チームブログ“WE ARE”

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新たな魅力、新たな緊張(並河GM)

2016年09月02日

 

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8月28日(日)、ノジマ相模原ライズに対して14-13、薄氷の逆転勝利で開幕を飾ることができました。

 

試合の下馬評は、NCAAの名門ミシガン大学でスターターQBを務めたデヴィン・ガードナー選手とWRのジェレミー・ギャロン選手という超強力コンビをオービックディフェンス陣がいかに封じるか?いや持ちこたえることができるか?ということに話題が集中していました。

 

前半は、体格でも勝るガードナー選手がタックルにいったオービックDBをまたいでファーストダウンを獲得する場面があったり、スクランブルからのロングパスがいとも簡単に決まったりと、富士通のQBコービー・キャメロン選手やIBMのケビン・クラフト選手とはまたひと味違うすごさを目の当たりにしました。前半は、オービックはオフェンスをしたのか?というほど、ノジマ相模原オフェンスの印象が強かったように思います。

 

後半になって、オービックのディフェンス陣のガードナー包囲網が機能し、カバーサック(DBがWRをよくカバーしているためにQBが投げられずサックされてしまう)やプレッシャービンゴ(DLのQBへのプレッシャーが効いているためボールがうまくコントロールできず、インターセプトされてしまう)に近い場面が増えだし、加えて今年から加入のQB#15ジェリー・ニューハイゼル選手の冷静なパス攻撃がかみ合って、反撃ムード一色に。

 

同点に追いついた後、再びタッチダウンを許しましたが、ポイントアフターのキックでDL#33仲里選手が値千金のブロックをし、最後は、QBジェリー選手がスクランブルして投げたトスパスをWR#84西村選手が上手く受けて、セカンドエフォートで一気にタッチダウン。キックも決まって逆転という流れでした。

 

まさに、最初から最後まで、1プレーも見逃せない激戦。来場されたお客様にとっても、フットボールのレベルが高く、満足感の高い試合であったように思います。私たちの試合の後の富士通対IBMもまた、見応えあるものでした。

 

今年のXリーグに登録した外国人選手は、ついに30人を突破。UCLA、ミシガン、アイオワ、イリノイ、ハワイ大学などNFLプレーヤーに近い能力の選手も多く、Xリーグのプレーレベルは間違いなく底上げされることでしょう。加えて、今年から始まった新しいリーグ戦方式による「均衡した」試合の創出は、日本のアメリカンフットボールが歩み出した新しい魅力への一歩だと言えます。

 

同時に、チームフィロソフィーの構築から、選手の補強、育成、試合でのプレーの選択、プレーコールまで、全ての総合力が問われるステージへと突入しました。まさに「負けに不思議の負けなし」を強く実感します。選手、コーチだけではなくGMや運営スタッフまで、より戦略的な行動が問われ、一つひとつの効果が問われるという、魅力と同時に新たな緊張を感じています。

 

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ゼネラルマネジャー
並河 研