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NFLドラフト(STANFORDの上位指名予測選手について)

2012年03月19日

前回の記事でご紹介したコンバインにSTANFORD大から招待された6名の選手たちは、順当に行けば指名を受けるであろうと言われています。別の言い方をすれば、コンバインで大きく評判を落とすことがなかったと言えるでしょう。今回は、その中から、上位指名が予測される4選手をご紹介したいと思います。

 


◎ANDREW LUCK


言わずと知れた、全米NO.1のQBです。リーダーシップ、賢さ、フィジカル、どれをとっても非の打ちどころのないエリートQB。195cm、108kgのサイズながら、コンバインの40yd走では4秒67を記録。大学での4年間、NFLに近いシステムのオフェンスを率いていただけに、2012年の全体一位は間違いないとされています。NIKEと個人契約を結び、早々にCMらしきものが……しかもNIKEはすでに「青」いカラーの商品を彼に支給しています。「青」は、ドラフト一位指名権を持つCOLTSのチームカラーです。

 

彼は、22日(木)にSTANFORD大学で行われる「PRO DAY」に参加します。ドラフト一位指名が99%決まっているので、参加する、そしてパフォーマンスをする(ボールを投げる)必要はありません。そこで、彼に、「別に何もする必要ないだろう?」と聞いてみたところ、満面の笑みで、「みんなそう言うんだけど、俺がボールを投げるのは俺のためじゃなくて、チームメイト、特にレシーバーのためなんだよ。俺がパフォーマンスするって言えば、より多くのスカウトが来る。そうすれば、NFL選手になりたくてPRO DAYに参加するチームメイトがスカウトの目に触れる機会が増えるだろ」。そんなことをサラッと嫌味なく言えるのが、誰もが尊敬するリーダーである所以なのでしょう。

 

 

◎DAVID DeCASTRO


198cm、141kg。今回のドラフトにおいて、ガードの中で一番に指名を受けるであろうと言われている選手です。四角い、冷蔵庫のような体型ながら、体脂肪率は15%以下。40yd走でいいタイムを出すようなタイプではないものの、プル(ランニングバックのリードブロッカーに出る)した時のクイックネスには目を見張るものがあります。ある有名なNFLのオフェンスラインコーチが、ここ10年の中で3本の指に入るガードであると評価したことからも、その将来性がうかがえます。


彼は先のコンバインで100kgのベンチプレスを34回挙げました。噂によると、このドラフトでガードの一巡指名を予定しているあるチームが、球団社長、ヘッドコーチ、オフェンスコーディネーター、OLコーチをPRO DAYに派遣してくるそうです。

 


◎JONATHAN MATRTIN


201cm、137kg。両祖父母、両親、姉の全員がHARVARD大学卒。彼一人だけがフットボールをするために
STANFORD大学を選びました。

 

忘れもしません、彼が入学してきて最初の練習を見た後、当時のOLコーチと二人で顔を見合わせて「NFLだな……」とつぶやいたことを。寡黙で、コーチの指導を素直に受け止め、新しいドリルやテクニックにも積極的にチャレンジする選手です。先のコンバインではFOOD POISON(食あたり)を理由にほとんどのパフォーマンスを見送りましたが、多くのチームに招待されてプライベートワークアウトを行うようです。

 

 

◎COBY FLEENER


201cm、111kg。コンバインでのパフォーマンスは悪くなかったのですが、他のタイトエンドが予想以上のパフォーマンスを見せたため、結果としてコンバインで評価を下げてしまいました。現在は1巡目の後半か2巡目の前半ではないかと言われています。ワイドレシーバー並みのスピードとキャッチング能力が魅力の長身タイトエンドです。

 


来るPRO DAYには、全チームのスカウトはもちろん、コーチ陣や経営陣まで参加して、実際に選手のワークアウトを見ていきます。その様子や結果はまた後日リポートします。

 

TK