大橋 誠ヘッドコーチブログ“Season Message”

 

 

※2015シーズンをもってヘッドコーチを退任し、シニアアドバイザー(SA)に就任しました。

ヘッドコーチ交代のご報告(GM並河) シニアアドバイザー就任のご挨拶(SA大橋)

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2010年04月

2010年04月25日

番外編ードイツ遠征その3

ドイツとの試合、24-14で勝利しました!
応援いただいていた皆さん、ありがとうございました。
 
試合会場のエスプリアリーナは、観客とグラウンドレベルが近く、
観るには素晴らしいスタジアムでした。
ただ、その分お客さんのノイズや音楽の音がすごいです。
横に立っているコーチ同士の会話もなかなか難しいほど。
おかげで、アイコンタクトとボディランゲージが短時間で上達しました。
 
相手のドイツチームは、なかなかのタフガイぞろい。
ガツガツヒットしてきます。
そして・・・デカイ!
OLの平均身長1.94mで平均体重は143kg。
レシーバーの平均身長も1.87mあります。
 
それでも、Japanのプレーヤーは勇敢にアタックして、勝利をもぎ取りました。
身体の大きい相手との勝負に、まだまだ課題は残るものの、得られた成果もあり、
非常に有意義なゲームとなりました。
 
オフェンスコーディネーターのFコーチにあおられ、
ビールをだいぶ過ごしましたので、番外編はこのへんで。 
勝利したおかげもあってか、ドイツビールは旨いです。
 

2010年04月24日

番外編ードイツ遠征その2

練習はバスで20分ほど走ったデュッセルドルフ郊外
(たぶん・・・なんせ土地勘がまったくありません)のフィールドで行います。
やや砂多めのフィールドターフでなかなか良いグラウンド。
サッカーフィールドラインに加えて、フットボールフィールドのラインも引いてあります。
小体ながら6つほど部屋のあるクラブハウスも隣接しており、
練習ファシリティとしては十分です。
 
しかも、いかつめのドイツ人の男達が水を準備してくれたりして、なんて親切。
でも、水を準備した後もクラブハウス前に陣取り、
興味深そうに我々のウォームアップを見ています・・・。
どう見てもフットボールやってる感じの人達の目にさらされながら練習は始まりました。
まあ、練習見ないでくれ!といっても幹線道路らしき道沿いのグラウンドで
フェンスも腰くらいまでしかなく、誰でも見放題の感じですから、意味ないんですよね。
 
聞けば彼らは、ドイツクラブチームの4部リーグに所属する、
デュッセルドルフ・ブルドーザーというチームの人達だそうです。
ドイツでは今クラブチームが300チームほどあり、まだ増えているとのこと。やるなあ!
 
それにしても、失礼ながら4部リーグのチームが使用している施設がフィールドターフで、
フィールドラインが引いてあり、ゴールあり、クラブハウスあり。
アクセスも良さそうですし、スポーツ文化の格差を見せつけられた感じです。やられた。
 
練習は、続々増えていく家族連れなどのギャラリー衆目のなか、
実施プレーを控えめにしつつ進んでいくのでした。
しかし、平日の17:00頃から楽しげに、皆さん余裕ある生活ですなあ。
 
さらに、本日はデュッセルドルフにある日本人学校へいってきました。
たくさんの小中学生が我々を大歓迎してくれて、応援のエールをプレゼントしてくれました。
我々も急遽デモンストレーションやフットボール体験会でお返ししました。
子供達からもらった元気・エネルギーは凄い!
明日の試合ではそのもらったエネルギーがフィールド上で大爆発するはずです!
  

2010年04月23日

番外編ードイツ遠征その1

今、GERMAN JAPAN BOWLのコーチとしてドイツ・デュッセルドルフに来ています。

アイスランド噴火の影響で、飛行機が飛ぶのかどうか出発直前までバタバタしましたが、

ユーラシア大陸を横切ってドイツの地に。

とにかく、この試合を成立させようと粘りに粘っていただい関係各位の方々には感謝!です。

 

国際試合の意味はいろいろとありますが、最も大きいのは、変化のきっかけにすることです。

怒濤の勢いで進化してきた日本のフットボールも、ここしばらく停滞。

そして、次に見据えるものを確定できずにいます。

 

そんな中、アメリカンフットボール不毛の地と目されていたヨーロッパでは、

このスポーツを取り巻く環境がどんどん変化してきているんです。

競技人口も増え、NFLプレーヤーも輩出、盛り上がっている話をよく聞きます。

 

我々は、他国とガッツリやり合う中で外的刺激をもらい、次に進まなきゃいけない。

彼らを凌駕して、日本のフットボールをもっと盛り上げなきゃいけないんです。

ということで、国際試合は大事!それをあきらめずに実現してくださった皆様に感謝!です。

 

さて、今回の遠征。

成田からフランクフルトまで12時間のフライト。

その後バスで2.5時間ほど移動してデュッセルドルフに到着しました。

なかなかの強行軍ですが、私はANAの他チャンネル映画サービスのおかげで

そう長く感じずにいけました。

最初に観たハリウッドSFエイリアンものは???でしたが、邦画はなかなか面白かった。

最近、邦画も元気ですね。

 

バスは、アウトバーンをぶっ飛ばすのかと思いきや、安全運転でやや拍子抜け。

やることがないので、時差ぼけ防止のため眠らないぞ合戦を、

同行の森さん(鹿島HCで今回の代表HCでもあります)と張り合っていました。

 

しかし、道中の風景はなかなか美しかった。

緑の丘陵が続く中、時々目に入る町並みは、教会の塔を中心とした

ヨーロッパらしい石造りとおぼしき家々の集落。

自然と解け合った素晴らしい光景です。

未来都市東京に住み慣れると、このような風景は滅多に見ることないですね。

 

ホテルは、デュッセルドルフの中心街からライン川を渡ったところにある

マリオット系のホテルです。

清潔でゆったりしており、従業員の方も親切ですし言うこと無し。

何よりも食事が美味しいです。

 

僕は、2003年にフランクフルトで開催されたワールドカップにも

帯同させていただいた経験があります。

その際は、朝昼晩と似たようなコールドミール(暖かいものが出ないんです・・・)を

食べたので、ドイツの食事は「美味しい!」というものではないという印象が強く、

選手達にもそのように話していました。

 

ドイツの皆さん、すみません。

短い滞在のホンの1宿泊施設での経験しかないくせに、

ドイツの食生活全般について語っていました。

心から反省しています。

 

2010年04月16日

Slogan-「OUR TIME」

今シーズンのオービックシーガルズのスローガンが決まりました。
2010は「OUR TIME」。俺たちの時間だぜ!ってな感じです。

これには色々な意味を込めました。
 

ここ数年、スローガンはヘッドコーチである僕と幹部とで相談して決めます。
今年は、#2古庄、#83シミケン、#50松本、#11KJ。
額を寄せ合ってコーチ・選手一体となり、今年目指すチームに相応しい、
魂を込められる言葉を探して議論します。

 

選手主役でワクワクするチームに相応しいとなると、どんな言葉なのか。
勢いが必要だ、言いやすくないと気持ちを込められない、
キツい場面でこそ響くものでないと……などなど。

そんな中ででてきたのが「OUR TIME」。
 

皆が主役だし、皆でなければワクワクできない。だからこそ“OUR”。
皆で時間を共有し、その時を自分たちのものにしよう、ということで「OUR TIME」。
しんどいときこそ、「我々」「今の瞬間」「自分たち次第」という気持ちに
立ち返ろうという心意気も込めました。
 

そしてもう一つ。

この“OUR”には、フィールドにいる人間だけでなく、

オービックシーガルズを応援してくださる皆さんも含まれています。
ですから、皆さんにも叫びやすいフレーズを選びました!
 

昨シーズン、NFLのSUPER BOWLを制したニューオリンズ・セインツのファンが、

皆で 「WHO DAT!」と叫び応援していました。
これは、Who's that?  Who that say they gonna beat them Saints?
(Saintsを倒すと言っているのはどこのどいつだ?)の Who thatを

南部訛りで表現したものなのですが、 そんな風にファン一体となって口にできる

言葉があると良いなあと思っていました。
 

ぜひぜひ皆さんも、応援くださる時、 フィールドにいる選手と同じように

「OUR TIME」と叫んでください。
皆でゲームを自分たちのものにしていきましょう。