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NFL ドラフト(結果)
2011年05月06日
いやぁー、驚きました。注目の全体1巡1位はオーバーン大学のCAM NEWTON(QB)選手でしたね。昨年度(2010シーズン)の大学全米No.1チームのQBです。195cm、110kgの大きな体格ながら40yd走は4.56と素晴らしいアスリートQBです。
私がQBとしての1位予測をしていたBLAIN GABBERRT選手は全体10位、QBとしては3番目の指名になってしまいました(2位はJAKE LOCKER)。さて、どうしてでしょう。
以下は私が考えている、1位CAM NEWTON選手のネガティブ要素です。
・JAMARCUS RUSSELLの“二の舞い”にならないか
2007年にLSUからドラフト全体1巡1位でRAIDERSへ入団。鳴かず飛ばずのまま、
2010年シーズンはどこかのチームのバックアップQBに。現在、一部の報道では
体重が130kgに達し、所属チームを探してトライアウトを受けている状態。
6年70億を超える大型契約の大型(体型)QBの悪しき実績にCAM NEWTONを
重ね合わせる評論家も少なくありません。
・契約交渉が難航する可能性
2009年にJC(短大)の全米チャンピオンになり、いくつものメジャーカレッジから
トランスファー(転校)のオファーを受けた彼は、複数の学校に金銭を要求したと
言われています。実際には、彼自身でなく父親からの要求であったとして、彼は
処分を受けませんでした。インタビュー等を見る限り、本人はナイスガイな感じですが、
家族を含めたお金の話である契約交渉のテーブルにその父親が絡んでくると、
交渉は難航するのではないかと言われています。
・オフェンススタイルの違い
彼を1位指名したCAROLINA PANTHERSは、新ヘッドコーチのもと、チーム再建に
乗り出しています。2010シーズンのQBはNOTRE DAME大出身のルーキー
JIMMY CLAUSEN選手でしたが、プロスタイルオフェンスを3年間率いた彼でさえも
満足な結果を残すことができませんでした。しかも新オフェンスコーディネーターは、
昨年までCHARGERSでノーブ・ターナーヘッドコーチのもと、「WEST COAST
OFFENSEど真ん中」のシステムを採用していました。SHOT GUN中心のスプレッド
スタイルオフェンスの経験が長いNEWTON選手がそこにどれだけフィットするかは
甚だ疑問です。
ポジティブな要素を挙げるとするならば、彼の実績とアスリートとしてのポテンシャルでしょう。全米No.1のチームを率いた実績はまぎれもない事実ですし、コンバインでもその類稀なる能力を存分に発揮しています。たとえば、40yd走のタイムをとってみても、JAMARCUS RUSSELLが4.83と平凡であったのに対し、彼は4.56をたたき出しています。
否定的なことを多く書きましたが、予想が外れた“言い訳”でしかありません。彼の契約交渉がうまくまとまって、素晴らしいルーキーイヤーを迎えられることを望んでいます。特にPANTHERSは最近低迷が続いているので、頑張ってほしいです。
ではまた。
TK