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STANFORD FOOTBALL ドラフト
2011年05月09日
STANFORDでは今回のドラフトに12人の選手がエントリーしました。そして、先週末のドラフトではそのうち4人の選手が指名されました。全米4位のチーとしては少ない数ですが、以下が指名選手です。
◎SIONE FUA CAROLINA PANTHERS 3巡
あまり大きくないですが、重心が低くドライブしづらい(OL目線……)INSIDE DLです。数チームのプライベートワークアウトに呼ばれたり、チーム側が見にきたりして、ドラフト直前に評価が急上昇しました。
◎OWEN MARECIC CLEAVLAND BROWNS 4巡
カレッジフットボールでは珍しい、オフェンス&ディフェンスでスターターを務めた(いわゆる両面)選手です。
◎RICHARD SHERMAN SEATTLE SEAHAWKS 5巡
元ワイドレシーバーですが、DBに転向したのが功を奏し(?)、ドラフトされました。あるスカウトはワイドレシーバーとしてドラフトされるかもと言っていましたが、どちらでのドラフトかは定かではありません。オフシーズンは、三段跳びの選手としても活躍していました。
◎RYAN WHALEN CINCINNATI BENGALS 6巡
サイズはありませんが、あまりボールを落としたところを見たことないほど、堅実な選手です。入部当時はWALK ON(奨学金なしで勝手に入部してくること)でしたが、入部数週間後のキャンプ中にスカラシップ(奨学金)を獲得したという逸話の持ち主です。スペシャルチームでも大活躍していました。
このRYAN WHALEN選手は、スピードはアベレージでしたが、ボールを落とさない素晴らしいフットボールプレイヤーでした。レシーバーとしてだけでなく、スペシャルチーマーとしても4年間試合に出続けていました。2010年シーズンのスタッツは【41キャッチ・439yd・2TD】。数字上ではとてもドラフトされるような選手ではないと思います。
現に、昨年、STANFORDにはDOUG BALDWINというエースレシーバーがいました。数字【58キャッチ・857yd・9TD】も、印象としても、間違いなくエースでした。しかし彼はドラフトされませんでした。理由は一つ。スペシャルチームでの活躍がなかったことです。
NFLのスカウトたちは、QB、OL、DT以外の選手については、スペシャルチームでのプレイを必ず確認していきます。昨年のDOUG BALDWIN選手は怪我がちだったせいもありますが、スペシャルチームにおいて、リターナー以外のポジションでの活躍はありませんでした。反対に、今年のRYAN WHALEN選手は、キックとパントのリターンおよびカバーで4年間常に中心選手でした。
限られた登録選手数の中で生き残っていくには、大学時代にどれだけスター選手であったとしても、(特定のポジションを除いては)スペシャルチームでの活躍の実績や潜在能力が求められます。将来、NFLを目指す日本人選手は、積極的にスペシャルチームでプレイしてみてください。
TK