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二足の草鞋(わらじ)
2010年09月16日
さて、この前、バイキングスと契約したとお話ししたTOBY GERHARTですが、野球で活躍していたことでも有名です。
こちらの大学野球は春先から夏にかけて行われますが、彼はフットボールの最終年を迎える前の記者会見で、「メジャーリーグから高い順位で指名されたら、そちらを選びたい」 という意味の言葉を発して私たちをひやっとさせました。結局、メジャーリーグのドラフト前に、フットボールを選ぶと発表したため指名はされませんでしたが、野球の名門STANFORDで常にクリーンアップを打つようなすばらしい選手でした。
アメリカでは子供の時からシーズンによって(自分の好きな)スポーツをプレイします。もちろん、途中でやめてしまったり、スポーツが得意でないためにすべてのスポーツを諦めてしまうケースもあるでしょうが、いろいろなスポーツを経験しながら、それぞれのスポーツの動きを他のスポーツに生かしながら、アスリートとして成長していくわけです。
大学でいくつものスポーツをやっている選手はよほどのアスリートですが、こちらでは(レベルを問わなければ)珍しいことではありません。たとえば、昨年リターナーでALL AMERICANのセカンドチームに選ばれた、我がSTANFORDのWR、クリス・オウス選手は、高校時代に100mを10秒35で走ったそうです。ある日、学校の廊下を歩いていたら、陸上部のコーチに「大会に出てくれないか」と言われたの がきっかけだと聞きましたが、わずか10日足らずの練習でこの記録だったそうです。クリス曰く「誰にも邪魔されないでまっすぐ走るなんて、こんなに簡単なことはない!」。
まぁ、おっしゃるとおりなんですけど。日本でも、そんなシステムができるといいですね。オリンピックのメダルも増えるのではないでしょうか。
TK