TKこと河田 剛のUSA情報

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寄付

2010年09月17日

アメリカという国は、
国土が日本の25倍
人口が日本の2.4倍
GDPが日本の約3倍

 

数字は数字でしかありませんが、実感値としてひと言。

 

ご存知の方もいるかと思いますが、アメリカには信じられないような金持ちが大勢います。シリコンバレーの中心という土地柄もあるかもしれませんが、(日本では)到底信じられないようなストーリーを多く耳にします。

 

彼らのお金の使い道のひとつが「寄付」です。(日本に比べて寄付をすると優遇される)税制の違いと言ってしまえばそれまでですが、彼らは学校や福祉をはじめとした公共性の高いもの、そして自分の出身校等の自分や家族と関係が深いところに莫大な寄付をします。日本でももう一般的になった「ネーミング・ライツ」のように、寄付によってスタジアムやビル等にその人の名前がついたりします。

 

STANFORD大学は世界で一番寄付金が多い学校だそうです。グーグルやヒューレット・パッカード、ヤフー等、STANFORD大学の学生が起業した会社も多いですし、政治家や投資家、スポーツ選手に至るまで、多種多様なお金持ちのOBから桁違いの寄付が寄せられているそうです。

 

それを物語るストーリーがあります。以前、日本の(誰もが知るような)大企業が、STANFORDに数億円を寄付したそうです。日本の企業側は、STANFORDからどれだけのお偉いさんが出てきて、どのような接待を受けられるのかを(口には出さないまでも)期待していたそうです。しかし、会合に出てきたのは、数十もあるうちの一つの学部長で、軽く「ありがとう、これからもよろしく」ぐらいのことを言われてごく簡単に終わってしまったそうです。その態度と話の内容から、「それぐらいの寄付は、いつも、しかも個人レベルからもらっているから」という言葉がにじみ出ていたそうです。

 

最近、(私が)驚いた寄付の話があります。皆さん、フィル・ナイト氏をご存知でしょうか。言わずと知れたNIKEの創業者であります。STANFORD大学卒でNIKE社を設立し、巨万の富を得た彼が、2年前にSTANFORD大学の ビジネススクール拡大とそのビル新築のために150億円を寄付しました。現在、建設工事が進んでいますが、広大な土地に華やかなビルができあがりつつあります。

 

その他にも、キャンパス内はスポンサー(お金を出した人や企業)の名前がついた建物ばかりです。日本も、スポーツや教育に関しての寄付を(アメリカと同じぐらい)優遇する税制ができあがったらいいですね。

 

ではまた。
TK