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Spring Season(大橋GM)
2019年04月08日
新チームが始動してから早1ヵ月余り。あっという間にスプリングシーズン突入まで来ました。例年、Xリーグでは、8月終わりからのレギュラーシーズンに先がけて、ゴールデンウィーク前から春シーズンの公式戦が実施されます。東日本では、パールボウルトーナメントということになるのですが、この戦い方がなかなかに難しい。チームの土台作りと選手の育成に取り組みつつ、公式戦トーナメントを戦い抜けるようにチームを仕上げていくのは、容易ではありません。それでも、有望な新人候補が門戸を叩いてくれると、悩みより期待が上回ります。
この春シーズンにおいては、相手チームとの戦いもさることながら、自チーム内での競争が激化するでしょう。ベテラン・中堅・若手・新人が入れ乱れてのポジション争いは、自己研鑽の最高の場です。そんな渦中にある選手たちをまとめ上げ、チームにしていくのが、新キャプテン、RB#30地村選手です。躍動著しい今のチームを、フレッシュなエネルギーで牽引していってくれるものと確信しています。中堅に入りつつあるWR#84西村選手とベテランの域にかかったDL#23バイロン・ビーティー・ジュニア選手がバイスとして脇を固めてくれますから、若きキャプテンには、安心して、がむしゃらに走ってくれることを願うばかりです。
さて、春シーズンの競争激化といいますと、すでにオースティン・テキサスの地で体を張っている2人のことにも触れなくてはなりません。The Spring League(TSL)に参戦している、WR#84西村、RB#29李の両選手です。TSLは試合興行を目的としたものではなく、試合を通じて選手の能力を披露し、NFL、CFL、XFLなどプロリーグのスカウト陣に選手をピックアップしてもらうことを主眼としたSHOWCASEリーグです。特に来年2月開幕予定のXFLは、このTSLをトライアルの場としても活用しており、導入しようと考えている新ルールやチップセンサーを利用したテクノロジーなどをTSLで試みています。XFLコミッショナーのオリバー・ラック氏(あのアンドリュー・ラックの実父、ウエストバージニア大からヒューストンオイラーズに入団。QB#3スカイラー選手の先輩ですね)も来訪しており、熱心に視察している姿が印象的でした。
4/6(土)に試合が行われ、西村、李ともにレギュラーローテションで出場、チームの勝利に貢献しました。西村はなかなかパスに恵まれず、キャッチの記録はなかったものの、相手CBを抜き去る場面を何度かつくりましたし、パントリターン(スターター!)ではクイックネスをアピールできました。李は試合序盤から何度かキャリーのチャンスがあり(こちらもスターター!)、3Qに10ydsオーバーのゲインを獲ると、その後TDランを決めて、存在感を示しました。また、同チームのキッカー佐藤選手(IBM)は2FG成功させましたし、C庄島選手(UCLA)は全プレー出場してOLユニットを牽引するなど、日本人選手の活躍が目立った試合となりました。
太平洋を挟んで、遠く離れた地ではありますが、自分を磨く戦いに身を置いていることは同じです。日米の両地でそれぞれが自身を磨きまくり、お互いが驚くような姿で再会してもらいたい、そんなことを願っています。この春シーズンも面白そうです。
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