TKこと河田 剛のUSA情報

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TRAGEDY

2010年11月05日

そのままの言葉を表題にしています。「悲劇」「惨事」と訳しますが、そんなアクシデントが起きてしまいました。 私が昨年のNOTRE DAME JAPAN BOWLでお世話になり、そしてSTANFORDのライバルでもあるNOTRE DAME大学で事故は起こってしまいました。

 

10月27日の水曜日、NOTRE DAMEのフットボール部の学生アシスタントが練習中に死亡しました。練習のビデオを撮るために登っていたいたタワーが強風に煽られ倒壊。彼は約20メートルの高さからタワーとともに地面に叩きつけられたようです。NOTRE DAME大学は学生のボランティアアシスタントたちがチームをサポートしていることで有名です、私も昨年のイベントで彼らにはお世話になりました。彼と面識はないですが、昨年の経験から、彼がどのような姿勢で(一生懸命)働いていたかは容易に想像できます。彼の働きも現場も想像できるだけに、私にとっても辛い事件です。NOTRE DAMEは先週の試合で彼のイニシャルの入ったヘルメットを着用し、すべてのイベント事を中止して試合に臨みました。


この事故で、メデイアは30mを超える風速の中、(インドアのフィールドがあるにも関わらず)屋外での練習を決行したヘッドコーチの判断を責め立てています。「勝つためにより良い練習内容や環境を選択する」というヘッドコーチの判断には賛同できるので、その善し悪しについては判断をしかねます。でも、ここで一つ言えることは、私たちのような競技をするチームには必ず「縁の下の力持ち」がいるということです。フットボールでいうとマネージャーやトレーナー、試合の運営を手伝ってくれるスタッフやチア、それを観に来てくれるファン等、数えきれない裏方の力があるということです。競技者に「それを一時も忘れるな!」とは言いませんが、事あるごとにそれを思い出してほしいと思います。


最後に、彼の冥福を祈るとともに、このブログを読んでくれているすべての競技アスリートが、それを再認識してくれることを強く願います。

 

TK