2021年05月25日
「note」(ノート)をはじめました
これまでホームページで公開してきたこの「チームブログ」などのブログに代えて、コンテンツ配信プラットフォームnote(ノート)に「チーム公式note」(https://note.com/obicseagulls)を開設しました。
初回記事は、並河 研チーム代表・GMが綴った「鴎は海を越える」です。
今後は、選手やスタッフからの発信や読み物企画をnoteに掲載していきますので、ぜひご覧ください。
2020年06月27日
今こそ想いをつなごう-OUR MESSAGE
今こそ想いをつなごう。コロナ禍で活動自粛となった3月からチームの週刊メールマガジンで連載している「OUR MESSAGE」をこちらに順次転載しています。※6/26号で終了しました。
(※メールマガジンは2020年6月末をもちまして配信終了とさせていただきます。かわって、LINE公式アカウント @obicseagullsを開設しましたので、ぜひ「友だち追加」してください。)
15 <最終回> DL#35佐藤将貴 (6/26号)
皆さん、こんにちは。今シーズン副将/ディフェンスリーダーを務めますDL#35佐藤将貴です。
まず、社会活動維持のため、最前線で新型コロナウイルスと戦ってくださっている皆さまに改めて感謝申し上げます。
私自身もこのコロナ禍のなか仕事に勤しんでいましたが、業務上多くのイレギュラーに直面し、あっという間に過ぎ去った日々でした。
さて、今シーズンのオービックシーガルズディフェンスは、「史上最強のディフェンス」を目指しています。ディフェンスリーダーに就任したからには、ディフェンスに対して責任を持ち、これまで以上にとことんディフェンスに向き合う1年にしたいと思っています。チームに良い影響を与えることはもちろん、個人でも1対1で負けないことを意識し、必ず最強のディフェンスをつくり上げます。
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14 WR#84西村有斗 (6/19号)
オービックシーガルズファミリーの皆さん、こんにちは! いつも応援ありがとうございます。今シーズン、副将/オフェンスリーダーを務めますWR#84西村有斗です。
まず、医療の最前線で新型コロナウイルス感染症に立ち向かう、医師や看護師をはじめとする医療従事者の皆さまに心から感謝申し上げます。
この状況下だからこそ、遠隔でのミーティングで、これまでのシーズン以上にメンバーで会話することが多くなり、オービックシーガルズには本当に様々な選手が所属しているなと、5年目にして感じています。仕事も違うし、家庭ではパパもいて、フットボールに人生を懸けている男もいて、毎日を本気で生きているチームメイトを、本当に尊敬しあえる家族だと実感しています。
そんな中、僕はフットボールに人生を懸けている男です。必ず海外でプレーします。そのために自分がオービックシーガルズで「やり遂げる」ことは明確です。
「日本一に導く」こと、「日本でNo.1 WRになる」ことです。
自分が描いたストーリー通りに物事が進むことは滅多になく、今、世界中がたいへんなこの状況もそうですが、絶対に理不尽にぶちあたることがあります。その時に物を言うのは、意志の力だと思っています。「やり遂げる」という気持ちがどれだけ強くあるのか。どんな時でも、準備し続け「やり遂げる」ために、自分の目の前に起きるものに全力で取り組んでいきます。選手個々が高いレベルで行動し、チームに良い影響を与えることができるように、自分が先頭に立ってやっていきます!
どのような開幕になるのかは不透明ですが、フィールドで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。「握手」したいですね、、笑。今シーズンも変わらぬ熱いご声援をよろしくお願いします!!! WE ARE OBIC SEAGULLS
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13 DB#1砂川敬三郎 (6/12号)
オービックシーガルズファミリーの皆さん、いつもありがとうございます。今シーズン副将に就任しましたDB#1砂川敬三郎です。
まず、コロナ禍の厳しい状況の中、医療従事者をはじめ、フロントラインで働く皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございます。
私は今年2月、アメリカのセミプロリーグに挑戦しました。練習、ロースター争いを経て、間もなくシーズン開幕というところでコロナの影響で開幕延期となり、帰国することになりました。新たな場所で自分自身の存在をゼロから証明することはとてもたいへんでしたが、学びも多く、ワクワクが止まりませんでした。毎練習、選手間のコミュニケーション、コーチへのアピール、自分にできるベストを尽くしました。大事なことは、アメリカでも日本でも同じです。自分がどうなりたいか、チームをどうしたいかを日々考え続けることが勝ちにつながると再認識しました。挑戦したからこそできた経験なので、【行動を起こす】ことが大事だと強く感じています。
帰国後、チームに合流し、たくさんのミーティングを重ねてきました。選手同士会えない期間が続きましたが、新たなリーダーがチームをまとめ、チーム力は確実にアップしていると思います。副将として僕にしかできないこと、伝えられないことを、今シーズンやり切ります! イレギュラーなシーズンが予想されますが、僕たちはシンプルに、【勝つ】ための行動をします。
スタジアムでファンの皆さんに会えることを楽しみにしています。今シーズンもご声援よろしくお願いします。
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12 RB#30地村知樹主将 (6/5号)
いつもご支援、ご声援ありがとうございます。昨シーズンに続き、今シーズンも主将を務めさせていただくことになりましたRB#30地村知樹です。
まずはじめに、新型コロナウィルス感染症に感染された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。また、最前線で私たちの生活を支えてくださっている医療従事者および関係者の皆さまには心より感謝申し上げます。
私自身、オービックシーガルズに加入して今年で4年目になります。1、2年目はまったく試合に出ることができず非常に悔しい思いをし、昨年は出場の機会を得ましたが、チームを最後まで勝たせるプレーができず、JAPAN X BOWL(社会人決勝)に出場することもなくシーズンが終了しました。シーズン終了と同時に、「このままでは終われない」、そう強く感じたのを覚えています。
諦めるのは簡単だが、まだ今じゃない。目の前にチャンスがあるのであれば、這いつくばってでもそれをもぎ取りにいくことが大事。その気持ちを持って、今シーズン、主将としてチームを突き動かしたいと思います。
今このような状況の中、私たちオービックシーガルズにできることは、ひとりでも多くの方々に何かしらの形で勇気や感動を届けることだと感じています。ひとりで乗り越えることができない困難だからこそ、お互いに助け合い、絆を深め合いましょう。最後は東京ドームで皆さんと日本一の喜びを分かち合うことを楽しみにしています!
今シーズンも変わらぬ熱いご声援を、よろしくお願いします。 WE ARE OBIC SEAGULLS
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11 習志野応援団 団長 織戸克久さん (5/29号)
(今回は習志野応援団 織戸団長からメッセージをいただきました)
オービックシーガルズファミリーの皆さま、こんにちは。
新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が4月7日に発令され、5月25日に解除されました。この間に選手やSEA-Cheerの皆さんが参加する予定だった習志野市内のイベントも、すべて中止となりました。自分にとって大切なものに気づき、心が醸成された49日間でした。また少しずつ社会が動き出し、気持ちが前の状態に戻ってしまいそうですが、手洗い、消毒を徹底して、「うつさないために、かからない」、これからも忘れないようにしていきましょう。
毎年新たなチャレンジを見せてくれるオービックシーガルズ。秋シーズンが始まる10月まで、本当に目が離せません。すべての試合がホームと感じる応援を目指して、習志野応援団も準備を進めていきます。どのような応援ができるか? 試合を想像しただけでワクワクします。
正しい知識と感謝の気持ちを忘れずに、小さな勇気を積み重ね、新しい日常生活を築き上げていきましょう。みんなと笑顔で再会し、またスタンドをアクアグリーンに染めあげ、選手たちへ精一杯の応援ができる日が来ることを楽しみにしています。
ジュニアシーガルズ、SEA-Cheerジュニアのみんなも頑張ろう! 団長も応援しています。日本一を目指し、心をひとつに、Let’s Goオービックシーガルズ!
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10 SEA-Cheerキャプテン Miku (5/22号)
オービックシーガルズファミリーの皆さま、いつも熱い参戦をありがとうございます! 今シーズン、SEA-Cheerキャプテンになりました、Mikuです。
まず初めに、コロナウイルスに感染された方へお見舞いを申し上げます。そして、医療従事者の皆さまへ、心より感謝申し上げます。
春が来て、例年のように皆さまと選手を応援できると思っていただけに、パールボウル中止というのは、たいへんショックでした。皆さまと一緒に応援できていたこと、そしてあのアクアグリーンのスタンドは当たり前ではなく、幸せなことなんだと、あらためて実感しています。
私たちSEA-Cheerは、週に2回オンラインで練習を続けています。筋力トレーニングやミーティング、ルーキーにサイドラインで踊る振りを教えたりと、各自の家が練習場となっています。
昨シーズンメンバーだった10人全員が日本一を目標に現役を続行し、春のトライアウトを経て3名のルーキーが加わり、13人でシーズンをスタートしました。練習以外の時間にも、筋力トレーニングをしたりダンスの練習をしたりと、今はチーム・個人のパワーアップに励んでいます。まだ13人全員で顔を合わせられたことがないため、メンバーと会えることが今一番の楽しみです。
いち早く新型コロナウイルスが収束し、皆さまにお会いできる日をメンバー一同心待ちにしています。きっと秋シーズン、選手たちは頑張ってくれると思います。その季節を楽しみに、今、私たちにできることに取り組んでいきましょう!
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9 QB#11ジミー・ロックレイ (5/15号)
初めまして。2020シーズン、オービックシーガルズに加入したジミー・ロックレイです。
Xリーグのことを最初に聞いたときから、私はオービックシーガルズの家族の一員になりたいと思っていました。選手として、シーズンの一番の目標は優勝することです。オービックシーガルズのチーム全体のことについては良い話しか聞いたことがありませんでした。高校時代からの親友であるTE#85ホールデン・ハフ、そして新しいチームメートやコーチらとともに、8度目の日本一を目指す機会をついに得ることができたことに興奮しています。
今は世界中の誰にとっても非常に恐ろしい時期であり、こうした状況によって苦しんでいるすべての人たちのことを思っています。この期間、私は日々のルーティンを大幅に調整する必要がありました。幸い、オービックシーガルズは裏庭で使用できるトレーニング機器を提供してくれました。また、自分で家の中に映写室を作り、チームの施設内でするのと同じように映像を見たり、プレーブックを勉強したりしています。
また、この時期に生後3か月の娘のジョーディンと充実した時間を過ごすことができたことは、とてもありがたいと思っています。今は誰にとっても困難で恐ろしい時期ですが、私たちは家の周囲でできるだけ活動的に忙しく過ごしながら、ジョーディンと過ごすことができる時間を楽しむようにしています。
ファンの皆さんには、引き続きチームへの熱いサポートをお願いしたいと思います。オービックシーガルズと過去2シーズン対戦してきた経験から確実に言えることは、皆さんの熱い大声援の後押しを受けたチームと戦うのは非常に難しいということです!
私は、家族とこのチームの一員としてフィールドの中でも外でもベストを尽くします。私は今回の機会にとても興奮しており、パッドを装着しオービックシーガルズ11番のジャージを初めて着用する日が来るのを心待ちにしています。一緒に優勝しましょう! ゴー!オービックシーガルズ!
Hello, I am Jimmy Laughrea, join to Obic Seagulls from this season. I wanted to be a part of the Seagulls family ever since I first heard about the X League. As a player, my number one goal each season is to compete for a championship. I have heard nothing but great things about the entire Obic organization and I am excited to finally get the opportunity to join my best friend from high school (TE#85 Holden Huff), along with all my new teammates and coaches to go win a 8th National Championship for the team.
This has been a very scary time for everyone across the world, and my thoughts go out to everyone who has suffered due to these circumstances. During this time, I have had to adjust my daily routine significantly. Luckily, Obic has helped provide me with workout equipment that I can use in my backyard. I have also created a film room in my house that allows me to watch film and study the playbook just like I would at the team facility.
This time has also let us spend a lot of quality time with our 3 month old daughter, Jordyn, which I am very thankful for. Though this has been a difficult and scary time for everyone, we have done our best to stay active and busy around the house and enjoy all the time we get to spend with Jordyn.
I want to ask the fans to continue with their strong support for the team. As an opponent of Obic for the past 2 seasons, I can say for certain that playing against a team who has such loud, supportive fanbase, can be very challenging!
I will do my very best to represent my family and this team on and off the field. I am very excited for this opportunity and I am counting down the days till I get to strap up the pads and put on my number 11 Obic jersey for the first time. Let’s go win a championship together! Go Seagulls!
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8 OL#58庄島辰尭 (5/8号)
オービックシーガルズファミリーの皆さま、こんにちは。今シーズンからオービックシーガルズの一員として戦わせていただくOL#58庄島辰尭(しょうじまたつあき)です。
はじめに、新型コロナウイルス感染症により影響を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。また、厳しい状況が続く中、最前線で私たちの生活を支えてくださっているエッセンシャルワーカーの皆さまに、心から感謝の気持ちをお送りいたします。
緊急事態宣言の延長を受け、私たちオービックシーガルズもチーム活動の休止を延長しましたが、この時期を悲観的に捉えず、今だからこそできる士気の高め方や「準備」をじっくりと継続しています。
今シーズン、オービックシーガルズが目指すのは日本一のみ。チームの勝利に少しでも貢献できるよう、オービックシーガルズの一員、Xリーガー、アスリート、そして一人の人間として、日々精進していきます。
試合会場で皆さまとともに戦えるその日を心から楽しみにしています。よろしくお願いします!
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7 RB#29李 卓 (5/1号)
オービックシーガルズファミリーの皆さん、いつも応援ありがとうございます。RB#29李です。
楽しみにしていた2020春シーズンの試合が中止となり、とても残念です。個人としても、CFL(Canadian Football League)のコンバイン、ドラフトが延期(※)になるなど、先行きの見えない現状に正直不安を感じています。チーム活動ができない日々が続き、あらためて、アメフトがしたい、アメフトが好きだという想いが募ります。
日々の生活やチーム活動など様々な制限がある中ですが、いずれ来るであろうその時に向けて、立ち止まっているわけではありません。オービックシーガルズも、来たる活動再開に向け、それぞれが立ち止まることなく進んでいます。今だからこそできること、今すべきことを、それぞれがそれぞれの場所で工夫し、成長を続けています。
この困難を乗り越え迎えるオービックシーガルズの新しいシーズン、そして、会場で皆さんと歓喜の瞬間を共有することがとても楽しみです。
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6 DB#21ブロンソン・ビーティー (4/24号)
オービックシーガルズファミリーの皆さん、こんにちは。DB#21ブロンソンです。
2019年のシーズンを振り返ってみると、本当にガッカリするような終わり方となってしまいました。私たちが毎年目標にしていることは、ジャパンエックスボウルとライスボウルで優勝することです。それ以外の結果では全く満足することはできません。私は2020年も、同じ目標を目指して新しいシーズンに臨むことを楽しみにしています。
現在、新型コロナウイルスが世界中の人たちに影響を及ぼしていますが、皆さんの無事を願っています。そして皆さんもウイルスの拡大を防ぐため、自分のできることに取り組んでください。
現在VITA BASEは閉鎖されているので、私は自宅や近くの公園でトレーニングをしています。また週末には、チームメイトやコーチと一緒にZoomでミーティングをしています。そして自由時間には、プレイステーションでゲームをしたり、料理の新しいメニューを作るのに挑戦したりしていますよ!
最後になりますが、いつも応援してくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。前回の優勝からだいぶ時間が経ってしまいましたが、私は今シーズンもこのチームを日本一にするために、全力で取り組んでいくことをお約束します。シーズンが始まり、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
それではみなさんも体に気をつけて、そしてこまめに手を洗うことを忘れないでください。
What’s up Obic Seagulls family!
Looking back on the 2019 season, I was very disappointed in the way it ended. Our goal every year is to win the Japan X Bowl and Rice Bowl, anything short of that is not good enough. I’m excited to move forward in 2020 to a new season with the same goal.
With the Coronavirus affecting people around the world, I hope everyone is staying safe and doing their part so we don’t spread the virus.
Since VITA BASE is closed, I do my training at home and at a park nearby. On the weekends I have Zoom meetings with teammates and coaches. In my free time I play video games on my PlayStation and try cooking new things!
Lastly, I’d like to say thank you to all the fans for your support. I know it’s been a long time since the last championship but I promise to work hard and do whatever I can to help this team get back to being the best in Japan! I’m looking forward to seeing you all whenever our season starts!
Stay healthy and remember to wash your hands!
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5 RB#30地村知樹 (4/17号)
いつもご支援、ご声援ありがとうございます。RB#30地村です。
皆さんもご存じの通り、新型コロナウイルスの影響で春シーズンの試合が中止となり、チーム活動も自粛せざるを得ない状況が続いています(※5/6までチーム活動休止中)。このような状況下でも、「今できること」=「今だからできたこと」と捉え、選手・スタッフ一同、目標である日本一に向けて前向きに取り組んでいます。
私たちは今、オービックシーガルズの選手として、ひいては一人のアスリートとしての自分自身の価値が試されています。競技ができない状況でどのように自分を作っていくのか? ファンの皆さんとどのように関わっていくのか? 難しい問題ではありますが、そこに楽しさを見いだしているメンバーも増えてきています。困難な状況の中にポジティブな面を見いだせるのが、オービックシーガルズのメンバーであると私は信じています。
この時期の私たちの活動がSNS等で皆さんの目に触れ、少しでも笑顔や元気になっていただけるよう、選手が主体となってチーム事務局と連携し、発信していきたいと思います。一人では乗り越えられない困難だからこそ、家族や仲間、恋人など、自分に関わるすべての人との繋がりを大事にし、全員でこの困難を乗り越えましょう! その先に最高の景色があると信じて。
WE ARE OBIC SEAGULLS
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4 事務局スタッフ 前谷茉里、清水昌平 (4/10号)
いつも応援ありがとうございます。オービックシーガルズ運営事務局の前谷、清水です。
まずは、新型コロナウィルス感染症に罹患された皆さまおよび感染拡大により影響を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。政府から緊急事態宣言が出され、チームとしても、5/6(水)までの活動中止を決定しました。まず第一に選手やスタッフの健康を守ること、そして感染拡大防止のための判断です。早くこのコロナ禍が収束し、安心、安全に生活できる日々が戻ることを祈るばかりです。
しかし、活動中止といっても立ち止まっているわけではありません。チーム全員で、あるいはポジションごとにビデオミーティングをする、トレーナーがオンラインでウェイトトレーニングのポイントを指導する、各自が自宅や公園などで自重トレーニングや走り込みを行うなど、「今だからこそできること」にチャレンジしています。
厳しい状況ではありますが、だからこそ、今までになかったアイデアや工夫が生まれ、変わっていくことができる。今までにないやり方で、より一層コミュニケーションが深まる。そんな契機になるような気がしています。 私たち事務局も様々なプランをいったん白紙にし、考え直しをしています。「今だからこそ」すべきことに取り組み、新たなチャレンジをしていきます。2020シーズンのブースタークラブのご案内は、しばらく先になる予定です。当面はブースタークラブとは別の形で、選手の様子やチームの情報などをお届けしたいと考えています。先の見えない不安な状況の中、少しでも皆さまが明るい気持ちになれるお役に立てたらと思っています。
皆さまも、まずはご自身の健康、命を守ることを第一にお過ごしください。必ず終わりは来ることを信じて、みんなで乗り越えていきましょう。
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3 古庄直樹 アシスタントヘッドコーチ (4/3号)
いつも応援ありがとうございます。今シーズン、アシスタントヘッドコーチ (兼ディフェンスコーディネーター)を務める古庄です。
人が集まることができない社会情勢の中、我々もチーム活動の自粛が続いています。しかし、人生どんなに苦しい状況に見えても、明るい未来に向けてやれることは必ず目の前にあります。リモートでのミーティングや、各自でのトレーニングだけでなく、手洗い、うがい、マスク着用の徹底など、フットボールとは関係なく見える日常のことを本気で徹底してやるのもその一つでしょう。
どんな状況でも、目の前のことに全力で取り組む力。何かを成し遂げるために、困難を乗り越えるために、これ以上に大切な「人間力」はないと考えます。おそらくこの先も、社会生活、チーム活動ともに何かしらの制限が生じるでしょうが、やり方はいくらでもあります。どこまでやれるかは我々の人間力次第です。
そう考えると、あらゆるスポーツイベントが中止や延期になってしまったこんなシーズンだからこそ、必ず乗り越えて、秋にはファンの皆さんに過去最高のフットボールをお見せしたい!と強く思います。まだ少し先になりますが、試合会場で皆さんとともに戦えることを楽しみにしています。乗り越えましょう。
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2 大橋 誠 ヘッドコーチ (3/27号)
いつも応援ありがとうございます。今シーズン、ヘッドコーチに復帰しました大橋です。
当たり前に行っていた活動がままならない日々が続いております。今は限られた環境下で、どうすれば向上できるのかを考える機会をもらったと捉え、前向きにチャレンジを続けています。
ただ一方で、当たり前だったことを取り戻したい思いを強くしているのも事実です。無観客で実施されていた大相撲をTV観戦していましたが、画面を通してでも、空気の違いは明らかでした。勝負の面白さや興奮は、観客、ファンの皆さんの熱気なしにはつくり得ないと痛感しました。
個々人の留意の積み重ねで今回の問題を終息させ、再び、あの空間を皆さんとともにつくり出したい、切にそう思います。そのときに「やっぱり面白い」と言っていただけるよう、日々を戦います。
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1 並河 研 GM (3/19号)
今季からGMに復帰した並河です。あらためてよろしくお願いいたします。 リーグの勧告に従って、今週末も集合練習は行いません。
人が移動できない、集まれない。そのことが、経済だけではなく「人らしさ」をも削り取っていく。社会危機の中で、私たちスポーツチームにできることは本当にわずかです。
集まり、語り合い、汗を流す。応援してくださるファンの皆さんの前で試合をする。当たり前のことがあまりにもありがたく、遠く感じるこの頃です。
とはいえ、明けない夜はない。私たち、そして皆さんを始め、世界中の人類の力を合わせてこの危機を乗り越えて。スタジアムに再び集う日まで、心を動かし、想いをつないでいきましょう!
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2020年06月12日
新しい様式での活動再開(並河GM)
これら以外にも、ロッカールーム、ミーティングルームなど館内はすべて光触媒コーティングを施して減菌作用を持続させ、練習後の簡単な栄養補給もソーシャルディスタンスを確保して、皆黙って、粛々と弁当を食べています。はっきり言って異様です。
そして、グラウンド内での対策はもちろん重要ですが、関係者全員の日常生活における「かからない、うつさない、よせつけない」努力が、何よりも大きな基盤になります。
家庭、職場、平日通うジム、それらすべての移動経路。そしてグラウンド。安全対策の毎日の繰り返しの果てに、ようやくアメリカンフットボールという競技が姿を現し、そして試合があり、そしてさらにその先に、応援してくださる方々で沸く試合会場がある。道のりは遠く遠く感じますが、時間はいつの間にか進行してしまっている。そのような感覚です。
応援してくださる皆さまには、お待たせしてしまい、たいへん申し訳ありませんが、8月の初旬にはリーグ戦の詳細が決まる予定です。協会からリリースされた方式で公式戦が開催されるのかどうか、その場合、お客さまを試合会場に迎え入れることができるのか、できないのか。前代未聞の環境の中で、競技団体、各チームとも、希望的観測をぎりぎり失わない中で現実路線を恐る恐る探っている状況です。今までオービックシーガルズを奮い立たせてきた原動力であるブースタークラブの今年度の概要も、8月のその頃まで待っていただくことになるかと思います。
皆さまには、なにとぞご理解いただき、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。そして、何よりもまずはご自愛いただけますようお願いいたします。ご安全に。
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2019年12月03日
2019 シーズンエンド(大橋GM)
今シーズン2回目となるパナソニックインパルスとの対戦、プレーオフ準決勝戦での敗退をもって、オービックシーガルズの2019シーズンが終了しました。参戦・応援・叱咤激励いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
優勝から遠ざかること6シーズン、JXB不出場も3シーズンを重ねてしまい、なんとも言葉が無いというのが正直なところです。若きリーダー、RB#30地村主将を中心に、それぞれが力と知恵を絞り出すことにチャレンジし、ひとりのワンステップがチームのワンステップに繋がっていった、一人ひとりの思いが強かったシーズンだっただけに、喪失感が大きいのだと思います。参戦いただいた皆さんも、同じような気持ちでおられるでしょう。個人的には忸怩たる思いが募るばかりです。
上位8チーム総当たりで総合順位を決め、トップ4でのプレーオフを戦う新フォーマットの戦いは、わかりやすく、エキサイティングなものになる一方で、激戦・混戦が当たり前になり、本当に気が抜けないものになりました。そんな中、安定した実力を発揮し、ボウルゲーム出場を果たした両チームには、敬意しかありません。そして、我々が超えなければならない壁も、より明確になったと感じています。
企業チームの両雄を、どんなやり方で凌駕するのか。何を突き詰めて、どう突き抜けるのか。それらをクリアにすることが肝要であり、必須です。
厳しい戦いこそ、チームを、リーグを、フットボール界を進化させると信じてやってきました。その厳しい凌ぎ合いが実現化しつつある今、ここを超えなければ、オービックシーガルズではありません。軽々に為せば成るとは言えませんが、為さねば成らぬことは明白です。ここから再度もがいていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
WE ARE OBIC SEAGULLS
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2019年09月27日
ザ・ホームゲーム(大橋GM)
おかげさまで、2013シーズンから数えて7回目となる、習志野市秋津でのホームゲームを実施することができました。早くからお越しいただき、スタンドをアクアグリーンで埋めてくださった皆さん、参戦本当にありがとうございました。事前情報では雨天予想、しかも荒天の可能性すらあるとのことでしたが、蓋を開けてみれば、文句なしの爽やかな秋晴れで、まさしくフットボール日和。そういえば、試合日程が決まった頃、宮本市長が「オービックシーガルズのホームゲームは雨が降らないんです。いや、降らせません」とおっしゃっていたのを思い出します。様々な方々の思いが集結して、この素晴らしい空間があるのだと再認識した1日でした。
また、急きょお願いした、台風15号義援金へのご協力についても、多くの方々にご賛同いただき、心から感謝しています。この義援金が、チームとゆかりのある千葉県の皆さまにとって、少しでも助けになれば幸いです。復旧・復興はこれからだと思いますが、またスポーツを楽しんでいただける日常を取り戻していただけることをお祈りしています。(ご報告記事)
さて、我々にとって特別なゲーム、ホームゲームでは、随所に見応えのあるプレーを披露することができました。というのも、シーズン第3節を迎え、これまで取り組んできたことが、ゲームでも実行できる程度まで錬れてきたということがあると思います。もちろん、まだまだ未熟な部分もありますが、やっと研ぎ澄ましていく段階に入りつつあるというところでしょうか。
他チームの戦いぶりを見ても、同じようなステップを踏んでいるように見えます。もともと、今シーズンのリーグ編成では、実力差が拮抗し、接戦が多くなるだろうと誰もが予想していたわけですが、ここまでの前半戦では、意外と点差がついたゲームがありました。それは、点差通りの実力差があるわけではなく、それぞれのチームが、まだ荒削りの段階にあり、いったん相手側に展開をつくられると、それを覆していくだけの戦い方を持てていなかったからだと考えます。実際、ゲームの初盤に点差がついてしまい、それを早く取り返そうとしたことで、結局もっと大きな点差でゲームを終えるといった展開が少なくありませんでした。
しかしながら、ここからは、違った展開、例えば粘りに粘ってとか、取りつ取られつとか、簡単に一方的にはならないゲームが増えると予想します。なぜなら、先ほどお話しした通り、どのチームも試合経験を重ねることで、どう展開を作るのか、あるいはどう展開に振り回されないのかを、より具体的に準備するようになるからです。
大味なシーンが減っていくことで、派手なプレーよりも、渋いプレーが増えるのではないだろうか。そんな中で、誰がどんな風にしてド派手なプレーをしてみせるのか。想像するだけでも楽しくて仕方ありません。ここからの激闘、なにとぞお見逃しないように。
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2019年08月23日
2019 Xリーグ開幕(大橋GM)
いよいよ2019Xリーグが開幕します。今季からディビジョンが再編成され、文字通りトップリーグ体制でのスタートです。8チーム総当たり完全決着による総合順位決定、そこからのプレーオフトーナメント、そしてボウルゲームと、非常にわかりやすく勝者が決まっていきます。また、それぞれのチーム力が均衡するので、毎試合、激しい戦いとなること必至で、観て面白いリーグになること間違いなしです。
チームは、各試合に対して、より狙いを定めた準備をしていかないと、接戦を制することができません。また、疲弊が避けられない戦いが続きますので、コンディショニングとリカバリーに気を配らなくてはならないでしょう。頭脳・身体・精神すべてを、いつでもフル稼働できるタフネスが求められるシーズンになりそうです。想像するだに厳しそうですが、楽しそうでもありますね。我々が長年求め続けてきた、痺れるような凌ぎ合いがここにあります。
そんな中、先日プレスカンファレンスにて、8チームの代表の話を聞く機会がありました。各チームの抱負は、想像の域を超えるものではありませんでしたが(突拍子もないこと言ったり、挑発したりするヘッドコーチはいませんね)、注目選手を語る場面では、少しXリーグも変化してきたかな?と感じる場面がありました。特に、オフェンスの注目選手としてRBを挙げるチームが複数出てきたことはその一つです。近年は、何と言ってもQBをキーマンに挙げるチームばかりでしたので、これはランニングアタックの重要性が高まっていることの象徴と思います。激しいゲームが繰り広げられる今シーズンは、フットボールらしいぶつかり合いが多く見られそうです。
さて、我が古庄ヘッドコーチは、オフェンスの注目選手に関して、OL陣すべてと回答していました。これも、フロントラインの攻防を中心とした、体の張り合いをゲームの中心とする覚悟の表れと思います。オービックシーガルズのランニングアタックにも、ぜひご注目ください。
全戦決戦。見逃していい試合はありません。今シーズンも奮って参戦していただけますよう、お願いします。
<2019 X1 Super 第1節> 8/25(日)17:00~ vs.オール三菱ライオンズ@富士通スタジアム川崎 見どころ・ご案内 デジタルチケット購入(当日16:00まで/1,500円)
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2019年07月15日
Summer Season 突入(大橋GM)
短いオフタイムを経て、オービックシーガルズが活動を再開しました。レギュラーシーズンを勝ち抜くための地力をつけるうえで、大切な夏季強化期間の始まりです。
お礼が遅れましたが、スプリングシーズンでは、おかげさまで第41回パールボウルに勝利し、3連覇を飾ることができました。熱い参戦・応援をいただき本当にありがとうございました。RB#30地村選手の新キャプテン就任に始まり、WR#84西村・RB#29李両選手のTSLチャレンジ、大量ルーキー加入とその活躍など、話題の多かった数ヵ月。ゲームにおいても、日々の取り組みにおいても、勝ち負けにこだわってきたことが、チーム全体に良い風土を生みつつあると感じます。
さて、そんなスプリングシーズンを経て、ここからチームをもっと骨太にしていかなければならないわけですが、ポイントとなるのは、脱・想定でしょう。起きそうな事象をイメージしつつも、思いもよらないことにしっかり対応できるようになっていく、そして、想定外のできごとを楽しめるぐらいにならないと、これから待ち受ける厳しい戦いを制することはできません。いくつかの成功体験には縛られず、あえてルーティンを壊し、わざわざ未知のことにチャレンジする気概が必要です。
その意味では、昨日実施したアサヒビールシルバースターさんとの公開合同練習は非常にいい機会になりました。普段と違う相手と普段とは違う環境で、しかもギャラリーの前で自分たちを磨くというのは、想定外の連続だったと思います。「自分の1対1の勝負があれだけの注視を浴びることはまずないので、むしろ試合よりも緊張した」。ある選手の言葉が印象的でした。
今回の公開合同練習をともにつくってくださったアサヒビールシルバースター関係者の皆さん、また、悪天候にも関わらず足を運んで見にきてくださった皆さんに心からお礼申し上げます。
開幕戦まではあとわずか40日余り。チャンピオンシップに向けて、大切なサマーシーズンを様々なチャレンジで埋め尽くし、見応えのあるチームをつくっていこうと考えています。例年からは想定できない、激闘必至のレギュラーシーズンを前にして、今から気持ちがあがっています。
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2019年04月08日
Spring Season(大橋GM)
新チームが始動してから早1ヵ月余り。あっという間にスプリングシーズン突入まで来ました。例年、Xリーグでは、8月終わりからのレギュラーシーズンに先がけて、ゴールデンウィーク前から春シーズンの公式戦が実施されます。東日本では、パールボウルトーナメントということになるのですが、この戦い方がなかなかに難しい。チームの土台作りと選手の育成に取り組みつつ、公式戦トーナメントを戦い抜けるようにチームを仕上げていくのは、容易ではありません。それでも、有望な新人候補が門戸を叩いてくれると、悩みより期待が上回ります。
この春シーズンにおいては、相手チームとの戦いもさることながら、自チーム内での競争が激化するでしょう。ベテラン・中堅・若手・新人が入れ乱れてのポジション争いは、自己研鑽の最高の場です。そんな渦中にある選手たちをまとめ上げ、チームにしていくのが、新キャプテン、RB#30地村選手です。躍動著しい今のチームを、フレッシュなエネルギーで牽引していってくれるものと確信しています。中堅に入りつつあるWR#84西村選手とベテランの域にかかったDL#23バイロン・ビーティー・ジュニア選手がバイスとして脇を固めてくれますから、若きキャプテンには、安心して、がむしゃらに走ってくれることを願うばかりです。
さて、春シーズンの競争激化といいますと、すでにオースティン・テキサスの地で体を張っている2人のことにも触れなくてはなりません。The Spring League(TSL)に参戦している、WR#84西村、RB#29李の両選手です。TSLは試合興行を目的としたものではなく、試合を通じて選手の能力を披露し、NFL、CFL、XFLなどプロリーグのスカウト陣に選手をピックアップしてもらうことを主眼としたSHOWCASEリーグです。特に来年2月開幕予定のXFLは、このTSLをトライアルの場としても活用しており、導入しようと考えている新ルールやチップセンサーを利用したテクノロジーなどをTSLで試みています。XFLコミッショナーのオリバー・ラック氏(あのアンドリュー・ラックの実父、ウエストバージニア大からヒューストンオイラーズに入団。QB#3スカイラー選手の先輩ですね)も来訪しており、熱心に視察している姿が印象的でした。
4/6(土)に試合が行われ、西村、李ともにレギュラーローテションで出場、チームの勝利に貢献しました。西村はなかなかパスに恵まれず、キャッチの記録はなかったものの、相手CBを抜き去る場面を何度かつくりましたし、パントリターン(スターター!)ではクイックネスをアピールできました。李は試合序盤から何度かキャリーのチャンスがあり(こちらもスターター!)、3Qに10ydsオーバーのゲインを獲ると、その後TDランを決めて、存在感を示しました。また、同チームのキッカー佐藤選手(IBM)は2FG成功させましたし、C庄島選手(UCLA)は全プレー出場してOLユニットを牽引するなど、日本人選手の活躍が目立った試合となりました。
太平洋を挟んで、遠く離れた地ではありますが、自分を磨く戦いに身を置いていることは同じです。日米の両地でそれぞれが自身を磨きまくり、お互いが驚くような姿で再会してもらいたい、そんなことを願っています。この春シーズンも面白そうです。
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2018年11月26日
2018シーズンを終えて(大橋GM)
これほど愛されているチームだからこそ、結果をつかみ取って、皆さんと喜びを分かち合いたい、その思いはますます強くなりました。ただ、その機会は来シーズンに持ち越しです。今はまず、来シーズン成したいことを成すためにどんなチーム強化ができるか、何が違っていたのか、何が欠けているのか、また問い直すところから始めます。できる限り視野を広げ、凝り固まった常識を捨て、自分たちの原点に立ち返って。
繰り返しになりますが、2018シーズンの参戦・応援、本当にありがとうございました。これからもオービックシーガルズをよろしくお願いいたします。
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2018年11月13日
JXBトーナメント セミファイナル(大橋GM)
ワイルドカード・プレーオフ、クォーターファイナルが終了し、Xリーグのポストシーズンは、セミファイナルを迎えます。NFA大会方式が導入されてから3シーズン目になりますが、連続して同じ4チームが顔をそろえることになりました。富士通フロンティアーズ、パナソニックインパルス、IBMビッグブルー、そして、我々オービックシーガルズです。
過去2シーズン、これらチームの顔合わせでは、すべてのゲームが1ポゼッション以内の決着となっており、シーズンの中で最も熾烈な戦いがセミファイナルといってもいいでしょう。ボウルゲームとはまたひと味違う、総力戦、緊張感の高いバトルが期待できます。
緊張感の高いバトルといえば、先日のワイルドカード・プレーオフを経て、来シーズンから導入される新リーグ形式でのSUPER8の8チームが決定しました。かねてより懸案となっていた優勝チーム決定プロセスの分かりにくさが解消され、総当たりで雌雄を決する、文字通りのトップリーグに生まれ変わります。こうなってくると、ポストシーズンを待たずとも、シーズン開幕当初から緊張感は上がらざるを得ません。つまり、来シーズンからは、いま味わっている緊迫が毎試合当たり前となり、それを克服できるチームだけが勝ち残っていくことになります。また、プレーオフでは、同シーズン2度目の対戦を強いられますので、優勝するには、1度の勝敗に引きずられないタフさが必要になるでしょう。いずれにしても、「面白い」リーグになることは間違いありません。
「面白い」ことと「難しい」ことは表裏一体で、切り離せないものです。たとえば、クライマーが面白いと思えるには、難易度の高い岩壁が不可欠です。誰でも簡単に登攀できる壁を面白いとは感じることはできません。だから皆、どのルートがより難しいのか、未踏のラインはどこなのか必死に考えるのです。
さて、今シーズンのオービックシーガルズに話を戻しましょう。いま、まさしく我々は「難しそうな」壁を前に、どうやって踏破してやろうかと考え、準備しているところです。シーズンを通じて我々が変化してきたように、相手も変化を遂げています。前回の対戦とは全く違う戦いが目の前に迫っています。この短い時間で、どちらがさらに変わることができるのか。成長のぶつけ合いです。これ以上「面白い」ことがあるでしょうか。
来週末、オービックシーガルズがどんな登り方をするのか、どれほど楽しそうに登るのか、そして登りきってみせるのか、楽しみにしていてください。
11/25(日)13:00~準決勝
オービックシーガルズ×富士通フロンティアーズ@富士通スタジアム川崎
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2018年08月24日
2018レギュラーシーズン開幕(大橋GM)
文字通り、あっという間に開幕戦目前となりました。今シーズンは、パールボウルが6月28日と遅かったこともあり、ことさら短い夏という感じがします(とはいえ、暑さはまだまだ続くようですが)。
個人的には、今夏、チーム強化のサポートに努めつつ、U-19日本代表チームにヘッドコーチとして帯同し、世界大会(第5回U-19世界選手権大会)を戦ったりもしておりました。開催都市はメキシコシティ。高地ということもあり、予想外にドライで過ごしやすく、人々も気さくかつ陽気で、食べ物も美味しい。良いところでした。もっとも、酸素が薄い中の戦いでしたから、選手たちは息苦しさから解放されることはなかったようです。
今大会で確信を深めたのは、やはり、フットボールの基本中の基本、EXECUTION(=遂行力)が最も大切であるということです。やりたいこと、やれること、やるべきことをやりきることを愚直に繰り返すことの大事さを、いまさらながら痛感しました。優勝を遂げたカナダチームは、必ずしも選手の能力や戦術が他チームに比べて秀でていたわけではありません。ただ、自分たちのフットボールをやりきる能力、EXECUTIONがしっかりしていました。翻って日本代表チームは、やりきるところまで詰めきれませんでした。むしろ、フィジカルの差をどう埋めるかなど、相手を見てのチームづくりの方に注力してしまったと自省しています。また、苦しいときにこそ、EXECUTIONを発揮できる肉体的、精神的スタミナを徹底して向上させなければならないとも思っています。
さて、2018シーズンの話になりますが、XリーグでもこのEXECUTION、しかもチーム全体のEXECUTIONが勝負のポイントになるでしょう。能力の高いアメリカ人選手の存在が常識化してきた今、彼らに頼りきることなく、彼らの能力を最大限に活用するチーム、総合力の高いチームこそがリーグを制するものと思います。その意味では、今シーズン当初からオービックシーガルズが進めてきた、チームメンバー全員の認識をそろえる取り組みは、本質をしっかり捉えていたと感じています。一つひとつのプレーを皆でどのように仕上げるかにこだわってきたシーズンだからこそ、勝負どころでEXECUTIONを遺憾なく発揮してくれるものと期待しています。
春季シーズン終了直後には、我々のチームメートがスポーツマンとしてふさわしくない行動をとったことに対して、諸方面からご指摘、ご批判をいただきました。たいへん感謝しております。こういったことも、一つひとつのプレーに集中しきれていないこと、ひいてはEXECUTIONの不徹底も遠因であると認識し、チームづくりを進めていきたいと考えています。
スポーツマンシップは、自らの矜持と周囲に対する敬意から成るものです。矜持と敬意を保ち続けるよう、選手、スタッフに求めていくと同時に、彼らが矜持と敬意を当たり前に持てるようなチーム、リーグをつくっていかなければならないと、衿を正しています。
引き続き、今シーズンも、Xリーグを、オービックシーガルズをよろしくお願いいたします。
開幕戦ホームゲームの見どころ・ご案内
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2018年04月27日
2018ニューカマー(大橋GM)
たいへんご無沙汰してしまいました。チーム強化についてカタチになるまでとご報告を日延べしているうちに、もはやシーズイン直前。著しい遅筆をお詫びいたします。
もちろん、この間何も動いてなかったわけではございません。最も注力したのは、チーム強化のうちでも、新戦力の獲得でした。先日発表させていただいた通り、おかげさまで新人候補選手が多数チャレンジしてくれている状況です。その中から、今季アメリカから参戦しにきてくれた2人ついて少しお話しします。
まず、QB#3スカイラー・ハワード。ウエストバージニア大で2年時から試合に出場し、年ごとにチームの勝ち星を伸ばしていった立役者の一人です。最終年には、AP Pollで全米18位までチームランキングを押し上げ、引退試合となったカクタスボウルのオフェンスMVPにも選ばれました。テキサス・フォートワース出身の、いかにもテキサンといった荒ぶる魂を持った選手です。投げてよし、走ってよしのデュアルプレーを楽しみにしてください。
そして、TE#85ホールデン・ハフ。バリエーション豊富なオフェンスで有名なボイシ州立大で新人のときから試合に出続けた選手です。2メートルに届くサイズを生かしたボールキャッチは秀逸で、次元の違う空中戦を見せてくれます。TEをフル活用する大学時代の経験から、様々なブロックもこなせる彼もまた、マルチプレーヤーと言えるでしょう。来日前から学んでいた日本語の実力もなかなかなもので、ちょっとしたオヤジギャグを入れ込んでくるので注意です。
彼ら2人に加えて特筆しておきたいのは、DB#21ブロンソン・ビーティーでしょう。ご存知の通り、DL#23BJの実弟で、昨シーズン学生チャンピオンになった日本大学のエースプレーヤーだった選手です。私自身は彼が10代の半ば頃から知っていますので、隔世の感が拭えません。すっかりたくましい若者に育ってくれました。BJ同様のスピーディーかつ思い切りのいいプレーは一見の価値あり、です。
前述の通り、彼ら以外にも有望新人が目白押しの今シーズン。チーム内競争も激化しています。この切磋琢磨がチームの地力を向上させ、勝ちきるチームを創造するものと考えています。その姿をぜひともフィールドで目の当たりにしてください。お待ちしています。
初戦の見どころ・ご案内
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2017年11月27日
2017シーズンを終えて(大橋GM)
昨日の準決勝敗退をもって、オービックシーガルズの2017シーズンが終了いたしました。最終的には8戦4勝4敗という不甲斐ない結果となり、ファンの皆さんには本当に申し訳ない限りです。それでも、シーズン終了が決定する最後の1秒まで声を限りに応援してくださったことには、感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございました。
今シーズンよりGMに就任し、勝つための環境整備に邁進してきましたが、厳しい結果を眼前にして、力不足を認識せざるをえません。
スタッフィング、リクルーティング、ファンの皆さんへの働きかけ、TVやネットでの放映などなど、すべては勝利につながるものと考えてやってきました。「チーム活動のすべては勝つために」。その考えは正しいと思っています。今は、一つひとつの積み上げは十分だったのか、違っているものは何だったのか、そのことを自問自答している最中です。
選手やスタッフのみならずファンの皆さんを含め、オービックシーガルズに関わる全ての人々がオービックシーガルズメンバーであり、メンバー全員の思いは勝利にこそあります。その思いに応えるには、勝つための選択を、勝つための積み上げをやり続けるしかありません。今からまた戦いを始めます。
皆さんには、引き続きオービックシーガルズメンバーで居ていただけるよう、心からお願いいたします。来シーズンには、我らこそがオービックシーガルズと胸を張れるチームを創りあげます。
2017シーズンの参戦・応援、本当にありがとうございました。
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2017年11月25日
10,000YDS/100TD’s(大橋GM)
今シーズン、リーグ戦を終えた段階でQB#6菅原 俊選手が秋季通算パス獲得ヤード10,000ヤード超えを達成するとともに、100タッチダウンパスを記録しました。2010年のチーム加入から8シーズン、今もなお、本当に多大な貢献をしてくれています。
これまでに獲得してきた距離・得点もさることながら、そのパスの質が高いことが彼の素晴らしさではないでしょうか。1.200回余り試投をして、その成功率は66%。これだけコンスタントにプレーを成立させてきた裏側には、彼の優れた準備力があります。
菅原選手は、決してストロング・アーム、ライフル・アームと言われるような強肩・剛腕を武器としたパサーではありません。球速に頼って勝負するようなこともしません。彼の真骨頂は、ディフェンスが動きにくい場所、反応しにくいタイミングに投げることにあります。言うは易いのですが、体現するのは難しい。彼はそのための準備にとことんこだわります。相手ディフェンスを研究し、予測を立て、フォールドでのイメージが明確に浮かぶまで、準備し尽くすのです。
そういったこだわり抜いた準備の積み重ねこそが、質の高いパスを生み出し、ひいては今回の大記録に結びつきました。たゆまない努力は、誰もが真似できることではありません。心から敬意を表したいと思います。
さて、目の前に迫った準決勝。チームとして、これまでの準備の積み重ねが試される場がやってきます。問われるのは、一人ひとりがどれだけこだわり抜くことができたか。それこそがフィールドでの質に表れるのです。
今、チームメンバーから聞こえてくる会話からは、いつも以上に準備への意識の高さが感じられます。もはや、準備力は菅原選手の専売特許ではないかもしれません。準決勝では、それが必ず実を結ぶと信じています。準備に裏打ちされた、大胆かつ激しいプレーを目に焼き付けてください。参戦、お待ちしています。
★QB#6菅原選手「100TD&10,000ydsダブル達成記念Tシャツ」販売 ★FLYガル幕&FLYメガホン配布 ★当日12:00まで、参戦パックとデジタル前売チケットを販売中
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2017年10月13日
オービックシーガルズ、西へ(大橋GM)
のっけから「ウルトラ警備隊、西へ」みたいな題名になってしまいましたが、ウルトラセブン世代以外の方はご興味ないでしょうからスルーしてください(キングジョーの話とかですね)。
今週末、オービックシーガルズは数少ない遠征試合に臨みます。それにしても、日本のフットボールは遠征試合の機会がほとんどありません。Xリーグでは、昨シーズンよりその機会が多少増えたものの、それでも大半は遠征を伴わない試合です。ホーム&アウェーではなく、いわばセントラル開催の興行形式をとっている以上、仕方のない部分もあるのですが、この形式であるからこそ、いろいろな土地でフットボールを見ていただく機会をつくれれば良いのになあと考えてしまいます。
たとえば、大相撲で実施している、本場所を東京・名古屋・大阪・福岡の4都市で開催し、さらに地方巡業するといったやり方は参考になるところではないでしょうか(大相撲の興行方式は、ある方からアドバイスいただいて以降、興味を持って研究中)。
さて、近い将来には遠征が増え、それが当たり前になるかもしれませんが、今のところ、遠征試合は我々にとって特別な試合です。
関西で戦うことのアウェー感は、以前からお話ししている通り、ほとんどありません。むしろホーム気分の選手が多いくらいです。どこに行っても変わらない、皆さんの熱い応援が大きな助けになっています。
ポイントは、移動を含めた遠征先でのコンディショニングということになるでしょう。長距離を移動したうえに、普段と違う場所で、いつもと異なる時間の使い方をしなければならないからです。これらのことを、マイナス要因にしては駄目です。
そもそも、大阪までの移動距離はそんなに長距離でしょうか? 新幹線で2時間30分足らず。ダウンロードしたNFLの試合を見切れない時間です。案外近いですね。さらに、遠征先宿舎ではトレーナーのサポートを受けることができ、同宿のメンバーといつも以上に会話することもできます。むしろ、普段より好環境と言えるかもしれません。ということで、プラスのことが多い特別な試合と受け止めれば、遠征も悪くないということになり、マイナス要素は見当たらなくなりますね。
そして、もうおわかりと思いますが、関西以外から参戦していただく皆さんにとっても、大阪はそう遠くありません。思い立ったら新幹線、飛行機に飛び乗って、ぜひ参戦に向かってください。激戦必至の地、西へ(大阪以西にお住まいの方は東に向かってください)。試合会場でお待ちしています。
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2017年09月23日
ホームゲーム@習志野(大橋GM)
2017シーズンは早くも第3節を迎え、我らオービックシーガルズは本拠地習志野にてホームゲームを戦います。
習志野の皆さんに多くのご支援をいただき、年々ホームゲームは右肩上がりで盛り上がっており、独特の雰囲気を感じられるようになりました。日曜日が楽しみです。
元々私にとっての習志野は、日本騎兵の父、秋山好古ゆかりの地であり、興味のある土地でした。きっかけは、司馬遼太郎氏の著書「坂の上の雲」。この作品では、明治人の情熱と矜持がそこここに描かれているのですが、私が最も惹かれるのは、登場人物皆に共通する挑戦魂です。既成概念にとらわれず、できる方法を何が何でも見つけようとする姿勢に勇気づけられたことも度々。思えば、なんとなく行き詰まったときに読み返す本のひとつであるようです。
なかでも、秋山好古はお気に入りの登場人物なのです。飄々と自然体でありながら、大胆に行動し、常識を覆す。「面白く革新する」を旨としてきた我らオービックシーガルズに通ずるからでしょう。とにかく私にとって習志野は、因縁浅からぬ(気がしている)場所なのです。
そういえば、以前宮本市長も「習志野には革新を尊ぶ風土がある」とおっしゃっていました。そのお話は、習志野そもそもの成り立ちにルーツがあるのではないか?という興味深いものだったのですが、詳しくは書ききれません。すみません。ただ、ここでも革新という言葉に反応していたことを思い出します。
革新=イノベーションで繋がったオービックシーガルズと習志野。ホームゲームではその化学反応を目の当たりにすることになります。是非是非、それを実際に感じてみてください。参戦をお待ちしています。
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2017年06月13日
ファイティングボイス(大橋GM)
2017シーズンのオービックシーガルズが始動してはや3ヵ月余り。いよいよ春シーズンの集大成を見せるときが来ました。3年ぶりのパールボウルです。
古庄ヘッドコーチが提唱してきた「ハードワーク」が根づき始めており、個々人がそれぞれの局面においてタフな戦いができるようになってきました。対戦相手も手強いですが、激しいやり合いになればなるほど、選手たちの強みが披露できるはずです。
さて、このパールボウルから、ファイティングボイス“FLY OBIC SEAGULLS”がお目見えします。フィールドの選手たちを鼓舞するためのかけ声です。燃えたぎる思いを声にのせて、戦いの場へ届けてください。
チームならではのファイティングボイスがあったらいいなあと考え始めたのは、さかのぼること6年前。フットボールの名門、アラバマ大学を訪ねたことがきっかけです。当時のアスレティックディレクターが退屈なアラバマの夜(失礼!)を気遣って、バスケットボールの試合観戦に招待してくれました。そのとき、観客が叫ぶ“ROLL TIDE”を実体験し、これはいいと思ったのです。アラバマ大のニックネームは、CRIMSON TIDE(深紅の潮流)で、それにかけてROLL!(うねれ!)と鼓舞しているわけです。
OBIC SEAGULLSにかけてFLY。まんまの感があるかも知れませんが、高みを目指してどこまでも翔ぶというのは、チームが目指すところそのものと感じています。どうか皆さんで、この“FLY OBIC SEAGULLS”を育てていただき、皆さんのファイティングボイスにしていってください。そして皆さんの声で、チームを飛翔させましょう。
FLY OBIC SEAGULLS!
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2017年04月10日
ASSOCIATE OC参戦(大橋GM)
新年度を迎えた途端に春めいてきて、いよいよ新たな芽吹きを実感できるようになりましたね。我がオービックシーガルズでもフレッシュな新戦力が本格的に躍動し始めています。
選手たちの話はヘッドコーチに譲るとして、今回はコーチ陣のお話です。
今シーズンは、オフェンスサイドに濱部 昇さん・阿南孝仁・坂本昂大の3名が加わってくれました。阿南は2015シーズンまで選手としてともに戦ってくれていたかつての仲間。坂本は小学生の頃、ジュニアシーガルズとしてフィールドを駆け回っていた生え抜き。チームの文化をよく知った2人は、即戦力としてチームを支えてくれています。 記事「濱部 昇アソシエイトオフェンスコーディネーター就任のお知らせ」(4/1up)
そんな中、どうして濱部さん(チームメンバーではありますが、さん付けにさせてください)が元々ゆかりのない我々のチームに加入してくれたのか。驚いた方も多かったかと思います。これは、不思議と想いは通ずるということでしか説明できません。
濱部さんと私は早稲田大学で2学年違いの先輩-後輩で、30年近くのお付き合いになります。もちろん、当時の体育会で2学年も違えば、軽々に口をきくようなことはできませんでしたから、普通に話せるようになったのは、お互いがコーチに就任してからになります。
ただ、コーチ同士としてお話するようになってからは、かなり深い会話を交す機会をもらっていました。チームの基礎練習に関して、夜遅くまで互いの意見をぶつけ合うこともありましたし、電話で1時間以上話し込むこともありました。おかげで、私自身は濱部さんの知見に感服しつつ、その人となりを知ることができ、母校に素晴らしいコーチがいることを誇りに思ったものです。濱部さんが高校・大学と学生フットボール界において華々しい戦績を残したときにも、さもありなんと納得しました。
そんな特別なコーチですから、「濱部さんがオービックシーガルズをコーチしたらどうなるのだろう」と想像することもしばしば。ただ、それは実現しえない想像の世界と思い込んでおり、そんなことが起こるとは考えもしていませんでした。ところが、濱部さんが大学の監督を勇退されるとの報を聞いた直後にお会いしてみると、Xリーグでコーチをする可能性がないわけではない、とおっしゃるじゃありませんか。そこからは、ただただ愚直に押しの一手で突き進みました。濱部さんにしてみれば、ちょっと口を滑らせてしまったことで、本当に巻き込まれてしまったというのが正直なところかもしれません。でも、そこがオービックシーガルズの怖いところです。
濱部さんには、「アソシエイトオフェスンコーディネーター」という、我々にとっても初めての役割を担っていただくことにしました。文字どおり、准オフェンスコーディネーターとして、オフェンス全体を支えていただくことになります。そしてもうひとつ。アソシエイトという言葉の原義、「人と人とを結びつける」にも因んでいます。この不思議なご縁を大切にしたい、ぜひともがっちり結びついた仲間になっていただきたいとの思いを込めて。
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2017年02月28日
2017シーズンインのご挨拶(並河代表)
▲2017初ハドル
先週末の2/25(土)、2017年のシーズンがスタートしました。
この日は、Jリーグとスーパーラグビーが開幕し、プロ野球のオープン戦も始まりました。まさに球春到来です。
私たちの今年の初戦、4/23(日)まではもう少し待っていただくことになりますが、初日の選手、スタッフの顔を見ていると、昨年以上のシーズンになりそうな予感がしています。チーム代表としては、予感を実感にすべく、最大限の努力をしなければなりませんが。
大橋新GM率いるGMユニットを始めたことも、その一環です。アメリカからトップレベルのNCAA選手がXリーグにやってくる時代、オービックシーガルズのチーム強化も、より戦略的かつ組織的にレベルアップさせていく必要があり、ヘッドコーチとしてチームを5度の日本一に導いた大橋GMに、より大きなフィールドを引き受けていただいたと思っています。
私自身も、あらためてチーム代表としてオービックシーガルズファミリーをより大きくし、絆を太くしていく役割を担わせていただきます。その先には当然、Xリーグという器の改革、日本のフットボールの進化を見据えて、「日本にアメフトがあってよかった」と一人でも多くの人に思ってもらえるよう頑張る所存です。
Jリーグ開幕、スーパーラグビー開幕、そしてアメフト開幕という見出しが紙面に並ぶ日を目指して。
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2016年12月13日
WE ARE OBIC SEAGULLS 2016(並河GM)
昨日は3年ぶりの日本社会人選手権に本当に本当に大勢駆けつけてくださいまして、誠にありがとうございました。同時に、不甲斐なく完敗してしまい、誠に申し訳ありませんでした。
昨年、同じ相手にリーグ戦で41-7、準決勝は27-6で敗れ、3度目こそはと、決勝で富士通と対戦することを目指して今年のチームづくりはスタートしました。
新ヘッドコーチ古庄が選手に呼びかけた「HARD WORK」は、もう一度覚醒しようという自分たちへの叱咤の言葉でした。3月には、新オフェンス・コーディネーター ダニエル・リンズとジェリー・ニューハイゼルを加え、菅原 俊、畑 卓志郎と3人で新しいQBユニットがスタートし、新しいオフェンスづくりもスタートしました。
夏が過ぎ、開幕を迎えると、Xリーグのレベル向上は昨年よりさらにヒートアップ。多くのチームがNCAA卒業の選手をリクルーティングし、2016年のリーグ戦は未曾有の白熱状態となりました。
その中、開幕戦のノジマ相模原を1点差、強敵LIXILを2タッチダウン差、IBMをタイブレークで1点差、エレコム神戸を1タッチダウン差、準決勝のパナソニックをタイブレークで3点差としのぎ続けて、決勝進出を果たしました。
決勝は、選手たちもコーチも本当に楽しみに準備をして、アドレナリンを放出し続けながら闘いましたが、完敗。改めて、富士通というチームの凄さと私たちの至らなさ、甘さを痛感しました。ここ2年、負け続けるたびに、GMとしての自分の認識を問い直し、チャレンジを続けてきましたが、まだまだ甘い、ということです。
既に記憶にない方もいらっしゃると思いますが、里見恒平という立命館大出身の選手が活躍してくれていた2006年ごろ、プレーオフでパナソニックに負けるたびに、グラウンドに崩れ落ち泣いている彼の背中に手を置くのが精いっぱいでした。
いろいろなものと戦いながらフィールドに立ち続ける選手たちのアメフトへの想いに報いるために、GMとして何を為すべきか。昨夜の3塁側スタンドの皆さんの声、姿、フィールドで戦い続けた選手の姿を脳裏に焼きつけて、来シーズンへと向かいます。
最後になりますが、今シーズン参戦していただき、本当にありがとうございました。
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2016年11月25日
アウェーゲーム?@大阪(大橋SA)
週末は今シーズン2度目の大阪遠征。シーズン佳境のプレーオフ準決勝をアウェーで戦います。
とは言ったものの、先日10/30(日)の対エレコム神戸ファイニーズ戦では、全くアウェー感はなかったですね。スタンドはすごい盛り上がりで、ホームに勝るとも劣らない雰囲気を感じさせていただきました。
それもそのはずで、オービックシーガルズの選手のうち、半分弱が関西の大学でのプレー経験者。彼らにとっては、帰ってきて試合をしているという感覚なのでしょう。関西の方々に、大学時代よりも進化した姿をライブで見ていただけたことで、選手たちも一段とテンションが上がっているように思えました。
以前、ホームゲームアドバンテージについて書かせていただきましたが、ホームのアドバンテージが、観客の皆さんの応援にあるということならば、その熱気やエネルギーにあるというならば、もはやビジターとしてのデメリットはないも同然です。
さらにですが、オービックシーガルズには、関西の大学出身選手だけでなく、関西の高校でプレーしていた選手も多くいます。それを加えると、もはや選手の半数以上が関西フットボールに関わりのあった選手たち。こうなると、ホームとまでは言いませんが、アウェーとも思えません。我々の試合、です。
ぜひとも、オービックシーガルズの試合をともにつくるべく、長居へ駆けつけてください。参戦の興奮を味わってください。ゆかりの地で躍動するオービックシーガルズをお約束します。
そういえば、ヘッドコーチも関西大倉高校→立命館大学、でしたね。
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2016年11月07日
プレーオフ(大橋SA)
Xリーグは早くもプレーオフトーナメントに突入。激戦続きのリーグ戦を経て、オービックシーガルズは総合順位2位でのプレーオフ参加ということになりました。
リーグ戦で全勝することができたのも、古庄新ヘッドコーチが掲げてきた「ハードワークに裏打ちされた本当の自信を持つ」という取り組みが形になってきたからこそ。晩冬から自身を追い込んできた選手たち、それに向き合ってきたコーチ・スタッフ陣、皆の戦いの積み重ねが結実しつつあります。
それにしても、今シーズンのリーグ戦は接戦ばかり。SUPER9に所属するチーム同士の試合は21試合ありましたが、そのうちの実に15試合(71%)が7点差以内で決着。さらには、7試合(33%)が3点差以内という僅差でした。リーグ戦からこれだけの凌ぎ合いをしているのですから、チーム関係者としては、息つく暇もないというのが本当のところですが、応援、参戦してくださっている皆さんには、いつになく面白いリーグ戦だったのではないでしょうか。
さて、そのような拮抗した実力を持つチーム同士が、今度はトーナメントで相見えます。いったん、リーグ戦での順位は決まりましたが、どのチームが勝ち上がっていってもおかしくありません。
たとえばNFLでも、過去6チームがワイルドカードからスーパーボウルを制している事実があります。個人的に印象深いのは、第42回スーパーボウル。ワイルドカードから出場を果たしたニューヨーク・ジャイアンツが、リーグ戦から全勝を守るという快挙を成し遂げていたニューイングランド・ペイトリオッツを逆転勝利で下した、ドラマチックな試合です(ご覧になってない方、おススメします)。
この試合は、"世紀の大番狂わせ"と言われ、プレーオフ以降は何が起こるかわかからないということを強く印象づけることとなりました。
近年、サラリーキャップやドラフト制度などでチーム力の均衡化を図ってきたNFLだからこそ、このようなことが起こるようになってきたと言われているわけですが、まさに今シーズンのXリーグもそうなってきています。修羅場をくぐったチームばかりが集まったトーナメント。何が起こるかわからない、緊張のプレーオフが始まります。
★第42回スーパーボウル(2007シーズン)の映像はこちら Yahoo!>Sports navi(NFL Japan) NFL.com>Super-Bowl-XLII-highlights ↓ 大橋SAが解説者としてNFL中継に出演中 ↓ 次回出演 : 11/17(木)18:00~21:30 ダラス・カウボーイズ×ピッツバーグ・スティーラーズ【録画】 次回出演 :11/12(土)1:00~3:50 マンデーナイトゲーム バファロー・ビルズ×シアトル・シーホークス 【録画】
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2016年11月02日
辛勝で6勝(並河GM)
いやぁ……レギュラーシーズン6試合をなんとか凌ぎました。
どうなったら決勝トーナメントに出場できるのか? その対戦相手や試合会場はどうやって決まるのか? 今年から始まった新しいリーグ戦方式は難解でしたが、8月からの2カ月間で6試合、なんとか凌いで6勝できました。
1点差の辛勝が2試合(ノジマ相模原、IBM)。TD1本差が1試合(エレコム神戸)と、ハラハラ、ドキドキの連続でした。
しかも、このような試合がリーグ戦のあちこちで起こりました。
前半30-3で折り返した試合を、後半LIXILに30-31と逆転され、ラスト2秒で逃げ切ったパナソニック(33-31)。富士通対ノジマも、第4Qのラスト22秒での逆転劇(17-10)。IBMも6試合中5試合がTD1本差以内での勝敗です。
まさに、試合終了までどちらが勝つか分からない、激戦のリーグ戦でした。
何よりも、ここまで闘いきったXリーグの選手諸君の健闘を称えたいと思います。同時に、神経をすり減らしたコーチ陣の皆さんにはお疲れさまと。
ここからの決勝トーナメントも、同様の激戦が続くのは必至です。
欲を言えば、もっと爆発してほしい! いや、爆発しないといけません。応援してくださる皆さんも同じ思いでしょう。当然、チーム一同、同じ思いです。
準々決勝、準決勝、決勝。ここからは全てが決勝! あたらめて、全力!ですね。
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2016年09月15日
ホームゲーム・アドバンテージ(大橋SA)
日本のフットボールでは、ホームゲーム・ビジターゲームで戦うことがほとんどありませんので、取りざたされることが少ないですが、ホームで戦うチームが有利、という事実は明らかなようです。あるアメリカでの研究でも、フットボール・野球・バスケットボール・ホッケーすべての競技において、ホームゲームでの勝率が高くなることが証明されています。
さて、それはどうしてなのでしょうか。戦い慣れた競技場で戦えることが有利に働くというのがまず頭に浮かびます。たとえばですが、アメリカで見学させてもらったどのスタジアムでも、ホームロッカーは豪華で広々しており「やる気が出る」空間でしたし、一方のビジターロッカーはなんとなく薄暗くて狭い「やる気を削ぐ」空間だったりしました。確かにそういった環境面での優位性というものも無視できないと感じます。
ところが、先の研究では、試合会場の条件(バスケットボールなどは顕著ですが)や、与えられる試合前の環境が両チームともにあまり差異がなくとも、やはりホームチーム側の勝率が高い、という結果が出ているのです。
もうお分かりと思いますが、ホームを優位に導く最も大きな要因と考えられるのは、観客の応援なのではないかということです。それが証拠に、観客の声が届きやすい(響きやすい)、室内型の本拠地を持つチームの方が、そうでないチームより優位性が高いことも判明しています。
フットボール以外の競技でも同様である以上、これは、クラウドノイズで相手QBのケイデンス*を聞きにくくしているからといった、物理的なことだけでは説明がつきません。観客の熱や思いがフィールドの選手を突き動かすエネルギーになるとしか考えられないのです。
次戦は、オービックシーガルズにとって、今シーズン唯一のホームゲームとなります。もちろん、いつどこで戦っても、ホームゲーム同様の雰囲気を感じさせていただいていますが、今回は特別中の特別です。これ以上ないホームゲーム・アドバンテージを、ぜひ皆さんの参戦でつくりあげていただきたく思っております。
*ケイデンス:スナップタイミングを知らせるかけ声
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2016年09月02日
新たな魅力、新たな緊張(並河GM)
8月28日(日)、ノジマ相模原ライズに対して14-13、薄氷の逆転勝利で開幕を飾ることができました。
試合の下馬評は、NCAAの名門ミシガン大学でスターターQBを務めたデヴィン・ガードナー選手とWRのジェレミー・ギャロン選手という超強力コンビをオービックディフェンス陣がいかに封じるか?いや持ちこたえることができるか?ということに話題が集中していました。
前半は、体格でも勝るガードナー選手がタックルにいったオービックDBをまたいでファーストダウンを獲得する場面があったり、スクランブルからのロングパスがいとも簡単に決まったりと、富士通のQBコービー・キャメロン選手やIBMのケビン・クラフト選手とはまたひと味違うすごさを目の当たりにしました。前半は、オービックはオフェンスをしたのか?というほど、ノジマ相模原オフェンスの印象が強かったように思います。
後半になって、オービックのディフェンス陣のガードナー包囲網が機能し、カバーサック(DBがWRをよくカバーしているためにQBが投げられずサックされてしまう)やプレッシャービンゴ(DLのQBへのプレッシャーが効いているためボールがうまくコントロールできず、インターセプトされてしまう)に近い場面が増えだし、加えて今年から加入のQB#15ジェリー・ニューハイゼル選手の冷静なパス攻撃がかみ合って、反撃ムード一色に。
同点に追いついた後、再びタッチダウンを許しましたが、ポイントアフターのキックでDL#33仲里選手が値千金のブロックをし、最後は、QBジェリー選手がスクランブルして投げたトスパスをWR#84西村選手が上手く受けて、セカンドエフォートで一気にタッチダウン。キックも決まって逆転という流れでした。
まさに、最初から最後まで、1プレーも見逃せない激戦。来場されたお客様にとっても、フットボールのレベルが高く、満足感の高い試合であったように思います。私たちの試合の後の富士通対IBMもまた、見応えあるものでした。
今年のXリーグに登録した外国人選手は、ついに30人を突破。UCLA、ミシガン、アイオワ、イリノイ、ハワイ大学などNFLプレーヤーに近い能力の選手も多く、Xリーグのプレーレベルは間違いなく底上げされることでしょう。加えて、今年から始まった新しいリーグ戦方式による「均衡した」試合の創出は、日本のアメリカンフットボールが歩み出した新しい魅力への一歩だと言えます。
同時に、チームフィロソフィーの構築から、選手の補強、育成、試合でのプレーの選択、プレーコールまで、全ての総合力が問われるステージへと突入しました。まさに「負けに不思議の負けなし」を強く実感します。選手、コーチだけではなくGMや運営スタッフまで、より戦略的な行動が問われ、一つひとつの効果が問われるという、魅力と同時に新たな緊張を感じています。
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2016年08月20日
U-19から考えたこと(大橋SA)
オリンピック終盤で、みなさん寝不足なのではないでしょうか? 競技のジャンルは違えど、頂点を目指す本気の戦いには胸が震えますね。ましてや世界が舞台ですから、興奮もひとしおです。
戦いのほとんどが国内に限定されている我々としては、世界に飛び出しての戦いをうらやましく思います。なぜならば、競技レベルを大幅にジャンプアップさせる機会のひとつが、戦う対象、環境を広げていくことだと思うからです。
つい先日、中国のハルビンでU-19世界大会を戦ってきました。この大会でヘッドコーチを務めさせていただく幸運に恵まれたわけですが、その際に、日本のフットボーラーは、もっと異なる対象に挑み、異なる環境に身を置く機会をつくっていくべきだと痛感しました。ある程度予想のつく相手と、自分たちにとって心地よい場所で戦っているだけでは、突然変異は起こりません。知らず知らずのうちに、井の中の蛙になってしまうと思うのです。
たかだか2週間程度の遠征でしたが、日本の若者たちは非常にたくましくなりました。すべての対戦相手が自分たちよりもはるかに大きいという事実。風呂無し、エアコン無し、コンビニ無しという初めて味わう不便な生活環境。これらと向き合うことで、内在していた力が少しだけ覚醒したように感じました。激変する可能性はまだまだあります。これは、世代に関わらないことでしょう。
このスポーツは、先達の方々のご尽力によって今があります。これを矮小なものにしてはならないと思うのです。もっともっとデッカイものを見て、さらに夢のあるスポーツに育てていかなければ。
オービックシーガルズが暴れ回るフィールドも、今のままの場所ではないなと考える今日この頃です。が、それは少し先の話。今は目の前に迫った開幕を楽しみにしていただき、今シーズンの暴れっぷりを目に焼き付けてください。
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