TKこと河田 剛のUSA情報

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2010年03月

2010年03月30日

最近の写真を一挙に掲載します

友だちの紹介で知り合った方が、なんと昔フットボールをやっていたとのこと。

しかもマイアミで数店舗のお寿司屋さんを展開中だと!

1月中旬に図々しくも訪問してきました。

マイアミのダウンタウンのど真ん中の超高層マンションにお住まいでした。

マイアミ一望です! でも、少し寒かった。。。

 


 

フロリダは異常気象。寒くてビーチも閑散としていました。

 

 

しょうがないので、湿地帯をボートで探検するツアーに。

ワニがそこらじゅうに…… 

 

 

サウスビーチという有名な観光地。

なんか、日本人のいない、高級で落ち着いたワイキキビーチみたいな感じでした。

 

 

3月中旬のオフに、地元サンノゼ・シャークス(アイスホッケー)の試合を観にいきました。

アメリカでは、フットボール→バスケットor野球→ホッケーの順番で人気があると言われていますし、

そう感じています。なので……どこかでバカにしていた私……でしたが、本当におもしろかったです。

皆さんもアメリカに来たら、ぜひ行ってみてください! 行く価値ありです!

中には私のファン??もいました(笑)。

観客に対するサービスや盛り上げ方など、勉強になります。

 


 

では、また!

TK 

 

2010年03月23日

五十幡佳美

よしみ(下段左から3人目)は、STANFORDやSAN FRANCISCOから車で30分ぐらいの

OAKLANDという都市をホームにするNBAのGOLDEN STATE WARRIORSのチアリーダーです。 
NFLではRAIDERS、MLBではATHLETICSで有名な都市ですね。

 

よしみとは共通の友人を通じて日本で知り合いました。
彼女は当時、オール三菱ライオンズのチアをしていたと思います。
知り合った当初は、まさか彼女がこんな近くでNBAのチアになるなんて……。


彼女は、2008年に知り合いのほそーいコネをたどってSAN FRANCISCOへ降り立ちました。
そしてGOLDEN STATE WARRIORSのオーディションを受け、インターンという形で
チームに参加するチャンスを得ました。
その後、語学学校に通いながら、チームに帯同してダンスの実力を磨き(すいません。わかりませんが、

多分磨いたんだと思います)、2009年に晴れてWARRIOR GIRLSの一員になりました。
オーディションには受かったものの……そこには異国で働く私たちにとって一番大きな問題が
立ちはだかっていました。そう、VISAです。
よしみの場合は、アメリカで活躍するチアの先駆者たちが残してくれた「道標」であるO-VISA取得へ。
しかし、これがなかなかうまく進まず……幾多のトラブルを乗り越えて、
「VISAが取れましたー!!」という声を電話で聞いたときのことは今でも忘れません。


よしみはSTNAFORDの試合にも何度も来てくれていますし、(試合中相手をできない

私に代わって、)私の大事なゲストの素晴らしいアテンドもしてくれました。

そしてこの春、やっとよしみの試合を観にいくチャンスが訪れました。
初めてのNBA観戦でしたが、あの有名なLAKERSの試合運びよりも、KOBE BRYANTの

プレイよりも、わずかに及ばなかった試合結果よりも、よしみが一生懸命そして楽しそうに

踊っている姿が印象的で、(彼女のここまでの苦労を思うと)涙が出そうになりました。

 

ここに彼女のブログがあります。
私、実は彼女のブログでお手本にしているところがあります。
それは文章表現でもなく、レイアウトでもなく、「自分の気持ちを素直に書く」というところです。
目には見えませんが、彼女の夢に対する真摯な取り組みや素直な気持ちがまっすぐ伝わってきます。
特に個人がその責任において書いているブログには、(別に期待もされていないのに)
読者の期待に踊らされて変に飾ってみたり、事実を誇張してみたり、セレブでもないのに
セレブ風に書いてみたり……と邪念にとらわれてしまっているものを数多く目にします。
私はそんなのを見かけるたびに、よしみのブログを見て目と心の洗濯をします。

 

彼女に「来年はどうするの?」と聞いたとき、否定的なニュアンスを含んだ「まだわからない」
という答えが返っていました。
彼女にはチャンスがある限り、時間やその他の状況が許す限り、最前線でがんばってほしい。
私のように、そのパフォーマンスを見て感動する人がいる限り。
でも、そこは本人にしかわからないことですし、彼女がする決断に異を唱えるつもりはありません。
それが友達としての敬意であると私は思っています。

 

残りの試合を悔いのないように、がんばってください。

TK

オレゴン大学

昨年、私たちが所属するリーグ【PAC-10】のチャンピオンになったオレゴン大学
NIKEの創始者であるフィル・ナイトの母校としても有名ですね。

 

それが故に、NIKEのオレゴン大学のフットボールに対するサポートは半端ではありません。
ユニフォームを例にとると、彼らはシーズン中に同じ色(上下&ヘルメット)の
ユニフォームを着ることはありません。
2008年はヘルメット、ユニフォームの上下、それぞれを4色ずつ持っていました(スクールカラーの

緑・黄色、その他に白と黒)。見た目を考えなければ、単純に64通りの組み合わせが可能です。
2009年シーズンは、それにシルバーやスローバックユニフォーム(昔のユニフォームを再現

したもの)を加えたり、カレッジフットボールではあまり見られなかったシルバーメタリックの

数字や文字を使ったり、見ていて飽きない、それでいてオレゴン大学であることをしっかり主張する、
素晴らしいプロダクトがNIKEから提供されていました。
スパイクや選手やスタッフが着るウエアも、同じNIKEのサポートをもらっている私達とは

違ったものが支給されたりしています。

 

前置きはこれぐらいにして……

 

そのオレゴン大学のフットボール部が今、たいへんなことになっています。
昨シーズンのROSE BOWL出場から今日に至るまでに、実に7人の逮捕者を出すという
とんでもない事態に陥っています。
そのうち2人はエースQBとエースRBです。

エースQBのジェレマイア・マソリ選手は学内の寮からパソコン等を盗み出した窃盗容疑、
昨シーズン1年生ながら1600yd近くを走ったラマイケル・ジェームス選手は彼女に対する

暴力行為でそれぞれ起訴されています。
その他にもチアリーダーが飲酒運転で捕まったりと、オレゴン大学はこちらのメディアを

連日賑わせています。

 

オレゴン大学はJC(Jr. College)から転校してくる選手が多いです。
奨学金をもらって入学してくる選手のほとんどは素晴らしいアスリートですが、
学力はそんなに問われません(最低限は必要ですが)。
それとこれをリンクするのは必ずしも正しくないかもしれませんが、日本でもそうであるように、

学力とトラブル発生の確率には相関関係がみてとれると言えるでしょう。

 

例えば、このエースQBは将来を嘱望される素晴らしいアスリートですが、高校を退学になっています。
STANFORDからほど近い、あるハイスクール(TOM BRADYの母校)で1年生のときに、
学内で窃盗事件を起こしました。
その後、親戚を頼ってハワイのSt. LOUIS HIGH SCHOOLに転校、SAN FRANCISCO近郊の

短大へ進学し、1年生で短大の全米チャンピオンになりました。
それを認められてオレゴン大学にスカウトされましたが、4年生という最後の年を残してこの事件を

起こしました。
ちなみに、それだけのアスリートである彼が、奨学金を得て4年生の大学へ行けなかったのも、

学力の足りなさであったという話です。

 

幸いSTANFORD大学はそのような問題とは無縁ですが、細かいトラブルは幾つか見てきています。
「明日は我が身」
注目が集まるスポーツのチームである以上、(何かあった際には)普通の人の何倍もの責任が
おしかかってきます。
私を含め、気を引き締めていきたいものです。

 

では。

TK

 

2010年03月17日

恐れていたことが……

いつかのブログでアメリカのコーチのビジネスについてお伝えしたかと思います。

以下、その中からの引用です。

たとえ、複数年契約の途中であっても、

たとえ、選手やスタッフやファンに後ろ指を指されようとも、

たとえ、上司にあたるコーチや同僚に対する裏切り行為であったとしても、

すべてはこのひと言で片づけられてしまいます。

「ビジネスだからね!」

 

これは、コーチが他のチームからのオファーを受けてチームを去っていく時の様子を

(私なりに)表現したものです。

これを書いている時には、まさか自分の身近でそんなことが起こるとは思ってもいませんでした……。

 

春季キャンプの直前のある日。

数回前のブログで名前を挙げた、前シカゴベアーズのオフェンスコーディネーターである

RON TURNER氏が、NFLのインディアナポリス・コルツからQBコーチのオファーがあって、

快諾したというニュースがオフィスを駆け巡りました。

情報を総合すると、どうやら本当らしい。

いろいろな人が彼の個室に入っては出て行くのを見て、私も確信しました。

 

私も彼の部屋に行き、

「おめでとうございます。2週間でしたが、ありがとうございました。

いつか一緒に仕事ができることを楽しみにしています」

という内容の言葉を伝えました。

 

その際、彼から出てきた言葉は、

「申し訳ない、でもビジネスなんだ……」

 

私もすっかりこの社会に馴染んでしまったのか、なんだか不思議と納得してしまいました。

自分なりに(その言葉を悪く思わなかった)理由を分析すると……

2週間ながらも、彼が残した功績が大きかったからだろう、という結論に達しました。

彼はNFLというTOP of TOPから、私たちが望んでいたあらゆる(詳細な)答えをもたらしました。

主にパッシングゲームのことでしたが、(私が聞いていても)それはそれはわかりやすく、

納得のいく説明ばかりでした。

 

以前、このブログで「アメリカでのコーチ業はビジネスであり、義理や人情がない!」と

否定的な意見をお伝えした覚えがありますが、そこに一文、【但し書き】を加えたいと思います。

「去っていく人が、私たちに残した功績を考慮する」

 

私も早く、(自分の残した功績を称えられて、)みんなに心からの拍手をもらいながら

巣立っていけるようなコーチになりたいと思います。

 

では、また。

TK

 

2010年03月04日

NFL Combine

今年も始まりました、コンバイン。

2010NFLドラフトの大切なプロセスです。


この日のために、ドラフト候補生たちは、それぞれのエージェントが用意した特別な施設を使って

体やスキルを磨いていきます。そういう選手(エージェントが特別なジムやトレーナーを手配して

くれるような)ばかりではないと思いますが、ここ数年はそういった類の話をよく聞きます。


このコンバイン、NFLより招待された選手しかパフォーマンスできません。
ここ数年、STANFORDからはあまり招待されていなかったのですが、今年は5人も招待されて

いたため、(生中継されている)コンバインを見る私たちも熱が入りました。

その中で、今年も凄いの見つけました。
(OL コーチという)職業柄、どうしても太ったシルエットが気になってしまいますが、
OLのパフォーマンスでとんでもない映像を見ました。以下の選手です。
Bruce Campbell 

メリーランド大学のキャンベル選手。
体重130kg超にも関わらず、体脂肪率5%、40ydを4秒85という驚異的な記録。
その他のフットワーク系の種目の動きも素晴らしかったです。
Trent Williams 

オクラホマ大学のウィリアムス選手。
この選手も130kgを超えてますが、4秒88でした。
サンボウルで対戦したときも、素晴らしいスピードだったことを覚えています。

その他にも、「さすが!」と言えるようなパフォーマンスが随所に見られる、印象深いコンバインでした。
まぁ、印象深いのは、身内が出ているからかもしれませんね。


NFL-JAPANのニュースでも紹介されていましたが、TOBYはどこにドラフトされるのか楽しみです。
と言っても、騒いでいるのは私たちだけで、本人はいたって冷静です。
先日話をしたときにも、「早くコンバイン終わらせて、野球やりたーい!」って言ってました。
そう、TOBYは野球部にも所属しているので、来週からは野球のフィールドで大暴れの予定なんです。
アメリカならではですねー。

 

TK

 

2010年03月01日

NFL化?(NFLか!?)

アメリカに帰ってきて約10日、やっといろんなことに慣れてきました。

 

帰ってきてびっくりしたのが、コーチングスタッフの入れ替えです。
聞いてはいましたが、実際に彼らのために働き出すと、変わったことを実感します。
掲題していますが、新しく来たコーチのうち5人は(選手&コーチとして)NFL経験者です。

 

・RON TURNER なんと去年まで、シカゴベアーズのオフェンスコーディネーターでした。
・VIC FANGIO 去年までレイブンズのLBコーチ。あのレイ・ルイスを教えていたことになります。
・DEREK MASON 昨年までバイキングスのDBを担当。
・CHESTER McGLOCKTON 1992年ドラフト1順でNFL入りしたDL。

                    1994年から3年連続オールプロ、4年連続プロボウル出場。
・AARON MOOREHEAD 2003年から5年間、コルツでWRとしてプレイ。

                  スーパーボウルリング保持者。

 

で、今いるコーチも含めNFL経験者は…8人!!
なんだか、ヘッドコーチは我がチームをNFL化しようとしているのではないかと感じる

今日この頃です。。。
メリットもデメリットもありますが、これから自分の進路を選ぶ高校生にとっては、

魅力の一つになると思います。
なぜなら、大学に入る際に、奨学金のオファーをもらって学校を選べるような立場にある

学生のうちのほとんどがNFL選手になることを夢見ているからです。

早いうちからNFLのコーチに教えてもらえることは、NFLへの近道とも言えるでしょう。

 

私もこの変化に遅れることなく、いろいろなことを吸収していきたいと思います。

 

ではまた。

 

TK