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Toe Dipper

2010年06月16日

前回言い残しました、掲題の言葉です。

 

Toeはつま先、Dipはこの場合、「何かに何かをつける、浸す」ことを表現しています。
直訳すると、「つま先をつける(落とす)人」(のこと)となるのでしょう。

 

想像してみましょう。
海辺の波打ち際で、海には入りたいのに(なんらかの理由があって)入っていくことを
決心できず、つま先だけを水にちょこちょこ浸けて、結局は入っていかない様子を……。

 

その様を実際の生活の場面に置き換えて、
「何をするにも、なんらかの理由をつけて、二の足を踏んでしまう」人のことを、
Tow Dipperと呼んだりします。
主観ではありますが、この表現はアメリカ人の多くが持っている(国民性ともいえるかも
しれません)、(いい意味で)「あんまり考えずに、まずやってみる」というマインドと

相反する人のことを皮肉った言葉であるのかもしれません。

 

思えば、私も2007年に会社を退職するまでは、いろんなことに理由をつけて

次の一歩を踏み出せていませんでした。でも、そういうのを変えるのって、

ちょっとしたきっかけなんですよね。

私の場合は、アメリカであるチームのキャンプを視察した際にそれは訪れました……

が、それは割愛させていただきます。

 

私たちは海に囲まれた(世界から見れば)小さな島国に住んでいます。
それが故に、Toe Dipperと呼ばれるに値する人が多いのかもしれませんね(笑)。
でも、Toe Dipperが悪いと言っているわけではありません。人にはそれぞれの考えや
人生がありますし、物事を慎重に進めて成功している人もいるわけですから。

 

しかし、フットボールにおいては違いますね。
選手はToeをDipすることなく、決められたプレイを思いっきりやってほしいです。
逆にコーチは、時にはTow Dipper、時に大胆に、ゲームを進めていかなければなりません。

7月1日の東京ドームでは、決められたことを一心不乱にプレイし続ける、
オービックシーガルズの選手を見てみたい、いや、見れるものだと信じています。

 

ではまた。
TK