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Unfinished Business

2010年12月24日

オービックシーガルズに関わるすべての皆様、「日本一、おめでとうございます」


本当にうれしい、自分が選手やコーチをやっていた時よりもうれしい瞬間だったかもしれません。こちらでは真夜中の試合だったため、朝一に自分のデスクで大きく深呼吸をしてから、オービックシーガルズのホームページへジャンプ、結果を見て、机をたたいて喜びました。あまりにそのリアクションが大きかったので、周りの人が「大丈夫か?」とか「戦争でも始まったか?」と聞いてきました(笑)。それほどうれしかったんです!!

 

私事で恐縮ですが……ここ数年、VISAの手続等で自分の歴史を振り返ったり、書類におこしたりする機会が多くあります。その中で主な入賞歴を書く際に、
【選手として】
・社会人選手権 (JAPAN X BOWL) 優勝3回
・日本選手権 (RICE BOWL) 優勝2回
【コーチとして】
・社会人選手権 (JAPAN X BOWL) 優勝1回
・日本選手権 (RICE BOWL) 優勝1回
と微妙な表記をすることが、面倒であるし、なんとも言えない苦い思い出を思い出す機会となっています。簡単に「選手として3回、コーチとして1回、日本一になっています」と書ければいいのですが、日本選手権を真の日本一と呼ぶならば、勝ったのは「選手として2回、コーチとして1回」となります。そうなんです……。2002年のシーズン、私たちはJAPAN X BOWLで富士通フロンティアーズに勝利して社会人日本一になったものの、日本選手権で学生日本一に大敗したのでした。私はあまり後悔をしない性分でありますが、(選手生活の中で)数少ない後悔がこの試合であります。


そして、その相手は今シーズン、オービックシーガルズが次に迎え撃つ立命館大学でした。当時、観戦に来ていた上司が敗戦の次の日にこう言いました。
「あっち(立命館)の方が元気に見えた。だってみんなソックス下げてて若い感じに見えた。
シーガルズのおっさんたちはみんなソックス上がってたし……」
ソックスの件は抜きにして……、学生の方が元気に見えたという話には少しショックを受けました。自分たちは(勝手にですが……)「大人げのない社会人チーム」を謳っていたのに、それが最後の最高の舞台で発揮できなかったなんて……。

 

「Unfinished Business」
未完の仕事。2002年のその時のことを思い出して掲題しました。そんなものが記憶にも、そして記録にも残らないように、残り少ない期間を大切に過ごしていきましょう。そして、みんなで「真の日本一」になろうではありませんか。私も(遠くからですが……)その輪に参加させてもらいます。

 

ではまた。
TK