲他チームの試合を見る酒井根東小メンバーと担当コーチ役の松下選手。

なんか余裕の表情ですね

 

とくに下の写真の21番の彼の走りは素晴らしい、なんてレベルのものではありませんでした。
俗語を使いますと「超ハンパねえ!」といったレベルです。
天性の能力なのでしょうか。カットバックのキレ、ホールを見つける眼、フラッグを取られず走る技術、

そして独走するスピード。

小さい体で大きなディフェンダーの間すりを抜けて独走する彼のプレーを何度も見て、

かつてのNFLの名選手バリー・サンダースのプレーを髣髴とさせられました。

実写版のアイシールド21ですね。
大橋ヘッドコーチも「あれはすごい!あれはやばい!」と彼のプレーを絶賛するほど。
このままフラッグフット、そしてアメフトを続けると、将来は日本を代表する選手になるやろな、

そんなことを写真を撮りながら考えていました。
学年を聞くと、なんとまだ2年生!! ほんと将来が楽しみです。

 

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▲2年生ながら何度も独走して会場を沸かせた21番のちびっこスーパーRB

 

この春、卒業する酒井根東小チームの子たちに「フラッグを続けるの?」と聞くと、

みんな口をそろえて、「フラッグを続けたい」「アメフトをやりたい」と言っていました。

なんか嬉しくなりましたね。


少しずつではありますが、こういったフラッグフットボールの活動を通じて、

もっともっとアメフト界が盛り上がればと思います。

 

2009年03月18日

2009トライアウト

先週末、2009年度のトライアウトが行われました。

今年は30人が受けたのですが、例年以上にレベルの高い選手が集まったように思えました。

 

昔は企業チームが多かったせいか新人枠は15名と決められていて、その決まりは今もかわりません。
選手数が少ないチームでも15人以上新人登録ができないのです。
まあ、そういう決まりがあるので、どの選手をチームに迎え入れるのか、コーチ陣は悩んでいるに

違いないでしょう。

 

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▲大橋ヘッドコーチから説明を受けるトラウアウト受験者たち

 

ぼくはシーガルズがクラブチームになった翌年、2000年に行われた第一期のトライアウト生なんです。
とはいっても、ぼくはNFLEのトライアウトで肉離れを起こしてしまったので、シーガルズのトライアウトは

受けることはなかったのですが、その時に受けた同期ではOL#75宮本選手DL#97福永選手

今年も現役選手として練習にに励んでいます。
宮本選手は同好会出身、福永選手は四国リーグ出身と二人とも無名選手だったのですが、

今や両選手とも大ベテランでチームの大黒柱。
なんか時の経過を感じますね。
宮本選手はOLのトライアウトを見守り、福永選手はなんと1オン1に参加していました。

 

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▲1オン1を見る宮本選手 

 

トライアウト合格者は春シーズンの試合や練習を通じて、夏のロスター入りを目指すことになります。
春のパールボウルトーナメントの日程も発表されましたが、試合会場でトライアウトを合格した新人の姿が
見られると思います(試合に出場するかどうかはわかりませんが)。
みなさん、楽しみにしていてくださいね。

 

2009年03月03日

大産大出身トリオ

大産大高って聞いたことありますか?
何度も高校日本一になっている大阪の名門校です。
 

ぼくが高3のときは4回対戦して2勝2敗。
勝った2試合は逆転勝ち、負けた2試合はボロ負け。とにかく強かったです。

同じ3年にQB東野(アサヒビール)、WR下川(パナ電)、2年にはLB霊山君(現パナ電TE)、
1年にRB小林君(パナ電)と今でもXリーグで活躍しまくってるメンバーの集まりでした。
パナソニック電工のQB高田君やWR長谷川君、NFLに挑戦している木下君も大産大高出身ですね。
 

もちろんオービックシーガルズにも大産大高出身者がいるのですが、その中の3人が
今春、アメリカのAF2(アリーナフットボール2)に挑戦します。
LB#9塚田DB#14長谷川DB#16三宅の3選手。ともに3年目の若手です。
 

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  • AF2といえば過去に、#8渡辺#13里見#20古谷拓也#31中西などベテラン選手が長年実績を残してきましたが、今回挑戦する3人は全員AF2初挑戦。
  • 3人に「どないやねん?」って聞くと、3人とも関西人らしく少し謙遜気味に答えてくれましたが、言葉にも表情にも、底知れぬ自信が感じられました。 3人とも、その時代のフットボール界で常に名を馳せてきた選手ですからね。


                                                      

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    「ところで英語はどないやねん?」と聞き ました。3人ともKJやジョンと英語で話しているのをあまり見たことがな い。 KJは日本語がペラペラなので、ほとんどの選手が日本語でしゃべっていますけどね。3人とも日本人のいない現地では英語を話すしかないので、なんとかなると思っているようです。 なんというプラス思考!! 

    (※ちゃんと英語の勉強はしているようです)


  • まあ共通して言えるのは、3人とも「プロの世界」で挑戦したいという強い想いがあること。習志野グラウンドのトレーニングでも、
  • 強い意志が感じられました。 IMG_0207.JPG 厳しいプロの世界で本場の選手と凌ぎを

    削って戦い、ひとまわりもふたまわりも成長して帰ってくることでしょう。 
     

    所属チームは以下の通り。                        
                                               
    塚田 :ケンタッキー ホースメン
    長谷川 :テネシー バレー バイパーズ
    三宅 :ストックトン ライトニング

     

    3人とも3月中旬に渡米。
    3/28 ~7/25までリーグ戦16試合を戦います。
    (リーグ戦の後にプレーオフがあります)


  • 現地からの挑戦レポートをROCKERSに掲載する予定です。
    どうぞお楽しみに。                                  
     
  • IMG_0100.JPG

    ▲左から長谷川、塚田、三宅。高校時代を感じさせるポーズで

     

    2009年02月19日

    青春やなあ

    先日、立教新座高校で行った高校生クリニックにLBコーチとして参加してきました。

    ニュースにも書いてあるとおり、最後のプライドドリルでは最高に盛り上がりましたよ。

                                      ⇒ニュース

     

    閉会式をしてクリニックは終了したのですが、ふとみるとライン系の高校生選手たちが

    自主的に集まってるではないですか。

    興奮冷めやらぬ選手たちが再びプライドドリルを始めたのです。

    もちろんコーチ役たちも集まってきます。

     

    そしてプライドドリルはいつのまにか各校最強選手同士の1オン1対決に。

    コーチ役に指名された高校生もいれば、自分で志願してくる高校生もいましたが

    この勝負は見ごたえがありました。

     

    何度も連続で勝負をしてゼエゼエ息切れしてる選手に勝負を挑むずる賢いヤツもいました。

    負けても負けても勝負に挑むヤツもいました。

    そういえば数年前、アサヒ飲料と合同練習した時、当時アサヒ飲料のDLだった#99加藤佑一選手

    新人だったパパイヤこと起田選手が1オン1で何度も勝負を挑んでたことがありました。

    何度負けても勝負に挑むパパイヤを見て、コイツすごくなりそうやな、なんて偉そうに思いましたよ。

    その後、最強ブロッカーに育ったパパイヤは今やプロレスラー、加藤選手はオービックシーガルズの

    一員に。なんかおもしろいですよね。

     

    まあ、そんなことを思い出しながら、高校生の勝負を見ていて「青春やなあ」って思いました。

    まあ青春なんて言葉は外から見ている人や、過去を振り返るときに使う言葉で

    やってる当人たちは全然そうは思ってないかもしれませんが。

     

    ぼくが高校生の時は、男子校やし、上下関係が異常なほど厳しいし、ペナという拷問で

    泣くヤツもおるしで、青春なんて無縁と思っていました。。

    アメリカのドラマみたいにアメフト部のキャプテンと一番かわいいチアリーダーが付き合っていて

    練習帰りにデートしたり、高校生のくせにダンスパーティーしたりするのが青春やと思っていて、

    「ああ、アメリカ人はええなあ」とか「箕面自由は共学やしチアもかわいいしええなあ」とかいつも

    思っていましたが、今ではあの辛く泥臭い時代のことを、「青春してたなあ」って思います。

     

    ちなみに高校3年の時の大阪府大会で、ぼくたち関西大倉高校は箕面自由学園に勝ち、

    チアや女子マネージャーが泣いているのを見て、みんなで「よっしゃ」って笑ってました。

    小さいのう。。。

    (前年に関西決勝で箕面自由学園に負けたのもありますが。。。その時の箕面自由のショットガンは

    中澤さん→芝原嬢のパスが強烈でめっちゃ強かったです)

     

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    ▲何度も勝負を繰り返した最強選手たち。「次は試合で勝負や」なんて言うてるんでしょうか

     

    2009年02月13日

    古庄結婚式

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    先日、オービックシーガルズ主将・LB#2古庄選手の結婚式に出席してきました。

     

    ぼくと同じ関西大倉高校、立命館大学、オービックシーガルズという名門コースを歩んできた

    彼には共通する仲間も多く、みんなでおもいっきりお祝いしました。

    号泣あり、爆笑あり、赤面するほどの微笑ましい場面もありのとてもいい結婚式でした。

     

    ぼくはこれまでたくさんの結婚式や2次会に出席してきましたが、オービックシーガルズ関係者の式は

    盛り上がり方が断然違います。ほんまに爆笑の連続です。

     

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    ただ元気だとかノリがいいとかではなく、チームメイトが本気で芸や映像などの準備をするからです。

    爆笑しながらも、「これを準備するの、どれだけ大変やったんやろう」っていつも思います。

    アメフトは戦略や戦術を綿密に立てることから「準備のスポーツ」とも言われますが、

    こういうところもアメフト関係者の結婚式らしいな~と思いますね。

     

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    今週末はOL#75宮本選手の結婚式もあり、お祝いムードが続きますが、

    2月21日からチーム練習がスタートします。

    今年は、「初日から容赦なしの全開メニュー」(吉永ヘッドトレーナー)らしいです。

     

    新婚・古庄主将が率いる2009年オービックシーガルズ、みなさん楽しみにしてくださいね。

     

    2009年01月26日

    スーパーボウル

    いよいよ来週はNFLのスーパーボウルですね。
    ぼくはNFLにそれほど詳しくないのですが、プレーオフくらいからは録画して見ています。
    実は昨年の今頃、プレーオフが見たくてテレビを買いました。

    それまでは昭和的な旧型テレビで衛星放送が見られませんでしたので。。


    スーパーボウルやプレーオフの録画を見るまで試合結果の情報をシャットアウトするのに

    いつも苦労します。みなさんもそんな経験ありませんか?

     

    ぼくがアメフトを始めるきっかけはスーパーボウルでした。
    1988年、ぼくは確か中学1年だったと思います。その日、風邪をひいて学校を休みました。。

    朝、テレビをつけるとアメフトをやってたんです。

    それがスーパーボウル、ワシントンレッドスキンズ対デンバーブロンコスの試合でした。

    当時は民放で生放送してたんですよね。

     

    その試合を見て、「なんてかっこいいスポーツなんや!」と思いました。

    部活はバスケットボール部だったのですが、その時から頭の中はアメフトのことばっかり。
    社会科の濱田先生が関学のアメフト部出身だったので、先生にアメフトのことを聞きまくりました。

    実現はしなかったけど中学にアメフト部を作りたいって相談もしたんです。
    関学中等部や滋賀県の中学にアメフト部があると聞き、嫉妬したもんです。

     

    3年生になり濱田先生が担任になりました。進路相談はもちろんアメフトのある高校。
    関学高校に行きたいけど偏差値が足りない、近所の宝塚東高校はあまり強くない、

    ということで県外でしたが、大阪の関西大倉高校でアメフトをすることに決めたのです。

     

    あのスーパーボウルから21年。中学1年生だったエダ少年は34歳のおっさんになり、

    時代もだいぶかわりましたが、スーパーボウルは全世界で注目される偉大な試合に

    変わりありません。今年の試合でもぼくのように影響される少年がいるかなあ。

    オービックシーガルズもそんな試合をしていきたいですね。

    スーパーボウル、一度「生」で見てみたいです。

     

    ※濱田篤則先生は今はGAORAの解説や関西の審判部で活躍されています。
    ルックスはどう見てもラインですが、大学時代はRBだったらしいです。

     

      ⇒NFL JAPAN.COM(NFL日本公式サイト)

       スーパーボウル放映:2月2日(月)8:10~ NHK BS1 (生中継)

     

    2009年01月09日

    ライスボウル

    どうもどうも、事務局員エダです。
    昨年まではメルマガで何やらちょこちょこ書かせてもらってましたが、
    今年はぼくのブログコーナーを作ってもらったので、こちらで書かせてもらいます。

     

    1月3日、ライスボウルを見に東京ドームに行ってきました。
    ライスボウルはXリーグのチームに圧勝してほしい、といつも思っていました。
    ラグビーでは社会人チームが圧勝しますし、アメフトでもそうあるべきだ、みたいな感じですかね。

     

    今回はぼくたちを倒したパナソニック電工対母校立命館。
    母校を応援したいけど、Xリーグのチームに負けてほしくない、というちょっと複雑な気持ちでした。
    試合を見るまでは・・・・。

     

    試合は大学の友人たちと観戦。
    久々の立命館の応援席です。

    関西同士の対決に関わらず、ものすごい観客の数、ぼくの大学時代と変わらないブラスバンドでの応援、
    ものすごい人数のチア・・・・スカウティングではなくビールを飲みながら試合観戦なんて何年ぶりやろう・・・・、
    気づいたら母校を必死に応援していました。

     

    甲子園ボウルを見る限りでは立命館が劣性かな、と勝手に思ってたのですが、
    試合序盤は立命館がリード!残り0秒までどっちが勝つかわからない、いい試合でした。

     

    立命館が初めて大学日本一になった1995年1月3日のライスボウル、その時の相手も
    松下電工でした。ぼくは2回生。

    スクリーンパスで粳田さんにタックルをかわされてロングゲインされたのを今でも覚えています。

    試合を見ながら、そんな過去の日々も思い出しました。

    そして粳田さんはまだ現役でフィールドにいる。すごいなあ。

     

    その時のライスボウルは接戦で松下が勝ちましたが、今回は母校立命館が勝ちました。
    恩師、古橋監督のインタビューを聞いて、泣いてしまいました。
    古橋さん、おめでとうございます!!

     

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    ▲立命館応援席より。観客もチアもすごい数!