TKこと河田 剛のUSA情報

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2010年10月

2010年10月21日

もう出てしまいました。

開幕から7週目が終了したカレッジフットボールですが、今年も成績不振によりヘッドコーチがクビになってしまう学校が出てきてしまいました。BIG-10の名門校(どこも名門ですが……)、UNIVERSITY OF MINNESOTAです。記事はこちら


開幕戦に勝利したあと、6連敗。強いリーグそして強い相手との試合が続く中での結果ですので「しょうがない」という声もありますが、カレッジスポーツであるとともにビジネスであるが故に結果が要求されるこの世界。結果が出ていなければ言い訳のしようがありません。

 

ミネソタ大学は昨シーズンに新しいスタジアムをオープン(約3年の月日と約250億円の総工費)させたばかりですし、そういう意味でも目に見える結果が求められていたのかもしれません。

 

NFLでもCOW BOYSのヘッドコーチ交代の噂が出てきたり、49ersではオフェンス・コーディネーターがクビになったりしてますね。こういう話を聞くたびに、こちらでのスポーツが「ビジネスであること」、「目に見える結果が求められること」を痛感します。


さぁ、オービックシーガルズはいよいよ大一番ですね。

 

言葉を選びませんが……、どんなに恥ずかしくたって、笑われるような作戦だって、卑怯な手段だって、試合が終わった時に1点でも相手より上回っていればいいんです。選手もファンも、関係者全員一丸となって、勝利をもぎ取りましょう!! 

 

良い報告待ってます。

 

TK

 

2010年10月14日

USC戦

「(OREGONの)敗戦から学ぶ」と申し上げましたが、学べていなかったみたいです。またしても、オフェンスが3つのファンブル、しかも最後のファンブルは、6点リードの4Q残り約5分。そうです、いちばんボールを渡してはいけないところでのファンブルでした。

 

そのままタッチダウンを取られ、残り1分を残して1点差の2ミニッツオフェンス。その前にQBアンドリューがオフェンス全員に声をかけました。「ENJOY OUR BALL!!」、自分たちのフットボールを楽しもうと。その(2年生にして全米NO.1と言われる)アンドリューの指揮するオフェンスはあっという間に敵陣の12ydまですすみ、4秒を残してタイムアウト。すべてをキッカーの30ydフィールドゴールに託しました。


成功!! 劇的な「さよならフィールドゴール」での勝利。勝ったことは本当に良かったですが、反省点も多数ある試合になりました。次週は「バイ・ウイーク」といって、レギュラーシーズン中、唯一試合がない週末です。数日のオフを有意義に過ごして、次の試合に備えます。

 

オービックシーガルズは、次が大一番ですね。自分たちのフットボールを、きわどい場面で楽しめるように、がんばっていきましょう。

 


写真をいくつか。

 

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▲同僚のAARONが見せてくれた、SUPER BOWL RING。ダイヤが光りすぎて写りません(左)。撮影モードを変えて(右)!

 

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▲この季節(シーズン中)になると、NFLのスカウトが頻繁に練習を見に来ます。ほとんどのスカウトたちはこんなスケジュールです。
【午前7:00】 オフィスに到着。練習やビデオのビデオを見まくる。たいていのスカウトはお土産を持ってきます。だいたいがドーナツかベーグルです(写真)。
【午後】コーチ陣にヒアリング。練習を見学。シーズン中のため、パート別の練習までしか見られません。

 

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▲USC戦の翌日は早朝から自分の仕事を片付け、OAKLANDへRAIDERSの試合を観戦に行きました。同僚のモーガンの叔父さんが、対戦相手のSAN DIEGO CHARGERSのヘッドコーチ(お父さんはCOLTSのQBコーチ)なので、幸運にもVIP席……というよりVIP“ルーム”で観戦できました。

NFLの試合は何度か観ていますが、RAIDERSはなんだか違います。「熱狂的な」ファンはどこにでもいると思いますが、RAIDERSのファンは見た目も実際も恐いんです。気のせいか、喧嘩やヤジも他のスタジアムより目立ちますし、それに比例して警官の数も多かったような気がします。とにかくファンは終始総立ちでした。食べ物も飲み物も無料。しかもきれいなブロンドガールが運んできてくれます。ただし、周りのどこを見てCHARGERSを応援している席や部屋はなかったので、少し身の危険を感じながらの観戦となりました。アウェイチームのファンはわざわざ危険を冒してまで、OAKLANDには応援に来ないそうです。

 

TK

 

2010年10月13日

敗戦

OREGON大学戦、52対31で大敗いたしました。espn記事 チーム公式サイト記事

 

1Qは、敵のミスに乗じて21対3、前半を31対24で折り返しました。しかし、後半ファンブル等のミスを連発。終わってみれば、大敗になってしまいました。4つのターンオーバー+敵陣ゴール前でのファンブル……それで勝てるチームは、ないに等しいでしょう。

 

それにしてもOREGON大学の応援は凄かったです。全米中継であること、オレゴンが全米のトップランキング
であることも手伝ってか、2年前に経験したそれとは全く別物でした。観客数は7万人強でしたが、USCやUCLAの10万人近い応援をはるかに上回るクラウドノイズでした。

 

試合後、ある選手が、「負けを経験せずにチャンピオンになれるチームは少ない。大切なのはこの敗戦から何を学んで、それをどう生かすかだ!」と言ってました。次もまた強豪のUSCです。敗戦から学んだことをいかせるよう、がんばっていきます。


ではまた。

TK

 

2010年10月04日

いざ、OREGON!!

オレゴン州のEUGENEというところに来ています。

 

明日、同じカンファレンスで全勝同士、OREGON大学との試合です。OREGON大学が全米ランキング4位、我々STANFORDが全米9位。今週一番の注目カードらしく、テレビでもウェブでも、連日このゲームや両校のことが報道されています。

 

試合内容や戦力分析の他に、巷では「OREGONがどんなユニフォームを着るか?」が話題になっています。
ESPNでは、 The Ducks will choose from their 5,675,418 options. と書かれています。何をどのように組み合わせるのか定かではないですが(恐らくスパイクやソックスの色等の組み合わせも加算されているはず)、500万通りを超えるバリエーションの中から選べると書かれています。それが話題になっているのは、STANFORDがアウェイで着るユニフォームは白一色で統一されていることが広く知られているからです。「白とカラフルの戦いはどちらが勝つのか?」という見出しもありました。

 

さて、試合ですが、相手が強ければ強いほど、「自分たちのやってきたことができるかどうか?」が大事になってきます。ユニフォームの色や、メディアやファンがどう感じているのか、ではなく、自分たちが何をしたいか、そして何ができるのかが勝敗の鍵を握ります。全米のトップレベル同士の試合。自分たちがやってきたことができたチームが勝つことになるでしょう。


「JUST DO WHAT WE DO!!」-できたかどうか、また報告しますね。オービックシーガルズのみんなも「DO YOU GUYS DO!!」でがんばってください。

 

TK