ボウルゲームまで
2010年01月06日
ボウルゲームの相手が12月5日に決定してから、 試合に向けた準備が始まりました。
私たちは、Oklahoma大学のビデオを見てスカウティングをはじめました。
といっても、ある程度の予測はついていましたし、スケジュールがそれほどタイトでないので
(試合までは3週間強あります)、レギュラーシーズンのそれに比べれば楽なもんです。
選手は最終戦後、束の間のオフ!とはいかずに、ファイナル(テスト)に追われているようです。
ご存知のように、STANFORDは世界でも有数のアカデミックスクール(頭の良い学校)
ですので、テストやレポートも相当難しいようです。
たまにロッカーで言葉を交わす選手たちは、一様にファイナルのことを口にしていましたし、
ロッカーで勉強していたりレポートを作成している選手も数多く見られました。
コーチたちは、選手がファイナルの間、全米各地へリクルーティング(高校生をスカウトする活動)に
向かいました。
来年9月に入学する高校生はほぼ固まりつつありますが、まだ決心がついていない高校生を
口説きに行ったり、ジュニア(日本で言えば高校2年生)で有望な選手に挨拶を始めたりと、
コーチたちのリクルーティング活動に「休息」という文字はありません。
コーチたちがリクルーティングに出ている間、我々アシスタントたちはゆるーい時間を過ごしていました。
前の週にスカウティングレポートも終了しているので、みんなでバスケットをしたりゴルフをしたりして
遊んでいました。7月の中旬から1日のオフもなかったので、それぐらいは許してほしいと(勝手に)
思ってます。
コーチたちがリクルーティングから帰ってくる12月12日の土曜日。
ふとスケジュールを見ると「HOTEL CHECK IN」と書いてあります。
「何これ!?」と聞いてみると……キャンパス内の寮に住んでいるプレイヤーのためにホテルが
用意されているとのこと。
ファイナルが終わると寮から一度追い出されてしまうようで、ボウルゲームへ出発するまでの2週間を
キャンパスの目の前にあるホテルで過ごすようです。
この辺ではけっこう良いグレードのシェラトンホテル……だったので、試しに「俺も!」と言ってみたら、
すんなりOK!ということで、私も出発までホテルで過ごすことになりました。
しかも、一応コーチ扱いにしてもらったので、かなりいい部屋でした。
さぁ、12日からボウルゲームに向けた練習が始まりました。
私たちは、ボウルゲームまでの期間をレギュラーシーズンのスケジュールを3回繰り返すような
スケジューリングですすんでいくことを決めていました。
具体的には、
12日(初日)→ 普段の月曜日のスケジュール(ウォークスルー中心の軽めのメニュー)
13日(2日目)→ 火曜日のメニュー
(基本的となるゲームプランのインストールと2時間半ぐらいの長めの練習)
3日目→ 水曜日のメニュー(火曜日とほぼ同じ)
4日目→ 木曜日のメニュー(少し軽め、2時間弱のメニュー)
5日目→ 金曜日のメニュー(1時間弱、ウォークスルーのみ)
6、7日目→ オフ
8日目からは月曜日のメニューを繰り返し。
これを23日まで繰り返して、クリスマスイヴはオフ、クリスマスは滞在しているホテルでチーム
全員で クリスマスパーティーをしました。
そして、26日にチャーター機2機で、現地エル・パソ(テキサス)へ!
このボウルゲームで現地に着くまでに感じたこと。
・(エースQBが怪我でいない以外)チームの仕上がり良し。
・ボウルゲームに行くだけで、どれだけギア(グッズ)くれるんだよ!
・関係者多すぎ! レギュラーシーズンでは見たことない人たちがいっぱい同行してきました。
・いろんなことに金かかりすぎ!
・カレッジフットボール……どれだけ金あるんだろう(かかるんだろう)……
次回はエル・パソに着陸してからのことを!
TK