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35-17 & 6398
2008年09月11日
IBMとの初戦。
いきなり最初のキックオフリターンでタッチダウンを喫し、
その後FGが追加されて0-10となったときは、昨年の初戦を思い出したが、
チームが落ち着きを取り戻して反撃し、後半になってからは、普通の呼吸で
フィールドをみつめることができた。
2人の若手QB、木下、村上選手のプレイぶりやラインバッカー塚田のインター
セプトなど若手戦力が力を発揮したことも良かった。ただし、まだまだミスも
多く無用な反則も多かった。まだまだ荒削り。
ファイナルスコアは、35-17と勝つことができたが、
今のところファイナル6への挑戦権を得たというところだと思う。
スポーツチーム、特にアメリカンフットボールのような球技は、戦略的に
チームを育成し続けながら毎年毎年リーグ優勝と毎試合の勝利を目指す。
いわば、来年の戦いと今日、今の戦いがある。
かねがね「鹿の角」のようであると言ってきた。
私は奈良県出身で奈良公園の近くで少年時代を過ごしたのであるが、
牡鹿の角は、1年で生え換わる。そしてその角は、牡鹿の成長にしたがって
大きく太くなるのを見て育った。
毎年シーズンが終わるといったんその年のチームは解体し、
翌年の早春から、また新しいチームづくりを始める。
といっても、ゼロからではなく、今までの延長線でチームを創る。
25歳の私たちには、どんな「角」が生えているのか。
鹿と違って、シーズンが終わらないとその大きさも強さも形も
全容を表さない。
ここからが改めてのスタートでもある。
さて、もうひとつの数字、6398人。
5月から、玉ノ井選手発案の1万人プロジェクトを続けてきて、
6398人という結果になった。
9月10日が近づくにつれて「私の知人が○人来ます」「職場で50枚
チケットを買ってくれました」など…、
集客においても例年にない盛り上がりを見せ、
期待感を感じて昨日を迎えた。
私は、22番ゲートでお客様がいらっしゃるのをずーっと見ていたが、
6時すぎになると学生さんたちが入場され、子どもたちがお母さんと入場し、
7時前になるとお勤め帰りの方々が、次から次へとゲートを通って、
例のうちわを取って下さるのをみて(自分もかなり渡した)正直感動した。
私も事務局の一員として今まで少なからず集客を仕事としてきたが、
選手の本気が伝わると、ここまで違うのか。
改めて、オービックシーガルズの選手たちに敬意を感じた次第である。
正直いって65名の選手のうち、関西や遠方に在住の選手も10名以上、
関東で働いているといっても大企業ばかりではなく、お店に務めている選手も
個人で仕事をしている選手もいる。
そのようななかで、近年の関東のリーグ戦では異例の6398人に
来ていただけた(昨年のファイナル6の東京ドームでも5000人)のである。
自分たちが思いっきりプレイをするために仕事をしながら
激しい練習をこなし、さらにそれを見てもらうために発信し、
お客様に来ていただく。
これこそ、プロフェッショナリズムと言えないだろうか?
一方で、1万人はまだまだ大きな目標であることもわかった。
スタジアム型のプロスポーツでは、1万人…という集客は少ない。
選手たちの本気に対して、今度は、私たちスタッフが知恵の本気を
見せなければいけない番であると思いを新たにした次第である。