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スペシャリスト(鈴木KC)

2016年11月04日

 

team20161104.JPG
▲最終節・エレコム神戸戦 第4Qの49ydsFG

 

         

キッキングチームのスペシャリストには、キッカー、ホルダー、ロングスナッパー、パンター、リターナー、ガナー(リターナーを止めに走る)などがあります。オフェンスやディフェンスの選手が兼任するポジションもありますが、オービックシーガルズのキッカー、パンター、ロングスナッパーは専任。まさにスペシャリストです。

 

 

フィールドゴールとトライフォーポイントの場面では、スナッパーからホルダー、キッカーまで、7ヤード離れています。パントでは、スナッパーからパンターまで、13〜15ヤードほど離れています。この距離で、スナッパーからキッカー(パンター)までボールの受け渡しがうまくいって初めてボールが蹴れるのです。

 

また、フィールドゴールでは、スナッパーがボールを投げてから1.2秒~1.3秒、パントだと2.2秒くらいで蹴っています。この短い間に、ボールが届いた位置を確かめ、風を計算に入れたり、相手戦術を予想して避けたりと、キッカー(パンター)は考えなければならないことがたくさんあります。

 

さらに、雨になるとボールが濡れて滑るので、スナッパーもホルダーも一段と気を遣います。(ストイックなLS#39西口は雨の日のスナップが大好きなようですが……。)

 

勝敗を分ける重要なポジションを務めるキッカー、パンター、ロングスナッパーですが、練習では、オフェンス、ディフェンスの練習の邪魔にならないように隙間を探して蹴ったり、一番端の狭いエリアでスナップを黙々と繰り返したりしています。一度、試合前のフィールドでスペシャリストたちを探してみてください。

 

 

さて、レギュラーシーズン最後のエレコム神戸戦では、2度のフィールドゴールチャンスをもらいました。

 

そのうちのひとつは「49ヤード」のロングシチュエーション! スナップ、ブロック、ホールド、キック、とすべてがうまくいかないと決まらない距離です。ロングスナッパー#39西口が完璧にホルダーの手にスナップし、ホルダー(DB)#20下水流がそれを受けてキッカーが蹴りやすいようにボールを傾け、キッカー#49星野が的確なステップとキックでポールとポールの間に蹴り込みました。

リプレー動画(facebook動画)

※フィールドゴールの長さは、残りのヤード + 17ヤード(「ホルダーまでの7ヤード」+「エンドゾーンの幅10ヤード」)で算出されます。

 

この日は、2トライフォーポイントと、2フィールドゴール(26yds, 49yds)を決め、成功率100%! フィールドゴールチームとして素晴らしい活躍を見せてくれました。 

 

来る決勝トーナメントでは、スペシャリストたちが活躍する場面がさらに増えてくると思います。引き続きご注目いただき、応援よろしくお願いします。

 

“We are OBIC SEAGULLS”

 

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キッキングコーディネーター
鈴木孝昌