チームブログ“WE ARE”

« 2020年11月 | メイン | 2021年05月 »

2021年01月

2021年01月16日

2020シーズンを終えて(大橋HC)

 

team20210117.jpg

 

 

 

新年を迎えライスボウルを戦ってから、はや2週間が経とうとしています。この間にもコロナ禍は勢いを増しており、感染された方、仕事や日々の生活がままならない方、医療現場で奮闘される方など、様々な場面で苦しい思いをされていらっしゃる皆さんも多いかと察します。心よりお見舞い申し上げますとともに、状況の好転をお祈りいたします。

 

 

思い起こせば、2020シーズンイン当初から先行きが見えず、プランを二転三転させなければならない、本当に特別なシーズンになりました。そんな中でも、できないことを憂うのではなく、できることを見出すアクションが、チームの諸処で見られました。このことこそが、チャンピオンシップを引き寄せた理由のひとつです。リモートミーティングでコミュニケーションを深めたり、PC越しに互いのトレーニングをチェックし合ったり、リーダーミーティングを選手主導で行ったり、皆が自発的に動いていったことを数えれば、枚挙にいとまがありません。シーズン当初に目指していた、全員駆動のチームに大きく近づいたシーズンだと感じています。

 

また、それぞれが、それぞれのやるべき目の前のことに集中できるメンバーが増えたシーズンでもあります。フィールドやチームで起きる様々な都合の悪いことに引っ張られ、不安になり、普段とは違うことをしてしまう。それが勝つことからチームを遠ざける原因になるのですが、驚くほど簡単に起こります。こうなったらどうしよう、こんなことになるのではないかといった疑念から起きてしまうのですが、これを解決するには確固たる自信を持つしかありません。今シーズンその自信を培ったのは、プレーへの共通認識でした。自身のプレーに集中するために、自分以外のメンバーの動きを知る。周囲がどう動いているかはっきりイメージできることで、雑念が湧きにくくなり、初めて己に集中できるのです。深いコミュニケーションをとることが常態化し、いつにも増してプレーを知ることから、プレーを解るところまで、皆の意識が向上していきました。紙一重のゲームを制することができたのも、瞬時の集中ができたからに他なりません。

 

 

実りもあり、喜びの多かった、特別なシーズンでしたが、常に我々を応援していただいている皆さんに、興奮と快哉をお届けできたのが、何より一番です。何かと気持ちがふさぎがちな、こんなときだからこそ、ひとときでもフィールド以外のことを忘れて没頭しきれる、思わず本能が爆発してしまうようなプレー、ゲームを披露したい。それを果たし、たくさんの笑顔を見られたことが、本当にうれしかったです。そして、この難しいお題を現実とした選手、コーチ、スタッフを心からすごいなと思っています。

 

これからもしばらくは、息が詰まるような日々が続きそうです。しかしながら、人間はなかなかのしぶとさを持っています。2020シーズンのオービックシーガルズがそうであったように。再び、皆さんと歓喜にあふれる空間をともにできるときがやってきます。必ず皆でつくることができます。一緒に戦っていきましょう。

 

WE ARE OBIC SEAGULLS

ohashi_blog.jpg
ヘッドコーチ
大橋 誠

 

2021年01月14日

日本一になって得たもの(地村主将)

 

team202101141.jpg

 

 

日頃から私たちの活動にご支援、ご声援いただいている皆さま、ご無沙汰しておりました、RB#30地村です。

 

まず初めに、2020年シーズンを「日本一」という最高の形で締めくくれたことをうれしく思います。このような状況下にも関わらず応援してくださった皆さまに、選手を代表してあらためて感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

 

せっかくの機会なので、少しばかり、シーズンの振り返りをさせていただきます。

 

前年の準決勝パナソニック戦に敗北し、始まった2020年シーズン。様々な方面から「企業チームの壁」と言われ、非常に悔しい思いをした半面、自分たちが置かれている状況をあらためて理解し、新たなシーズンを迎えて「ワクワク」したことを今でも覚えています。

一方で、新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延し始め、練習を再開したかと思えば、緊急事態宣言の発令によって集まることすら許されない状況が続き、私自身としても、もどかしい時間が続きました。

 

しかし、選手・スタッフ・コーチは前を向き続けました。今できないことにフォーカスするのではなく、「今だからできること」にフォーカスし、リモートでミーティングやトレーニングを行うなど、チームビルディングを続けました。トレーナー主導で行うトレーニングが中心の中、選手主導で行うトレーニング(DBの「ランジ1万回チャレンジ」など)が出てくるなど、「WE ARE OBIC SEGULLS」である前に、「I AM OBIC SEAGULLS」であることの大切さを、この時期のリモートでの活動を通じて再確認できた気がします。

 

 

皆さまと様々な困難を乗り越えて戦い抜いた2020年シーズンは、私の人生の中で忘れられない年になりました。

応援していただいている皆さま含めチーム関係者は、「日本一」になるために時間やお金など様々なものを費やし、あるいは犠牲にしてこのチームにいます。「日本一」になってあらためて感じたことは、そういった犠牲を払って得られたものは、お金でも名誉でもなく、皆の「笑顔」だったということです。優勝を決めたときの皆の笑顔、優勝を喜んでくれた家族・仲間の笑顔、そして何よりファンの皆さまの笑顔がうれしかった。日本一奪還まで長い道のりでしたが、困難や悔しさを共有し、ここまで一緒に戦ってくれたことに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

オービックシーガルズのファンは日本一! 心からそう思います。

 

 

2021年シーズンは、現状維持ではなく、自分たちをより理解し、連覇に向けて精進していきます。来シーズンも熱いご声援をよろしくお願いします。

 

最後に、医療従事者をはじめ、フロントラインで私たちのために誰よりも体を張って戦ってくださっている方々に感謝と敬意を表すとともに、感染が1日でも早く終息するよう切に願っています。

 

WE ARE OBIC SEAGULLS

 

team_chimuraC.jpg
主将 RB#30
地村知樹