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ホームゲーム・アドバンテージ(大橋SA)

2016年09月15日

 

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▲昨年のホームゲーム

 

     

日本のフットボールでは、ホームゲーム・ビジターゲームで戦うことがほとんどありませんので、取りざたされることが少ないですが、ホームで戦うチームが有利、という事実は明らかなようです。あるアメリカでの研究でも、フットボール・野球・バスケットボール・ホッケーすべての競技において、ホームゲームでの勝率が高くなることが証明されています。

 

さて、それはどうしてなのでしょうか。戦い慣れた競技場で戦えることが有利に働くというのがまず頭に浮かびます。たとえばですが、アメリカで見学させてもらったどのスタジアムでも、ホームロッカーは豪華で広々しており「やる気が出る」空間でしたし、一方のビジターロッカーはなんとなく薄暗くて狭い「やる気を削ぐ」空間だったりしました。確かにそういった環境面での優位性というものも無視できないと感じます。

 

ところが、先の研究では、試合会場の条件(バスケットボールなどは顕著ですが)や、与えられる試合前の環境が両チームともにあまり差異がなくとも、やはりホームチーム側の勝率が高い、という結果が出ているのです。

 

もうお分かりと思いますが、ホームを優位に導く最も大きな要因と考えられるのは、観客の応援なのではないかということです。それが証拠に、観客の声が届きやすい(響きやすい)、室内型の本拠地を持つチームの方が、そうでないチームより優位性が高いことも判明しています。

 

フットボール以外の競技でも同様である以上、これは、クラウドノイズで相手QBのケイデンス*を聞きにくくしているからといった、物理的なことだけでは説明がつきません。観客の熱や思いがフィールドの選手を突き動かすエネルギーになるとしか考えられないのです。

 

次戦は、オービックシーガルズにとって、今シーズン唯一のホームゲームとなります。もちろん、いつどこで戦っても、ホームゲーム同様の雰囲気を感じさせていただいていますが、今回は特別中の特別です。これ以上ないホームゲーム・アドバンテージを、ぜひ皆さんの参戦でつくりあげていただきたく思っております。

 

*ケイデンス:スナップタイミングを知らせるかけ声

 

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シニアアドバイザー
大橋 誠