藤田義生ブログ“エダ散歩”

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ヴィックの復帰

2010年01月06日

新年あけましておめでとうございます。
本年もオービックシーガルズをよろしくお願いします。

 

さて新年といえばライスボウル。
ライスボウルは毎年1月3日にXリーグと学生のチャンピオン同士が日本一をかけて戦います。
今年は鹿島対関西大学。


試合は19-16で鹿島が勝ちましたが、最後の最後までもつれるいい試合でした。

いつも通り、慌てず、確実なフットボールの鹿島と、なんとか喰らいつく関大といった印象。
いかにも鹿島は社会人らしい、そして関大は学生らしいフットボールでした。
鹿島オフェンスを19点関大のディフェンス、見事だったと思います。

 

さて、NFLも1月からプレーオフに入ります。
楽しみですね。

 

年末に見たレギュラーシーズンで印象的だった試合について少々。
フィラデルフィア・イーグルス対アトランタ・ファルコンズの試合。
試合はファルコンズのホームスタジアムで行われたんですが、元ファルコンズの

QBマイケル・ヴィックが敵チームのイーグルスのQBとして出場したんです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、ヴィックは2007年に闘犬賭博の罪で逮捕され

2006シーズンを最後にNFLから離れていました。
そして2009年に釈放され、イーグルスに入団しました。
イーグルスにはマクナブという不動のエースQBがいるのでヴィックは控えです。

 

通常であれば移籍すると元のチームから冷たい扱いを受けます。
今年絶好調のミネソタ・バイキングのQBブレット・ファーブ(40歳!たしか・・・)は

元チームのグリーンベイ・パッカーズとの試合の際、ものすごいクラウドノイズを受けていました

(ブーイングともいえるような)。

 

しかしヴィックは敵チームながらも3年ぶりの古巣アトランタで、両チームのファンから

ものすごい歓声と拍手で迎えられたのです。
そして持ち前の脚力で何度も良ゲインをとり、TDパスも決めました。
マクナブを始め、チームメイトもすごい笑顔でヴィックの活躍を称えていました。

 

罪を犯したヴィックを受け入れないファンも多いかもしれません。
しかし多くのファンやチームが彼を受け入れた。
古巣の敵チームまでもが。

彼の人間性なのか、スター性なのか、わかりませんが、その光景がすごく温かく印象的でした。
(罪人に対して寛容になろうと言っているのではありませんよ)

 

さて、ヴィックといえばNFLでもトップクラスのスピードとRBの走力がウリの選手で

QBながらフィールドを縦横無尽に走りまくります。
NFLは普通QBはそんなことをしません。

タックルされると脳震盪の危険があるので通常はタックルされる前に自らスライディングでダウンします。

そこで生まれたのが(というわけではないかもしれませんが)、ワイルドキャットフォーメーション。
みなさん、聞いたことありますか?

 

今シーズン、いろんなチームでQBの位置にRBやWRが入るランプレーをしていました。
アレです。


ライスボウルでは鹿島のWRの#2中川選手がQBに入ってランプレーをやっていましたね。
アレです。

 

あのフォーメーションをワイルドキャットと言い、調べてみると2008シーズンにマイアミ・ドルフィンズが

行って大ブレイクしたようです。
その原型ともいえるのがQBのヴィックを走るランプレーといっても過言ではない、というようなことを

解説の人がおっしゃってました。
とにかくかっこいいです。

 

来週、1月11日(月)18時10分からNHK・BS1でNFLプレーオフ、

イーグルス対カウボーイズの放映があるので興味のある人は見てみてください。

 

そういえば数年前、QB#15龍村学選手が確かヴィックが好きって言ってた気がします。
そしてマクナブではなくマク・マナブと呼ばれてるのも聞いたことがあります(どうでもいい余談ですが。。。)

今シーズン、マクマナブの大ブレイクにも期待しましょう!!

 ってことで(?)、今年もよろしくお願いします。