並河 研GMブログ“日本から世界へ”

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ここからの始まり

2011年05月08日

5月7日、川崎球場においてようやく今年の緒戦を迎えることができた。

 

3月11日に地震の揺れがおさまった時に最初に思ったのは、

“やぐらは倒れなかっただろうか””クラブハウスの中で損壊はなかったか”だった。

すぐに冨樫マネジャーに電話したが、実態は、予想だにしなかった

グラウンドの液状化による損壊であった。

 

後に調べたところによると、地震による液状化が大きな問題になったのは、

1964年の新潟地震だったようだ。

50年近く前から、問題は顕在化していたのだ。

今さらながら、活動拠点を海から100メートルにも満たない埋め立て地に

選んだ浅慮と不勉強を悔やむ。

そのことで、オービックシーガルズの選手たちは言うに及ばず、

JEFの皆さんやジュニアシーガルズの皆さんに迷惑をかけてしまった。

この場を借りて、改めてすみませんでした。

8月には、何とか復旧すべく全力を挙げております。

もうしばらくの不便をなにとぞご容赦ください。

 

また、それ以上に、千葉大学や早稲田大学、川崎球場、アサヒビールシルバースター、

習志野市の皆さんには、練習場所の提供や手配で大きな協力をいただいた。

GULLS FOR TOHOKUと名乗って義捐活動しながら、同時に助けていただいた。

そのおかげで迎えられた緒戦である。

改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

仲間の温かさをチーム全員が感じた次第です。

 

さて、「2011年の決意」にも書かせていただいたが、今年は、志そのものが問われる年。

大震災後という節目の年には、尋常ではない「想像力」と「創造力」、「構想力」が問われる。

いまこの「地」で何が起きているか。

これからどのようなことが起きるか。

想い、イマジネーションすること。

今までの旧弊、常識を捨て、自ら「傷=創」を追う覚悟で新しいものを創りだすこと。

可能な限り多くの方々と一緒に、大きな構えで未来を構想すること。

そしてこれらを毎日、毎時間、毎秒、倦むことなく続ける。

それが、+0.01。

ココロと行動が問われる年の始まりである。

 

試合を見ていただいた限り、オフェンスは、まだ始まっていない。

ディフェンスも、縫い目に綻びがある。

キッキングもミスがあったし、ボールをきちんと蹴ることも叶わない。

フィールドで起きることは全てチーム全員の責任である。

昨日のフィールドに、責任を感じて動けた人間が果たしてどれだけいただろうか。

春の試合は、得点よりも一つひとつの行動やプレイの基盤が大事。

ココロを行動に移すためには、ココロもカラダも技術も鍛錬がまだまだ足りない。

コーチ陣にもイマジネーションが不足している。

果たして選手自身、ワクワクして試合に臨んでくれただろうか。

大きな問いが残った。

 

この状態からどう巻き返していくか。

幸い、私たちにやれることはたくさんある。時間もある。仲間もいる。

大きな挑戦である。