TKこと河田 剛のUSA情報

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2011年12月

2011年12月21日

祝! 2連覇!!

JAPAN X BOWL 2連覇おめでとうございます!!

 

良かった……。本当に良かった。チーム関係者の皆さん、ファンの皆さん、おめでとうございます。遠くカリフォルニアからではありますが、選手やスタッフの苦労を見てきただけに、心の底からうれしく思います。

 

当日は、もちろんUSTREAM中継(ゆるすと)で参戦していました。こちらの午前2時からの中継でしたが、一睡もせずに参戦させていただきました。ゲーム内容の詳細はともかく、全員が全員の仕事をしっかりと果たした結果が見てとれました。言葉を変えれば、「オービックシーガルズらしいフットボールができた」試合だったのではないかと思います。

 

そしてなによりも、ファンの皆さんの声援が素晴らしかったです。スタンドの皆さんの熱い参戦も含め、「オービックシーガルズらしい試合」をみんなでやって、みんなで勝ち取った連覇なんだと思います。

 

もう1試合、「UNFINISHED BUSINESS」が残っています。新しい年の始めでありながら、シーズンを締めくくる、終わりでも始まりでもある試合ですね。もう1ゲーム、オービックシーガルズらしいゲームが見られることを期待してやみません。さぁ、がんばっていきましょう!!

 

TK

 

2011年12月15日

明日・12/16(金)「NFL倶楽部」(日本テレビ)に出ます

日本テレビで金曜深夜に放送されている「NFL倶楽部」。NFLファン、アメフトファンならご存知でしょうか。日本で唯一の、NFLのレギュラー情報番組で、オードリーのお二人が進行役。オービックシーガルズOBの安部奈知さんもゲスト解説者としてよく出演されています。

 

その番組に明日16(金)、私TKが出演いたします。恐縮ながら、「密着」レポのようです。よろしければ、ご覧ください。

 

「NFL倶楽部」トップページO.A.情報より

12/16(金)27:33~28:03 

「スタンフォード大学日本人コーチアシスタント!」
カレッジフットボールの名門、スタンフォード大学。
そこでOLコーチのアシスタントとして働く日本人河田さんに密着。

 

★このVTRがNFL JAPANサイトにアップされました。

見逃した方はこちらをどうぞ(12/19追記) 【イクマが行く!】米国名門校にTK!

 

2011年12月13日

HAR-BOWL

サンクスギビングデーであった11月24日(木)、RAVENSvs49ersの試合が行われました。この日は休日であり、国民のほとんどが家で夕食(主にターキー)をするため、最も視聴率が高いゲームのうちのひとつと言われています。

 

そんな大舞台、今年はJOHN HARBAUGH(RAVENS/兄)とJIM HARBAUGH(49ers/弟)の兄弟ヘッドコーチの対決となりました。こちらでは彼らの名字を取って「HAR- BOWL」と呼ばれていました。

 

結果は、ホームチームのRAIVENSが16対6で勝利しました。今シーズンは堅守を中心にミスの少ないオフェンスが得点を重ねていくのが“勝ちパターン”の49ersでしたが、RAVENSのディフェンスに9つのQB SACKを浴びて、12回あった3rd DOWNを2回しか更新できませんでした。特にディフェンスの強いチーム同士の戦いにおいてこの数字では勝てませんね。

 

さて、このJOHNとJIMの兄弟は、コーチングスタイル、特にマネジメント方法がまったく違うようです。


この世の中でただ一人だけ、両者のもとで働いた人がいます。現在、RAVENSでアシスタントをしている私の元同僚です。彼によると、JIM(弟)は典型的なワンマンスタイルで、「俺がルールだ!」的なマネジメント。JOHN(兄)は、詳細なルールを決めた上での細かいマネジメント-であるそうです。彼らの父、JACK HARBAUGHもコーチとして有名だった人で、何度となくSTANFORDの練習やゲームにいらっしゃっています。お父さんは弟寄りのコーチだと思います。

 

兄弟で、同じスポーツの頂点で働いているなんて、本当にうらやましい限りです。

ではまた。

2011年12月08日

MEGATRON

ここ数年低迷しているDETROIT LIONS。しかし、今年はがんばっております。開幕5連勝のあと、少し足踏みをしましたが、現在7勝5敗。プレーオフへの進出を争っています。


低迷が続いた“怪我の功名”で、ここ数年、若くていい選手が続々と入団しています。その中の筆頭が、WR#81 CALVIN JOHNSON選手です。2007年のドラフト全体2巡でLIONSに入団。5年目となる今シーズンは、レシーブ数、TD数、レシービングヤード等すべてのエリアで自己最高を記録するであろうと言われています。

 

誰が呼んだか、「メガトロン」。恐らく「トランスフォーマー」という映画(アニメ?)のキャラクターのうちの一つから名付けられたと思います(間違っていたらすいません……)。
Calvin Johnson *Megatron* Highlights(YouTube)


今シーズン12試合を消化して、(NFLでは)WRとしてはトップの12TD。レシービングヤードでは、全体で2位の1,092ヤード。特に目を引くのは、RED ZONE(敵陣25ヤード以内)に入った時の活躍です。日本語で説明するなら、「決定力のある選手」とでも言うのでしょう。とにかく、見ていてワクワクする選手です。

オービックシーガルズにも、次の大舞台で「決定力のある」MEGATRONが出現してくれることでしょう。

 

2011年12月02日

カンファレンスの移動

カレッジフットボール界の2011年を一つの単語で表すとしたら、「カンファレンス」という言葉が上位にくると思います。いろいろと複雑なのですが、簡潔に言うと、「各校がより良い条件を求めて、所属カンファレンスを変えた」という説明が正しいでしょう。


【放映権をはじめとする所属カンファレンスからの分配金】
ホームゲームでの収入(入場料・グッヅ売上等)以外のTVの放映権やBOWL GAME主催団体、カンファレンススポンサーからの収入はいったん所属カンファレンスに集約されて、その後、各校に分配されます。カンファレンスへの収入が多ければ多いほど、各校への分配金も多くなります。つまり、人気が高いカンファレンス、そして人気のある大学が多ければ多いほど、所属校が得る収入は多くなります。また、人気が出そうなゲームはTV放映があり、学校の宣伝になるわけです。BOISE STATEのようにマイナーカンファレンスにいながら強いチーム(学校)は、常に良い条件を探していますし、そのような学校を探しているカンファレンスも多くあるようです。

 

【ランキング】
1部校が150校以上あるカレッジフットボールでは、順位を絶対値で決めることはできません。投票やコンピューターによる評価等を組み合わせた「ランキング」でその強さを表現するしかありません。BOISE STATEの2011スケジュールをご覧ください。初戦でGEORGIA大学と対戦して以来、強豪校との対戦はありません。これではいかにハイスコアで勝っていても、全米ランキング上では評価されません。「弱い相手に勝ってるだけでしょ?」となってしまうのです。対戦スケジュールは、カンファレンス内とそれ以外の定期戦等で構成されるので、より強いカンファレンスに所属する方が全米でも評価されるのです。

 

【リクルーティング】
大きく、そして強いカンファレンスに所属する大学に、高校生は進学したがります。

 

上記のような理由から、今年は、来年からカンファレンスを移動することを表明した強豪校がいくつもありました。日本ではあまり考えられない話なのかもしれませんが、学生スポーツでありながら、「お金に左右されている」ことを改めて認識させられたシーズンでした。

 

TK