並河 研GMブログ“日本から世界へ”

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2012年01月

2012年01月25日

アメフトハイシーズン

いよいよ本場NFLも大詰め。

毎年この時期は、

試合結果を聞かせないでくれ…。という言葉が飛び交う。

アメフト好きにはドキドキワクワクな月曜日だ。

 

一方で、

私たちが出場したライスボウルは、まだ1ヵ月も経っていないのに、

もうずっと前のことのように思える。

彼の国での盛り上がりはもちろん、

ビジネス規模、関係者の処遇など全て、

日本一と世界一がこれほどまでに距離がある競技もまた珍しい。

仰ぎ見ることもできない頂のように、今は見える。

 

一方で、アメリカのメジャーリーグ(MLB)と日本のプロ野球。

実は20年前は、どちらも同じ市場規模で、1000億円程度であった。

それがこの20年間の間に、

MLBは6000億を超える市場を創造してしまった。

日本のプロ野球は、ほぼ同じ規模、横ばいである。

 

野茂選手が日本のプロ野球からアメリカにわたって活躍した頃は、

「トルネード!」「SAMURAI」など、

ファンからの言葉は、ストレートな表現が多かったが、

今回のダルビッシュの移籍では、

「彼は、もう少し契約金が多くて良かったのでは」

「投資効果としては十分期待できる。楽しみだ」というGMのような発言が

ファンから飛び出してくる。

 

20年間で、MLBはビジネス、産業として成長し、

同時にファン(ステイクホルダー)も育ったのだ。

 

2012年の日本、そしてアメフト。

これからの10年、20年をどう創っていけるか。

今は、仰ぎみても見えない頂に少しでも近づけるか。

私たちが問われている。

 

2012年01月08日

厳粛にうけとめ、精進したい

1月3日のライスボウル。

前半は重苦しい展開であったが、後半に逆転し何とか勝つことができた。

 

JXBの富士通もかなり強かったが、関西学院大学も良く鍛えられていて、

思い切りの良さもあり、学生の怖さを改めて実感した。

 

ゲームが進むにつれて、オービック側の負傷者が増え、

そのためのインジュアリータイムアウト(負傷者のためのタイムアウト)

の時間が長く試合のテンポが悪くなってしまったこと、

 

終盤におきた2件のアンスポーツマンライクコンタクト

(スポーツマンらしくない行動、発言)によるパーソナルファウルについては、

多くの方々から、厳しいご指摘、ご意見を頂戴した。

 

7日にライスボウル後、初めてのチームミーティングを茜浜のグラウンドで行ったが、

その場で私はそのことに触れた。

 

自分がアメリカンフットボールを始めようと思った時、

偉大な選手の凄いプレイに憧れた時、学生時代の初心、を思い出してほしい。

その初心や初志に戻ってみて、恥ずかしくないプレイをやってほしい。

ということを述べた。

 

また、インジュアリータイムについては、

自分たちチーム、選手の普段の心がけはもとより、

審判や、協会などの運営側の方々も巻き込んで、

視聴者やファンからの視点も含めた「改善」に取り組んできたいとも述べた。

 

せっかくの大舞台、日本一を決める試合のクオリティ。

 

主役はもちろん選手であるが、

ファンの皆さまはもちろん、

日本中のアメリカンフットボール関係者が大切に育ててきたステージ。

 

これからまた新しい1年、シーズンが始まるが、

いろいろな意味で、成長していくチームとして、 1つ1つ積み上げていきたいと思う。

 

余談ではあるが、ライスボウルの表彰式後、

優勝カップ、トロフィーを持って、

観客席最前線に降りてきてくれた子どもたちに触れてもらった。

「おぉー」とか「重い~」とか言いながら笑顔で触れてくれた。

 

「次は、君たちがライスボウルに出て、これを獲るんだよ」と私は言い続けた。

 

スポーツは未来のためにある。