チームブログ“WE ARE”

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2016年09月

2016年09月21日

勝つ理由(渡辺DBコーチ)

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▲4年前の最初のホームゲーム(2013/9/29)は渡辺コーチ(当時DB#8)の40歳の誕生日でした。
地元の皆さんがサプライズで横断幕を用意してくださり、試合後に皆で「Happy Birthday♪」を
歌って祝ったのも、ホームならでは(写真は試合後のフィールドでの交流会)

 

 

      

今週末9/25(日)、いよいよ年に一度のホームゲームがやってきます。

 

オービックシーガルズがホームタウンである習志野市で試合を開催するようになってから、今年で4年目になります。おかげさまで、これまで負けなしの3戦全勝です。

 

しかし、最初に行われた4年前のIBM戦は、42−41という薄氷の勝利でした。最後まで勝負の行方が分からない、点の取り合いになったこの試合は、今でも習志野の方とお会いすると、「すごい試合だった」「ドキドキしたけどアメフトは面白い」「あれ以来ファンになった」と話題になります。スタンドのほとんどをオービックシーガルズのファンで埋め尽くしたこの試合は、まさにホームアドバンテージを生かして皆さんとともにつかんだ勝利でした。

 

 

私はコーチの仕事と並行して、一般社団法人オービックシーガルズ習志野スポーツクラブの運営に携わっています。

 

主な活動内容・目的は、

・イベントやスポーツ教室、学校訪問活動を通して、地域の子どもたちに「スポーツは楽しい」「スポーツは気持ちいい」ことを伝えること。

・健康講座などを通して、大人の方が少しでも体を動かすことを習慣化する機会をつくること。

・スポーツを通して、地域コミュニティの核となって元気の輪を広げること。

・これらの活動により、オービックシーガルズのファンを1人でも多く増やすこと。

 

活動がら、地域にお住まいの皆さん、習志野市の行政の皆さん、企業、お店、スポーツ団体の方々と接する機会が非常に多いのですが、2010年から2013年に4連覇した後、日本一を逃しているこの2年間は、たくさんの叱咤激励をいただいています。

(「手帳の1月3日には『ライスボウル』『東京ドーム』と入れているのに、今年も予定がなくなった……」と^^;;)

そして、その声の発信源が着実に増えていること、自分たちへの期待が大きくなっていることを実感しています。

 

「きてきてアメフト先生」という、小学校を訪問してフラッグフットボールの授業を行う活動では、先生が子どもたちに、「今まで日本一に7回なって、前人未到の4連覇もしたチームの選手が来てくれました!」と紹介してくださいます。その瞬間、子どもたちの目の色が変わります。授業後にはサイン攻めにあいます。試合会場にも足を運んでくれます。「日本一」って本当にすごい力です。

(この2年は、「弱くなっちゃったの?」と鋭い質問も飛んできますが……。)

 

応援、参戦してくれる人が多ければ多いほど、「日本一」への期待が大きければ大きいほど、オービックシーガルズにとっては力になります。どんどん期待してください。1月3日は、「ライスボウル」「東京ドーム」と予定しておいてください。

 

 

ホームゲームで戦うLIXILには、直近の2試合で連敗しています(2014年秋、2016年春)。目の前に立ちはだかる高い壁です。しかし、チームはその高い壁を打ち破り、前に進む準備をしてきました。選手はフィールドで暴れまわります。我々の力強い味方であるファンの皆さん、フロンティアサッカーフィールドをアクアグリーン一色に染めてともに戦い、勝利をつかみ取りましょう!

 

“We are OBIC SEAGULLS”

 

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DBコーチ
渡辺雄一

2016年09月15日

ホームゲーム・アドバンテージ(大橋SA)

 

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▲昨年のホームゲーム

 

     

日本のフットボールでは、ホームゲーム・ビジターゲームで戦うことがほとんどありませんので、取りざたされることが少ないですが、ホームで戦うチームが有利、という事実は明らかなようです。あるアメリカでの研究でも、フットボール・野球・バスケットボール・ホッケーすべての競技において、ホームゲームでの勝率が高くなることが証明されています。

 

さて、それはどうしてなのでしょうか。戦い慣れた競技場で戦えることが有利に働くというのがまず頭に浮かびます。たとえばですが、アメリカで見学させてもらったどのスタジアムでも、ホームロッカーは豪華で広々しており「やる気が出る」空間でしたし、一方のビジターロッカーはなんとなく薄暗くて狭い「やる気を削ぐ」空間だったりしました。確かにそういった環境面での優位性というものも無視できないと感じます。

 

ところが、先の研究では、試合会場の条件(バスケットボールなどは顕著ですが)や、与えられる試合前の環境が両チームともにあまり差異がなくとも、やはりホームチーム側の勝率が高い、という結果が出ているのです。

 

もうお分かりと思いますが、ホームを優位に導く最も大きな要因と考えられるのは、観客の応援なのではないかということです。それが証拠に、観客の声が届きやすい(響きやすい)、室内型の本拠地を持つチームの方が、そうでないチームより優位性が高いことも判明しています。

 

フットボール以外の競技でも同様である以上、これは、クラウドノイズで相手QBのケイデンス*を聞きにくくしているからといった、物理的なことだけでは説明がつきません。観客の熱や思いがフィールドの選手を突き動かすエネルギーになるとしか考えられないのです。

 

次戦は、オービックシーガルズにとって、今シーズン唯一のホームゲームとなります。もちろん、いつどこで戦っても、ホームゲーム同様の雰囲気を感じさせていただいていますが、今回は特別中の特別です。これ以上ないホームゲーム・アドバンテージを、ぜひ皆さんの参戦でつくりあげていただきたく思っております。

 

*ケイデンス:スナップタイミングを知らせるかけ声

 

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シニアアドバイザー
大橋 誠

2016年09月07日

キッキングチームで!(鈴木KC)

 

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春のリクシル戦で、キッキングで勝負を決めてしまって以降、皆が緊張感を持って取り組んでいます。

 

キッキングチームは、オフェンス、ディフェンス関係なく、ヒットが強い者、スピードに自信がある者、自分は正確性で勝負、といったように、いろいろなメンバーが集まってチーム、ユニットをつくっています。 (KICK OFF COVER TEAM、KICK RETURN TEAM、PUNT COVER TEAM、PUNT RETURN TEAM、FIELD GOAL TEAM、FIELD GOAL CRUSH TEAMの6つに分かれています)

 

それぞれのユニットがビックプレー、完璧なプレーを狙っていて、すべてのユニットが毎回活躍できればいいのですが、どの局面も一発勝負のため、すべてがうまくいくとは限りません。ゲームによっては、爆発しきれないユニットもあれば、相手のキッキングチームに有利に運ばれてしまうこともあります。日々の練習で、良い日、悪い日を繰り返して、いろいろな特色を持った選手がひとつになり、成長できればと思っています。

 

初戦は、フィールドゴールチームが失敗。苦戦を強いられているところを終盤のフィールドゴール(TFPキック)クラッシュでDL#33仲里選手がプラスアルファーの働きをして相手の得点を阻止し、勝利に大きく貢献しました。

 

キッキングチームは、1プレー、1ヒットでモメンタムを引き寄せることができるのも魅力。次戦はビックプレーするユニット、プレーヤーを増やして、チームの勝利に貢献します。

 

“We are OBIC SEAGULLS”

 

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キッキングコーディネーター
鈴木孝昌

2016年09月02日

新たな魅力、新たな緊張(並河GM)

 

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8月28日(日)、ノジマ相模原ライズに対して14-13、薄氷の逆転勝利で開幕を飾ることができました。

 

試合の下馬評は、NCAAの名門ミシガン大学でスターターQBを務めたデヴィン・ガードナー選手とWRのジェレミー・ギャロン選手という超強力コンビをオービックディフェンス陣がいかに封じるか?いや持ちこたえることができるか?ということに話題が集中していました。

 

前半は、体格でも勝るガードナー選手がタックルにいったオービックDBをまたいでファーストダウンを獲得する場面があったり、スクランブルからのロングパスがいとも簡単に決まったりと、富士通のQBコービー・キャメロン選手やIBMのケビン・クラフト選手とはまたひと味違うすごさを目の当たりにしました。前半は、オービックはオフェンスをしたのか?というほど、ノジマ相模原オフェンスの印象が強かったように思います。

 

後半になって、オービックのディフェンス陣のガードナー包囲網が機能し、カバーサック(DBがWRをよくカバーしているためにQBが投げられずサックされてしまう)やプレッシャービンゴ(DLのQBへのプレッシャーが効いているためボールがうまくコントロールできず、インターセプトされてしまう)に近い場面が増えだし、加えて今年から加入のQB#15ジェリー・ニューハイゼル選手の冷静なパス攻撃がかみ合って、反撃ムード一色に。

 

同点に追いついた後、再びタッチダウンを許しましたが、ポイントアフターのキックでDL#33仲里選手が値千金のブロックをし、最後は、QBジェリー選手がスクランブルして投げたトスパスをWR#84西村選手が上手く受けて、セカンドエフォートで一気にタッチダウン。キックも決まって逆転という流れでした。

 

まさに、最初から最後まで、1プレーも見逃せない激戦。来場されたお客様にとっても、フットボールのレベルが高く、満足感の高い試合であったように思います。私たちの試合の後の富士通対IBMもまた、見応えあるものでした。

 

今年のXリーグに登録した外国人選手は、ついに30人を突破。UCLA、ミシガン、アイオワ、イリノイ、ハワイ大学などNFLプレーヤーに近い能力の選手も多く、Xリーグのプレーレベルは間違いなく底上げされることでしょう。加えて、今年から始まった新しいリーグ戦方式による「均衡した」試合の創出は、日本のアメリカンフットボールが歩み出した新しい魅力への一歩だと言えます。

 

同時に、チームフィロソフィーの構築から、選手の補強、育成、試合でのプレーの選択、プレーコールまで、全ての総合力が問われるステージへと突入しました。まさに「負けに不思議の負けなし」を強く実感します。選手、コーチだけではなくGMや運営スタッフまで、より戦略的な行動が問われ、一つひとつの効果が問われるという、魅力と同時に新たな緊張を感じています。

 

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ゼネラルマネジャー
並河 研