2012年05月08日
[3/12(月)現地記者発表会に出席した冨樫アシスタントGMの現地視察レポートをシリーズでお届けします]
●モナークスのゲームプログラム「FIRST DOWN」
ドレスデン モナークス(Dresden Monarchs/以下、モナークス)は、出版物ひとつとってみても、いかに地域に根ざしているか伝わってきます。
特にゲームプログラムのレベルは、本場アメリカのNCAA(全米大学体育協会)のそれと同等レベル。A4オールカラー、30ページほどの冊子が試合ごとに内容を更新して発行され、内容も、チームや選手情報のほか、スポンサーの広告、飲食店のクーポン、各種イベントの告知など多岐にわたります。
特に私が気に入ったのは、「True Story」という企画。選手の素顔にフォーカスした、非常に興味深い読み物です。たとえば、選手が怪我からカムバックしていく裏話など。オービックシーガルズも昨年、新しいスタイルの「ファンブック」を発行し、選手の素顔が垣間見られる全員の相関図や選手紹介の“Book in Book”が大好評でしたが、このモナークスの記事を見て、ファンの皆さんはきっとこんな選手の素顔が見たいんだとあらためて思いました。
この冊子を毎試合、先着500名のファンに無料で配布しているというからすごい。しかも毎試合の観客動員数は約1,000人。そのほとんどが有料の観客だそうです。言いにくい事実ではありますが、日本の観客動員は、その大多数がファンクラブ会員チケットや企業の招待チケットです。この点は、我々Xリーグ、アメリカンフットボールに限らず、スポーツクラブチーム関係者が見習わなければいけないと深く思います。
●スピーディーなプロモーション
ゲームのプロモーションに関して言えば、「スピード」、それに尽きます。私がドイツで出席した記者会見の直後に、駅の電光掲示板にそのニュースが流れ、2時間後にはさっそく、「International Challenge Bowl」としてチケットのネット販売が開始されました。さらにはHPやSNS、Facebookを通して一気に広まった感がありました。
こうした素早いプロモーションによる現地の盛り上がりは、ドイツ・アメリカンフットボール・リーグ(GFL)、ザクセン州アメリカンフットボール協会(AFVS)、そしてドレスデン モナークスのご協力のおかげと、心から感謝しています。
GFLの試合形式はホーム&アウェー方式。北リーグに属するモナークスは、近い所でベルリン、遠い所でデュッセルドルフ、キールバルト、すべてバス移動です。8時間を超えるバスの移動もあります。しかもほとんどのゲームで前泊せずに、早朝あるいは夜に移動することが多いそうです。本当にタフなスケジュールです。
アウェーのゲームでは、ファンのためにバスツアーがあり、20ユーロ~50ユーロ(約2,000円~5,000円)と料金もお手頃です。これもバス会社のスポンサー協力によるもので、観客動員数に関わらず運行しているようです。
ドイツ遠征・親善強化試合 オービックシーガルズ vs ドレスデン モナークス
5/19(土)18:00 [日本時間20(日)深夜2:00]キックオフ @グルックガス・スタジアム
★ユーロスポーツ2にてインターネットライブ中継★
「ドイツ遠征記念&参戦Tシャツ」(3,150円)
期間限定・緊急発売☆5/9(水)まで
Team Introduction in English(PDF)