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TOBY GERHART

2010年09月14日

更新が滞っておりました。申し訳ございません。 VISAのことでいろいろと苦労をしておりまして、8月のキャンプスタートにも間に合わず、酷暑の日本で精神的にしんどい日々を送っておりました。「仕事はあって、必要とされているのに、働くことを許されない」。こんなことがあっていいのでしょうか?あるんです、しょうがないんです。世の中には、どうにかなることと、どうにもならないことがあることを思い知らされました。特に今まで、「なんとかなってきた」ことが多かった私には、想像を絶するつらい日々でした。

 

かたちはどうあれ、幸運にも開幕に間にあうようにこちらに戻ってくることができました。仕事もこちらでのブログも遅れを取り戻すべく、直向に精進してまいります。

 

◇ ◇ ◇

 

さて、昨年、我がSTANFORD大学躍進のキーマンとなったTOBY GERHART選手。13試合で実に1800yd・27TDという驚異的な記録を残して、MINNESOTA VIKINGSに2位でドラフトされました。春のキャンプから評価が高かったTOBYが、先日バイキングスと4年契約を正式に結びました

 

1年あたり1億円弱の契約になります(わかりやすいように100円=$1と計算しています)。最近、NFLなどで多い契約の用語に「guaranteed money」というのがあります。これは、契約後の成績に関わらず、ギャランティーされる、保証される金額のこと。「signing bonus」とも言いますが、つまり、サインしただけでもらえるお金という意味です。極端な話、契約書にサインした次の日に選手生命が断たれるようなアクシデントがあったとしても、そのお金を受け取ることができます。TOBYの場合は、$1.939 million in guaranteed moneyとありますので、約2億円近いお金が保証されていることになります。

 

皆さんもご存じのメジャーリーグ。ここでは年俸3億円で契約すれば、次の日に解雇されても怪我をしても、2軍に落とされても、3億円がもらえます(例外を除いて)。しかし、NFLの契約は違います。様々なオプションの契約や、怪我をした際の条項等、年々複雑になっているそうです。背景には、労使交渉や、(野球に比べて)怪我のリスクが高いということがあるようです。そんな事情もあって、サイニング・ボーナスと呼ばれるお金ができたのでしょうね。

 

それにしても、契約の金額が桁外れです……。

 

ではまた。

TK