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オレゴン大学

2010年03月23日

昨年、私たちが所属するリーグ【PAC-10】のチャンピオンになったオレゴン大学
NIKEの創始者であるフィル・ナイトの母校としても有名ですね。

 

それが故に、NIKEのオレゴン大学のフットボールに対するサポートは半端ではありません。
ユニフォームを例にとると、彼らはシーズン中に同じ色(上下&ヘルメット)の
ユニフォームを着ることはありません。
2008年はヘルメット、ユニフォームの上下、それぞれを4色ずつ持っていました(スクールカラーの

緑・黄色、その他に白と黒)。見た目を考えなければ、単純に64通りの組み合わせが可能です。
2009年シーズンは、それにシルバーやスローバックユニフォーム(昔のユニフォームを再現

したもの)を加えたり、カレッジフットボールではあまり見られなかったシルバーメタリックの

数字や文字を使ったり、見ていて飽きない、それでいてオレゴン大学であることをしっかり主張する、
素晴らしいプロダクトがNIKEから提供されていました。
スパイクや選手やスタッフが着るウエアも、同じNIKEのサポートをもらっている私達とは

違ったものが支給されたりしています。

 

前置きはこれぐらいにして……

 

そのオレゴン大学のフットボール部が今、たいへんなことになっています。
昨シーズンのROSE BOWL出場から今日に至るまでに、実に7人の逮捕者を出すという
とんでもない事態に陥っています。
そのうち2人はエースQBとエースRBです。

エースQBのジェレマイア・マソリ選手は学内の寮からパソコン等を盗み出した窃盗容疑、
昨シーズン1年生ながら1600yd近くを走ったラマイケル・ジェームス選手は彼女に対する

暴力行為でそれぞれ起訴されています。
その他にもチアリーダーが飲酒運転で捕まったりと、オレゴン大学はこちらのメディアを

連日賑わせています。

 

オレゴン大学はJC(Jr. College)から転校してくる選手が多いです。
奨学金をもらって入学してくる選手のほとんどは素晴らしいアスリートですが、
学力はそんなに問われません(最低限は必要ですが)。
それとこれをリンクするのは必ずしも正しくないかもしれませんが、日本でもそうであるように、

学力とトラブル発生の確率には相関関係がみてとれると言えるでしょう。

 

例えば、このエースQBは将来を嘱望される素晴らしいアスリートですが、高校を退学になっています。
STANFORDからほど近い、あるハイスクール(TOM BRADYの母校)で1年生のときに、
学内で窃盗事件を起こしました。
その後、親戚を頼ってハワイのSt. LOUIS HIGH SCHOOLに転校、SAN FRANCISCO近郊の

短大へ進学し、1年生で短大の全米チャンピオンになりました。
それを認められてオレゴン大学にスカウトされましたが、4年生という最後の年を残してこの事件を

起こしました。
ちなみに、それだけのアスリートである彼が、奨学金を得て4年生の大学へ行けなかったのも、

学力の足りなさであったという話です。

 

幸いSTANFORD大学はそのような問題とは無縁ですが、細かいトラブルは幾つか見てきています。
「明日は我が身」
注目が集まるスポーツのチームである以上、(何かあった際には)普通の人の何倍もの責任が
おしかかってきます。
私を含め、気を引き締めていきたいものです。

 

では。

TK