2008年10月27日
+++鹿島ディアーズとの10年間の軌跡+++
次節はディビジョン優勝を賭けた鹿島ディアーズ戦。
この10年間の対戦を当時の中心選手のコメントとともに振り返ります。
第二回は1998年。 (写真は1998年鹿島戦 QB松本義幸選手)
◆1998年◆ リクルートシーガルズ● 20 - 28 ○鹿島ディアーズ
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リーグ戦で鹿島ディアーズに敗れるも、プレーオフを勝ち上がり、日産プリンス、アサヒ飲料に
競り勝ち、東京スーパーボウルでアサヒビールシルバースターを45-24で破り、
二度目のXリーグ制覇。ライスボウルで立命館大学を破り、日本一に。
⇒試合解説(Xリーグ公式サイト) チーム年表 1998年全スコア
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忘れられない1プレー | WRアシスタントコーチ 脇田雅史 |
社会人1年目、1998年の鹿島戦が忘れられません。少しずつ試合に出て結果を残していた
1年目の秋でした。リーグ戦の大一番、雨の川崎球場だったと思います。
鹿島にリードを許した2Q、自陣から攻撃がスタート。いい感じで進み、ゴール前35ヤード付近
まで攻めてきたところでした。もう少しでエンドゾーンというところで自分にパスが飛んできました。
大事な試合、大事な場面、大事なシリーズ、そして雨。そういう思いから、少し高い球を胸で
捕りにいき、弾いて、鹿島ディフェンスにインターセプトされてしまいました。
“あのシーン”、そしてビデオに映っていた“オフェンスメンバーの落胆した姿”、それが今でも
忘れられません。
試合の夜は、悔しくて、情けなくて、全然眠れませんでした。翌日、スタッフにお願いし、その
シーンを繰り返しビデオにダビングしてもらいました。しばらくは、毎晩、何十回と同じシーンを
見ました。そして、同じことを絶対繰り返さないと心に誓いました。
その後、弱気になりかけたときは必ずそのビデオを見ました。「そんな弱気でプレーしたら、
また同じ事を繰り返すぞ」と。以降、「先っちょ集中」という言葉を使い、プレーが始まったら
ボールの先だけに集中して、手で捕ることを心がけてプレーしました。
振り返ってみれば、あのシーンがあったから自分が成長できたのだと思います。昨年までの
10年間、プレーヤーとして頑張れたのは、1年目のあの苦い経験があったからです。
今年はコーチとして関わっていますが、鹿島にはシーガルズオフェンス爆発!!で
完勝したいですね。たくさんの応援、よろしくお願いします。
1998~2007年/1998年準決勝のアサヒ 飲料戦でのタッチダウンパスを始め、記録よりも記憶に残るプレーヤー。手で取るハンズキャッチの技術が秀逸。現WRアシスタントコーチ。
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⇒11/2(日)ディビジョン優勝決定戦vs鹿島の見どころ・ご案内