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アメリカのアスリート
2011年06月01日
おもしろい記事を見つけました。フロリダ大学のランニングバックのDEMPS選手が陸上の競技会に出場し、100mのスプリントのジュニア・ワールドレコードを出したそうです。
その記録はなんと【10秒01】!!
一年の大半をフットボールに費やす日々の中で、春のシーズンが終わった後に参加した陸上の大会でのタイムがこれです。日本記録が【10秒00】ですので、アメリカという国にいるアスリートの底力は、並大抵ではないことがうかがい知れます。
このブログ上でも何度かお話ししてきましたが、アメリカでは子供のときから(スポーツは)シーズン制(シーズンによって競技するスポーツを選ぶ)であります。もちろん、日本の子供たちがそうであるように、(スポーツを)やらない子もいますが、やっている子はたいてい複数のスポーツをプレイしています。ですから。(同僚の)コーチの子供には「どんなスポーツをしているか?」ではなく「今、何のスポーツしてるの?」と質問するようにしています。
野球が終わればフットボール、その次はバスケットボール……というように、それぞれのシーズンに自分の好きなスポーツを選んで楽しんでいます。日本とは違い、シーズンによって自分の好きな、そして自分に合ったスポーツを選ぶことができるのです。そして年齢を重ねていくにつれて、その競技の数が絞られていって、その中から突出した選手がカレッジスポーツでの奨学金を得るようになるのが、トップアスリートのモデルケースと言えるでしょう。
実際、我がSTANFORD FOOTBALLでも数名の選手が野球やバスケットボール、陸上など他のスポーツをプレイしています。中でも、野球をプレイしている選手は高校時代から両方の競技で有名で、昨年は1年生ながら野球部の首位打者になりました。
ここ数年、日本の政界でもスポーツに関することが論じられる機会が増えてきたと聞いています。将来、スポーツに関する行政機関等が発足した際には、『複数競技のすゝめ』なる論文でも提出して、日本のスポーツ界の発展に寄与したいものです。
ではまた。
TK