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2012年05月
2012年05月21日
International Game
オービックシーガルズ初の海外遠征は、29-17で勝利。
応援ありがとうございました。
聞けば、公式映像配信が無い中、
模索して観戦していただいたファンの方々も多くおられたとのこと。
深更にも関わらずの参戦、感謝致します。
今回は、本当に良い経験をさせていただきました。
まずは、真のアウェイを体験できたこと。
日本代表チームでは、実感させられることも多いのですが、
オービックシーガルズのゲームジャージを着た選手が、
ビッグプレーを披露しても、全くスタンドが沸かない。
我々のオフェンスがプレーしている時は、
終始ブブセラが鳴り響き、スタジアムDJもがなり倒す。
なかなかの雰囲気でした。
ただし、試合後にはしっかり我々をねぎらってくれる、
温かいファンの方達だったことは、付け加えておきます。
また、明らかな体格差のある相手と対戦できたこと。
国内のゲームではあり得ない、ほぼ全てのポジションで、
我々のチームの選手が小さく、軽いという状況。
試合全体では、クイックネス・スピード・ヒットのインパクトなどを駆使し、
相手に支配されることは無かったのですが、
場面場面では、その体格差を上手に活かされて、圧倒されることもしばしば。
特に、コンタクトの回数を重ねてくると、徐々に疲弊が見られるようになり、
そこにつけ込まれるシーンもありました。
そんな中で、何を武器とし戦うのか、何を磨いていかなければならないのか、
色々なことが見えてきた気がします。
いずれにしても、
海外遠征ならでは、クラブチーム同士の戦いならではの経験ができました。
代表チームでは実現しない、アメリカ人選手混合のスタイルならではとも思います。
今回は、QB/RB/LB/DBと要所にアメリカ人選手を配し、
効果的な起用をしていました。
しかも、彼らはプロ経験を問われません(今回もNFLEの経験者が出場)。
Xリーグにおいても、
外国人選手枠をどう考えていくのか、
国際試合をどう前向きにとらえて利用していくのか、
色々なことを考えていかなければならないように感じています。
2012年05月17日
Game in Deutschland
明日、ゲームのためにオービックシーガルズが渡欧します。
この遠征が実現したことを思うと、大変に感慨深いものがあります。
まずは、単独クラブチーム同士の国際試合実現に向けて奔走して下さった、
会長のロバート・フーバー氏を筆頭に、
ドイツ アメリカンフットボール協会の皆様、
ザクセン州アメリカンフットボール協会の皆様へ御礼申し上げます。
また、我々との対戦を快く引き受けて下さり、楽しみにしてくれている、
ドレスデンモナークスの皆様にも、心からの御礼をお伝えしたいです。
そして、この途方も無い希望を受け止めて、後押しして下さった、
野田オーナーをはじめ、我々をご支援していただいている皆様には、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
1999年、
第1回ワールドカップ・イタリア大会に帯同するまで、
フットボールと言えば、アメリカと日本という認識しか無かった私にとっては、
ヨーロッパの各国でフットボールがプレーされていること、
国対国の試合が頻繁に行われていることなどは、
非常にショッキングな出来事でした。
あれから、はや13年が経とうとしています。
その間行われた、
全ての日本代表活動、国際試合に帯同する僥倖に恵まれたことで、
日本以外のフットボールに直に触れ、
その変化も目の当たりにすることができました。
ヨーロッパのフットボールは、確実に進化し成長を遂げています。
それを心から実感したのが、
昨年の第4回ワールドカップ・オーストリア大会です。
単調で行き当たりばったりだった戦略も整っていましたし、
雑な印象の強かったプレー細部も随分精度が上がっていました。
そこに、大きな体格を活かしてくるのですから、
俄然厄介なチームに変貌しています。
聞けば、ドイツやオーストリアの強豪クラブでは、
アメリカ人がコーチをし、数人のアメリカ人がプレーすることが
当たり前になっているとのこと。
そのことで、フットボールへの理解が深まると共に、
本場の感覚を共有するようになってきているのだ、と。
それを耳にした時、単独クラブチームでの欧州遠征が、頭をよぎりました。
「我々が大きく飛躍するには、絶好のチャレンジだ。
ここで、井の中の蛙から脱却して国外にもライバルを求めるべきだ。」
突拍子もない考えではありましたが、やってみたい気持ちは収まりません。
帰国して、並河GMに相談したところ、
「やってみようや、オモロイやないか」
(いつも、ワガママばかりですいません。この場を借りてお詫びします。)
そこからスタートした話が、こんなにも早く実現するとは。
成せば成る、ですね。だからこそ、感慨深いのです。
このゲームは、
オービックシーガルズが進化を遂げるための、第一歩。
我々にとって非常に意味深いゲームです。
また、このゲームを契機に、ナショナルチームだけでない、
フットボールの国際化に拍車がかかっていくならば、
日本のフットボールにとって大きな意義を持つゲームになるはずです。
そのためにも、目の前の戦いをひとつひとつ征していきます。
我々の魂のこもった戦いを楽しみにしていて下さい。
ーCONQUESTー
2012年05月10日
2012 Team Slogan
「社会人チームとして初めての3連覇を目指す」
それを口にして、はや4ヶ月余りが過ぎました。
今シーズンのOBIC SEAGULLSがどんなチームになりつつあるのか、
見ていただく機会がもうすぐです。
昨シーズンとは違う、全く新しいチームをつくりあげていく、
今はまだまだその過程にあります。
ただ、その未完成な中にも、
兆し・可能性を充分に感じられる試合にしたいと思っています。
参戦、よろしくお願いします。
そもそも、このように毎シーズン新しいチームをつくっていく訳ですから、
連続性を語るのはナンセンスなのかも知れません。
その中で、今シーズン連覇を掲げたのは、
未踏への挑戦を強く意識したかったから、です。
過去の成功体験に引きずられることなく、
まだ見ることの無い高みを目指して、
今ある常識を壊しながら、新たな姿に変わっていく、
そんなシーズンへの決意です。
さて、そんな中、新幹部の面々とスローガンについて語り合いました。
一番多く出た意見が、変化・進化することを意識したいということでした。
その上で、よりスケール感のある言葉、
激しさを感じられる言葉、
深みを感じられる言葉を探しました。
今シーズンのスローガンは、
「CONQUEST」(未踏の地を)制覇する
未知への挑戦を成し遂げ、制覇するには、
チーム・個人が日々変化・進化することが不可欠だと思っています。
そのために、まず日々の戦いを征していこうという思いを込めました。
また、CONQUESTを分解すると、
CON=共に・皆で、QUEST=探求する
という意味にもとらえられ、
変化・進化への絶え間ない探求への思いを奮い立たせてくれます。
我々は、未踏の制覇という高みを仰ぎながら、
目の前の障壁をひとつひとつ制覇していきます。
大きく変わっていくために、足掻き続けることは変えずに。