2008年12月24日
7月に本サイトのニュースでお知らせしたとおり、
今年度一年間、神奈川県教育委員会「かながわ部活ドリームプラン21」(PDF)の企画のもと、
オービックシーガルズが鎌倉高校アメリカンフットボール部の指導をサポートしています。
⇒7月、初回練習の記事
その鎌倉高校の新人戦の結果をお伝えします。
◇ ◇ ◇
新チームで初めて体験する公式戦。
実はここまで練習試合を10試合ほど重ねてきましたが、一度も勝利を味わうことができませんでした。
自信をなくしたこともあったでしょうが、彼らは前を向き、ひたむきに練習に励んできました。
そして初の公式戦。
順調に2試合を勝利し、12/20の3試合目は、
10月の練習試合で惜敗し、選手全員が雪辱に燃えていた松陽高校との対戦。
同高校OBの#83清水選手、コーチの#21玉ノ井選手も観戦しました。
「波に乗ると強いけど、乗れないとそのまま行ってしまう」と
鎌倉高校を長年指導している中村群司監督。
1st シリーズ。
ディフェンスはいきなりタッチダウン(TD)を取られてしまいます。まさに、波に乗れない……。
そう頭をよぎった次のオフェンスの1st シリーズ。TDを奪い返します。
そこからは一進一退。
しかしオフェンスが後半TDを奪って逆転し、そのまま試合終了。
翌日の法政二高への挑戦権を得ました。
選手たちはこの日のうちに試合のビデオを見て反省し、翌日の試合に備えました。
翌12/21の法政二高戦。
この日も清水選手と玉ノ井選手が観戦。前日の試合に感銘を受けたようです。
部員の多さ、コーチの多さ…一見して分が悪いように見えます。
ディフェンスから始まった1st シリーズ。
敵陣深くから始まったものの、ランプレーが止まらず、すぐに自陣に押し込まれてしまいます。
ここでディフェンスが相手のランニングバックからボールを奪い、ターンオーバー。
オフェンスもパスが通り、いいテンポで進めるも、最後のダウンが更新できず。
最後のシリーズも自陣15ヤード辺りまで押し込まれますが、ここで前半終了。
後半はQB#1からWR#81、WR#86へのパスを中心に、相手ゴール前へ。
ゴール前では3つのダイブプレーと最後はQB スニークで先制。
この後もディフェンスがしのぎ、オフェンスがまたQB#1からWR#86へのTDパスで追加点。
残り時間2分からの法政二高の反撃にディフェンスが耐えられず、TDを許す。
残り40秒。法政二高はオンサイドキックでボールを奪い、敵陣40ヤード付近からの攻撃。
パスやノーハドル、リバースプレーなどを展開しますが、鎌倉高校が耐え、
最後は#44のインターセプトで勝利を掴みました。
▲強豪・法政二高を12-8で下し、みごとブロック優勝!
◇ ◇ ◇
鎌倉高校が法政二高に勝ったのは、創部以来初めてのこと。
選手は号泣、コーチにも泣いていらっしゃる方がいて、この試合に対する思いを感じました。
鎌倉高校が目指すのは、来年の春季大会で上位2チームに入り、関東大会へ出場すること。
最後の挨拶でも、主将を始めとして「この試合は通過点」と話していましたので、
この結果に浮かれることなく、「自信」を加え、目標に向かって進み続けていくことでしょう。
引き続きオービックシーガルズもサポートしていきたいと思います。
▲鎌倉高校アメフト部のみなさん、来年もともに頑張りましょう!
(写真中央黒い服が#83清水選手、その右が#21玉ノ井選手)