TKこと河田 剛のUSA情報

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2009年11月

2009年11月30日

敗戦

オービックシーガルズ、残念でした。


誰も負けようと思ってないのに、そこには勝敗がある。
スポーツの残酷なところと、愛すべきところですね。
歴史は変えられないので、来年の日本一に向けて、何をするのか考えましょう。

そして動き出しましょう。
あっ、でも心も体も休めることをお忘れなく。

 

こちらは先日、CAL(UNIVERSITY OF CALIFORNIA BERKLY)にホームで敗戦しました。
2ミニッツの最後の最後、残り10ヤード地点でインターセプトを喫して終了。。。
こんなに悔しいと思った試合は、初めてかもしれないです。

 

さて、このSTANFORD vs CALの試合は、普通の試合ではありません。
なんとこの広いアメリカにあって、車で30分ぐらいで着いてしまう位置にある両校は、

昔からのライバルなんです。
今年でなんと112回目の対戦となります。
私たちはこの勝負に「THE AXE」(斧)と呼ばれている斧をモチーフにした盾(トロフィー??)を

賭けて戦っています。
つまり勝った方がこの盾を1年間保有できるんです。
この試合だけ、最終戦かその前の試合に毎年スケジューリングされますし、

学校や地域全体でその1週間を(異常なぐらい)盛り上げるゲームになっています。

 

我が校が所属するPAC-10リーグは、西海岸(太平洋側=PACIFIC)の10校で構成されています。
そして、それぞれが以下のようにライバルチームを持っています。
USC - UCLA
STANFORD - CAL
ARIZONA STATE - UNIVERSITY OF ARIZONA
OREGON STATE - UNIVERSITY OF OREGON
WASHINGTON STATE - UNIVERSITY OF WASHINGTON
それぞれの試合が、チームの成績に関係なくほぼ満員になって、1年で一番盛り上がります。

 

これだけ一生懸命説明するぐらいだいじなゲームに負けてしまったわけなんです。。。
選手もコーチも、それはそれはショックでした。

しかし、そんなこと言ってられません。
次はあのNOTRE DAME大学との試合であり、レギュラーシーズンの最終戦です。
私にとっても、NOTRE DAME JAPAN BOWLで一緒に働いたスタッフと相対する、
(それだけに)絶対負けられない試合です。
できる限りのことをして、勝利に貢献したいと思います。

 

来週から(ちょっと遅いですが)NFLのことを書いていこうと思います。

ではまた。

 

TK

 

2009年11月17日

USC戦

つい昨日、USC (UNIVERSITY OF SOUTHERN CALIFORNIA)に勝利しました。
しかも55対21の歴史的大勝でした。

 

敵地へ乗り込んでのゲームが苦手な私たちにとっては厳しいゲーム。
しかもUSCの本拠地L.A.コロシアムは超満員の9万5千人。
STANFORDのファンは1,000人もいなかったんじゃないかと思われます。

 

試合は前半を21対7で折り返して、後半はタッチダウンを取り合う展開に。
最後まで集中力を切らさなかったSTANFORDが4Qに27点を奪って(DEFのINTERECEPT

RETURN TDを含む)勝利するという、(私たちにとって は)この上ない内容でした。
勝因はいくつかありますが、個人的にはPLAYERが自信を持ってPLAYしていることが
手に取るように感じられたことが、何よりもうれしかったです。
あと2戦、まだ少し残っているPAC-10(STANFORDが所属している太平洋側の10校から

なるリーグ)チャンピオンへの可能性を信じて、1分1秒を大事にすごしていきたいと思います。

 

ESPNのトップもSTANFORDだらけです(11月16日15時現在)。

この中でも紹介されていますが、STANFORDは全米ランキングの17位まで上がってきました。
なんだか実感が湧きませんが、一昨年4勝、昨年5勝(いずれも12戦のうち)のチームが
ここまでくるとは……っていうのは、見ている人が言うことですね。
私も今は次の試合のことしか考えてません。次のご報告をお楽しみに!

 

-とこれを書いている間に、オービックシーガルズ IBM戦勝利のニュース!!
GREAT JOB!!
さぁ、次はリベンジの電工戦ですね。
自分たちの力を信じて、シーガルズらしく、自信を持って戦おう!!
GO SEAGULLS!!

 

TK

 

2009年11月10日

OREGON大学戦

昨日、OREGON大学との試合に51-42で勝利しました。

 

TVでは今日も一日中、「奇跡の勝利」みたいな報道がされていましたが、
当事者から見れば、言い方はおかしいかもしれませんが、「勝つべくして勝った」試合なんです。
どうしてか? 勝つために練習しているからです。
すべてが勝つためのスカウティングやゲームプランやミーティングなんです。
コーチングスタッフは喜ぶのは昨日で終わり。

今日の早朝から次の土曜日のUSC戦への準備を始めています。

 

ゲーム内容はというと、ゲームプランどおり、ランとパスの割合が半々ぐらいで、

うまくボールと時計をコントロールしながらも、要所でロングパスが決まるという素晴らしい内容でした。
結局、パントは2回しか蹴っていないと思います。


戦略面よりもなによりも、今回の試合では、精神面で相手を上回れたと感じました。

先週の練習やミーティングでは、「信じること」という言葉を繰り返しヘッドコーチが言い続けていました。
この大きな試合に臨むにあたって、
「仲間や家族、自分たちのやってきたこと、何よりも自分を信じることを大事にしよう」
というのをテーマに、今週は練習をしてきました。


私もまったく同感です。
やっぱり自信のある人がやることとそうでない人がやることは違いますよね。
しかし、何の苦労もないところに自信は生まれません。
スポーツの場合は、その根拠となるのが練習であると私は思っています。
今週、私たちは試合で自信が持てるような練習ができたのだと思います。
そしてその集合体が信じることを生み出して、迷いの無いプレイができたのでしょう。
古いですが、スクールウォーズ(昔のテレビドラマ)で滝沢先生が言っていた、

「信は力なり」を思い出しました。

仲間を信じて、残りの3試合、がんばっていきます。


けっこうなニュースになっていたので、見てください。⇒記事

 

TK

 

 

敗戦・圧勝-vsARIZONA大

前回、OREGON STATEに惨敗した後、ARIZONAへ遠征に行きました。


敵地へ乗り込んでのゲームに極端に弱い私たちにとって、鬼門の2連戦。

結果は、逆転に次ぐ逆転の末、負けました。
再三のチャンスを生かせなかったのが敗因です。
逆にASUに、少ないチャンスを素晴らしい集中力と粘りでものにされた結果の敗戦でした。

 

試合とは関係ありませんが、試合前に、サイドラインで「こんにちは!」と声をかけられました。
直接話したことはなかったですが、元鹿島の池野君でした(立命館大出身)。
仕事で来ていたようですが、あんなところで日本人に声をかけられたのは、なんだかうれしかったです。

 

次の週はASUをホームに迎えての一戦。
この試合はランもパスも好調で、ここ数年、リーグの優勝争いの常連だったASUに圧勝しました。


この勝利でSTANFORDは5勝3敗。

あと1勝でBOWL GAMEへ出場できる権利を得る(100%ではない)ところまできました。
残り4試合を残して、昨年と同様の5勝。しかし、あと1勝が遠い。。。
残り4試合の相手はすべて全米ランキングに入っている(毎週25位まで発表)強豪なんです。
OREGON(6位)、 USC(12位)、CAL(21位)、NOTRE DAME(22位)。

各社のニュースでも、これは厳しいスケジュールであると取り沙汰されていました。

 

今週末はその中でも一番ランクが高い(強い)OREGON大学です。

しかも先週、USCに47-20で圧勝しています。
素晴らしいアスリート集団が繰り広げるスプレッドオプションは破壊力抜群です。
うちのDEFはどうやって止めるのか、見当もつきません。。。
OFFとしてできることは、うちのDEFをフィールドから遠ざけることしかなさそうな気がします。
ボールコントロールをして、チャンスを逃さない。
そんな戦い方をして、ひと泡吹かせてやりたいもんです。

 

TK