2010年08月03日
先週末7/31(土)・8/1(日)、夏季強化練習の一環として、毎年恒例の夏合宿を前に、
千葉県勝浦市(南房総)で1泊2日の合宿トレーニングを行ってきました。 (→MAP)
初日は、勝浦の町・山を走る「シーサイド・クロスカントリー」「ガルズ全力坂」(坂ダッシュ)、
2日目は、早朝のビーチで「マリブ・スペシャル」と称して股関節・体幹トレーニング。
すべては秋に勝つために-オービックシーガルズの熱い夏は、まだまだ続きます。
※TwitterならびにUstreamでの中継を予告していましたが、現地の通信状態により
うまく配信できませんでした。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
追って、合宿の模様を収めた動画を潮風テレビでお届けします。
-選手がその時の心境などを 書いてくれましたー
#20古谷(拓)「旅行気分で出発!」 |
ウキウキ、余裕の表情を見せるRB#20古谷(拓)選手(左)、WR#83清水選手。
現地・勝浦(地形)をまだ知らない……
#20古谷(拓)「勝浦が近づくにつれ、なぜか緊張up」 |
クロカンコースの下見に行き、坂、坂、坂、を目の当たりにすると、
「緊張してきました」と古谷(拓)選手
#2古庄「吉永さん(HAT)から『今から向かう所は走って10分!』と聞かされたけど、みんな『絶対嘘だ!』て笑ってた」 #20古谷(拓)「クロカンでトップ狙ってた、over30として。が、……サルさん(#8渡辺)に抜かれた」 #8渡辺「どんな所をどれくらい走るのか? わかんねぇ~、だから考えても意味ねぇ~と開き直ってた」 #68河村「俺のスピードにびびるんじゃねーぞ!」 大野コーチ「さ~てと俺も走るか! でも、ヘタに走ると途中で抜けられないしな~……」(*中央の渡辺選手右奥) |
「待ってました!」と余裕の表情はDB#8渡辺選手(中央)。
その左奥は不安が隠せないOL#68河村選手、 左手前はつくり笑顔のQB#7木下(雅)選手
#8渡辺「ここからの眺めは、ダイヤモンドヘッドからの風景と一緒だった」
(手前の4人) |
さらに走って、給水ポイントの官軍塚・展望台でひと息。
バックは180度の水平線が広がる……はずが、あいにくのガス
#94畠山「『10分で着くから』を信じて、逆に緊張!」(*右手前#83清水選手の右奥) |
「ではホテルに18時集合。ダッシュすれば10分で着くから」の説明に、
選手一同苦笑、「うっそぉ~」
名無し「一発芸大会の裏ではこんな平和な食事だったんだ……」 |
トレーニング合宿中、選手の楽しみは、1.食事、2.食事、3.食事
#2古庄「勝浦のメインメニュー楽しみだなぁ!て無理矢理思って、これから始まるマリブスペシャルへの不安を和らげてました!」 #20古谷(拓)「ビーチトレは怖い(笑)けど、すっげぇいいトレーニング! 足裏全体を使う感覚を意識できるので、サイコーです」 #94畠山「久しぶりの砂に緊張しっぱなし」 #26阿南「みや~んさん(#75宮本)、練習前と後は元気っすね」 #44齋藤「早朝6時からの練習、気持ちいいです。自分に負けまいと考えてました」 |
海水浴客がまだひとりもいない、ライフガードすら来ていないビーチに
すでに並べられている各種コーンを見て、「ホントに6時からやるんだ」……
#6菅原「カメラ目線でいい顔しよ~と思ったが間に合わず……。ビーチトレはホントに辛かった」 |
微妙な上り坂とふかふかに耕された砂浜に苦戦するQB#6菅原選手
#35山﨑「とにかく、チームで一番追い込んでやろうと思ってました。 300ヤードダッシュが一番きつかった。今回の合宿に向けて5本指シューズを購入。ビラハムのシューズは最高にいい! 指の力と足裏全体のバランスを意識できて、+αでいい収穫がありました」 名無し「どうやら山﨑選手は、今話題の“美人すぎる海女さん”を見つけたようでした」 |
フォームの低さとゴールを見据える表情も本気!
#16三宅「この日のために、前日に散髪行きました。靴も買いました。Tシャツは塚田(#9)からもらいました。が、決してお気に入りではありません」 |
彼の発言、「この勝浦キャンプがあったからこそ、ここまで来られた!と1月3日に言えるように、
自分から追い込もう!」は、本合宿中の「いい言葉ナンバーワン」かも?!
▲高校生風(?)の白ソックスで自分と勝負するOL#74工藤選手。
#8渡辺「あぁ、朝のさわやかな海が……」
(再現) |
▲6:45 つかの間のレスト、玉汗噴き出し中のOL#75宮本選手とOL#74工藤選手(奥)
名無し「え、マジ? こんなところで落としたんかよ、コンタクト」
|
▲7:00 全員でのスパイダーウォーク。景色はまるでガラパゴス
#8渡辺「四足歩行の頃を思い出すなぁ……こっちの方が歩きやすい」 #45早坂「サルさん速い! トップ! 持つのもきつい……」 #44齋藤「古傷の左手が悲鳴。加藤さん(#37)とのコンビは最高でした。体幹意識!」 |
とても普段二本足で歩いているとは思えない速さ
▲7:30 クライマックスはシャトルラン・リレー。
おそらく、「もっと痩せよう」と思ったに違いないDB#4町選手
名無し「砂浜で砂まみれになりながら苦しむ姿は、まるで産卵を終えたウミガメのようだった」 |
遅刻した選手たちの罰トレ、シーガルズ恒例の「ゴロゴロ」on the beach。
ゴロゴロ中も目立つ大胸筋、TE#39木下(剛)選手
#35山﨑「この罰ゲームの前のビーチフラッグは何だったんだ? 5本先に取ったヤツから上がりだったはずなのに、その直後にゴロゴロ……。目が回るわ、気持ち悪いわ、そのまま海へ沈むわ……。でも最高にいい思い出。僕らがゴロゴロしたことで、チームも盛り上がり、いい雰囲気で合宿を終えました」 |
「余分な罰ゲームがついてきたけど、とても収穫があったし楽しめた」とTwitterでツイート
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●ど真ん中イノベーション ヘッドアスレティックトレーナー(HAT)吉永孝徳
「ど真ん中イノベーション」(略してDI)、どうしてもこれがやりたくて、勝浦の地を選んだ。
この時期に合宿形式のトレーニングは異例。まさしくシーガルズ史上初である。
勝つために……勝つことで伝えたい「感謝」の気持ち。
ファンの皆様へ、家族へ、そしてご支援いただいているスポンサーの皆様へ。
パールボウルでは勝ちきれなかった、伝えきれなかった。
悔しい。とにかく悔しい。
何が足りないのか? 何が欠けているのか? 何をしたいのか?
散々もがいた挙げ句の果てに辿り着いたのは、「どうありたいか?」。
「Doing」ではなく「Being」。
「DI」の意図するところは、組織やシステムのパワーアップではなく、
「個」の中の「芯」の「ありのまま」の革新。
そのために意識することが、2010チームスローガンの「OUR TIME」であり、
「今」「この瞬間」の、「心と体の瞬発力」「意志力」である。
「今こそ自分たちの力を出し切る瞬間であり、自分たちが支配する時である」。
「我々」で立ち向かう結束力、「今」を大事にする瞬発力、「自分たち次第」で
何でも支配できるという意志力。それらを、口先だけでなく、体現することに他ならない。
夏の勝浦は、期待通りの大自然。坂、断崖絶壁、砂浜、灼熱……。
「Being」を磨き上げるには格好のロケーション。
「えっ、まさかあそこまで行くの?」-坂を見上げると、はるか上に見えるゴール。
「どのくらい?」-いったいどこまで進めばゴールなのかわからないまま
スタートダッシュに迫られる、くねくね道。
先のことを考えるのか、今を大事にするのか。
先の不安を払拭するために、この瞬間にすべてを出せるのか。
その決断のスピードを上げられるのか。
理屈ではなく、パフォーマンスで表現できるのか。
周りに伝わり、周りを動かすだけの意志力があるのか。
想定外、理不尽、非効率的なことが想定内。
目的やねらいは、自分でチャレンジした結果、つかみ取る。
究極に追い込まれた状況でチャレンジする。
DIとは、「個」の中の「芯」の「ありのまま」の革新である。
そんなトレーニング合宿in勝浦でした。
オービックシーガルズ、まだまだ、たくましさ進化中!
▲1993年からシーガルズのHATを務める吉永トレーナーは、勝浦にある国際武道大学出身。
Twitterで展開中の「腹筋ミリオンプロジェクト」の発案者、ファシリテーターでもあります。
合宿終了後はコーチ陣を連れて地元の炉端焼きへ(写真)。新鮮で美味しい食材を前に、
素材(選手)の持つ圧倒的な力と、それを生かすコーチの役割を皆で再認識したとか
(※合宿中の写真の撮影、説明文はともに吉永トレーナー)