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2010年03月
2010年03月31日
Team Building-スケジューリング
春到来の声を聞いてしばらくになりますが、なかなか暖かくなってきませんね。
現在、走り込みを続けている我がチームにとって良いことなのかどうなのか……。
ロングランには良いコンディションらしく、クロカンのタイムは例年よりも
上がっているように思います。
思い描いていたスケジュール感では、すでにやや気温の高い中、
身体を苛めるタイミングになっているはずだったのですが。
チームをつくっていくにあたって、スケジューリングは非常に重要です。
そして、結構な難題でもあります。
チームの基礎づくり、大方の形づけ、仕上げ、それぞれにどのくらい時間を配分していくのか。
納期=試合日は決まっているわけですから、じっくり納得のいくチームになってから
いざ出陣というわけにはいきません。想定される試合からの逆算式になります。
私の場合、仕上げ、大方の形づくりにかかりそうな時間をある程度予想し、
それ以外の時間を目一杯基礎づくりに費やすということにしています。
基礎がしっかりしていれば、応用が利きますから、細かなシステムのアジャストや
コンビネーションなどは短時間でやりきれると考えるからです。
ここでいう基礎とは、「アスリートとしての身体づくり」、「フットボーラーとしての技術習得」、
「フットボールチームとしての基幹となる動き」の3つ。
これらをやり込めばやり込むほど、地力が上がります。
土台のしっかりした建物は高く高く伸ばすできるのと一緒ですね。
今、我々は土台づくりの第一歩、身体づくりを必死にやっているところです。
5月中旬には試合がありますので、来月からは大方の形づくりに入っていくとは思いますが、
仕上げはまだまだ。
春シーズンはちょっとばかり粗いフットボールをお見せすることになるやも知れませんが、
ガッツリ土台の強いところはお見せできるのではないかと思っています。
骨太チームに仕上げるスケジュールでやっています。
2010年03月15日
Team Building-チームコンセプト
スポーツチームの目標設定はシンプルです。
優勝、No.1になる、これだけ。
ただ、その頂にどのようなプロセスを経て辿り着くかは様々な方法があり、正解もありません。
ですから、チームづくりにおいては、どんなチームであるか、何をしていくチームであるかが
重要になります。
特に僕は、どんなチームであるか、どうありたいかを大切に考えています。
何をしたいか、するべきかは、有り様が見えてくれば自ずと決まってくるものだと思うからです。
さて、そこで、2010オービックシーガルズをどんなチームにするのか。
ヒントとなるのは、先日お話しした選手のありたい姿、やりたいことです。
今回の面談では、もっとチームづくりに関わりたいと思っていること、
情報共有の風通しを良くしていきたいこと、高揚感・期待感を大切にしていきたいことなどが
多くの選手から要望として出ていました。
その辺りを踏まえつつ、チームコンセプトとして打ち出したのが、
「選手主役の、ワクワクするフットボールをするチーム」 です。
“選手主役”というのは文字通りですが、主体とか主導ということとは少し違います。
選手が展開したいパフォーマンスをチームがしっかり受け止め、結実させようというものです。
パフォーマーの演技をいかにして伸ばし、最大限引き出すかということに力を尽くす、
舞台劇団の感じに似てますね。
そして、“ワクワクするフットボール”。
ワクワクできればのめり込める → 向上する → 結果が出る → さらにワクワクする
という好循環をつくっていきます。
ワクワクは、何よりもファンの皆さんが望んでらっしゃるとも思いますし。
こんなことを改めて掲げ、チームの有り様を固めたところです。
2010年03月01日
Team Building-面談
チームは人の集まりで出来上がっています。
当たり前のことなのですが、時に錯覚してしまうことがあります。
チームというモノがそもそもあって、そこに自分は所属しているのではないかと。
違うんです。
自分が参加することでチームが出来上がっていく、チームになっていくものなのです。
自分がチームの一員ということは、チームの一部を自分が構成していることに他なりません。
ですから、一人が変わればチームも変わる。
毎年が新チームだし、毎年つくりあげていくものなのです。
我々のチームづくりは、まず選手個人個人とのミーティングから始まります。
チームが個の集まりから成る以上、個がどんなことを考えているのかを
知らないことには始まりません。
フットボールのことでは、先シーズンの自己評価はどうなのか、成果は何か、
課題として残ったものはあるのか、などを聞いていきます。
もちろん、コーチの評価もそのときに伝え、自己認識の材料にしてもらいます。
そのうえで、今シーズンは、自分はどうなりたいか、何をしたいかを聞いていきます。
そして最後に、どんなチームにしていきたいかを語ってもらいます。
選手が語ったことの一つひとつが、チームづくりの指針になります。
選手の思いをまとめあげ、皆がワクワクできるようなチームにしていくことこそが、
コーチ陣、ひいては自分の仕事だと思っています。