TKこと河田 剛のUSA情報

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2011年04月

2011年04月28日

NFLドラフト

いよいよ今週末に迫りました、NFLドラフト。今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。


先日、あるチームのスカウトと話をしました。今年のドラフトは、今までのそれとは様子がまったく違うようです。選手を指名する側の球団はこのドラフトを「今季唯一の補強策になるかもしれない」と位置づけて臨んでいるようです。

 

今年のNFLのオフシーズンは「ロックアウト」の影響で具体的な補強策となるトレードが行われていません。例年はオフシーズンのトレード等で補強ポイントをある程度絞ってからドラフトに臨めますが、今年はドラフトが先になってしまいます。彼曰く、いつもよりフォーカスポイントが多いので、ミーティングをはじめとする【やらなければいけないこと】が多すぎるそうです。普段はスカウトたちがやればいい仕事をコーチたちがサポートしているケースも多いようです。現に先月、NEW YORK JETSのレックス・ライアンヘッドコーチがSTANFORD大学の選手のプライベートワークアウト(ドラフト前に興味のある選手を招待してワークアウトを見学する)を開催していました。しかも、NFLのヘッドコーチが自らこちら(CALIFORNIA)に出向いてです。ちなみに、その選手はドラフト1位や2位になるような評価を得ている選手ではありません。その出来事は、「たとえ下位指名になるような選手でも、しっかり見極めておきたい」というJETSのドラフトへの姿勢を示しているように見えました。

 

さて、全体のドラフト1位ですが、どうやらディフェンスの選手に。ESPNのランキングでは上位3選手がディフェンスの選手です。私は個人的にはTEXAS A&MのVON MILLERという選手が好きです。あまり大きくはないですが、PASS RUSHが素晴らしいOLBです。QBではBLAIN GABBERT 、CAM NEWTON、JAKE LOCKERの3選手が注目されていますが、私の中ではBLAIN GABBERT選手がトップです。大学時代はNFLのシステムとは違うパッシングチームを率いていましたが、サイズ、走力、パッシング能力のどれをとってもNFLのQBのトップクラスになり得る逸材だと思います。

 

予想が難しい今年のドラフト、当日はESPNのライブから目が離せません。

 

ではまた。

TK

 

2011年04月14日

こんなところでも……

カリフォルニアの春の日差しを全身に浴びながら、STANFORD大学のキャンパス内を散歩していたときのこと。ランチタイムであったこともあり、多くの学生や観光客がSTUDENT UNION(学食などが集まっているエリアのこと)付近を行き交っていました。
 
授業がある平日ランチタイムのメインストリートは、いろいろなイベントや団体がブースを出してにぎわっていますが、そのうちの一つに「PRAY FOR JAPAN」の大きな文字を掲げている集団を発見しました。遠くから見た限りではTシャツのようなものを売っているようでした。


用事を済ませた後に、そのブースに立ち寄りTシャツを購入し、それを売っている彼らと話をしてみました。彼らはSTANFORDで勉強している日系の学生と日本の文化に興味があるアメリカ人や留学生で組織されている団体で、キャンパス内で日本の文化を紹介するような活動をしているそうです。東日本大震災のニュースが世界を揺るがした、その翌日からこの企画(Tシャツの売り上げを寄付する)が動き出したそうです。Tシャツは2週間で300枚近くを売り上げていて、追加の発注をかけたほどだとか。学生やキャンパス内を観光してる旅行者も含め、Tシャツを買わなくても声をかけてくれる人が多いとのことでした。私が地震の際に日本にいたことを話すと、日本の状況を心配する数々の質問をしてきてくれました。
 
その団体のみんなと話しているときに個人的に感じたことですが、みんなの「心配」は、その中に「期待」が込められているのではないか。日本の復興を期待することを含めた心配なのだと感じました。

 

「日本という国は必ず元に戻る力を秘めている。それを期待しています」という世界中の声が聞こえてきたような、春の日の出来事でした。
 
We are not alone.
 
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TK

 

2011年04月03日

We are not alone!!

3月26日にカリフォルニアに戻ってきました。

 

こちらに来てからというもの、日本の震災について聞かれなかった日はありません。選手、コーチ、トレーナー、同じビルで働いているすべての人に(話したことない人にまで)聞かれます。

 

サンフランシスコ周辺在住の日本人コミュニティでも募金をはじめとする様々な支援活動が行われていますし、ウェブサイトでもいろいろな支援サイトが立ち上がっています。私が好きなブランドから定期的に来るemailのトップページにも、こういうチャリティ商品がが掲載されています(→THE JAPAN HOPE POLO SHIRT)。

 

こちらにいて感じることは、「日本はひとりじゃない」ということです。

 

文法的にはおかしい表現かもしれませんが、心の底からそう思います。コーチの一人は、行きつけの日本食レストランに募金箱を置かせたそうです。別のコーチは、毎日、「俺にできることはないか?」と尋ねてくれます。
レストランの隣の席で私たちの話を聞いていたおばあさんは、涙を流しながら「日本の復興を心から祈っているし、あなたたちなら大丈夫よ!」と言ってくれました。

 

私たちは、ひとりじゃない。世界中に、心を痛めたり、なんらかの支援をしてくれている仲間がいます。目には見えませんが、そういった人たちの気持ちと一体となって、一歩一歩、復興に向かっていきましょう。

 

We are not alone!!