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The 12th Man

2010年12月12日

今、諸般の事情により日本に滞在中です。もちろん、オービックシーガルズの先週末の鹿島戦にも参戦しました。試合内容はともかく、「勝利」という一番の目的を果たすことができたのは、素晴らしいことです。あのような競り合いをものにできたことは、今後の日本一へのプロセスにおいて、大きなプラスになることでしょう。

 

さて、掲題の「The 12th Man」ですが、アメリカではよく使われる表現であります。 フットボールでは11人の選手がフィールドでプレイするので、「12番目の選手=ファン」という表現を使い、「一緒に戦おう!」という気持ちを表現したものです。バスケットでは「The 6th Man」と言われています。

 

これは私見ですが、鹿島戦で最も活躍した選手は、KJでもなくシミケンでもなく菅原でもなく、名前のない、名前を特定することのできない、「The 12th Man」でした。この選手、これまでもずっと頑張り続けてくれていたのですが、今年の活躍とその成長ぶりは目を見張るものがあります。具体的には、相手のオフェンスが3rd downや4th downになった時のノイズの大きさが今までとは比べものにならないぐらい大きく、また「団結」を感じるものとなっていたのです。観客数やスタジアムの大きさ等の違いはありますが、私がアメリカで日々感じているものに近い「魂」を感じるノイズでした。

 

さぁ、次は東京ドームですね。この東京ドームという会場では、「フィールドへの距離(が遠い)」という、The 12th Manが活躍するのを妨害する負の要因が存在します。今までと同じでは11番目までの選手に声が届きません。どうしましょう?

 

立ち上がろう!

 

その時が来たら立ち上がって、大きな声を届けましょう。アメリカでは、2nd DOWNの攻撃が終わるや否や、観客は立ち上がってノイズを作り出します。(日本ではそういう文化が浸透していないので)座って見ている方への配慮は必要ですが、できる限り立ち上がって、選手に声を届けましょう。そして、その声には「The 12th Manとして一緒に戦っている気持ちやプライド」を乗せてください。チームメイトは必ずそれに応えてくれるでしょう。

 

X- LEAGUEの運営をされている役員の方々、今年は「ALL X- LEAGUE」に12番目の新しいポジションを加えてみてはどうでしょう? 誰が見ても明らかですね、その栄冠に輝くのは、オービックシーガルズ所属の「The 12th Man」であることは。 もう一点付け加えると、そのThe 12th Manを育て、コーディネイトした(The 12th Manのコーチというべき)チアやスタッフたちには、COACH OF THE YEARの称号を与えてあげたいですね。

 

ではまた。
TK