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U-19から考えたこと(大橋SA)

2016年08月20日

 

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(写真提供:日本アメリカンフットボール協会

 

     

オリンピック終盤で、みなさん寝不足なのではないでしょうか? 競技のジャンルは違えど、頂点を目指す本気の戦いには胸が震えますね。ましてや世界が舞台ですから、興奮もひとしおです。

 

戦いのほとんどが国内に限定されている我々としては、世界に飛び出しての戦いをうらやましく思います。なぜならば、競技レベルを大幅にジャンプアップさせる機会のひとつが、戦う対象、環境を広げていくことだと思うからです。

 

つい先日、中国のハルビンでU-19世界大会を戦ってきました。この大会でヘッドコーチを務めさせていただく幸運に恵まれたわけですが、その際に、日本のフットボーラーは、もっと異なる対象に挑み、異なる環境に身を置く機会をつくっていくべきだと痛感しました。ある程度予想のつく相手と、自分たちにとって心地よい場所で戦っているだけでは、突然変異は起こりません。知らず知らずのうちに、井の中の蛙になってしまうと思うのです。

 

たかだか2週間程度の遠征でしたが、日本の若者たちは非常にたくましくなりました。すべての対戦相手が自分たちよりもはるかに大きいという事実。風呂無し、エアコン無し、コンビニ無しという初めて味わう不便な生活環境。これらと向き合うことで、内在していた力が少しだけ覚醒したように感じました。激変する可能性はまだまだあります。これは、世代に関わらないことでしょう。

 

このスポーツは、先達の方々のご尽力によって今があります。これを矮小なものにしてはならないと思うのです。もっともっとデッカイものを見て、さらに夢のあるスポーツに育てていかなければ。

 

オービックシーガルズが暴れ回るフィールドも、今のままの場所ではないなと考える今日この頃です。が、それは少し先の話。今は目の前に迫った開幕を楽しみにしていただき、今シーズンの暴れっぷりを目に焼き付けてください。

 

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シニアアドバイザー
大橋 誠