TKこと河田 剛のUSA情報

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NOTRE DAME JAPAN BOWL

2009年06月03日

突然ですが、私も「ノートルダム・ジャパン・ボウル」[7/25(土)東京ドーム]に参戦します。

しかし、(残念ながら)NOTRE DAME 側のコーチ・アシスタントとしてです。

 

このゲームの話を聞いた際に、「ALL JAPANのために何かできないか?」と、まず思いました。

 

しかし、オフ期間とはいえ、STANFORDでの仕事やイベントが多数あること、
(VISAの関係上&金銭的にも)そう何度も日本との行き来ができないこと等の理由により
日本側への直接的な関与は現実的ではありませんでした。

 

次に、私はこんなことを考えるようになりました。
「NOTRE DAME側で何かできないか?」


私が彼らのアシストをすることで、日本のFOOTBALLのレベルの高さを認知してもらったり、
彼らのような一流のコーチたちの戦略を日本のFOOTBALL界に還元したりすることで、
(間接的ではありますが)日本のFOOTBALL界発展の役に立てるのではないか?と。

 

数ヵ月後、日本側のイベントオーガナイザーのY氏がプレス発表のためにNOTRE DAMEを
訪れるという連絡が入りました。しかもその週末は、我々STANFORDとの対戦です。
何の因果か……と思い、私が考えていることをY氏に相談しました。

Y氏は私のよき理解者であり、私がここ(STANFORDでのアシスタント)に至るまでに
幾度となくお世話になった人物でもあります。彼は私の考えに賛同し、NOTRE DAME側の
オーガナイザーであるP氏を試合前のフィールドで紹介してくれました。
その時は(試合前だったため)なんの具体的な話もできずに、名刺だけをもらって帰りました。

 

2008年シーズン終了後、P氏と連絡を取り合い、そのアシスタントの仕事に就くためには

どうしたらよいのかを話し合いました。私は彼との相談の通りにRESUME(レジュメ

=こちらでは履歴書をそう呼ぶ場合があります)を作成し、コーチミーティングが行われる

直前に送付しました。数日後、P氏から連絡があり、
「たぶん、大丈夫だ!」と。そして数日後、なんと自宅にCOACH HOLTZからの手紙が……
要約すると、「WELCOME TO OUR TEAM!!」とのこと。本当に心からうれしかったのを
覚えています。

 

4月中旬のスタッフミーティングに参加し、正式にコーチンングスタッフの一員となりました。

それはもうそうそうたるメンバーで、STANFORDのコーチたちも「BIG NAMEばっかりだなぁー」と

驚くぐらいのメンバーの中にポツンと、片言の英語のアジア人が……って、感じであったと思います。


で、私が何をするのか??と状況を見ながら判断すると、どうやら、オフェンスも

ディフェンスもすべてのアシスタント業務が私のところにまわってくることになりそうです。

というか、すでにさばききれないほどまわってきています。
皆さんもお気づきかもしれませんが、[レジェンドコーチ=年齢が高い=コンピュータ操作が苦手]

という方程式が成り立ちます。
そうなんです、すべてのコンピュータを使用する業務が私の元に……なのです。

 

たとえば、ディフェンスのプレイブックの作成。全部で200ページ近くになります。
ある日、ディフェンスコーディネターのCOACH DARNELLから荷物が届き、

中を見てみると2007年のTEXAS A&Mのプレイブック。
「もしかして……」と思っていると、

「TK、それ作れるか?」 と電話が。
もちろん、「YES, COACH!!」と即答!
「どれぐらい時間をいただけるのでしょうか?」
「どれぐらいでできる?」

(紙だけ渡されても、素材もないし、テキストも打ち込まなきゃならないし、しかも200ページ……)

と内心思いながらも、口から思わず出てしまったのは、
「10日間いただけますか?」
「頼む!」
「YES, COACH!」

 

それから1週間強、私の眠れぬ日々が始まりました。
・英語で ・馴染みの薄いディフェンス ・(自分の)クオリティに対するこだわり
・PLAY MAKER(ソフト)の使い勝手の悪さ……こんなこととパワーポイントとの格闘の日々。
しかし、
1)普通に作ったのでは普通のアメリカ人と同じである
     → ちょっとしたデザインやディテイルにもこだわる!
2)約束の10日間で仕上げてもインパクトが少ない
    →1~2日、短縮する!!

そんなゴールへ向けてがんばった結果がこれ↓です。

 

TK0015.jpg

 

作成中は、
「こんなもん、絶対全部使うわけない!」
「どうみても同じ作り方(PLAY MAKERとパワーポイント)してるのになぁー……」
等の愚痴も一人でこぼしましたが、以前にお話した「勝つために働く」という言葉が
私の支えとなりました。結果、8日間で自分の(ある程度)納得のいくクオリティの

プレイブックができあがりました。

 

長くなりましたが、私はいつでも勝つために働いています。
NOTRE DAMEの一員として、ALL JAPANに勝つことで、日本のFOOTBALL界への

恩返しおよび貢献ができればと強く思っている今日この頃でございます。

 

TK