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アメリカ遠征レポート Vol.1-4つの幸運に導かれ

2014年07月08日

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アメリカ遠征を発表してから1ヵ月近くたちました。この間に「パールボウルを制して(アメリカに渡る)」という目標をクリアし、チームはいま、つかの間のオフに入っています。と言っても、選手たちは自主練習、大橋ヘッドコーチはパールボウルから間を置かずにU-19日本代表チームに合流し、アシスタントヘッドコーチとして現在クウェートで開催されているU-19世界選手権に参戦しています。HCブログ「U-19 World Championship in Kuwait」
オービックシーガルズは、多くの大学生フットボーラーを本拠グラウンドに迎える7/19(土)の鴎道場から、アメリカでの戦いに向け、再始動します。

 
2度のドイツ遠征に続いて、今回も冨樫アシスタントGMのレポートをお届けします。

【参考】



春季開幕戦を目前にした4/23(水)~26(土)、私・冨樫とDL#11ケビン・ジャクソン選手の2人でタスカルーサ市行ってきました。4日間の弾丸視察でした。この地を訪ねたのは、他でもなく、この地でゲームをするため。2度のドイツ遠征を振り返って、オービックシーガルズが次に選んだ戦いの地は、アメリカです。

様々な幸運と、人のつながり、タイミングが重なり、8/14(木)[現地時間]にタスカルーサ市にあるセントラルハイスクールのフットボールスタジアムで、現地セミプロリーグ「APDFL」(Amateur to Professional Developmental Football League)の選抜チーム“BLAZERS”と対戦することになりました。


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▲BLAZERSの初回練習に招集された選手たち


第1の幸運  :習志野市とタスカルーサ市の姉妹都市交流
 
オービックシーガルズが本拠地とする習志野市が1986年からタスカルーサ市と姉妹都市関係にあることは、本当に幸運でした。オービックシーガルズの名誉応援団長でもある宮本泰介習志野市長のフットボールに対する熱意がタスカルーサ市のWalter Maddox市長に伝わり、国際交流の一環として親善強化試合を開催していただける運びとなりました。

タスカルーサ市といえば、フットボールの強豪校アラバマ大学のお膝元。言わずと知れたフットボールの町です。フットボールが生活の一部になっていて、誰もがフットボールに情熱を持っています。そんなタスカルーサ市民には、日本のチームがフットボールのゲームをするためにアメリカにやって来るということは、たいへん興味深いようです。
 

第2の幸運  :タイミングの合致

今シーズンの遠征先を検討し始めた当初、私はアメリカのアマチュアフットボール事情、クラブチームの事情に対して勉強不足でした。アメリカのフットボールマーケットは拡大を続けていて、秋シーズン以外での興業が急速に盛り上がっています。

セミプロリーグやアマチュアリーグ、独立リーグが国内のあちらこちらに存在し、その大半は、3月頃にシーズンインし、夏前にはファイナルを迎えます。秋のフットボールマーケットは、金曜日が高校生のゲーム、土曜日がカレッジのゲーム、そして日・月・木曜がNFLと、ほぼ飽和状態。そこで、その他の団体やリーグは、さらなるマーケットを求めて春にシフトしているということです。今回対戦することになったAPDFLも例外ではありません。

一方、我々も、今春はパールボウルトーナメント加えて日本代表の活動もあったりで、海外遠征をうまくスケジューリングできずにいました。我々とAPDFLの双方が春シーズンを終えたタイミング、つまり、我々が唯一遠征できるタイミングと、APDFLにとっては強化ゲームが組めるタイミングが、ちょうど重なりました。


第3の幸運  :ドイツ遠征の評判

一昨年、昨年のドイツ遠征が海外のクラブチームなどで高く評価され、我々の知らないところで話題になっていました。日本選手権を4連覇した次はどこに遠征するのか、と噂されるほどだったそうです。ドイツでのゲームがユーロスポーツでTV放映された影響が大きかったらしく、日本人がフットボールをすること、体の大きい相手に挑戦することが興味深かったと聞きました。

幸いにも、オービックシーガルズとぜひともゲームをしてみたいと手を挙げてくれるクラブがいくつかあり、その一つのAPDFLが、たまたまアラバマ州やその周辺の州で活動するリーグだったことがラッキーでした。


第4の幸運  :Lisaさん

hc1103253.jpg そして、Tuscaloosa Sister Cities Internationalの常任理事を務めるLisa Keyesさんがいたからこそ、今回のゲームが実現しました。Tuscaloosa Sister Cities Internationalはゲームの主催者でもあります。
 
以前から習志野市とタスカルーサ市の国際交流を支援しているLisaさんは、オービックシーガルズの存在を知ったときから、フットボールを通じての国際交流を画策していたようです。Lisaさんの人脈により、2011年には大橋ヘッドコーチや鈴木コーチがアラバマ大学を訪ね、コーチングクリニックにも参加しています。(右が訪問時の写真。左端がLisaさん)


news20140709.JPG Lisaさんの熱意が私たちを動かし、APDFLを動かし、タスカルーサ市のスポーツ局を動かし、観光局を動かしました。本当に感謝感謝です。
(右は、先月、タスカルーサ市青少年訪問団とともに来日した際にグラウンドを訪ねてくださったLisaさんと)

最後に。

両チームの都合でこのタイミングでの遠征になりましたが、8月14日にタスカルーサ市でフットボールのゲームをすることには、特別な意味があります。タスカルーサ市はフットボールの町です。9月のシーズン開幕が待ち切れない市民がたくさんいます。アラバマ・クリムゾンタイドのフットボールシーズン開幕への期待が日々膨らむ中での開催です。


次回は、タスカルーサ市、そしてアラバマ大学について書きます。


SISTER CITIES INTERNATIONAL BOWL (SCIB)
 シスター・シティーズ・インターナショナル・ボウル 特設サイト
開催要項

日時  2014/8/14(木) 19:00~ [現地時間] ※日本時間8/15(金)9:00~
対戦  オービックシーガルズ vs. APDFL Blazers
         ※APDFL=Amateur to Professional Developmental Football League facebook
会場  Central High School Football Stadium
後援  Tuscaloosa Tourism & Sports Commission(タスカルーサ市観光・スポーツ局)
協力  習志野市
運営事務局  Tuscaloosa Tourism & Sports Commission
                 Central High School Football Club & PTA
入場料  前売$5、当日$10、8歳未満無料
TV放送  Regional ESPM、 COM CAST、 LOCAL TVの3ネットワークで調整中
            (※日本国内への映像配信については検討中)
競技規則  NCAAルール適用、12分/Q