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2008年の最後のピースは「合宿」
2008年08月14日
私がチーム運営に携わるようになって早25年。
アメリカンフットボールも他の競技と同様に、
年度ごとにチームが変わるので、チーム創りを
25回繰り返してきたとも言える。
チーム創りは、
対戦相手と自分たちの戦力を分析し、自覚するところから始まる。
そして相手に勝つための戦略に基づいて
コーチングスタッフと選手を集めるところから鍛え上げていくまで
これらの一連の作業がチーム創りである。
一連の流れの中で行っていくことではあるが、
一方で見方を変えれば、特別な能力を持った選手やコーチ、
相手に対して脅威を与えるフォーメイション(そんな簡単にはないが)
あるいは、最新の人工芝のグラウンドなど、
いろいろなピースを集めて、組み上げていく作業であるとも言える。
この組み上げは前年のシーズンオフからすぐにスタートし、
シーズン直前まで続けられる。
そして、毎年毎年その年の“最後のピース”が何であったか、
印象に残っていることが多い。
1993年私が最初に監督になった年の最後のピースは、
言うまでもなく元ヘッドコーチ、デイビット・スタント。
1998年、2度目の日本一を奪首した年は、
再来日してくれた元QB・WRコーチ、マイケル・レナード。
*デイビッド・スタント氏とマイケル・レナード氏
のチームに対する多大な功績についてはオフィシャルサイト
の1企画として後日まとめてみたいと思っている
2004年は、大村和輝・現オフェンスコーディネイター。
と、コーチングスタッフであることも多い。
選手もすでに200人のOBがいるので、
一人ひとりの顔を思い出すと、全員が゛ピース”とも言えるが、
特に最近印象に残っているのは、
2005年に、練習生から選手登録した現QB龍村学であった。
モノもある。
2006年は、習志野グラウンドに敷設された最新の人工芝であった。
外国人選手では、
2005年のケビン・ジャクソンに加えて、
2007年は、ジョン・ウエスト選手であったが、
残念ながら選手登録ができず、大変悔しい思いをした。
2008年はというと…
パールボウル第二戦のアサヒビールシルバースター戦で大活躍した
新人QBの木下選手かなぁと思っていたが、
12日に終了した夏合宿の最終日を見て、
今年の最後のピースは「夏合宿」であると思った。
実は、夏合宿の最終日のオフェンス対ディフェンスのスクリメージを見て
その年にどこまで勝ち進めるか、なんとなくイメージしていたのであるが、
今年は、例年になく、充実感、臨場感のあふれるもので、
このような「場」を創り上げた選手、コーチ、スタッフの「総力」を感じたわけである。
とはいえ、開幕までは、まだ時間がある。
何が起こるかわからない。
練習自体にもまだまだ隙がある。
ここで慢心などもってのほか、油断なくチーム創りに心血を注いでいきたい。